IAEA事務局長: イランのHEU、まだイスファハンに?
APのウェブサイトより:
元記事はここをクリック
あれだけ爆撃をして大騒ぎになって、結局HEU(高濃縮
ウラニウム)は今、どこに??
それは軍事攻撃で判明できることじゃなくて、査察官たちの
安全を保障したうえで しっかりと査察してもらうことが
必須ですよね。
IAEAのグロッシ事務局長の見解を、APのウェブサイトが
紹介してくれています。
いつもどおり、
私の要約・抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
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Iran’s highly enriched uranium likely is still at the
Isfahan site, UN nuclear chief tells AP
(イランの高濃縮U、おそらく今もイスファハン施設に:
IAEA事務局長がAPに語る)
Edith M. Ledererさん
2026年4月30日
国連発、AP
イランの高濃縮ウラニウムの大半は現在も、イスファハンの
核複合施設にあるとみられる。この施設には昨年 <6月> に
空爆を受け、現在のイスラエル + アメリカによる攻撃では
昨年ほどの熾烈な爆撃を受けていない。国連の核査察機関
<IAEA> の事務局長が語った。
<その事務局長である> ラファエル グロッシが火曜日
<4月28日> にインタビューで述べたところでは、IAEAは
衛星画像を保有しており、現在のイランに対するアメリカと
イスラエルによる空爆の影響が記録されている。「我々は
今後も情報収集に努める」
・・・(中略)・・・
グロッシによれば、イランの高濃縮ウラニウムの大半は
「2025年の6月、12日間戦争が勃発した時点では、そこ
<イスファハン> に保管されていたが、それ以来今も
そこにある」とIAEAは見ている。
「その濃縮ウラニウムがいまもイスファハンにあるのか
どうか、またIAEAニッ夜封印が今も残っているのか否か、
IAEAでは検査することができておらず、否定することも
できない。確認できることを願っている。ただ そのような
事情から、私が今話せることは、あくまで可能な限りでの
推察にすぎない」と、グロッシ事務局長は語っている。
Airbus 衛星の画像を見ると、青いコンテナ―18個を
搭載したトラックが昨年6月9日にイスファハン核技術
センターにあるトンネルへと入っていく様子が映っている。
昨年の戦争が始まる直前のことだ。こうしたコンテナーには
高濃縮ウラニウムが入っていたものと思われるが、今も
イスファハンにある可能性が高い。
グロッシ:「イランの核施設すべてを
調査する必要」
グロッシがさらに述べたところでは、IAEAではさらに
イランのイスファハン以外の核施設、つまりナタンズや
フォルドーも調査することを望んでいる。こうした
核施設にも核物質がいくらかあると思われるためだ。
・・・(中略)・・・
イランには440.9 kgのウラニウムがあり、しかも
その濃縮度は60%である。核兵器グレードが90%であるが、
<60%まで来れば> 核兵器レベルに達するまでの技術的な
道のりは短いとIAEAは言う。グロッシによれば、
イスファハン施設のトンネルの中におよそ200㎏が
保管されているとIAEAは考えている。
これだけの濃縮ウラニウムの蓄積があれば、イランは
その気になれば最大で10個の核爆弾を製造できると、
昨年グロッシはAPに語っていた。
・・・(中略)・・・
水曜日 <4月29日> の国連記者会見でグロッシが伝えた
ところによると、イランは昨年6月にイスファハンに
新たなウラニウム濃縮工場があると申告しており、IAEAの
査察官たちがその工場を査察する予定であったが、
その当日に <イスラエルとアメリカによる> 爆撃が
始まった。グロッシによれば、この新しい施設は昨年の
攻撃でも今回も攻撃を受けていないことは明らかだ。
<爆撃など始めてしまうと査察調査もままならなく
なってしまう、という実例ですね>
イランの高濃縮ウラニウムを取り出し
保管できないか、ロシアやその他諸国と
IAEAが交渉
グロッシによれば、IAEAはすでにロシアやその他諸国と
交渉、イランの高濃縮ウラニウムをイラン国外に運び出して
保管できないかと話し合ったそうだ。これは複雑な
作業になり、政治的な合意を得るか、さもなくば
アメリカ軍が敵対国の領土内で行動することが必要となる。
・・・(中略)・・・
同事務局長によると、この2月のアメリカとイランの協議に
IAEAも参加したが、先日のパキスタンの仲介による
停戦交渉にはIAEAは参加していなかった。グロッシに
よれば、IAEAはアメリカとは個別に、またイランとは
非公式に、それぞれ話し合いを進めているという。
・・・(中略)・・・
IAEA 事務局長によれば、今ではいずれの交渉も
「全く異質なゲーム」になっている。これは、イランの
<核関連の活動が> 「幾何級数的に」発展してしまった
ためだ。しかもウラニウム濃縮だけではなく、それに使う
遠心分離機も最新世代のものを使用しており、使用する
化合物や施設も以前とは異なっているためだ。
・・・(以下略)・・・
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やはり、軍事攻撃なんて手段をいたずらに振りかざして
しまうと、どの程度の濃縮能力なのか、HEUがあるのか
否か、どの程度あるのか、といった当然の調査すら出来なく
なってしまう ・・・ そんな実例でもありますね。
何事も、まずは事実を調べましょ。Trigger-happyな姿勢・
体質は、物事を悪化・複雑化させてしまうだけ
のようですね。




