カスピ海周辺地域を扱う通信社Caspian
Newsのウェブサイトより
Iran Responds to IAEA Resolution by Activating Advanced Centrifuges & Scaling Up Uranium Enrichment – Caspian News
Iran Responds to IAEA Resolution by
Activating Advanced Centrifuges &
Scaling Up Uranium Enrichment
(IAEAの非難決議に対抗、イラン
が最新式遠心分離機を稼働、ウラ
ニウム濃縮を強化)
通常の軽水炉でのU-235の濃度と
いえば、3-5%です。
イランではIAEAが60%を検出している
ので、「何に使うんだ!?」という反応
が返ってくるのは、当然ですよね。
しかし私は何もイランを敵視している
わけじゃ、ありません。下記の決議案を
提唱した諸国は、ドイツを除きいずれも
核兵器保有国です。自分は核兵器を
持っといて、他国が核保有を匂わせると
非難するとは~~
そもそも核兵器なんて、誰も作ったり
持ったりしちゃいけない代物です!
******************************
Nigar Bayramli記者
2024年11月30日
Atomic Energy Organization of Iran
(AEOI、イラン原子力エネルギー機関)
のヘッドであるMohammad Eslamiが
述べたところでは、イランは国連の
核監視機関 <であるIAEA> が先日
採択した決議に対抗して、「数千台の
最新式遠心分離器に」気体化したウラ
ニウムの注入を開始したようだ。
11月27日の閣僚会議の傍らで
Eslamiは「この決議案の投票が行われ
たその時点で、イランは核産業開発
プログラムの実施の一環として最新型
遠心分離機数千台の稼働を開始した」
と述べた。ISNA通信社の報道による。
<原文では、この段落は全体が引用と
いう扱い>
Eslami がさらに語ったところでは、
イランは予めヨーロッパ諸国に対し、
この決議案が成立するならば「直ち
に対抗措置をとる」と警告していた。
この決議案は英国、フランス、ドイツ、
アメリカが提案したもので、IAEA
理事会が11月21日に採択した。この
決議案は、イランがIAEAの作業を
「妨害している」と非難している。
IAEAではイランに対し「核開発の
エスカレーションを止めて元に戻す
よう、核兵器を製造するぞという脅迫
行為をやめるよう」さらに「JCPOAの
定める制限、特にウラニウム濃縮に
関する制限を守るよう」強く求めた。
(JCPOAとはJoint Comprehensive
Plan of Action <包括的共同作業
計画> のことで、イラン核合意とも
呼ばれる)<2015年にいったん成立
した核合意だったのですが、2018年
に当時のトランプ政権が一方的に
脱退しました>
イラン議会の議長Mohammad Baqer
Qalibaf も同国の最新型遠心分離機を
稼働させるというこの決定を支持して
おり、さらにアメリカと上述の
ヨーロッパ参加国つまりドイツ、
フランス、英国による行為を「非現実的
で政治的意図によるもので、破壊的」
だと非難した。 この4国が提案し採択
された決議をこの議長は、イランの
核開発プログラムに対する「不当で
合意に基づかない決議案」だが、
IAEAにおいて採択されてしまった、
としている。
やはりこの決議に言及し、イランの
最高指導者アヤトーラ アリ ハメネイ師
も、ここまでの高い濃度にウラニウムを
濃縮したことそのものが「アメリカを
驚かせた」はずで、それによりイランは
「イランを服従させようとするアメリカ
の謀略を無効化したのだ」と述べている。
イランは国際的な取り決めに違反して
60%まで濃縮したウラニウムを182.3 kg
蓄積している。この濃度からは、核兵器
に必要な90%への濃縮は容易だ。この
行為に加え、IAEAとの協力を拒んで
いるため、国際社会はイランが核爆弾の
製造を目指しているのではという嫌疑を
抱いている。
あ~~あ、もう~~
私の20分クロッキー
11月29日のジュネーヴでの会議では
イランとヨーロッパの3国つまり
フランス、ドイツ、英国がイランの
核開発プログラムを論じたのだが、
その会議についてイランの戦略問題担当
副大統領Mohammad Javad Zarif は、
今後何らかの核関連の合意が成立する
ならば、「確実にJCPOAに基づいた
ものであるべきだ」
同副大統領がさらに述べたところでは、
この会議ではイランの外務大臣代理
Majid Takht-Ravanchi と Kazem
Gharibabadiとがイランの今後の展望と
要求を述べ、上記のヨーロッパ3か国が
JCPOAの規定を「順守しておらず、
責任を負う」としていた。
今回の決議の採択に先立ち、各レベルの
イラン当局は決議内容に応じた対応を
「直ちに」取ると警告を発していた。
11月20日にイラン外務省はこの警告を
再度発する声明を公表したが、それに
よれば外務大臣Abbas Araghchi も
IAEAの理事会加盟諸国の外相との電話
会談で同様の主旨を話していた。
IAEA のチーフであるグロッシは11月
13日にテヘランを訪問、イランの
Masoud Pezeshkian 大統領と会談し
イランにIAEAにもっと協力するよう
求めた。この訪問の際、イラン政府は
濃縮ウラニウムの濃度を60%までと
することに、暫定的に合意した。
IAEAは濃度20%から60%のウラ
ニウムの貯蔵量をイランが
増やしていること、さらにイランの
核開発活動に透明性が欠けていること
への懸念を度々表明してきた。2022年
にはIAEAの理事会が2度にわたり、
IAEAによる査察へのイランの協力が
不十分だとイランへの調査を実施した。
それに対抗してイラン側は同年6月に
核施設数か所からカメラを含む
モニター用設備を除去した。
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まあ、こういった経緯でイランは
(表明している)方針を180度転換、
ウラニウム濃縮を拡大することと
なったわけですね。
「核兵器はやめてね、代わりに核発電
をさせてあげるよ、IAEAの言うことを
聞いてくれたらね」というのが、そも
そもIAEAの存在理由なのですが・・・
これでは、いずれ北朝鮮のような事態
も起きるだろうというのは、容易に
予想できましたよね。そして、現実に
その通りになってしまって ・・・
さらに、今度はイラン???
核発電と核兵器の不可分性を、
私たち反核勢力はもっと世界に
周知徹底させませんと。
良く見てみると ・・・
私の90分スケッチ、ボールペン