固定ページ c-9) をアップロードしました。
現在、ニュースを賑わしているシリアの
過去の(アサド時代の)核兵器開発
プログラムについて、2018年4月の
The Nuclear Threat Initiativeによる報告を
紹介しています。
上の黒いメニューでは、基本的に項目を
アルファベット順でならべています。
c-9) を見つけてクリック!
固定ページ c-9) をアップロードしました。
現在、ニュースを賑わしているシリアの
過去の(アサド時代の)核兵器開発
プログラムについて、2018年4月の
The Nuclear Threat Initiativeによる報告を
紹介しています。
上の黒いメニューでは、基本的に項目を
アルファベット順でならべています。
c-9) を見つけてクリック!
IAEA車両にドローン攻撃
オスロでノーベル平和賞受賞式が
行われていた真っ最中、ザポリージャ
では国連の核監視機関であるIAEAの
車両がドローン攻撃を受けた、という
報道です。
既に日本語メディアでも報じられて
いますが、授賞式最中にグロッシ
事務局長が急な連絡を受けて~~と
いう視点のものでして、詳細が日本語
では報じられていないように
見受けます。
そこで、IAEA自体のXページから
日本語化して紹介しますね。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
******************************
(2024年12月11日)
<ウクライナの> ザポリージャ原発
に向かっていたIAEAの公用車に
ドローン攻撃があり、車両は深刻な
損害を受けた。この攻撃について
@RafaelMGrossiは、戦闘地帯にある
原発の安全を確保するために努力して
いるIAEAスタッフに対する攻撃など、
「容認できない」と非難した。
1:25のヴィデオ
本日、ザポリージャ原発ではIAEAに
よるサポート・支援ミッションで
あるIZAMSは、担当人員の26回目の
交代を完了したのだが、ミッション
のチームが乗る車両の1つに対し
ドローン攻撃があった。ウクライナ
領土内でのことだ。幸運にも死傷者
は出ておらず、IAEAのチームは
いずれも無事だ。人員の交代も完了
した。IAEAの事務局長として私は、
今回のIAEAスタッフに対する攻撃
を最大級の言葉で叱責する。
IAEAは今までもそうしてきているの
だが、今回、改めて <攻撃を行った
者たちや関係者すべてに対し>
あくまで自制を求める。以前から
申し上げているように、原発への
攻撃という行為は、あってはなら
ない。原発の安全性や安全保障に
かかわる人員を攻撃するなどと
いうのは、なおさらそうだ。
**********************************
原発の安全を確保する、また核物質の
盗難などを防ぎproliferationを防止
するためには、全問的なスタッフが
かなり必要となることは、言うを待ち
ません。
そうしたスタッフ自体に軍事攻撃が
なされると、事故防止も
proliferation対策もままならない、
という危険な事態に。
今回のようなテロ行為(たとえ仮に、
やらかしたのがどっかの国家の
正規軍であったとしても)が行われて
しまうと、結局は、原発とその
スタッフとは軍隊なり多国籍軍なりが
護衛しなければ~~なんてことになり
かねません。そうでなくても原発は
高価なのに、軍隊による護衛の費用
まで乗っけると ・・・ とんでも
なく高額の電力に。
上の黒いメニュー(項目は基本的に
アルファベット順)が膨張しすぎていて
困るのですが、とにかくページ al-5) の
末尾に2024年12月の追記を加えました。
大方の予想どおり、革新(改良)軽水炉
の導入が検討されるようになったとの
報道がありますが、まずはMHI社の
SRZ-1200が対象になっているそうです。
そこで、SRZ-1200を取り上げたページを
作ろうと思ったのですが ・・・
まあ、ページ al-5) でその追記をお読み
くださいな。
久々の新たな固定ページをアップロードしました。
e-10) (運動のあり方) 社会構造も ~~
です。
上の黒いメニューは、項目を基本的にアルファ
ベット順で配列しています。
e-10) を見つけてクリック!
CounterPunchにあったRamana 教授の考察を
私が日本語化しています。
今や世界の反核の騎手とも呼ぶべき存在である
Ramana教授の考察だけあって、核兵器や核発電に
伴う社会構造の問題を的確に指摘されてらっしゃい
ます。
カスピ海周辺地域を扱う通信社Caspian
Newsのウェブサイトより
Iran Responds to IAEA Resolution by Activating Advanced Centrifuges & Scaling Up Uranium Enrichment – Caspian News
Iran Responds to IAEA Resolution by
Activating Advanced Centrifuges &
Scaling Up Uranium Enrichment
(IAEAの非難決議に対抗、イラン
が最新式遠心分離機を稼働、ウラ
ニウム濃縮を強化)
通常の軽水炉でのU-235の濃度と
いえば、3-5%です。
イランではIAEAが60%を検出している
ので、「何に使うんだ!?」という反応
が返ってくるのは、当然ですよね。
しかし私は何もイランを敵視している
わけじゃ、ありません。下記の決議案を
提唱した諸国は、ドイツを除きいずれも
核兵器保有国です。自分は核兵器を
持っといて、他国が核保有を匂わせると
非難するとは~~
そもそも核兵器なんて、誰も作ったり
持ったりしちゃいけない代物です!
******************************
Nigar Bayramli記者
2024年11月30日
Atomic Energy Organization of Iran
(AEOI、イラン原子力エネルギー機関)
のヘッドであるMohammad Eslamiが
述べたところでは、イランは国連の
核監視機関 <であるIAEA> が先日
採択した決議に対抗して、「数千台の
最新式遠心分離器に」気体化したウラ
ニウムの注入を開始したようだ。
11月27日の閣僚会議の傍らで
Eslamiは「この決議案の投票が行われ
たその時点で、イランは核産業開発
プログラムの実施の一環として最新型
遠心分離機数千台の稼働を開始した」
と述べた。ISNA通信社の報道による。
<原文では、この段落は全体が引用と
いう扱い>
Eslami がさらに語ったところでは、
イランは予めヨーロッパ諸国に対し、
この決議案が成立するならば「直ち
に対抗措置をとる」と警告していた。
この決議案は英国、フランス、ドイツ、
アメリカが提案したもので、IAEA
理事会が11月21日に採択した。この
決議案は、イランがIAEAの作業を
「妨害している」と非難している。
IAEAではイランに対し「核開発の
エスカレーションを止めて元に戻す
よう、核兵器を製造するぞという脅迫
行為をやめるよう」さらに「JCPOAの
定める制限、特にウラニウム濃縮に
関する制限を守るよう」強く求めた。
(JCPOAとはJoint Comprehensive
Plan of Action <包括的共同作業
計画> のことで、イラン核合意とも
呼ばれる)<2015年にいったん成立
した核合意だったのですが、2018年
に当時のトランプ政権が一方的に
脱退しました>
イラン議会の議長Mohammad Baqer
Qalibaf も同国の最新型遠心分離機を
稼働させるというこの決定を支持して
おり、さらにアメリカと上述の
ヨーロッパ参加国つまりドイツ、
フランス、英国による行為を「非現実的
で政治的意図によるもので、破壊的」
だと非難した。 この4国が提案し採択
された決議をこの議長は、イランの
核開発プログラムに対する「不当で
合意に基づかない決議案」だが、
IAEAにおいて採択されてしまった、
としている。
やはりこの決議に言及し、イランの
最高指導者アヤトーラ アリ ハメネイ師
も、ここまでの高い濃度にウラニウムを
濃縮したことそのものが「アメリカを
驚かせた」はずで、それによりイランは
「イランを服従させようとするアメリカ
の謀略を無効化したのだ」と述べている。
イランは国際的な取り決めに違反して
60%まで濃縮したウラニウムを182.3 kg
蓄積している。この濃度からは、核兵器
に必要な90%への濃縮は容易だ。この
行為に加え、IAEAとの協力を拒んで
いるため、国際社会はイランが核爆弾の
製造を目指しているのではという嫌疑を
抱いている。
あ~~あ、もう~~
私の20分クロッキー
11月29日のジュネーヴでの会議では
イランとヨーロッパの3国つまり
フランス、ドイツ、英国がイランの
核開発プログラムを論じたのだが、
その会議についてイランの戦略問題担当
副大統領Mohammad Javad Zarif は、
今後何らかの核関連の合意が成立する
ならば、「確実にJCPOAに基づいた
ものであるべきだ」
同副大統領がさらに述べたところでは、
この会議ではイランの外務大臣代理
Majid Takht-Ravanchi と Kazem
Gharibabadiとがイランの今後の展望と
要求を述べ、上記のヨーロッパ3か国が
JCPOAの規定を「順守しておらず、
責任を負う」としていた。
今回の決議の採択に先立ち、各レベルの
イラン当局は決議内容に応じた対応を
「直ちに」取ると警告を発していた。
11月20日にイラン外務省はこの警告を
再度発する声明を公表したが、それに
よれば外務大臣Abbas Araghchi も
IAEAの理事会加盟諸国の外相との電話
会談で同様の主旨を話していた。
IAEA のチーフであるグロッシは11月
13日にテヘランを訪問、イランの
Masoud Pezeshkian 大統領と会談し
イランにIAEAにもっと協力するよう
求めた。この訪問の際、イラン政府は
濃縮ウラニウムの濃度を60%までと
することに、暫定的に合意した。
IAEAは濃度20%から60%のウラ
ニウムの貯蔵量をイランが
増やしていること、さらにイランの
核開発活動に透明性が欠けていること
への懸念を度々表明してきた。2022年
にはIAEAの理事会が2度にわたり、
IAEAによる査察へのイランの協力が
不十分だとイランへの調査を実施した。
それに対抗してイラン側は同年6月に
核施設数か所からカメラを含む
モニター用設備を除去した。
*******************************
まあ、こういった経緯でイランは
(表明している)方針を180度転換、
ウラニウム濃縮を拡大することと
なったわけですね。
「核兵器はやめてね、代わりに核発電
をさせてあげるよ、IAEAの言うことを
聞いてくれたらね」というのが、そも
そもIAEAの存在理由なのですが・・・
これでは、いずれ北朝鮮のような事態
も起きるだろうというのは、容易に
予想できましたよね。そして、現実に
その通りになってしまって ・・・
さらに、今度はイラン???
核発電と核兵器の不可分性を、
私たち反核勢力はもっと世界に
周知徹底させませんと。
良く見てみると ・・・
私の90分スケッチ、ボールペン
EURACTIVのウェブサイトより
Russia condemns ‘irresponsible’ talk of nuclear weapons for Ukraine – Euractiv
Russia condemns “irresponsible”
talk of nuclear weapons for
Ukraine
(ウクライナに核兵器を、などという
議論は「無責任だ」とロシアが非難)
The New York Times が先週報じた
ところによれば、未特定の西側高官
の示唆したところとして、アメリカ
のジョー バイデン大統領は退任に
先立ちウクライナに核兵器を供与
する可能性があるという。.
やれやれ、核兵器を供与すれば戦争が
終わるってもんじゃないですよね。
むしろ、かえってややこしくなり
そうな ・・・
ヨーロッパのニュース ウェブサイト
EURACTIVの記事を、さっそく見て
まいりましょう。
いつもどおり、
私による日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
核兵器さえあれば、戦争が
終わるの??
私の作品 “Gate of Hell”
紙にオイルパステル
********************************
ReutersならびにEuroactive.com
2024年11月27日
西側はウクライナに核兵器を供与すべき
かを論じ合っているが、これは「間違い
なく無責任」なものだ。火曜日(11月
28日)にそう語ったのは、クレムリンの
スポークス パーソンのDmitry Peskov
だ。この核兵器供与の可能性があると
未特定の高官たちが示唆していると
いう、The New York Times の報道を
受けての発言である。
The New York Timesが先週報じた
ところによれば、未特定の西側高官の
示唆したところとして、アメリカの
ジョー バイデン大統領は退任に先立ち
ウクライナに核兵器を供与する可能性が
あるという。
New York Timesによれば、「さらに、
数人の高官が述べたところによれば、
旧ソヴィエト連邦の崩壊後<1991年に
それまであったソヴィエト連邦という
国家が崩壊、今のロシア連邦やウク
ライナ、ベラルーシなどが出来ました>
にウクライナが放棄した核兵器を
バイデン氏がウクライナに返却する
可能性すらあるという。確かに、これは
即座に強力な抑止効果を発揮するだ
ろう。だがそうした返却は複雑なもの
で、深刻な波紋を及ぼす」
記者団からこの報道についての質問を
受けたPeskovは、こう返答した。
「現実を理解しておらず、之だけ深刻な
発言をしておいて責任を全く感じて
いない人たちが、まったく無責任なこと
を語っていることは明らかだ。今回の
発言がいずれも匿名人物によるもので
あることにも、注意すべきだ」
Divine Blessing??
私の作品、紙にオイルパステル
それ以前にロシアの上級国防担当高官
であるDmitry Medvedevが述べたところ
では、西側がウクライナに核兵器を供与
するなら、ロシア政府はそうした供与を
ロシアへの攻撃に相当するものとみなし
核兵器で応答する正当な根拠となる
とのことだ。
1991年に旧ソヴィエト連邦が崩壊した
際、ウクライナはソヴィエトの核兵器を
受け継いだ。だが1994年のブダペスト
合意により、そうした核兵器を放棄して
いる。その代償としてウクライナは
ロシア、アメリカ、英国から安全保障の
約束を得ている。
10月17日のEUサミットの後での記者
会見でウクライナのヴォロディミール
ゼレンスキー大統領が示唆したところ
では、ウクライナがNATOに直ちに参加
できない場合には、核兵器を開発する
そうだ。だがあくまで、NATO加盟が
望ましいとも述べていた。
ロシアとウクライナの戦争は開始から
33か月になるが、先週、いずれの国に
おいても激化を示した。ウクライナは
アメリカならびに英国から供与を
受けたミサイルをロシア領土内へと
発射したが、これは初めてのことで、
西側からの許可を得て実施したものだ。
核兵器へのエスカレーションについて
質問を受けたPeskovは、西側は
プーティンの発言に「耳を傾け」、
ロシアが先日改訂した核使用に関する
ドクトリンをしっかりと読むべきだと
述べた。今回の改訂でロシアは
核兵器使用の閾を下げた。
それとは別にロシアの対外諜報機関の
チーフであるSergei Naryshkin が
述べたところでは、ロシア政府はウク
ライナでの紛争を現状のままで単純に
凍結することには反対する。これは
「堅固で長期的な和平」を望むためで
あり、それにはこの危機の本質となる
問題を解消する必要がある。
(編集:Georgi Gotev)
*********************************
なんてこと ・・・
私の20分クロッキー
これ、「遠い外国の問題」で片づけ
ないでくださいね。
ロシアは、日本の隣国でもあります。
しかも、領土問題を抱えた。
日本の一部政治勢力が提唱している
ように日本も核武装した場合、
それをロシアが「ロシアへの核攻撃
と見なす」と言い出すかも ~~
不安を煽るつもりは全くないのだ
けれど、その可能性は否定できません
よね。
実際、次の報道もご覧ください:
ロシア、米国が日本にミサイルを配備なら「対応する」 外務省報道官(字幕・27日)
さらに、上の黒いメニューにある
ページ g-3) などで述べたように、
日本政府が原発に固執するのは潜在的
核兵器保有が理由でしたよね。
すると、原発を廃絶したいのなら、
原発の事故と核廃棄物の捨て場所だけ
を問題にしていたのでは「的外れ」
です。潜在的核兵器保有がはたして
適切な方策なのか、という問題に
フォーカスしませんと。
(メルトダウン事故については、
冷却系を故意に遮断する実験を実施
しても、メルトダウンしなかった
原子炉が既に出来ています。上の
黒いメニューでページ h-4) を参照。
メルトダウン事故を軽視しているわけ
では決してありませんが、メルトダウン
とその結果ばかりにフォーカスして
しまっていると ~~ 実験してみて
メルトダウンしなかった新型原子炉が
実用化されるとき、「反対する理由」
が希薄になってしまいますよ)
Yahoo!newsウェブサイトにある
CBS Newsの記事
Iran says it will boost uranium enrichment after IAEA rebuke
Iran says it will boost uranium enrichment
after IAEA rebuke
(IAEAの非難決議を受けたイラン、
ウラニウム濃縮を増大すると発表)
11月20日ごろの日本語報道を見ている
と、なんやらイランがウラニウム濃縮を
停止するとか。
「ほんまかいな??」と訝しがってたん
ですが、IAEAによる非難決議がでたと
思ったら態度を正反対に切り替えちゃい
ました。
やれやれ~~まあ、核開発にはアレコレ
リソースがかかるので、一旦始めると
そう簡単にやめられなくなってしまう、
その実例の一つですね。
核開発をだれも始めないことが必要
ですが、現在のIAEAはあくまで
「核兵器じゃなくて核発電を」と
いう機関なので、「始めないように
させる」のが難しいですよね。
では、いつもどおり
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
********************************
CBS News
2024年11月22日
テヘラン発 — 金曜日<11月22日>、
イランは「新たに高度な」遠心分離機
の連結グループを起動すると発表した。
これは、イラン<による核開発>を
監視してきている国連の核監視機関
<IAEA>がある決議を採択したことに
対する決定であった。この決議では
IAEAはイランからの監視活動への協力
が欠落している、としている。この
監視に関する動議はIAEAの35か国の
代表からなる局で英国、フランス、
ドイツ、アメリカが提出したもので、
すでに6月にも類似した動議を提出
していた。
今回の動議は、イランの核プログラム
を巡り緊張が高まるただ中で行われた。
批判者たちは、イランが核兵器の開発
を進めているのでは、との不安を抱い
ている。イラン政府は、繰り返し
それを否定してきているが。
イランは、ウラニウム濃縮量を「大幅
に増大する」と言っている。
この決議に対し中国、ロシア、ブルキナ
ファソは反対票を投じたが、賛成は
19票、棄権が12票であった。ヴェネズ
エラはこの会議に出席していなかった。
2名の外交官がAFPに告げた情報による。
そっちがそう来るなら ~~
私の20分クロッキー
「イラン原子力エネルギー機関のヘッド
は効果的な策を講じるよう指令を発した
のだが、その中には各種の新型高度
遠心分離機のグループの起動も含まれ
ていた」と、同機関とイラン外務省とが
合同で発表した声明にはある。
遠心分離機という機械は、気体化した
ウラニウムを高速遠心分離で濃縮する
ものだ。そうすることで、ウラニウム
の中でも核分裂性の同位体(U-235)
の比率を高める。
「並行して、今後も技術的また核兵器
への転用防止のためのIAEAとの協力も
従来通り続けていく」が、それはイラン
が同意した枠組みの中でのことであると
も、このイランの声明は述べている。
イラン原子力エネルギー機関のスポー
クスパーソンBehrouz Kamalvandiが
この金曜日に述べたところでは、上述の
ような新たな方策はその大半がウラ
ニウム濃縮に関わるものだ。
「イランは最先端の機器各種を活用し、
ウラニウム濃縮量を大幅に増やす」と
Kamalvandiは国営テレビで述べた。
このイランによる対抗措置は「今回の
(西側による)敵対的な行為が取りやめ
になり、あるいは交渉が始まるならば、
撤回可能だ」と、テヘランに本拠を置く
政治アナリストHadi Mohammadi はAFP
に対して語っている。
IAEAはイランからの「信頼できる説明」
を要求している。
今回の決議の詳細は機密とされている
が、AFPが読んだところ、イランが
1970年に批准した核不拡散条約(NPT)
に基づく「拘束力のある義務を果たす
ように行動する」ことが「不可欠かつ
緊急」であるとしている。
この決議はさらにイラン政府に対し、
イラン国内の2か所で検出されたウラ
ニウム粒子の存在についても「信頼
できる技術的説明」を提出せよと
求めている。
さらに西側諸国はイランの核開発活動
に関する「包括的報告書」を「遅く
とも」2025年春までにIAEAが発行
すべきいだと求めている。
「こうした挑発行為のサイクルを始め
たのは、イランではない。西側諸国が
本気で対話を求めているのなら、今回の
決議を成立させるよりも交渉のための
雰囲気を醸し出すことができたはずだ」
と、アナリストの Mohammadi は述べて
いる。
2015年の<イランと西側諸国の間の>
核合意と、今までの経過
2015年、イランと世界主要国は核合意
を<いったんは>締結、それにより
イランは核開発プログラムを縮小し、
それに対しイランへの国際的な経済
制裁を緩和することとした。だが
2018年、当時の大統領であったドナルド
トランプの下、アメリカは一方的にこの
合意から撤退、イランへの重い経済制裁
を再開した。これを受けイランも、
核開発プログラムを望むとおりに
再開した。
バイデン大統領はその任期のうち最初の
2年間、この核合意の一部を再建しよう
と努めたのだが、うまく行かなかった。
アメリカ下院の諜報委員会の委員長で
あるMike Turner議員は、この8月の
CBS NewsのFace the Nationという
番組でのインタビューで、イランは
「今年終わりまでに」核兵器保有国で
あると宣言しうると述べていた。ただ、
その具体的な根拠を彼は語っていな
かったのだが。そして<共和党の
Turnerは>、アメリカがイランの
核兵器保有を予防しようと何年も以前
から努めてきたのに、それがここまで
急にエスカレートしてしまったと、
バイデン政権を非難した。
イランは「今年中に核兵器保有を宣言
する可能性がある。関連する報告と
しては、そうした可能性があるとの
ニュース報道が公表されている」と、
TurnerはFace the Nationの司会進行
役Margaret Brennanに対して語って
いた。
***********************************
謎 ・・・
私の昔の作品 “Cogito”
紙にソフトパステル
それにしてもトランプ氏は、2018年に
何を考えて核合意から一方的に抜け
出したのでしょうねえ??
そのトランプ氏が再度、ホワイトハウス
に陣取ることになってしまいました
~~ ほぼ確実にすでに核兵器保有国で
あるイスラエルとは、イランは戦火を
交えています。
何やら、不安が静まりませんね。
英国の報道企業Mirrorのウェブサイト
より
WW3 fears as Sweden tells citizens to prepare for nuclear war and stockpile food and water – World News – Mirror Online
WW3が近い!などと不安をあおる趣味は
まったくないのですが、笑って済ませる
わけにもいかない世界情勢のようです。
確かにMirrorはタブロイドではあります
が、逆にタブロイドなるがゆえに、こう
した情勢も取り上げやすいのかも。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
******************************
WW3 fears as Sweden tells
citizens to prepare for nuclear
war and stockpile food and
water
(第三次大戦への不安がよぎる中、
スウェーデンは市民に核戦争に備え水と
食料の備蓄を薦める)
スウェーデン政府は「危機や戦争が起き
た場合には」という6年前に作成した
文書を改訂した。ロシアがウクライナ
への侵略を開始して以来、「安全保障の
状況が悪化」しているためだ。
アメリカのニュース担当シニア
レポーター Liam Buckler
2024年11月18日
スウェーデン政府はパンフレットを
500万部発行、その内容は市民に対し
食糧と水の備蓄を行うよう警告するもの
であった。そのわずか数時間前には
ヴォロディミール ゼレンスキーが
ヴラディミール プーティンに宛てた
背筋の凍るようなヴィデオ演説を発表、
アメリカ製のミサイルによる攻撃を
「味わってそのメッセージを知れ」と
警告を発した。
スウェーデン政府がその「危機や戦争が
起きた場合には」<というパンフ
レット>を改訂したが、これは6年前に
発行したもので、ロシアがウクライナ
への侵略を開始して以来、「安全保障
の状況が悪化」しているためだ。
ちょうど同時期にアメリカ政府は
初めて、アメリカ製ミサイルでロシア
領土を攻撃することを許可した。
ゼレンスキーはプーティンに対し、
ほんの数日でアメリカ製のミサイルを
使用する可能性があると警告を出した。
ゼレンスキーによれば「個別の活動に
対する許可については、メディアが
騒いでいる。だが攻撃とは、言葉で
行うものではない。攻撃の開始に
ついては、発表などしない。ミサイル
を見れば、すぐにそれと分かるはずだ」
それと同じころ、スウェーデンの政府
<原文はresidentsですが、何かの
誤りでしょう> は住民に対し、核戦争
の勃発に備え「シェルター」を準備する
よう警告を広めた。今回のパンフレット
の初版は第二次大戦時に発行された
もので、以来5つの版を重ねてきて
いる。今回の改訂で、ページ数は倍増
した。
その最新版には、「世界の安全保障の
状況から、核兵器使用のリスクが増大
している。核兵器や化学兵器、生物
兵器による攻撃があった場合には、
空襲の場合と同じように非難すること」
との指示がある。「最も効果的な保護
手段はシェルターで、<核攻撃の場合>
数日経過すれば放射性物質はかなり減少
している。
さらに今回のパンフレットの中ごろ
からはもう一つの深刻な警告も記され
ている。「他国がスウェーデンを攻撃
した場合、スウェーデンは決してあき
らめることはない。抵抗を止めようと
いう主旨の情報がもしあれば、それは
すべて偽りだ」
隣国のフィンランドも「事故や危機に
対する備え」というオンラインの
アドバイスを」公表・更新した。戦争
となった場合に市民が自力で対応する
方法を紹介している。このデジタル
小冊子の軍事衝突に関する章を見る
と、武力攻撃を受けた場合にフィン
ランド政府がどのように対応するのか、
説明がある。関係当局は「自国防衛の
ための準備を充分に整えている」との
行がある。
ノルウェー市民もパンフレットの配布を
受け、戦争勃発時や極度の気象災害、
その他の脅威が発生した場合には自力で
1週間を耐えるよう強く求められている。
この夏、デンマークの緊急対応庁が断言
したところでは、同庁ではデンマークの
成人市民に対し危機発生の場合に3日間
耐えられるだけの 食糧・水・医薬品を
用意するよう求めるEメールを送るそう
だ。各所帯で常備しておくべき品目の
リストを見ると、豆缶やエネルギーバー
<固形の保存栄養食品>、パスタ、
医薬品などが核攻撃を受けた場合の対応
品目とされている。
フィンランド政府が全世帯に配布する
手段として印刷物ではなくデジタルを
選んだのは、印刷では「何百万ユーロ
もかかる」ことと、デジタル バージョン
の方が更新もしやすいためだ。
<ノルウェーでは>「国内の全所帯に
220万部を発送した」と語るのは、Tore
Kamfjordだ。ノルウェー市民保護総局
(DSB)でキャンペーン活動を担当して
いる。
ロシア政府は月曜日<11月18日>、
アメリカのジョー バイデン大統領が
アメリカが供与した長距離射程ミサイル
でのロシア領土内の標的の攻撃を
ウクライナに許可したことについて、
戦争という「火に油を注ぐ」行為で
あり国際的緊張をさらに高めて
しまうと、警告した。
バイデンが方針を変更したことで、
ウクライナ戦争の開始から1,000日目
を迎えようという今、不確実な要因が
新たに加わった。ウクライナ戦争が
全面的に始まったのは、2022年の
ことだ。
Sheltering —
私の作品 “Whose Shelter?”
紙にワックスパステル
時期を同じくして、クラスター爆弾を
搭載したロシアの弾道ミサイルがウク
ライナ北部のSumyという住宅地に命中、
11名が死亡した。その中には未成年者
2名も含まれ、さらに84名が負傷した。
ウクライナ南部の港町オデッサでも
ミサイル攻撃があり、少なくても死亡者
10名、負傷者43名を記録した。その中
には未成年者1名も含まれていたと、
ウクライナの内務省が報じている。
アメリカ製のATACMSというミサイル
兵器でウクライナがどこまでロシアを
攻撃できるかについてアメリカ政府は
制限を緩めているが、これまでは何か月
もATACMSでのロシア領土内への攻撃を
許可してこなかった。これは、紛争を
激化させロシア対NATOの直接対立に
至ることを避けるためであった。肝心の
アメリカによる許容を、ロシア政府は
直ちに非難したわけだ。
<ロシアの>スポークスパーソンDmitry
Peskovが記者団に述べたところでは
「ワシントンで任期満了をすぐに迎える
<バイデン>政権がこうした許可を与え
ようとしているのは明らかで、彼等は
以前からそうしたことを話してきている。
火に油を注ぎ、紛争に伴う緊張をさらに
高めてしまう行為だ」
頭が痛い~~
私の20分クロッキー
一方で、英国から供与を受けたStorm
Shadowミサイルでロシア領土内への攻撃
を行うことが許可されるのか否かに
ついては、<英国の首相> Keir Starmer
は回答を控えた。
同首相によれば、戦争に切り裂かれた
ウクライナを支援することは自らの
「最優先」課題だという。ブラジルの
G20サミット会議に世界各国の首脳が
集まっていたが、その場での発言だ。
だが、ウクライナの兵器群の中に射程
190マイル<約304㎞>のStorm Shadow
ミサイルを入れるべきか否かについては
疑問が残る。同首相によると、「明日で
この戦争が始まって1,000日目を迎える。
つまり、ロシアによる攻撃が1,000日間
続いており、ウクライナの犠牲が
1,000日間続いてきた、ということだ」
この発言に先立ち、アメリカのジョー
バイデン大統領がヴォロディミール
ゼレンスキー大統領に、アメリカ製兵器
の一部をロシア領土内への攻撃に使用
することを許可していた。
Starmer首相はウクライナでのミサイル
に関し「使用の詳細に口をはさむことは
ない」と述べている。「そんな口を
挟んでしまえば、得をするのは(ヴラ
ディミール)プーティンだけだ」
同首相はまた、「かなり以前から私は、
大きな賭けに出ねばならないと確信して
いる。必要である限り、ウクライナが
必要物を確保できるようにせねばなら
ない。この戦争を、プーティンに勝た
せるわけにはいかないのだ」とも
述べた。
*****************************
この光は??
私の20分クロッキー、男性のモデルさん
ロシアに近い諸国では、これだけの
警戒・準備が実際に行われているわけ
ですね。
核兵器なんてものがあると、それを
持つ国家は横暴な行為に打って出て
周辺諸国まで巻き込んでしまう、その
実例ですね。
核兵器は地球上から廃絶せねばなりま
せんし、当然、その製造装置の一種で
ある原子炉も学術研究用のみにして
厳重な監視下に置きませんと。
ウクライナ政府の広報機関
UNITED24のウェブサイトより
Russia Threatens to Expel IAEA Inspectors from Zaporizhzhia Nuclear Plant | UNITED24 Media
Russia Threatens to Expel
IAEA Inspectors from
Zaporizhzhia Nuclear Plant
(ロシア、ザポリージャ原発から
IAEA検査官を追放するぞと脅迫)
やれやれ、心配していた事態が
現実になってしまいそうですね~
早速、記事を見てみましょう。
いつもどおり、
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
************************
どういうことだよ??
私の20分クロッキー、男性のモデルさん
2024年11月15日
MARYNA KULAKOVA記者
11月14日、ロシアが占拠中のザポ
リージャ原発でのIAEA検査官の
活動が「不適切」であると判断
した場合には、同原発から検査官
たちを追放する場合もあると
ロシアの外務省が警告を発した。
この警告の前日にIAEAのラファ
エル グロッシ事務局長はドイツ
の報道機関DPAに、ウクライナ
での戦争が「膠着」状態になる
までIAEAのモニター要因は
同原発に留まると述べていた。
「紛争が新しい段階に入り、戦闘
が今よりは沈静化するか願わくは
停戦になるまでの間、IAEAは原発
の現場に留まる。いや、紛争が
膠着状態になるまで、どのような
新たな段階であれ、今のような
脅威が肉薄している状態が止む
までは」と、グロッシは述べて
いた。
それに対してロシアの外務省は、
IAEAの専門家たちがザポリー
ジャ原発(ZNPP)に滞在する
ことが許可されているのは、
「ロシア連邦の政府が同意して
いるから、というだけの理由だ」
と強調した。同外務省によれば、
検査官たちの現地滞在が許可され
るのは「ロシアがその滞在の
正当性を認める限りでのことだ」
同外務省はさらに、ウクライナと
ロシアの間の敵意の軽減の可能性
という点で <上述の> グロッシ
による発言をも批判し、「”膠着”
とは良くない状態として使用され
る言葉だが、IAEAの指導層が
どういう基準で膠着の可能性を
判断しようとしているのか、全く
分からない。膠着の判断など、
明らかにIAEAの判断できる問題
ではない」と述べた。
ヨーロッパでは最大の原発である
ザポリージャ原発は2022年3月
から今まで、ロシアの占拠下に
ある。しかもロシア当局は今も、
IAEA検査官たちが査察できる
場所を制限している。この原発の
立地は戦闘の前線に近く、ロシア
による攻撃が続く中、同原発では
核の安全に関するリスクが高まり
つつある。
***********************
視力を奪われていては~~
私の15分クロッキー
IAEAの検査に制限を加える、
あるいは追放するぞと脅す。
逆に言うと、ロシアはそこで何を
進めているのでしょうね??
IAEAに見られちゃ困るような、
何を?ひょっとして、Pu-239の
分離抽出??邪推であることを
願います ・・・
IAEAの追放は、北朝鮮の核施設
でもありましたよね。上の黒い
メニューでページ c-5) を参照。
そして最近では、イランの核施設
でもIAEAのカメラが ・・・
右の「アーカイブ」の下、
2021年9月 → 9月18日と21日の
記事を。
パキスタンのウルドゥー語TV SAMAAの
ウェブサイトより
https://www.samaa.tv/2087323660-trump-s-foreign-policy-2-0
トランプの2期目がもうすぐ始まります
~~ あーあ。
果たして、ウクライナやイラン(2015年
の核合意を一方的に破棄したのは、
トランプでしたよね)には、どのような
影響が??
それを考察する記事を。
いつもどおり、
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
****************************
What to expect from Trump 2.0?
(トランプ2.0 は何をするのか?)
トランプ大統領が二期目の任に就くが、
アメリカの外交は予想が難しくなる。
暗中模索
私の20分クロッキー
Muhammad Asim Siddique記者
2024年11月7日
2024年、先日行われた大統領選挙の
結果は、大方の人々を驚嘆させるもの
であった。 ドナルド トランプが、
ホワイトハウスでの2回目の任期を
始めることになった。彼の選挙キャン
ペーンは彼らしい闘争的なレトリック
に代表されるものであった。トランプ
の復帰に伴う疑問が無数にあるが、
その一つとして外交政策もある。
ジョー バイデン大統領による政治が
4年間続いたのだが、国際的な同盟諸国
との関係再構築、そして多方面外交を
焦点としたものであった。トランプの
下での外交は、より孤立主義的なもの
となろう。
現在進行している世界的な危機の例と
しては、中国とアメリカの間の緊張、
ウクライナ問題、中東の不安定、
その他がある。そうした諸問題に加え、
専門家たちは二期目のトランプ大統領
の下でアメリカの外交は今よりも予測
しがたいものとなるだろうと警告して
いる。こうした重要な各分野で、今後
何が起きるかは予想を超えるのだ。
「アメリカ ファースト」外交の再開
トランプの第一任期の外交の特徴は、
「アメリカ ファースト」というもの
であった。これはつまり何よりもアメ
リカの利益を優先させる、ということ
だ。昔からの同盟諸国や諸外国との協力
関係を犠牲にしてでも。パリ気候合意
からの脱退であれ、イランとの核合意
からの脱退であれ。相手とのやり取りの
中で何かをやり遂げようとするよりも、
一方的に事を進めるのがトランプの
やり方なのだ。第45代大統領であった
トランプがオーヴァル オフィスに
帰ってくることで、アメリカは再度国外
の紛争に関しては孤立主義をとるだろう
との予想をする人が多い。トランプは
アメリカが国際紛争に加担することを
やめると約束しており、徐々に焦点を
移民問題やインフレへと移すとして
いるためだ。
そうした約束を守るためであろうか、
選挙キャンペーンでの演説でもトランプ
は国外での紛争の終結、特に中東での
それを終わらせることに取り組むと
述べていた。中東に派遣されているアメ
リカ軍部隊を帰国させるとの約束で
ある。やはりオブザーバーたちの味方に
よれば、トランプのやり方では既に世界
各地で燃え盛っている炎に油を注ぐ
危険性もある。トランプの決定は予想
困難であるため、同盟諸国も敵国も彼
の考えが読めない。その結果として
何が起きるかは、予測不能となること
も多いのだ。
イスラエル: トランプの、中東での
「ベスト フレンド」
ドナルド トランプの一期目における
外交面での特に重要な成功事例の一つ
として、イスラエルへの支援がある。
実際、イスラエルのベンジャミン
ネタニヤフ首相が述べていたように、
トランプは「イスラエルにとっては
今までのホワイトハウスにいた友人
たちの中でも、ベスト フレンドだ」
アメリカ大使館をテル アヴィヴから
エルサレムに移設したが、これもゴラン
高原に対するイスラエルの主権を認め
させる行為だ。このイスラエル寄りの
決定でトランプはイスラエル指導者たち
との絆を強め、イスラエルでは多くの
人々がトランプを称賛したのであった。
さらにトランプ政権はアブラハム協定を
推進したが、これはアラブの数か国と
イスラエルとの関係正常化を実現した
歴史的な合意だ。トランプ政権のイスラ
エル外交の在り方を一方的で、平和維持
のために兵器のやり取りや財政援助に
依存していると非難した人たちもいた。
批評者たちの指摘では、まさしくそう
した政策のため長期的には状況は悪化
してしまう恐れがある。ことにこの種の
政策は、中東の緊張に油を注ぐものと
捉えられ、ことにパレスティナの諸団体
に圧力をかけこの地域での紛争を招いて
しまう。
トランプはアメリカの中東での「終わり
なき戦争」を終わらせると約束していた
のだが、実際には彼の政策のため中東
でも特に一側即発とされる事態が発生
した。2015年締結のイランとの核合意
からトランプは一方的に脱退し、さらに
イランの経済をマヒさせるほどの制裁を
実施したが、そのため中東の緊張は
高まり安全保障は脅かされた。イラン軍
でも特に重要な司令官であったQassem
Soleimani将軍の殺害を許可したが、
そんなことをしても問題が緩和される
わけではなく、むしろ今後の戦火を招き
かねない。
トランプが対イランで追及した戦略は、
今後の二期目でも継続する見込みが
強い。トランプは「最大限のプレッ
シャー」をイランに加えることを強調、
しかも経済制裁の役割を訴えているが、
外交対話を行う様子が見られない。
そのため多くの人は、トランプの方針
のため紛争が悪化を続ける一方になるの
では、と不安視している。ことにイラン
は核兵器への切望を強めており、中東
全般での代理組織の活動を進めている
のだが、これらは深刻な問題になって
いる。
トランプの決定は予想が困難で、その
ために不安定性が加速する恐れがある。
外交問題の専門家たちによれば、トラン
プの発言は好戦的なもので一方的な
行動に出やすい。シリア、レバノン、
イラクでのトランプの二期目の出方
とは、どのようなものになるのか。
ウクライナとロシア: 予想外の交渉?
トランプが今回の選挙キャンペーン中に
主張していたことの中でもっとも大胆な
ものは、ウクライナ対ロシアの進行中の
戦争を24時間で終わらせるというもの
だ。「私が大統領になれば、あの戦争を
1日で終結させる」とトランプは主張
して譲らず、外交担当の人々からは残念
がられている。トランプの公約の大半は
無理なものだが、ロシアのヴラディ
ミール プーティン大統領との関係は
以前から警戒を招いている。
バイデン政権はウクライナへの支援継続
を決定しているが、それをトランプは
たびたび非難しており、再選されれば
今後の支援に対し拒否権を行使する
可能性もあるとの報道もある。こうした
政策の転換があれば、ウクライナに
対するアメリカの政策が転換、ウクラ
イナにとってはロシアによる侵略という
悪夢が悪化してしまいそうだ。ロシアが
ウクライナ国内で奪い取った領土を確実
に手に入れてしまう空白が生じそうだ。
一部の人々にとって極度に恐ろしい問題
として、トランプのレトリックが孕んで
いる結末が、現実に最悪のシナリオを
実現してしまう危険性もある。トランプ
が実際にプーティンと会談し、ウクラ
イナの国益を二の次とするような合意を
締結した場合だ。その場合、東ヨー
ロッパのパワー バランスが大きく変化
してしまう恐れがある。トランプが
ロシアとの妥協を図る見通しがあり、
そのためウクライナは領土喪失を避け
られなくなってしまいかねない。
これはアメリカのNATOに対する協力
と東ヨーロッパでの民すすぎ的原理に
対する最悪の裏切り行為だ。
中国:口論か、取っ組み合いか?
アメリカと中国の競り合いは、21世紀
最大の、世界の在り方を決める地政学
的な問題だと言ってよかろう。この対立
では、統治も経済も文化も異質な二国が
向かい合っている。実質的には、超大国
同士が反目しあっている。トランプの
下では、アメリカは中国製品に対し
何十億ドルもの関税をかけ、全面的な
貿易戦争を展開した。中国の経済力拡大
に歯止めをかけようとしたのだ。
確かにトランプははっきりと習近平を
「強力な指導者」と呼び、彼と「優れた
関係」を築いたと主張していたのだが、
同時にトランプ政権は貿易不均衡や知的
財産の窃盗行為、人権抑圧などの問題
では中国への圧力を強めていた。
中国に対するトランプの強硬なスタンス
は、第二期においても続くだろう。中国
からの輸入品に対する関税の60%増大
などの貿易関税の引き上げを実施すれば
アメリカと中国の関係を著しく締め
付けるはずだ。南シナ海や台湾における
中国の動きや技術の発達に対抗しようと
いうトランプの姿勢も、二期目には一層
強まりそうだ。
どの観察者にとっても、トランプの
対中国の姿勢は、競合と協力の間でバラ
ンスを保とうというものだ。イデオ
ロギー上の相違よりも顕在的利益が優先
される場合も時にある。だが中国は
グローバル パワーとして台頭しつつ
あり、第二期のトランプがいつ中国との
関係に取り組むのかは、予断を許さない。
グローバルな協力関係: かなわぬ夢
なのか?
トランプの第一期の特徴として、多方面
の関係を嫌った。気候変動対策のための
パリ合意やイラン核合意から一方的に
脱退したことから、トランプは国際協力
よりも二国間での取り組みを好むことが
窺える。トランプはNATOに限らず、
国連など国際機関にいして敵対的な
スタンスを取っており、同盟諸国を憂慮
させている。とくにヨーロッパ諸国だ。
世界秩序が混沌に陥るとの憂慮に悩ま
されているのだ。
心配 ・・・
私の20分クロッキー
ヨーロッパ諸国の指導層は、トランプの
復帰に関し深刻な憂いを表明している。
トランプア大統領に再就任することで、
NATOのような安全保障の枠組みもG7
のような経済的パートナーシップも、
くずされてしまうのではないかと憂う
人たちが多くいる。トランプが
「アメリカ ファースト」という方針を
さらに強化した場合、ヨーロッパは過ち
だらけで予測不能なアメリカがリーダー
シップを握る世界の中で孤立していく
恐れもある。
結論として、トランプの第二期の公約は
国際情勢の不確実性を増大させてしまう
ものだ。トランプ政権はおそらくアメ
リカの経済的・軍事的利益を追求する
ものとなろうが、多国間合意からは撤退
して単独で行動しようとするトランプの
方針により、友好国とも敵対諸国とも
緊張は緩和する可能性もある。ウクラ
イナ危機から中国に至るまで、新たな
競争の中にあってトランプ2.0はアメ
リカの対外政策を作り替える可能性が
ある。その変化は、今後何十年間も
全世界に影響を及ぼすこととなろう。
そうした変更によってグローバル政治
の地図が安定化するのか、それとも
不安定化を強化してしまうのかは、
予測できない。全世界が見つめる中、
ホワイトハウスにトランプが復帰する
ことで、今後のアメリカの対外政策は
更に予想不能となり、孤立主義を強め
つつグローバルな同盟関係のバランス
にも変化をもたらす恐れがある。
*****************************
先が思いやられる・・・
私の20分クロッキー
「やかんをのせたら~~」で特に気に
しているのは、
・ ウクライナへのアメリカの支援・
関与
・ イランとイスラエルの核への、
アメリカの外交政策の変化による影響
の2点ですね。
・ ザポリージャ原発の今後は?ロシア
が下手にいじって、巨大ダーティ ボム
と化してしまう危険性は?(上の黒い
メニューで d-6) も参照) いずれ、
NATO対ロシアの戦争になってしまう
のか?その場合、アメリカはNATO
から脱退するつもりなのか??
(まさか)
・ イランがさらに圧力を受けた場合、
ついに核兵器の製造とイスラエルへの
使用に踏み切る恐れはないのか?
すると当然、イスラエルは既存の核兵器
で (上の黒いメニューで c-3) , c-4) )
報復するだろう。→ 中東での核戦争へ
と拡大? → ホルムズ海峡が航行不能に
でもなれば、既にのたうちまわっている
日本経済は、お亡くなりに??
やたらに不安を煽るつもりはないのです
が、いずれの危険性も否定しきれません
よね。
「やかんをのせたら~~」では、今後も
上述のような情勢を紹介してまいり
ます。