同じくBeyond Nuclear Bulletin 11月2日号より、これもSMR関連

同じくBeyond Nuclear Bulletin
11月2日号より
Expediting SMR Construction?! – Beyond Nuclear

Expediting SMR construction?!
(SMR建設を早期化?)

SMR業界を代表する企業のうち、
NuScaleの窮地については下の記事
日本語化で紹介しました。
他にHoltecという企業もあり、
「やかんをのせたら~~」でもページ
s-3) に言及があります。
で、Beyond Nuclear Bulletin 11月2日
号には、このHoltecが廃炉見込みの
原発を買い取っている件についての
記事もあります。以下に、その記事を

私による抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
で、紹介しますね。

潰したら、別のを建てる ・・・

潰したら、別のを建てる ・・・

 

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SMR建設を早期化?

2023年11月2日

<・・・ この記事の情報源が
ミシガン州Grand Havenにある
Michigan Safe Energy Futureと
いう団体のShoreline支部の Kraig
Schultz さんからの会議録音である
ことなどの断りが冒頭にあるの
ですが、それは割愛します ・・・
Michigan Radioがこの情報を放送
済みだそうです>

Beyond Nuclearからのニュース
緊急リリース

<・・・ 問い合わせ先も記されて
いますが、ここでは割愛します。
問い合わせをなさりたい方は、
上のリンク先をご覧いただき、
英語でEメールをお送りください。
・・・>

どういう会議やねん??

どういう会議やねん??

 

メディア向けお知らせ

原子力規制委員会がHoltec社と
会議を開催、廃炉予定の既存原発現場
でのSMR建設をリスクを無視して
早期化する意図か?

ワシントン DC、マサチューセッツ、
ミシガン、ニュージャージー、
ニューヨーク発 2023年11月1日 —
アメリカの原子力規制委員会 (NRC)
が水曜日、2023年11月1日にHoltec
International社とオンラインで会議を
行う予定だ。アメリカ東部時間で
1:30pmからだ。本件はNRCの
Meeting Details に記載がある。
この申請前の会合の目的は、Holtecの
SMR-160 の設計に関する限定作業認可
(Limited Work Authorization) のための
疑問点を話し合うことである。
<  ・・・ 以下、NRC担当者の連絡先
などがありますが、割愛します。NRC
への問い合わせなどしたい方は、冒頭の
リンクで英語原文をお読みください
・・・>

どういう会議や、II

どういう会議や、II

 

この会議の議題としては、米東部時間で
1;30pmから2:30pmまでが公開討議
(Holtecによるプレゼンテーションと
それに続くNRCとの討議が1:30から
2:20pm、2:20から 2:30pmまで一般
視聴者からのコメントや質問)、
2:30 から 3:30pmまで非公開の討議
(「秘密情報」の討議とされている)
である。 詳細は、NRCのMeeting
Infoをご覧いただきたい。Beyond
Nuclearの代表者やDon’t Waste
Michiganという団体、その他環境監視
団体でこの問題に関心を示す諸団体が、
この会合に出席し、発言することを
願っている。(<ミシガン州の湖岸の
町で、現在老朽化した原発がある>
パリサデスにSMRを新設しようと
Holtec社は目論んでいるが、それへの
世論の反応を調べるための発表が
初めてなされて以来、Beyond Nuclear
のKevin Kampsは反対を表明して
いる。<リンク先を読みたい方は、
次のリンクをクリック ⇒
Beyond Nuclear’s Kevin Kamps has expressed opposition

Holtecの SMR-160 という原子炉の設計
はまだ承認を受けておらず、同社は
<アメリカの制度で> 限定作業認可
(Limited Work Authorization、LWA 。
敷地の整備や補助的建築物の建設など)
の承認を求めており、ミシガン州
パリサデス <原文のページに写真あり>
やニュージャージー州オイスター
クリーク、その他の場所でのSMR-160
の新設を可能な限り早期に始めようと
している。こうしたLWAをNRCが
承認すると、NRCにはそのSMR新設
プロジェクトの全体を結局は承認し
なければ、というプレッシャーが
強まる。HoltecはLWA対象の工事など
にすでにかなりの出費をするわけで
あるし、「既成事実」が出来てしまう
ためだ。もっとも、後になって問題が
表れてくるであろうが。

陰で蠢く ~~

陰で蠢く ~~

 

ミシガン州の情報の州法 <Freedom
of Information Act、情報の自由法>
に基づく <問い合わせへの> 解答を
Beyond Nuclearでは入手済みだが
<その回答を読みたい方は、右のリンク
をクリック ⇒ response obtained by Beyond Nuclear>、
それを見ればわかるようにHoltec は
廃炉のみが行われるとされているはずの
原発の廃炉跡に、いわゆる小型
モジュール炉 (SMR) を建設する
計画だ。同社は既に数年前、ニュー
ジャージー州はオイスター クリーク
でのSMR新設に対する世論の反応を
示すための発表を実施している。
同様の発表をミシガン州パリサデス
では2022年4月に、ミシガン州ビッグ
ロック ポイントでは2022年6月に、
それぞれ行っている。

さらに2022年9月、Holtec は
パリサデス原発の廃炉約束を取り消すと
発表した。同原発は50年以上も昔の
もので、危険なまでに老朽化している。
そしてなんと、この「ゾンビ―」
原子炉を再稼働させるという前例なき
高リスクの計画を実施しようと、
連邦と州からの補助金33億ドル以上を
申請すると発表したのだ。

ゾンビ―だぞ~~

ゾンビ―だぞ~~

さらに最近、Beyond Nuclearのプレス
リリース <お読みになりたい方は 右の
リンクをクリック ⇒ Beyond Nuclear press release
でお分かりのように、Holtec は2022年
7月にアメリカエネルギー省 (DOE) に
対し、ニューヨーク州インディアン
ポイントやマサチューセッツ州
ピルグリムなどをはじめ恒久的に閉鎖
した原発を今後Holtecが (表向きは)
廃炉作業のために取得した場合、
それらは実はSMR新設のために
好都合であると、秘かに告げていた
のだ。実際には、こうした敷地を将来の
SMR新設のために確保しようというの
が真の主な狙いであり、廃炉ではない
と、Holtecは認めている。

HoltecはさらにDOEに、4基の
SMR-160設計の承認と建設、稼働の
ための原子力ローンの追加保証74億
ドルを申請している。公金からの支出
である。4基とは、ミシガン州
パリサデスで同社がミシガン州
パリサデスでの建設を計画している
SMRの数なのだ。この原子力ローン
の保証には、少なくてもHoltecに
関する限りはリスクも金利もない。
Holtecがこのローンの返済の不履行に
陥った場合には、連邦税の納税者たちが
肩代わりをする羽目になる。

今年も1986年のチョルノービ原発の
破局的事故の追悼行事が行われるわずか
数日前に、Holtec は戦争に苦しむ
ウクライナにSMR-160を20基建設
するとの計画を発表している。

戦場に原発計画!?!?

戦場に原発計画!?!?

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核発電とは、このように巨額の税金を
狡猾に注ぎ込まねば存立できない代物
ですし、それには日本もアメリカも
変わりはないようですね。

税金を正直に払っている「良き市民」
なら、抗議すべきですよね。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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