固定ページ e-5) を作成中

”運動のあり方” に関する新たな固定ページ
e-5) を作成中です。

かなり昔、1986年に実施された2種類の
「故意にメルトダウンさせようとした」
実験を紹介します。原子炉は、EBR-II
いうFBRでした。

冷却系のポンプをわざと停止させて、
LOCA (Loss Of Coolant Accident) を
引き起こし、メルトダウンさせよう
いうものでした。

この実験がどうなったか?
それが、反核運動にとって、どのような
意味を持つのか?

それを説明する固定ページです。
技術的内容も含みますし、
かなり長いページになります

ご都合に合わせて何回かに分けて
お読みくだされば、うれしいです。

アップロードするまで、しばし
お待ちくださいませ!

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ザポリージャ原発、さらに緊迫とIAEA

IAEA amplifies alert over potential nuclear catastrophe at Zaporizhzhia plant
(ザポリージャ原発で核の大事故発生の可能性増大と、IAEAが警告)

France24による2023年5月14日付
のVideo報道、 4分31秒。
Shirli SitbonというFrance24の
ジャーナリストによる解説です。
IAEA amplifies alert over potential nuclear catastrophe at Zaporizhzhia plant — — News — Guardian TV

短いインタビューなので、全体を私が
音声から日本語化します。
例によって、< >内は私からの補足
説明です。

逃げろ!

逃げろ!

*****************
インタビュワー
ここで、France24のShirli Sitbonさんに
お越しいただております。
ようこそ、お越しくださいまして。
ザポリージャ原発の現場での、主な脅威
とはどのようなものでしょうか?

Shirli
ご存じの通り、原子炉はすべてオフになって
おります。発電をしていません。これは、まず
最初に打った手ですね。なにしろ、ロシア軍
が攻め込んできてこの地域の制圧を目指し、
戦闘が始まりました。大変危険な状況で、
IAEAは何度も何度も戦闘をやめるよう
求めたのです。でも、耳を傾ける者はおらず、
ウクライナ側もロシア側もそれを無視して
戦闘を続けました。今も、大変リスクの高い
状況です。実際、近隣住民の一部が避難
しています。これは実は悪い兆候で、今後
何週間または何か月かで最悪の事態も
発生しうる、ということなんですね。誰もが、
注意を絶やさないでいないと。どんな最悪の
事態が起きえるのか?
すでにこのレポートで取り上げていたように、
そうした最悪事態の1つとして、電力の
供給線が切断されてしまう危険があります。
ご存じの通り原子炉はオフになってはいます
が、今も内部には大量の <放射性> 物質が
あって、常時冷却していないといけないの
です。そうしないとオーバーヒートして、
いずれは爆発する可能性もあります。すると、
放射性物質が原発の外に飛び出して ・・・
それが、最悪のシナリオです。
電力供給線の切断はすでに6回も発生して
おり、どうなったかというと、<原発への冷却
のための> 電力供給が途絶えると、発電機
を使用したのですね。ディーゼルの発電機。
ザポリージャ原発の現場にはおよそ20機の
発電機があって、それらはおよそ2週間しか
稼働できません。そんなわけで油断できない
状況が続いており、私たちも現地に行け
ません。あまりにも現地の状況が危険
だからです。

皆さん避難して、原発が無人にでもなったら ・・・

皆さん避難して、原発が無人にでもなったら ・・・

インタビュワー
この状況の困難さというのは、地域はロシア
が抑えているけれど、原発内部で作業を
しているのはウクライナの技術者たちだから
ですよね。
それに加えて、スタッフの人数も削減されて
しまった。

Shirli
その通りですね。
そのため、今まで以上にストレスがかかる
状況になっています。爆撃が続いており、
電力供給の切断がたびたび発生、それらに
今までより少ないスタッフで対応しないと
いけないのです。スタッフの人数は、今や
最小限にまで減らされています。
ロシアが言うには、スタッフの人数は充分で、
安全を確保できるといっています。問題は
ない、ロシアが制圧しているのだから、と。
でもIAEAによる最新の発表では、状況は
ひっ迫しており、直ちに手を打たねば
ならないのです。こうした現状を続ける
わけには、いかないのです。そのIAEAから
のメッセージの最後を見ると、原発のスタッフ
人数はこの1年間削減され続けており、今や
最小限にまで絞られてしまいました。現場が
どうなってしまうのだ、という憂慮が募って
います。御覧のように <画面を指さし
ながら> こういうギャンブルをこれ以上
続けるわけにいかない、これ以上サイコロを
振るわけにはいかないのだ、という警告を
IAEAは発しているのです。幸運がこれ以上
続かなければ、破局が訪れる恐れがある、
というのです。

インタビュワー
そして、破局となってしまった場合、それは
どのような破局になるのか?その推察も
あれこれありますよね。

「巨大やかんをのせたんで、火事じゃなくて 調理器具です ~~」 「アホか!」

「巨大やかんをのせたんで、火事じゃなくて
調理器具です ~~」
「アホか!」

Shirli
その通りです。多数の推察が飛び交っており
全部を紹介することはできません。
メディアによって、それぞれ違うことを
言っていますからね。ウクライナ以外の
メディアやクリミアのメディアも。
Newsweek誌に紹介されたのですが、
ウクライナ国外のあるメディアの報道なども
あります。ただ、あるウクライナのメディアが
IAEAを引用して報じているニュースにより
ますと、ロシア軍は原発周辺に爆薬を
仕掛ける計画だそうです。真偽のほどは、
分からないのですが。英国の国防省に
よると、ロシア軍は原発周辺での戦闘に
備えて、原発の建屋の屋上にサンドバッグ
を配置しているそうです。
そういった断片が報じられているわけ
ですが、それらを集めると、大変心配な
現状ですね。ザポリージャ原発は、実際に
戦闘に巻き込まれた史上初の原発です。
ロシア軍から見ても、ウクライナ軍から
見ても、この原発は戦略の中心的な位置を
占めています。戦闘の中心に、戦略的な
存在として原発があるわけです。IAEAに
よると、とにかく万全の注意を払わないと。
一部の専門家たちが言うには、ここの
原子炉は壁の厚さが1mもあり、放射性
物質が漏れだすことは考えにくいそうです。
でもIAEAはそれを否定、極めて憂慮すべき
現状で深刻、極度の注意が欠かせない、
戦闘を直ちにやめねばならないと。

インタビュワー
どうも、ありがとうございました。
****************************

怖すぎて固まっちゃった~~ 私の、かなり昔の石膏デッサン

怖すぎて固まっちゃった~~
私の、かなり昔の石膏デッサン

確かに、原子炉の壁は分厚い鋼鉄などで
できています。
でも、冷却用の外部電源を喪失した場合に
福島第一の原子炉がどうなったか?
皆様も、よくご存じですよね。
原子炉の炉心部は正常時でもかなりの
高圧です。多くのLWRの場合、100から
150気圧くらい。そこで水素爆発などが発生
すれば ・・・
加えて、中性子脆化という問題もあって、
中性子線を浴びていると鉄といえど脆く
なっていくのですね。
しかも、そこに砲弾などが飛んでくる ・・・・

技術全般に言えることですが、ヒトは自分の
作ったものを過信しないように心がけるべき
でしょう

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Beyond Nuclear’s webinar on tritium, now available on YouTube

An anti-nuke organization headquartered in MD, USA, called Beyond Nuclear,  held a webinar on tritium, which is now available on YouTube;
Beyond Nuclear Webinar: Tritium and the US Nuclear Power Sector – YouTube

It elaborates on issues like
– What is tritium?
– What does it do to your health?
– What is the US nuclear sector trying to do with it?
among others.

The video is 1hr and 51min in length, so I guess many of you will need to watch it in several times, yet I believe it is worth the effort if you are unfamiliar with the subjects.

アメリカのメリーランドに本部を置く反核団体Beyond Nuclearのトリティウムに関するウェビナーがありまして、今YouTubeでご覧になれます。
Beyond Nuclear Webinar: Tritium and the US Nuclear Power Sector – YouTube

内容は、
・ そもそもトリティウムとは何か?
・ その健康への影響
・ アメリカの原発業界とトリティウム
などなどです。
日本でもよく話題になっている物質ですので、基本を学んでおきたい方々には、良いヴィデオです。

ただ、1時間51分あるので、私一人で音声から日本語化するのは、とても時間がありません
「日本語化しろ!」とおっしゃる方は、私以外に5人前後、Eng –> Jp の音声からのローカライズができる人材を集めてくださいな
そのうえで、私 (ひで)までご連絡くださいませ。
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp

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電気料金値上げ ⇒ 原発再稼働せよ! というトンデモ飛躍論理

何か起きると、その現象だけとらえて言いたい
ことを言う人たちが一部にいらっしゃるものです。
電気料金値上げが、現在日本では問題に
なっております。で、原発を再稼働すれば電気
料金を下げられる ・・・ みたいな主張が
はびこってますよね

あるいは、ドイツは 「最後の原発」 を稼働
終了させましたが、すると 「ドイツはフランスの
原発の電気を買ってるんだよ」 といった、11年
ほど前にもよく聞いた流言飛語

イタリア料理はイタリア料理店に、寿司は寿司店に

イタリア料理はイタリア料理店に、寿司は寿司店に

「やかんをのせたら~~」 はあくまで核発電の
軍事面にフォーカスしており、私 (ひで) は
電力事情については詳しくありません
でも、以前からたびたび申しているように、
核問題は多様な分野が絡むのでモトモト
一人で何もかもカヴァーできるハズはござい
ません。電力問題については適宜、それに
詳しい方のご意見や論考を紹介して
まいります。

今回紹介するのは、古賀茂明さんによる
AERA dot. の記事です。2023年5月16日
付の
「電力フェイクに騙されるな」
電力フェイクに騙されるな 古賀茂明 (msn.com)
という記事です。
もとから日本語の記事なので、このリンクを
クリックして、ご自分でお読みくださいませ
*******************************

私もこの記事には、同意見です。
少し補足しておくと:

☆ デンマークは風力発電が盛んな国として
有名ですよね。風力に適した地域では、燃料
がほとんど不要な風力でかなり安い電力を
供給できている実例ですね。

カラクリもあったのね・・・ 私の20分クロッキーより

カラクリもあったのね・・・
私の20分クロッキーより

☆ ドイツが電力のnet exporterなのは、
最近だけのことじゃなくて、もう2014年あたり
からずっとそうだったと記憶しています。
2019年5月に仙台で脱原発の国際会議が
あって、ドイツの脱原発の立役者 「倫理
委員会」 の一人でいらっしゃったミュンヘン
工科大学の教授を講師にお招きしてました。
その教授の講演の同時通訳を私が担当した
のですね。当然、教授と直接お話をする機会も
あったので、このドイツがもう何年も電力の
net exporterであることは、確認済みです。
講演でも、それをはっきりと明言して
らっしゃいました。
それと、ドイツへの/からの電力の出入りに
ついては、ある種のカラクリもあります。
確かにEUではグリッドがつながっているので、
たとえばフランス ⇒ ポーランドといった電気
の流れもあります。この流れの場合、多くは
いったんドイツのグリッドを経由することになり
ますよね、地理的に。すると、いったんは
フランス ⇒ ドイツという電気の矢印が生じ
ますよね。実際にそれを消費しているのは、
ポーランドなのですが ・・・


あ、思い出した!
私の20分クロッキー

☆ 古賀さんの記事には言及がありません
が、フランスの原発との関連では、上の黒い
メニューにあるページ w-10) で取り上げた
問題が昨夏、実際に発生していたことも
お忘れなく。
* 黒いメニュー内の項目は基本的にアルファ
ベット順に配列していますが、ソフトウェアの
問題があって、w-10) は w-2) のすぐ前に
どうやっても配置されてしまいます。私には、
直し方が分かりません!

では、次回投稿ではザポリージャ原発の
問題に戻る予定です。

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イカレタ独裁者の場合、「核抑止」 って ・・・

RAND Corporationのウェブサイトより
How Kim Jong-un’s Fears Shape North Korea’s Nuclear Weapons Agenda | RAND

How Kim Jong-un’s Fears
Shape North Korea’s Nuclear
Weapons Agenda
(金正恩の不安が、北朝鮮の
核兵器のあり方を形成)

Bruce W. Bennettさんによる考察
2023年4月19日

北朝鮮の核開発の過去については、c-5) やe) で短く取り上げております。

北朝鮮の核開発の過去については、c-5) やe) で短く取り上げております。

北朝鮮による核兵器開発や実験については、
日本語メディアがしょっちゅう取り上げている
ので、本 「やかんをのせたら~~」 では
フォーカスしてきませんでした。日本語情報が
すでにたくさん流布している問題については、
ワザワザ本ウェブサイトで紹介する必要も
ないでしょうから。
でも、無視してるわけじゃありません。
日本国外のメディアによる考察などは、
適宜紹介してまいります。
今回は、アメリカの有名なシンクタンク、
RAND Corporationのウェブサイトにある
考察を取り上げます。
RAND Corporationはアメリカに本部を置く
独立系シンクタンクとして有名ですよね。
政策をメインに、幅広く諸分野を調査・研究
しています。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

******************************

もっと作れ~~!

もっと作れ~~!

この1年間ほど、北朝鮮はミサイルの発射や
その他の挑発行為の頻度を高め、兵器の
規模も増大させている。韓国とアメリカに対する
攻撃可能性の脅迫を重ねつつ、核兵器の
増産に努めている。

その指導者金正恩は今や、新型の短距離
弾道ミサイルの製造を計画しており、その
一環として戦術核180個をも含むと語って
いる。さらに金は、核兵器数の「幾何級数的
増大」という計画も発表しており、どうも彼の
目指すところは軍事専門家たちが以前予想
していた数をはるかに上回る300個から
500個であるようだ。

この増産計画の一環として、北朝鮮の各種
ミサイルをはじめとする種核兵器の多様化
も行われる見込みで、たとえば新型の
液体燃料大陸間弾道ミサイル(ICBM)、
長距離巡航ミサイル、新型の潜水核
ドローンなどが挙げられている。

こうした現状から浮かび上がる疑問が
ある。いったい何のため、北朝鮮の指導者
金正恩は核兵器などの武装プログラムに
過剰な投資を行い、軍事力の誇示に固執
しているのか?しかも、アメリカにも韓国
にも、北朝鮮を侵略する意図など全くない
というのに。

金の動機を正確に探り当てることなど
不可能だが、手に入った根拠を見る限り、
金はどうも一種のパラノイアを患っている
ようで、自分の国のことよりも自分の生命
と権力が大切なようだ。宿敵とみなす
アメリカに対峙してやまないだけでなく、
北朝鮮の国民はCOVID19のもたらした
苦難にあえいでいるのだが。

サタンはどっちだよ??

サタンはどっちだよ??


脅迫の誇張

北朝鮮は偽りのナレーティヴ <お話> に
乗っかっている。アメリカと韓国が軍事
演習をしているから北朝鮮は兵器開発に
躍起なのだ、というお話だ。この軍事
演習は、北朝鮮への侵略のための準備だ、
と主張しているわけだ。この主張が
ナンセンスなのは、明らかだ。

その証拠の1つとして、韓国は陸軍の現役
兵数を560,000名から365,000名にまで
削減しており、それに対し北朝鮮陸軍は
110万名を擁している。陸上兵器を
最先端のものにしているとはいえ、この
人数では韓国陸軍は北に侵略し確保する
ことなど、できようはずもない。

確かに韓国の予備人員は潤沢だが、その
ほぼ全員が年間に受ける訓練はわずか
3日間だけだ。これでは侵略や安定化の
ために必要な組織化されたユニットは
出来るはずもない。

こうした人数からも明らかなとおり、
アメリカと韓国の合同演習は防衛の
ためのもので、それは定期的に発表
されている通りだ。

人は減っちゃう ・・・

人は減っちゃう ・・・

 

こうした事実があるからと言って、
韓国軍が対策を怠ってきたわけではない。
およそ20年前、兵力を維持するうえで
人口動態の問題が発生していることに、
韓国政府の防衛省は気づいた。そこで
人員の減少をテクノロジーで補うという
プログラムを策定、これを国防改革計画
2020と呼んでいた。

そのためのテクノロジーのかなりの部分は
韓国の戦闘機に注ぎ込まれ、それで人力の
減少を補うつもりであった。

それを北朝鮮が見逃すはずもなく、金は
戦術核兵器を作れと発表した。最先端
軍用機が配備される韓国の少数の離着陸場
を無略化するのも、その目的の1つで
あった。

北朝鮮は実際に、韓国の離着陸場を効果的
に攻撃するため必要な弾道ミサイルも
核兵器も保有している。<このため>
韓国の地上軍は大打撃をこうむる恐れも
あり、南から北朝鮮に攻め込むことなど
考えにくい。

「あいつらが悪い」 ことにしよう ・・・

「あいつらが悪い」 ことにしよう ・・・

真の動機

金が北朝鮮の国民に対して求めている
ところによれば、国を守るためには国民
の犠牲が必要だ。それに、言うまでも
ないが金の軍事面以外での失政から国民
の関心をそらすためには、軍備システムを
次々と増強していくのも方法の1つなのだ。

この北朝鮮指導者は国民に充分な食料を
確保できておらず、電力も確保できて
おらず、健康やライフスタイルに関する
国民ニーズにも対応できていない。
さらにこれは未確認情報だが、飢える国民
のための食糧よりも弾道ミサイルに資金を
つぎ込んでいることに、国民からの反発も
あるそうだ。

だが金が本当に気にかけているのは、国民
のことなどではないようだ。確かなことは
分からないが、どうも金が気にしている
のは自分の生き残りと今後も北朝鮮を
支配し続けることのようだ。.

金はパラノイアを患っているとの報告も
あり、アメリカが脅威となる諸国の指導者
の抹殺にドローンを使っていることに気を
病んでいるらしい。最近もISISの指導層
をドローンで処分している。次は我が身
か、と金は肝を冷やしているようだ。

2022年終わりに <アメリカは> Reaper
というドローンを日本に配備した。
<鹿児島にある、海上自衛隊の鹿屋
(かのや) 航空基地に配備しました>
この配備は西側メディアではあまり取り
上げられなかったが、どうも金は気に
留めたようだ。彼にとっての脅威となり
えるためだ。加えてアメリカ軍は最近、
朝鮮半島の上空にB-52を飛行させること
が多く、これは空中から巡航ミサイルを
発射できる。これも、金にとっては憂慮
事項のようだ。

かくして金は、指導者個人を狙った攻撃を
仕掛けるなら深刻な結果を招くということ
をアメリカと韓国に納得させようと、
あらゆる手を講じているようだ。

昨年9月、北朝鮮は新法を成立させた。
北朝鮮の政権が脅かされた場合には、防衛
用か先制攻撃かを問わず核攻撃を開始する
よう求める法律だ。その新法成立以来、
北朝鮮は各種多様な核弾頭輸送システムや
配備能力を実証している。その意図は
明らかで、北朝鮮の政権に脅威を感じ
させるなら韓国やアメリカの政府が認識
しているよりもはるかに深刻な結果を
招くぞ、と示したいのだ。

やりたいときに、核戦争を始めちゃえるじゃないか!!

やりたいときに、核戦争を始めちゃえるじゃないか!!


適切な解決策?

金正恩の動機が上述のようなものである
以上、重大な問題の1つとして、北朝鮮が
示した核兵力のうち、どこまでが現実の
能力なのか?確かなことはわからない
までも、最近行われた示威行為の一部は、
実際にあるのか疑わしいものだ。

一例として先日、金は北朝鮮の指導層を
ある部屋に連れて行った。そこにある
物体を北の国営メディアは戦術核兵器
10個だと主張していたが、本当に
そうなら北の核兵力の大幅増強を示す
ものとなる。

だが、実はそこにあった物体は核兵器
ではなく、模型であった公算が強い。
実際にこの部屋に強力な爆薬や核物質が
あったのなら、事故や破壊活動があれば
この政府高官の集団の中の誰かが死ぬ
ことになるが、そんな場所にはたして
金と高官たちが入っていくだろうか?

北朝鮮の潜水核ドローンについても、疑問
が渦巻いている。同国の国営メディアの
主張では、このドローンは海軍の攻撃船体
を破壊しうるということになっているが、
そのドローンの速度がおよそ8ノットしか
ないのだ。 <時速15㎞程度> たいてい
の海軍の艦隊と比べ、これでは追いつく
ことすらできない。

核のない世界を~~ 私の、かなり昔の15分クロッキー

核のない世界を~~
私の、かなり昔の15分クロッキー

一方で、北朝鮮はHwasong-17という
ICBMの第7回テスト、もしくはフル
レンジのテストをまだ実施していないの
だが、その理由もはっきりしていない。
このICBMがまだ、その段階まで達して
いないという可能性もある。あるいは、
アメリカが秘かに金に対し、この種の
テストを実施するなら金自身に深刻な
結果が訪れるぞと合図を出した恐れも
ある。さらにまた、国内の不安定性が
さらに深刻なレベルに達した時点で
この種のテストを実施し、国民の目を
テストへとそらさせるため、金は意図的
に実施を遅らせているのかもしれない。

だがアメリカと韓国は強化した合同演習
のスケジュールを変えることはなく、金は
おそらく国内からのプレッシャーをさらに
実感することになりそうだ。なんとか、
成功者であり権力者であるという自分の
国内イメージを保持せねばならなくなる。

国内で課題があると、対応としてアメリカ
を悪者扱いし挑発行為に打って出るという
性癖が金にはある。今後そうした動きが
見られるなら、実は国内の不安定性を気に
病む彼の姿なのかもしれない。

Bruce W. Bennett は、独立系非営利団体
RAND Corporationで国際問題や防衛問題
の上級研究員を務めている。
***************************

イカレタ独裁者にとって「抑止」って・・・

イカレタ独裁者にとって「抑止」って・・・

核抑止を主張するよく見られる見解によると、
核兵器による大量破壊を恐れるので、
核保有国に対して本格的な攻撃を始める軍隊
はありえない。よって、核兵器が軍事侵略を
防いでくれる。
ということでした。

しかし、この主張の前提として、
軍の指揮官や政治トップが ”まとも” である、
つまり侵攻の招きえる被害を計算に
入れられる、
という想定がありますよね。
なら、独裁者が上のBennettさんの指摘の
ようにparanoiaであったら??

核抑止の前提が実際に崩れている実例を、
日本列島に暮らす我々も実際に今、経験
しているわけですね。それもここ何年も。
こうした 「イカレタ独裁者に核兵器」 という
のが、今すでに世界の問題になっています。

それと、公正な選挙で指導者の首を替え
られるというのは、近隣諸国の安全のため
にも必要なことなのですね。独裁が長年
続いてしまうと、その独裁者がparanoiaに
陥った場合に近隣諸国にとっても ・・・

みなさん、選挙というものの重要性を
考えて、投票に行こうじゃないですか。

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イランの核開発について、イスラエル メディアの報道

The Jerusalem Post
Iran has enough uranium for five nukes, not just one – Gallant – Israel News – The Jerusalem Post (jpost.com)

イランのU濃縮がそもそも問題の発端なので、それに関する略図を再掲

イランのU濃縮がそもそも問題の発端なので、それに関する略図を再掲

別に私は、イスラエル VS イランという
近年の対立において、何もイスラエル側を
贔屓してるわけじゃ、ありません。むしろ
イラン国営メディアの報道なども、今まで
紹介してきました。
どちらかのサイドにつくんじゃなくて、
こうした対立がある場合には両側の報道を
取り上げることが必須だと単純に考えて
おります。

特にイランの核開発については、以前から
モサドなどが調査を進めているので、
イスラエルはかなりの情報をつかんでいる
はずです。

加えて、この問題については最近、日本語
メディアによるカヴァレッジは極めて限られて
ますよね。

でも 「やかんをのせたら~~」 なら、日本の
メディアがあまり取り上げていない問題に
ついての海外メディアの記事を、日本語で
読める ・・・ そんなウェブサイトでありたい
のですね。
先週中に日本語化して掲載したかったのです
が、固定ページの中国関連のコンテンツ作成に
時間がかかったため、今になってしまいました。

じゃ、いつも通り
私による日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

「ダヴィデの目」??

「ダヴィデの目」??

******************************
イランの保有するウラニウムは、核弾頭1発
ではなく5発分に相当と、Gallant国防省

<イスラエルの国防相> Gallantの発言では、
イラン イスラム共和国が今も引き続き核兵器
の増強に努めていることが当然の事実と
されている。

Yonah Jeremy Bob記者、
Tovah Lazaroff記者

最終更新 2023年5月4日 23:04

イランが保有する濃縮済みウラニウムを
核兵器にし、起爆ならびに輸送システムも
実現して発射できるように決断した場合、
核弾頭5発を作成できると、木曜日
<5月4日> にYoav Gallant 国防相が
述べた。

「イランは、核兵器1発では満足していない。
すでに濃度20%と60%の濃縮ウラニウムを
核兵器5発に相当する量、蓄積済みだ」 と、
同防衛相は訪問先のギリシャでギリシャ当局
関係者たちに対し述べた。

「イランが核兵器レベルであれば90%まで
の濃縮を実施するのなら、それは大変な
誤りだ。巨大な代償を払うことになろう。
中東を獄火に陥れる結果となるだろう」
とも、同防衛相は語った。

Gallant がさらに暗に述べたところに
よれば、彼はイランの核による脅威と
中東地域でのテロリズムについて、さらに
詳しく話し合う機会を設けるとのこと。
これは、イランの革命防衛隊がこのところ
ギリシャ在住のユダヤ人に対するテロ攻撃
を仕掛けているためだそうだ。

Gallantによれば、今まで <ギリシャのユダヤ
系住民に対するテロ活動による> 悲劇が
発生していないのは、イスラエルとギリシャ
によるトップ レベルの諜報機関間の協力が
あったためだ。

長距離ミサイルで、どこにでも叩き込めてしまう

長距離ミサイルで、どこにでも叩き込めてしまう

IAEAのイランの濃縮ウラニウムに
関する報告

<イスラエルの> ベンジャミン ネタニヤフ
首相は木曜日、イランが核兵器を手にする
なら、どこの都市でも脅迫することが可能
になろうと語った。.

「イランが核兵器でアメリカのいずれの都市を
も脅迫できるようになれば、歴史は大きく暗転
することになろう」 と、同首相はイスラエルを
訪問していたアメリカの超党派議員団に
述べている。.

「イランの核兵器は、北朝鮮50国分に
相当しよう。単に隣にいるいじめっ子
なんてものではなく、北朝鮮をも支配する
専制君主のような存在だ」 とも、
同首相は語った。

特定集団をサタン呼ばわりするのは ・・・

特定集団をサタン呼ばわりするのは ・・・

「イランは一種のイデオロギー国家で、我々
イスラエルをサタンの子分、皆さんアメリカを
サタンの親分とみなしている」 とネタニヤフ
は議員団に語っている。この議員団を
率いたのは、オハイオ州選出共和党の
Michael Turner 議員で、議会の諜報に
関する常設特別委員会の委員長だ。

この議員団の訪問に先立ち、同じ週の前半
には共和党の下院議長Kevin McCarthyが
訪問をしており、彼は <イスラエルの
議会である> ネセットの総会で演説し、
ネタニヤフとも会見した。この両名も、
核武装したイランの危険性について
話し合っている。

昨年12月終わりに首相の職に返り咲いて
以来、イランへの対処に関しネタニヤフは
イスラエルの同盟諸国、特にアメリカに
強い圧力をかけてきている。イランは
ロシアとのつながりを強めているため、
同盟諸国の協力は得やすくなってきている。

イスラエルと西側諸国が協力してイランに
対抗しようという関係を強化しているのを受け
イラン政府は中東地域の諸国との結びつき
強化に努めている。<イランの>
エブラヒーム ライシ大統領は水曜日、
ダマスカスでシリアのバシャール アサド
大統領と会見した。2011年にシリアで内戦が
始まって以来、イランの国家元首がシリアを
訪問するのは初めてのことだ。シリアは
アラブ諸国との関係が悪化していたが、
それが雪解けを迎えつつあり、両国間の
つながりの強さを強調する結果となった。

イランとロシアの両者から経済と軍事両面での
支援を受けているシリアのアサド大統領は、
反政府軍勢を退けシリアの大半の支配を
取り戻している。反政府勢力は中東諸国から
の支援を受けていたが、こうした諸国も今では
アサドとの対話を求めている。

昨日の顔と今日の顔

昨日の顔と今日の顔

ライシによる訪問と同時期に、イランと緊張・
対立してきたサウディ アラビアがイランとの
関係再構築を始めている。サウディ政府も
含めアラブ諸国はアサドとの関係を断って
きたが、ここにきてアサド政権との関係を結び
なおしている。

ライシとアサドの会見は、中東諸国に
とっても世界にとっても憂慮すべき事態で
ある。アメリカ国務省のスポークスパーソン
代理のVedant Pateは、水曜日にワシントン
にて記者団に対し、次のように述べている。
「この2政権はともに、安定性を損なう
悪質な活動に加担を続けてきた。それも、
隣国に対してのみならず、広く中東地域
全般においてだ」

もはやJCPOA再建交渉は過去のことなのか?

もはやJCPOA再建交渉は過去のことなのか?

IAEAによれば、イラン政府はすでに、
まだ核兵器レベルではないにせよ
<原子炉用よりも> 高い濃縮度の
ウラニウムを保有しており、その量は
核兵器4個分に相当する。Gallantの
発言から、イラン政府が今も核兵力
構築に努めていることは明らかだ。
アメリカ軍部のトップ交換が最近
述べたところによれば、イランがその
ウラニウムを兵器に仕上げるには、
わずか2週間足らずしか要さない。

だが実は専門家たちの間で見解は分かれて
いる。実際に使える核兵器製造には起爆
装置も輸送 <核弾頭を運ぶロケットなど>
装置も完成させねばならず、これらは
難物だ。それをイランの核兵器チームが
完成させるのに半年で済むのか、最長
2年間ほど要するのか?イランは核開発
活動の一部を2003年にいったんは停止
したのだが、その時点で核兵器チームが
どこまで形成されていたのか、それが諜報
活動ではあまり明確になっておらず、
それもあってこの論争は困難なものに
なっている。.

モサドは2018年にイランの核開発活動を
捉えたが、その際に核兵器チームの重要な
側面を発表している。さらにそのスパイ
ミッションが明かしたイランの文書から、
核開発の目標はいつの時期にも最低で
5個の核兵器を保有することであったこと
が明らかにされている。そして今や、その
目標実現は今までになく手の届くところに
来ているのだ。

イランからの核による脅威が増大している
現状にあって、6月に開催されるIAEA
理事会のメンバーに対し、国連安保理に働き
かけてイランに対する強力な国際的制裁を
再開するようイスラエルは説得に努めて
きている。

本記事は、Reutersからの情報を受けて執筆した
ものです。
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どっちもどっち~~ 私の、20分点描クロッキー

どっちもどっち~~
私の、20分点描クロッキー

上の黒いメニュー (項目は基本的にアルファ
ベット順) にあるページ c-3)、c-4) で説明
したように、イスラエルはとっくに核兵器を
保有しているようです。それが、イランが核を
持とうとしているとなると、ここまで警戒し制裁を
求める ・・・ というのは、どこかアンフェアな
感がしないでもないですよね。
1国でも核兵器を持っている国がある限り、
それ以上核を拡散させないように努めたところで、
「あいつらは持ってるのに、なんで俺たちが
持っちゃいけないんだ!?!?」 という問題は
必然的に発生しちゃいます。やれやれ。。。
唯一現実的なソリューションは、すべての国で
核兵器を減らしていき、最後は地球上に
核兵器が全くないようにすること。それしか
ないですよね。

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固定ページ b-8) をアップロード

固定ページ b-8) をアップロードしました。

近年、中国が核兵器の急速拡大に取り組んで
いるんじゃ、という嫌疑が広く持たれています。
それについて、アメリカからの見方が表れて
いる考察テキストを、2つ抜粋・日本語化して
紹介しております。

上の黒いメニュー (項目は基本的に、
アルファベット順) で、b-8) を見つけて
クリック!

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復旧して、固定ページ b-7) をアップロード

新しいPC (中古ですけどね)を買ってきて
昔のデータを回収しました。

ということで、「やかんをのせたら~~」の
再開です。

さっそく、固定ページ b-7) をアップロードしました。
中国の核発電というより核兵器導入初期の様子を
紹介しております

上の黒いメニュー (項目は、基本的に
アルファベット順) で、b-7) をクリック!

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新しいPCでアップロードの確認

アップロードのテストです。
Scan2023-05-05_201807

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PCがダウンしました~~

ここまで本「やかんをのせたら~~」の執筆に
付き合ってくれていたPCくんが、ついに
ダウンしました。
CPUそのものが老朽化してしまっているそうで、
新しいPCを買ってくるまで、通常の更新ができません・・・

この「PCがダウンしました~~」という
お知らせそのものは、友人のPCを借りて
アップロードしております。

そんなわけで、固定ページ  b-7) (原子炉の正体) 中国1
をアップロードできるまで、しばしお待ちくださいませ。

 

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