この記事は、下のポーズ 6のような絵をご覧になって、「なんだ、こりゃ??」と仰る方々向けのものです。
少なくてもここ、東京で展覧会などやると、今もそういった方々がいらっしゃるからですね。
4月9日、また人体クロッキー(速写画)会に行ってきました。いつもどおり、20分ずつ6ポーズです。
その6ポーズのうちの3つを、ここに示します。いずれも20分クロッキーなので、極めてラフです。
2 –> 5 –> 6 という順序で作業を進めたことに、ご注意ください。つまり、「イージー ルッキング」から始めて、ポーズ6へと進んでいったわけですね。
なぜか?その日のモデルさんは、痩せた身体で、でも素敵な若い女性でした。で、どこか鋭い張りつめた雰囲気を醸し出してらっしゃったので、その雰囲気を描きたかったのです。単に身体の曲線など描くと、たいていの若い女性の身体には、「よくある」ものになってしまいます。
ポーズ2 の時点では、まだモデルさんの雰囲気を「読んで」いましたので、単純に身体を描いていました。雰囲気を読むにしたがって、より鋭い線に移行していったわけです。
この記事が、ある種の絵画を視るうえでの手助けになれば、幸いでございます。