ザポリージャ原発(ZNPP)の状況も

ザポリージャ原発(ZNPP)の状況も、
私(ひで)は忘れてはおりません。

The Times of India
Don’t turn a blind eye to the Russian threat at the Zaporizhzhia nuclear power plant
に掲載されている論考も、一部抜粋・
日本語化して紹介しましょう。

Oksana Pokalchuk さん
2025年7月23日

20-min croquis / 20分クロッキー
Don’t look down! Look straight!!
私の20分クロッキー、男性のモデルさん

Don’t turn a blind eye to the Russian
threat at the Zaporizhzhia nuclear
power plant
(ZNPPでのロシアの脅威を無視するな)

<  > 内は私からの補足説明
**************************************

————–(前略)

<2023年6月にロシアがカホヴカ
ダムを破壊したが、これはZNPPの冷却
水源でもあった。このため、> 100万人
近い人々が飲料水を失い、ウクライナ南部
の生態系は恒久的に破壊された。そして
これが重大な問題なのだが、ZNPPが稼働
認可を受けているのは、カホヴカ貯水池
からの水による稼働だけなのである。
それ以外の水源はいずれも、この原発の
本来の認可条件では認められていない
のだ。その貯水池が破壊されてしまって
いる今、ZNPPの再稼働は一層危険な
行為となる。法律上はあくまで同貯水池
が水源であるため、ポンプ ステーション
を作り井戸を掘ったところで、合法的な
水源の代わりとはならない。承認された
貯水池が壊された現在、この原発の
核燃料と原子炉とを冷却するための承諾
を受けた安全な、信頼できる水源など
存在していないのだ。そうした状態で
再稼働するなら、安全のための規定も
法に基づく認可も踏みにじることになる。

————- (中略)


「政治とかかわらない」とか
言っても ・・・
私の作品 “No, Dad, please don’t!”,
Piece 1

<ロシアの核公社である> Rosatom
の公式の立場としては、「核エネルギー
は政治とかかわるべきでない」 だが
ロシアがそんな約束をしているからと
言って、国際社会はそれを真に受ける
べきではない。ウクライナでの
Rosatomの実績が実証しているよう
に、ロシアのような根っからの専制的な
国家においては、政治と無関係な核公社
など存在できると考えるほうが、
単細胞だ。

20-min croquis + bkgrnd added later / 20分クロッキーに、後で背景を咥えました
今までを振り返ると~
私の20分クロッキーに
後で背景をつけたもの

こうした状況は、ことにインドにとっては
大きな意味を持つ。インドの地域における
役割、そして核問題とは長年関与してきた
という歴史を考えれば、特にそうだ。
ロシアはその民生用核プロジェクトに
おいては、世界での基本的なパートナーと
してインドを選んでいる。<インド南端に
ある> タミール ナドゥー州のクダン
クラムでは、 VVER1000 という
ロシア型原子炉合計6基が建設中、
あるいは稼働可能な状態にある。核燃料
サイクル全体でのロシアとの協力を、
インドは拡大中だ。インドは2031年
までに核発電能力を3倍に拡大するとの
計画を進めており、ロシアの核技術に
依存していることから、重大なディレンマ
が生じている。世界の核のガバナンスでは
インドは指導的な立場にあり、核エネル
ギー部門でロシアからの支援を受けること
の意味をインドはよく検討せねばならない。
このままロシアへの依存を続けるなら、
ロシアの地政学的な枠に一層はめられ、
抜け出せなくなる危険もある。同時に、
世界での核に関する基準をないがしろに
して しまうのだ。

核エネルギーとの関係ではインドは協力
関係を多様化させてロシア依存を脱却し、
ロシア並びにRosatomへのプレッ
シャーを強化してZNPPの再稼働を
やめさせねばならない。ZNPPで深刻な
事故が発生することを、防止するためだ。
ザポリージャ周辺に核安全保護非武装
地帯を設けよとIAEAが先導して呼び
掛けているが、インドもこれに加わると
よい。核エネルギーを武器としては使わ
ない時代の創造に、インドも加担できる。
同国国内だけでなく、全世界での
新たな時代のために。
*************************************

まず原発の冷却の基礎、たとえば「稼働
していなくても、原発には冷却が必要」
といった基礎事項については、上の
肥大化した黒いメニューの終わり近くに
ある 付録 w-15) をご覧ください。

20 min  croquis + 10 min background / 20分クロッキーに10分ほどの背景
隷属なんて ・・・
私の20分クロッキーに後で背景をつけたもの
男性のモデルさん

次に、核発電と核兵器は現実には不可分
である以上、核保有国は自国の「核発電
技術」を他国に輸出・移植することで、
その相手国を自分の「核技術」に依存
させてしまう危険性があるとの指摘が
ありましたよね。
依存体質になってしまうと、
・ その核保有国が蛮行を働いても、
依存国は講義や非難がしにくい
・ 依存体質が長く続くと、その
核保有国の「核のしもべ」にされてしまう
といったリスクがありますよね。

後者については少し説明が必要かも。
現実、反原発派の間では昔から「日本は
アメリカのPu工場」などと言われて
きております。この意味を考えて
くだされば ・・・
かなり昔の流行言葉でしたけど、
「NOと言える日本」になりたいのなら、
「核にもNO」と言えるようにしません
と。無論、核兵器にも核発電にも。


いやよ!
私の20分クロッキー

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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