a-4) 技術面も少しは学ぼう

2022年12月

本ウェブサイト 「やかんをのせたら~~」 の
対象読者や方針について、もうひとつお断り
することが、ございます。「核発電の技術面も、
必要に応じて取り上げてます」 ってことです。
特に新型原子炉各種についてのページ
シリーズ、al-x), h-x), if-x), tw-x) などなどで
すぐにお分かりになるでしょう。

\ (;; >O<) / 私、技術面の話なんて、興味
ない!
自分の子供を放射線から守りたいだけ!

そう反応される方々も、反核派の中にいらっ
しゃることは、よく存じております。
そういう方々は、それで結構です。
そうした皆様には、「やかんをのせたら~」 は
何の役にも立ちません。放射線の健康への
影響を、基本的に扱っていないためです。
(理由は、右の 「アーカイブ」 の下で2022年
9月をクリック ⇒ 9月26日の投稿をクリック)
「核兵器が拡散とか、ウクライナの原発が
ダーティ ボムになるとかも深刻な問題だけど、
まずはとにかく自分の子供を放射線から守り
たい」 とおっしゃる方々は、本 「やかんをのせ
たら~」ではなく、放射線と健康という問題を
専門にしている著作やウェブサイトを読む、
専門医に相談する、などをなさってください。

フランス料理店で牛丼をオーダーするのって ・・・

フランス料理店で牛丼をオーダーするのって ・・・

でも、地球から核を廃絶したいのなら ・・・

反核派のうち何十パーセントかは、技術面も
知らないと。

最近たびたび問題にしているように、現在の
日本政府は 「新型原子炉」 の開発・導入を
進めようとしています。その中には革新軽水炉
が多いですが、SMRやHTGRも。
そうした現状なのに、反核勢力の多くが
「SMRってなに?」 とか、
「HTGRって?」
「MSRって、SMRのタイポ?」
などと言っているようだと、核推進勢力との
議論が成り立ちませんよね。
さらに、
「反原発派は、技術を知らないから反対して
いるのだ!」 という 「昔からの口実」 を核
推進側に使われてしまいますよね。

ですから、反核勢力のうち何十%かが核技術
のこともある程度学んでおくことは、必須なの
です。
ところが。
2022年12月現在、日本では反原発団体など
から新型原子炉に関する情報があまり聞こえて
きません!
これではいけないので、「やかんをのせたら~」
では、SMR、HTGR、革新軽水炉各種、MSR、
PBRなどなどの紹介をしているのですね。当然、
技術面の話も含んでおります。
どうか、あらかじめご承知おきくださいませ!

他人の言っていないことを、でっち上げて怒るのって ・・・

他人の言っていないことを、でっち上げて怒るのって ・・・

・・・ なんてこと言うと、どこかで
\ (;; >O<) / 技術面も学ばない人は、反核
活動しちゃいけないって言うの!? そんなの
オカシイ、fujiko fujiko fujiko!

なんていう反応が返ってまいります。他人の
発言を、どこまで歪曲すれば気が済むので
しょうねえ??そもそも、「技術面も学ばない人
は、反核活動しちゃいけない」 などとは、私は
全く申しておりません!

これについては実は、上の黒いメニュー
(項目は基本的にアルファベット順) にある
ページ add-4) ですでに述べたのですが、
さらに説明しておきます。そこでも紹介している
グチャグチャの図を再度掲載します。

add-4) の図、再掲。 ゴチャゴチャで申し訳ない~~ でも、多数の問題グループが絡み合った問題体系だってことは、お判りいただけるでしょ?

add-4) の図、再掲。
ゴチャゴチャで申し訳ない~~
でも、多数の問題グループが絡み合った問題体系だってことは、お判りいただけるでしょ?

原子炉技術の知識があまり必要でない問題系
も、各種ありますよね。
技術面を学ぶのがイヤという方々は、そうした
問題系に進めばよいだけのことです

* ついでに、私が皆様のご注意を惹きたい
のが 「作業員の被ばく」 → 「よせば問題」
です。このページの最後に。

核社会の闇

核社会の闇

話を元に戻して、そもそも
これだけ多様な問題系が絡んでいるのです
から、誰も一人で全体をカバーなどできません
したがって必然的に、各自が自分の
 「専門」 を適切に選ぶことが重要
そのうえで、各問題系の間で協力や連携を
していく必要

本ウェブサイト 「やかんをのせたら~」では、
核兵器と核発電の不可分性 ⇒
proliferationを中心とした軍事的リスク
にフォーカスしております。当然、核技術の
側面も避けては通れません。
ですから、「核技術についても、必要なら
読もう」 という姿勢の方々を対象読者として
おります。
「誰にでも分かりやすい」 サイトにするつもり
など、まったくございません
ご了承願います。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「技術面」 を理解しないと困る実例、もう1つ
日本だけ例外的に再処理が認められている
のは??

使用済み核燃料の再処理 (核燃料サイクル)
は、IAEAでは原則、いわゆる 「核兵器保有
5か国」 以外には認めておりません。
ところが。
日本だけは、例外的に認められており、ご存じ
のように下北半島に六ケ所再処理工場を作っ
て稼働させようとしては失敗してきました。

なんで、日本だけ例外に??
いろいろ、外交や軍事、政治的な要因も絡み合
っているのでしょうから、一筋縄では理解でき
ません。
多数ある要因の1つとして、核技術面での
「まやかし」 もあります。
下の図をご覧ください。日本独特の再処理
プロセスの概要です。

分離したUとPuをワザワザ一部ミックスして、MOX → だから、核兵器製造用じゃない、という「体裁づくり」 でしょうが、いったんPuを分離精製している以上、いつでも核兵器に使えますよね (潜在的核兵器保有)

分離したUとPuをワザワザ一部ミックスして、MOX → だから、核兵器製造用じゃない、という「体裁づくり」 でしょうが、いったんPuを分離精製している以上、いつでも核兵器に使えますよね (潜在的核兵器保有)

この図の右半分で明らかなように、UとPuを
いったん分離抽出したうえで、ワザワザそのU
とPuの一部を混ぜ合わせるというオカシナ
ことをやってますよね。
名目上は、MOX燃料を作るためです。
でも、その前段階でPuを抽出していることに、
違いはありません。
当然、推察できるのは、ページ g-3), g-4) で
説明したとおり、「潜在的核兵器保有能力」 を
持っていたいという日本政府の方針ですよね。
後でMOXを作るといっても、いったんはPuを
分離抽出した以上、核兵器製造能力は
「潜在的に」 あるわけです。
もっとも、日米原子力協定の交渉などで、
こんな 「まやかし」 をアメリカが見逃すわけは
ないと考えます。なんで、アメリカが日本の
再処理を認めたのか??政治や軍事面での
理由があれこれあるのだろうと推察します。
どなたか、詳しくご存じの方はご教示ください
ませ。
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
まで!


これ、おかしいわよねえ ・・・
私の20分クロッキー

とにかく、核技術の知識がある程度ないと、
こうした 「まやかし」 をまやかしだと気づく
ことも、できなくなります。反核派の何十%か
は、核技術のこともある程度学ぶ必要がある
わけですね。

暗雲が立ち込めてるけど ・・・ それでも光を 私の昔の作品

暗雲が立ち込めてるけど ・・・ それでも光を
私の昔の作品

⁂  「作業員の被ばく」 → 「よせば問題」

ここでは、核技術や英語論文を読む能力
は不要です。でも、もっと大変な 「闇」 に
取り
組むことになりますよ
原発作業員Aさんの累積被ばく量が法定の
限界に到達 ⇒ Aさんの氏名をBさんに
変更して、勤務続行 ⇒ そのうち、「Bさん
ことAさん」 の体調に異変 ⇒ 専用の診療所
で、ニセ医師がテキトーな診察 ⇒ 「Bさん
ことAさん」 が死亡 ⇒ でも、闇の中での
死だったので、公式の 「原発関連死者数」
には含まれない
といったまったくの 「闇」 が日本に実在して
おります。少なくても1990年代、私も寄せ場
でのボランティアを少ししていた頃に、原発
作業員募集のチラシを見たことがあります
・・・ 「手配師」 が暗躍してるんでしょう。

2022年秋以来現在まで、フランスでは
原発作業員の方々のストライキで、原発
の稼働停止が危惧されていますが、彼らは
ストライキを実施できるわけです。
日本の原発では、ストライキを聞いたことが
ないですよね。その事実が、原発労働の
実情を物語って ・・・
そして、日本での反原発運動を見ていると、
原発労働に関する指摘が少ないです。
反省点の1つでは?

「核兵器」 や 「原発作業員雇用」 といった
問題系では、危険な闇を扱うことになります。
この暗黒については、また別の固定ページで
取り上げることにしましょう。(ページ e-1)
にする予定)

では、次回の固定ページでは、上述の 「闇」
を扱う人たちの心構えについて。

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