u-3) (ウクライナ) チェルノブイリ原発、外部電源供給を喪失

かなり長いページになってしまいましたが、重大な緊急事態に関する
報道が次々に入ってくるため、長くならざるを得ませんでした!

2022年3月12日JST現在、以前から私が恐れていたことが現実になって
しまっているようです。(誇張でも、なんでもないです。上の黒い
メニューから、ページ u-1) をご覧くださいませ。2022年2月23日に
公開したページです。ロシア軍がチェルノブイリ原発を制圧したのは、
その翌日のことでしたよね)  まったくもう、“イカレた国家指導者” と
いうのは ・・・ 深刻な事態ですよね。日本語メディアでも報道されて
いますが、あまりに記載内容が短い。3月11日早朝JSTのある日本語
ニュースなど、「すでにベラルーシからチェルノブイリ原発への電力
供給が始まった」 かのように理解されてしまう内容でした!
そこで、国外の報道記事から抜粋・日本語化して紹介しますね。
ただし、そもそも戦闘時の情報は錯そう・混乱するものだという
大前提を踏まえて、お読みくださいませ。

それと、「使用済み核燃料の冷却に電力が必要」という点については、
上の黒いメニュー ⇒ ページ s-2) にある「原発敷地内に、
使用済みの核燃料を保管して冷まします。・・・・・」という図で
すでに説明済みです。

あえて、もう1回掲載しておきますね 原発敷地内に、使用済みの核燃料を保管して冷まします。その冷却が中断すると、放射性物質が自然に発する熱(崩壊熱)で、火災や水素爆発が

あえて、もう1回掲載しておきますね
原発敷地内に、使用済みの核燃料を保管して冷まします。その冷却が中断すると、放射性物質が自然に発する熱(崩壊熱)で、火災や水素爆発が

Metroによれば・・・

まず、英国のMetroという紙媒体フリーペーパーのWebバージョンから。
英国の同種の新聞としては、最大の発行部数を誇っています。

Ukraine war: Chernobyl nuclear plant suffers ‘blackout’ | Metro News
(ウクライナ戦争: チェルノブイリ原発が「ステーション ブラック
アウト」に)

ロシア軍がチェルノブイリ原発を電力網から遮断、回復の方法なし
Faye Brown 記者
2022年3月9日

私による抜粋・日本語化、いつもどおり < > 内は私からの補足説明

ロシア軍がチェルノブイリ原発をウクライナの国の電力網から遮断と、
ウクライナの関連当局が発表

ウクライナの国営電力企業エネルゴアトムによれば、<チェルノブイリ
原発への外部からの電力> 供給を回復しないと、放射性物質が大気中に
漏れ出す可能性もある。

だが、グリッド接続を回復する作業を行えないでいる。これは、同原発を
プーティンの部隊が制圧しており、戦闘が行われているためだ。

ウクライナの国営核エネルギー公社ウクレネルゴのTweetによれば、
「ロシア軍が占領しており軍事作戦を展開しているため、チェルノブイリ
原発は送電グリッドから完全に遮断されてしまった」

・・・(中略) ・・・

同原発は本来、750Kw の送電線でグリッドにつながっていたのだが、
それが遮断されてしまったことをエネルゴアトムは確認している。ただし、
その遮断がどのように行われたのか、この問題の解消のためロシア軍部隊が
何をしているのかは、現時点では不明である。

・・・(中略) ・・・

同原発からは現時点でIAEAへのデータ送信も途絶えていると、国連の
核監視機関であるIAEAは警告を発している。

・・・(中略) ・・・

「<チェルノブイリ原発の>使用済み核燃料保管施設では、約20,000個の
使用済み核燃料集合体を保管している。<プールに保管して冷却している、
ということ>  こうした使用済み核燃料は絶えず冷却する必要があるが、
それは電力を利用できる場合にのみ可能だ。電力が途絶えた状態では、
<冷却剤(水)を移動させるための> ポンプが稼働しない。そのため、
燃料を保管しているプールの水温が上昇してしまう。
そうして冷却水が蒸発してしまうと、放射性物質の放出に至る。放射性の
雲が風に運ばれ、ウクライナ国内の他の地域はもとより、ベラルーシ、
ロシア、そしてヨーロッパの各地へと散らばってしまう」

・・・(中略) ・・・

英国の専門家たちによれば、<今回のウクライナ侵略が発展して>
核戦争に至る可能性は小さいが、プーティンが英国めがけて核攻撃を
仕掛けてきた場合に備え、緊急対応プランは作成しておく必要がある。
***********************

氷+NaCl ⇒ いずれ溶けてなくなる

氷+NaCl ⇒ いずれ溶けてなくなる


IAEAは「差し迫った大きな危険はない」という主旨の見解ですが、
何日程度の話なのか??
確かに、チェルノブイリ原発で保管・冷却している使用済み核燃料は
数十年前に使用したものなので、かなり崩壊熱が減っているはずでは、
あるのですが。
それでも、核分裂生成物の中には半減期が長いもの(たとえば、
Cs-135なら、およそ230万年)もあります。
同じCsの同位体でもCs-137ならおよそ30年なのですが、「半減期」は
あくまで「半分が勝手に核種変換する」期間でして、まだ半分は残っています。
冷却水の冷却も補充もできない状態が長く続いた場合、IAEAも
今の見解を続けられるのでしょうかねえ??

それと、この元の記事が3月9日付であることにも、ご注意ください。
日本語報道では、11日に「速報」などとして、チェルノブイリ原発との
通信が途絶えたと報じていますよね。
日本語の報道が英語のものより少し遅れてしまう現象は、本件以外でも
何度か経験しています。やはり、proliferation risksやその他軍事関連で
原発問題を取り上げていくのなら、英語も充分に使えないと現実には
困るのですね。

これだけ水があるんだから~~

これだけ水があるんだから~~

Politicoの記事

そこで、「数日後、どうなるの?」という問題にも言及している
記事を探しました。
アメリカのヴァージニア州に本拠を置く政治ジャーナリズム企業
(2009年に現在の形で創業)で、主にオンライン配信をしている
Politicoからの記事を、やはり私の抜粋と日本語化で紹介しますね。
やはり、< > 内は私からの補足説明です。

ウクライナはチェルノブイリの危険性を警告、だがIAEAは
「安全性への重大な影響は見られない」

廃炉となったチェルノブイリ原発への外部電源供給が遮断され、
戦闘活動のため復旧が困難

AMERICA HERNANDEZ記者、LOUISE GUILLOT 記者

2022年3月9日

廃炉されたチェルノブイリ原発とその使用済み核燃料保管施設への
外部電力供給が遮断され、放射性物質の漏出リスクが高まって
しまうと、ウクライナの国営原発稼働企業エネルゴアトムは水曜日
<3月9日> に警告を発している。

だがIAEAによれば、チェルノブイリ原発の冷却プールは「電力供給が
なくても、効果的に徐熱できる」そうで、「この件については、
IAEAは安全性に深刻な影響があるとは見ていない」としている。

約20,000個の使用済み燃料集合体が現場の保管プールに収納されており、
常時冷却が必要である。

・・・中略・・・

「緊急用のディーゼル発電装置は、この発電所と核施設に48時間給電
できるだけの容量がある」と、ウクライナのDmytro Kuleba外相は
水曜日に述べている。「私は国際社会にお願いしたい、ロシアに直ちに
停戦に応じ、修理担当チームが電源供給を再び利用できるようにせよと、
求めて頂きたい」

エネルゴアトムによれば、「目下、戦闘が行われており修理も電源回復も
できない。そのため、使用済み核燃料プールの水温が上がってしまう。
・・・すると、放射性物質の環境への放出も起きてしまう。それが風に
よって、ウクライナのチェルノブイリ以外の諸地域やベラルーシ、ロシア、
そしてヨーロッパにまで拡散されてしまう」

Dead End
No way out!
私のかなり昔の作品より

・・・中略・・・

電源供給がないため、換気システムが作動していない。したがって
作業員たちは放射線被ばくに曝されているとも、同社は述べている。
さらに通知には、「消火システムも作動せず、もし弾頭がヒットして火災が
発生した場合には、とてつもないリスクがある」

・・・中略・・・

約210名の作業員や守衛がチェルノブイリ原発の現場に勤務しており、
水と食料はあるものの、2週間前にロシア軍の侵略が始まって以来
現在まで、仕事のシフト交代も同原発を出ることも許可されていないと、
火曜日にIAEAは発表している。

・・・中略・・・

だがロシアの国家警備隊の代表者はそうした発表を否定、Interfax通信に
対し、同原発での金曜日の火災は「ウクライナの破壊工作グループに
よる武装挑発行動が原因だ」としている。

水曜朝、エネルゴアトムが報じたところでは、ザポリージャ原発の
作業員たちは「強烈な心理的プレッシャーに耐えて」おり、ロシア軍からの
命令に応じて作業をせねばならないという大変なストレスを受けている。
火曜日には作業員たちは、同原発を訪れたロシアよりのジャーナリストたちに
対して、親ロシア的な発言をするよう強制されたと、エネルゴアトムは
述べている。

・・・中略・・・

チェルノブイリでは放射性物質を扱う作業が停止しており、安全性に関する
データを送信するためのリモート放射線モニター システムも火曜日から
作動していないと、IAEAは述べている。またウクライナの核規制当局に
よれば、同原発の現場人員との電話連絡も「復旧していない」とのことだ。

火曜夜にはヨーロッパ合同原子核研究機関(CERN)が、ロシアの侵略への
抗議として、同国のオブザーバー資格を一時停止している。
***************

やはり、戦闘状態にある地域からの情報は、混乱・錯綜するものですね。
ですから本件については、続報が入ったらまた紹介しますね ・・・

どっちがどっちなのだ??!

どっちがどっちなのだ??!

・・・・・ というわけで、3月11日早朝JST に入った続報を

Ukrainian repair team waiting for safe corridor to restore power to Chernobyl nuclear plant – The Washington Post
にある、3月10日 2:46pm ESTつまり日本時間 (JST) では
3月11日 4:46amに更新されたThe Washington Post記事によると、
Russian minister says Belarus restored power to Chernobyl site, but
IAEA awaits confirmation
(ロシアの大臣、ベラルーシがチェルノブイリ原発への電力供給を
回復と主張、だがIAEAは確認を待つ)
という状況だそうです。

日本語メディアでは、ごく短く「ベラルーシがチェルノブイリ原発への
電力供給を回復」などといった内容の報道が見られますが、それだけでは ・・・
皆様も大変気になる状況でしょうから、このThe Washington Postに
よる報道を、いつもどおり私の抜粋・日本語化で紹介しますね。
長い記事だけど。。
例によって、< >内は私からの補足説明です。
なお、言うまでもありませんが、英語の新聞記事を読める方々は、
ぜひ上のリンクから元の記事をお読みくださいませ。

記者: Adela Suliman, Annabelle Chapman, David L. Stern
3月11日 4:46am JST

木曜日<3月10日>にロシアのエネルギー副大臣が述べたところに
よれば、チェルノブイリ原発の現場への電力供給線の修理ができた
そうだ。だがIAEAのトップは、廃炉となった同原発への電力供給が
復旧したかどうか、まだ確認できていないとしている。

ロシアのエネルギー副大臣Yevgeny Grabchakのこの発言は、同省の
ニュース サービスに木曜日に紹介されたもので、それによるとベラルーシが
チェルノブイリ原発への電力供給線を回復したという。だがIAEAの
トップRafael Mariano Grossiによれば、<同原発との>連絡があまりに
「不安定」で、確認ができないそうだ。

その報道以前にウクライナの国営電力網公社ウクレネルゴが発表した
ところでは、同社は閉鎖されているチェルノブイリ原発への電力供給を
復旧するためのチームを配備、安全な人道回廊の設定を待機していた。
さらに同社では、隣国ベラルーシから高電圧電力供給線の修理技術者を
派遣しようという申し出を受けたが、それを断った。

チェルノブイリ原発では1986年に悲惨な大事故があったが、ロシア軍部隊が
それを電力グリッドから遮断したと、ウクライナの政府関係者たちは水曜日に
述べている。同原発には今も放射性物質が保管されており、その冷却が必要だ。
その冷却が出来なくなるのではないかという不安が世界に走っている。

木曜日にウクレネルゴがFacebookに投稿したところによれば、
「ウクレネルゴでは、安全な回廊が設けられ、チェルノブイリ原発への
電力供給の回復作業が可能になることを待望している。当社の修理チームは
<軍事的安全さえ確保できれば> すぐにでも電力線を復旧できる。
ロシア軍から射撃を受ける危険はあるが。修理作業を始める許可を待機して
いるところだ」

この送電線修理の問題と同時に、チェルノブイリ原発内での作業員の過酷で
ストレスに溢れた労働条件も問題とされている。そこでは医療も受けられず、
携帯電話も固定電話もつながらず、今では電力も途絶えた。この廃止された
原発ではおよそ210名の技術者と守衛とが勤務しており、彼らの直面している
状況は「悪化」をたどっている。2週間前にロシア軍部隊がこの原発施設を
制圧して以来、原発職員が現地から去ることは許可されていないと、
ウクライナ政府関係者たちは述べている。

銃口と疲労

銃口と疲労

そのチェルノブイリから南東へ540㎞ほどの位置にあるザポリージャ原発も、
一部施設がロシア軍部隊の攻撃で火災を起こした。この施設を同部隊が先週、
制圧したときのことである。ここでも原発職員たちは「ひどい心理状態にある」
と、ウクライナの国営核エネルギー公社エネルゴアトムのトップPetro Kotin は
語っている。原発の技術者たちは銃を向けられた状態で作業をすることを
強いられており、ロシア軍は同原発を完全に外部から遮断してしまっていると、
Kotinは地元メディアに対し水曜日に述べている。

どちらの原発でもロシア軍による選挙が続く限り、原発職員たちが過酷な状態を
経験しており、核問題の専門家たちは懸念を表明している。国連の核監視機関で
あるIAEAによれば、核エネルギー施設の安全のためには、充分な休養が柱の
1つとなる。原発職員は充分な休養を取り、規則正しいシフトで勤務することが
必須だ。そして「不当なプレッシャーなしに」決定を下せることが求められると、
IAEAは定めている。

ウクライナのIryna Vereshchuk副首相も木曜日にTelegram <というロシアの
メッセージ サービス> に投稿した動画で、ロシア軍部隊がチェルノブイリでの
電力供給線に損傷をもたらしたと主張、「特別な電力供給線」を修復するための
作業チームがチェルノブイリ原発に入ることを許可してほしいとアピールした。

Vereshchukによれば、「この損害から復旧できるよう、修復チームを直ちに
現場に入れるべきだ。国際社会には、この問題を注視するよう求める」

ベラルーシのAlexander Lukashenko大統領はロシアのVladimir Putin 大統領の
揺るがざる同盟者で、木曜日にベラルーシの専門家たちにチェルノブイリ
原発への電力供給を確保するよう指示したと述べている。これはベラルーシの
BelTAという通信社の報道であると、Reutersは述べている。

<ウクライナの> ウクレネルゴ公社は木曜日のインターネット投稿で、
上述のベラルーシからの申し出を拒否、当該の高圧電線の修理には
ベラルーシの支援を必要とはしていないと述べている。

ウクレネルゴによると、「このベラルーシによるチェルノブイリ原発の
修理復旧の件について、ロシアやベラルーシのメディアによる報道はすべて、
事態を悪化させようという狙いの挑発だ」

この国営企業はさらに、「必要としているのは、戦闘の停止とウクライナの
復旧チームの現場入りだ。チームは昨日からずっと、修理を始めようと許可を
待機している。・・・ とにかく、砲撃を停止して、復旧チームに仕事をさせよ!」
と告げている。

はやくとまれ!!

はやくとまれ!!

・・・(中略)・・・  緊急用ディーゼル発電設備が現時点では
チェルノブイリ原発の施設に一時的に電力を供給しているが、
その燃料には限りがあると、ウクレネルゴは述べている。

ウクライナのDmytro Kuleba 外相は水曜日に、この修理作業のために
ロシアとの停戦を求めた。

同外相の警告によれば、緊急用ディーゼル発電装置の燃料が切れた場合、
「使用済み核燃料保管プールの冷却システムが停止してしまい、
放射性物質の漏出が迫ることになる」

だがIAEAが水曜日に述べたところでは、「確かに今回の電源喪失は、
中断なき電力供給という <安全のための> 柱を壊したことになるが、
今回の件についてはIAEAとしては安全性に対する重大な影響があるとは
見ていない」

この、国連の核監視機関 <であるIAEA> によれば、チェルノブイリの
現場にある冷却水の量などの各種要素を考えても、「電力供給なしでも
効果的に徐熱するに充分だ」

ウクライナ議会は木曜日にも停戦要求を再度発表、IAEAに対し専門家を
ウクライナに派遣して「状況の評価を行うよう」正式に要求した。
議会によれば、チェルノブイリでの修復作業は「今のところ不可能」である。

「チェルノブイリ原発は困難な状況にある ・・・ 選挙しているロシア軍が
何をしでかすか、分かったものではない。まるで、手りゅう弾を持った猿だ」 Telegram postでそう語るのは、ウクライナ議会のエネルギー住宅委員会の
Andrii Herus 議長だ。

「ウクライナは、IAEAの専門家がウクライナ現地を視察することを求める。
ウクライナの各原発で何が起きているのか、我々の言葉から知るだけではなく、
占領軍が何をしているのか、自分の目で見て欲しい」

エネルゴアトムの役員たちは木曜日のTelegramへの投稿で、ウクライナ
最大の原発であるザポリージャ原発にある4本の送電線のうち2本も
「占領軍による損害を受けて」いるとしている。残る2本が損傷を被った
場合には、「破局」に至る危険性があると警告している。

「ザポリージャ原発も、チェルノブイリと同じくロシア軍が制圧しているが、
原発職員たちは機関銃を向けられたまま職務を続行している」と、
エネルゴアトムのトップKotinは地元メディアに語っている。

ロシア軍による侵攻が続く中、ザポリージャとチェルノブイリの両原発の
技術者や警備員数百名の直面している現状について、核問題の専門家たちは
懸念を表明している。食料や衣料、通信の利用などが制約されているとの
報道があるのだ。

IAEAがさらに水曜日に公表したところでは、チェルノブイリとザパリージャの
両原発での放射性物質の状況をモニターするために設置した「安全監視システム
からのデータ通信が途絶えている」とのことだ。IAEAのヘッドGrossiのTweet
内容によれば、彼は木曜日の時点でトルコのアンタリヤにおり、外交官たちと
ウクライナの核施設の安全とセキュリティを確保するという「緊急問題」を
論じるそうである。

・・・ 以下省略
******************

そもそも「ベラルーシが電源供給を~~~」というニュースは、初めから
奇妙ですよね。原発に電力を供給する電線が戦闘でダメージを受けた ⇒
一種のステーション ブラックアウトに陥っている
という問題なのであれば、その電線を修理するなり、別の電線を設置する
などしない限り、問題は解消しないハズです。
ディーゼル発電設備の燃料がなくなるとき、プールの冷却水も蒸発を
続けてしまいます。そうならないことを、祈っております!

どうやって、この家に電気を送るというのだ??

どうやって、この家に電気を送るというのだ??

で、こういった現在進展中の事態の場合、テキストを書いているうちに次の
報道が入ってくる場合も、よくあります。
まさにそうした実例を体験しておりまして、3月12日朝JST、AP初の下記の
情報が入ってきました。
これも紹介しますが、どこまで事実なのか??

MarketWatch (金融情報主体のウェブサイト、ダウ ジョーンズ社の系列) より

3月12日9:29am JST 付の報道
AP発
Work now under way to repair damaged power lines at the decommissioned Chernobyl power plant: U.N. (msn.com)

いつも通り、私による抜粋・日本語化です。< >内は、私からの補足説明。

廃炉されたチェルノブイリ原発で、損傷を受けた電力供給線の修理作業が
進行中と、国連

ASSOCIATED PRESS <という通信社からの情報>

ベルリン発 — ウクライナがIAEAに金曜日 <3月11日> に告げたところでは、
廃炉となっているチェルノブイリ原発では、外部電力の供給を回復するため、
損傷を受けた電力供給線の修理作業が始まった。国連の核エネルギー機関で
あるIAEAからの情報である。

水曜日、ウクライナ当局が述べたところでは、  ・・・(中略)・・・

ウクライナの核エネルギー規制当局が金曜日に述べたによれば、すでに
作業員たちが送電線の一部を修復したが、その他の箇所にはまだ損傷が
残っている模様だとされている、とIAEAは述べている。同原発はロシア軍の
侵略初期に同軍によって制圧されており、原発周辺は「困難な状況」にある。
その只中で、修復作業は続けられると、IAEAは公表している。

ウクライナの規制当局によれば、<緊急用のディーゼル> 発電装置への
燃料補給が行われたが、あくまで電力供給線の修復が焦眉の急である。
今回の電力線の遮断のために「同原発で不可欠な安全のための機能に重大な
問題が生じることは、ないであろう」と、IAEAはこれまで繰り返し
発表してきた。

IAEAはウィーンに本拠を置く国連の核監視機関だが、チェルノブイリでの
放射性物質や活動を監視するために設置されているモニター システムからは、
まだデータが届いていないとしている。だがその一方、先週ロシア軍に
制圧されたウクライナ最大の原発ザパリージャからは、今週ここまで
途絶えていた通信が回復していると告げた。
*******************

どこまで事実なのか、確認できる情報源が欲しいのですが ・・・
複数の情報源からの情報が大枠で一致していれば、信頼性が高い
ですからね。3月12日の 11 am JST現在、そうした情報源が
見つかりません。


私の昔の作品より

一方、英国のタブロイド紙Daily Mirrorのウェブサイトが本日
(3月12日JST)付で公表している記事によると、

Russian troops in charge of Chernobyl plant ‘have no clue’ about
nuclear safety
(チェルノブイリ原発を制圧したロシア軍部隊、原発の安全に
ついては「何の知識もない))

Russian soldiers who have taken over the Chernobyl nuclear power
plant have no idea about safety protocol and are making staff work
long shifts at gun point, it is claimed
(チェルノブイリ原発を制圧しているロシア兵たちは原発の安全
規定について何の知識もなく、原発スタッフに銃口を突き付けて
作業をさせているとの情報がある。

Tim Hanlon記者
Russian troops in charge of Chernobyl plant ‘have no clue’ about nuclear safety – World News – Mirror Online

やはり私の抜粋・日本語化で、記事本文も紹介しますね。< > 内は、
例によって私からの補足説明。

現時点でチェルノブイリ原発 <ウクライナ語の発音に似せて、
ここ2~3日は「チョルノーブイリ」という表記も良く見ますね> を
制圧しているロシア軍部隊には、核発電所の安全に関する知識が
まったくなく、原発職員200名以上に銃口を向けて <作業をさせている>
との情報がある。

そして今や、プーティンが同原発へのテロ攻撃を計画しているとの
不安さえあるという情報筋 <複数> さえある。

・・・(中略)・・・

同原発に勤務する核技術者の一人によれば、原発職員たちは銃口を
突き付けられた状態で12時間交代のシフトで過酷な作業に当たっており、
大変危険な状態にある。

・・・(中略)・・・


“Run, for your life!”
私の作品より(部分)

ウクライナ防衛相の諜報局は、同原発でプーティンは「技術的な
カタストロフ」を引き起こす計画だと見ている。

同諜報局のチーフたちは、<原発災害が起きた場合> ウクライナの
せいにされてしまうと警鐘を鳴らしており、プーティンは今回の侵略が
成功しない場合には、世界を相手に「核を使った脅迫」を行うつもりだ
と述べている。

・・・(中略)・・・

この諜報局がFacebookで発表した投稿によれば、「入手した各種情報に
よれば、ヴラディミール プーティンはチェルノブイリ原発でのテロ攻撃を
準備するよう命じた」

「<同原発での> 技術的カタストロフを引き起こそうとの計画が
チェルノブイリの占領ロシア軍の間で練られており、しかもその
カタストロフをウクライナのせいにするだろう」

「現時点では、チェルノブイリ原発はIAEAのモニター システムから完全に
遮断されてしまっている。同原発は隔絶している。<緊急用の> ディーゼル
発電装置がある二はあるが、その燃料などは48時間分と見られ、セキュリティ
システムがサポートできるのはその時間だけだ」

「染料部隊は、ウクライナの修理技術者たちが同原発に立ち入ることを
拒否している。しかも、アレクサンデル ルカシェンコの指示に則り、
「ベラルーシからの専門家たち」がやってきた。その中に混じって、
原子炉の専門家という偽装のもと、ロシアの反体制派が入り込み、
テロ攻撃を指揮している」

ウクライナ諜報局のチーフたちはさらに「地上戦でも直接交渉でも
<ロシアは> 望むような成果を上げられず、プーティンはついに
ウクライナを支援している国際社会を核で脅すという手に出ている」
とも述べた。

・・・(中略)・・・

木曜日にロシアのエネルギー省が発表したところでは、ベラルーシの
専門家たちが <チェルノブイリ原発の>電力供給を復旧させたという。
またロシアの防衛省によれば、ウクライナの修復チームが同原発周辺の
電力線で作業をする許可を出すことに、同省は合意したという。

だがウクライナの国家原発規制当局によれば、<同原発の> 外部電力
供給はいまだに復旧しておらず、キーフ <の当局> は国連の核監視機関
<つまりIAEA> に、同原発との連絡が取れないと告げている。
**********************

やはり、情報がかなり錯綜してますよね。
ただ、原発でのテロというと、「旅客機が衝突」といった事態
ばかりが今までは懸念されてきたのですが、
原発内部や周辺(外部からの電源供給)から異常を発生させる ⇒
メルトダウンなどを引き起こす ⇒ 原発そのものが、巨大なダーティ ボムに
というパターンがあり得ることを、すでに以前に、上の黒いメニューにある
ページ g-5), g-6), u-1) などで取り上げてきました

今回のロシアによるウクライナ侵略では、国家の正規軍による「原発の
ダーティ ボム化テロリズム」が実際に行われつつあるのでは、という懸念が
飛び交っているわけですね。

今まで私がこうしたテロ行為のリスクを話しても、一部の
(全部ではないですよ) “反原発派” の方々から、「考え過ぎだ、大げさな!
そんなことより、大地震や津波がまたあったら、またどこかの原発で
事故が ・・・」と鼻で笑われたことがありました。
さて、この今ウクライナで起きている事態を見ても、笑ってられるので
しょうか??

枯れた花と、復活した花
私の昔の作品より

( >へ<) ついでに、「廃炉してもなお残る使用済み核燃料と、
その冷却」という問題

チェルノブイリ原発が凄惨な事故を起こしたのは、1986年4月のことでした。
ですから、2022年3月現在で、ほぼ36年前のことです。
それでもまだ、使用済み核燃料の冷却が必要だという事実を、忘れないで
くださいね。

戦争も原発事故もまったくない場合でも、廃炉後も何十年にもわたり冷却を
しないといけない ・・・ その冷却のための
消費電力
消費水量
経費
人員
などを、「原発のコスト」では計算に入れないと、現実的ではありません。
CO2排出削減という問題との関連だけを見ても、グリッドが再生可能
エネルギーや他の原発だけで出来ているならともかく、石炭火力も
含んでいる場合、原発の廃炉後も使用済み核燃料を冷やすために、
石炭火力を動かすことになってしまいます。

上の黒いメニューにあるページ、付録 w-4) で「気候変動対策としては、
原発には頼れない」という主旨のアメリカ前副大統領 アル ゴアさんの
発言を紹介しています。無論、この発言は proliferation risk を考えての
ものですが、「原発のための電力消費」が実は長年に及んでしまうという
事実も、指摘しておきますね。

「おい、この物置で毒ガス製造しているな!?」 実は、サンマを焼く煙で逢った・・・

「おい、この物置で毒ガス製造しているな!?」
実は、サンマを焼く煙であった・・・

(;; >へ<) さらにもう1つの軍事関連リスクとしての、「言いがかりリスク」

2022年3月8日に本サイトの “Home” ページに記したことを、再度この
固定ページにも記しておきますね。

つまり、原発の軍事関連リスクとして、従来は
– proliferation risks
– 原発が軍事攻撃の標的とされ、巨大なダーティ ボムとなってしまう
リスク(gigantic dirty bomb risk とでも、呼んでおきましょうか)
の2種類が良く知られてきましたが、

この2022年3月、新たなリスクが現実化してしまいましたよね。
「原発や再処理工場などがあると、“そこで核兵器開発がひそかに
行われている” というでっち上げを口実に、軍事侵攻が行われる
危険性がある、というより今日(3月8日)現在、実際に行われている」
というリスクですね。False accusation risksとでも呼んでおきますか。

「原発が軍事侵略者の標的になる」という主張は、以前からあります。
するとすぐに、
「火力だって、電力供給を破壊するため、標的とされることは同じだ」
という反論がありました。

しかし。
「ダーティ ボム製造やPu分離が、ひそかに行われている」
という「侵略口実」は、核発電施設にしか使えない口実ですよね。
この「核発電に固有の “侵略口実がでっち上げられる” 危険性」が、
今回、事実で証明されたことになったのでしょう。

2022年3月15日 追記
2011年創業のメディア企業 india.com による報道で、上記をサポートする
ものがありました

What is Nuclear “Dirty Bomb” That Russia Claims Ukraine Is Making In Chernobyl? (india.com)

の2022年3月6日付の記事です。
編集者は、Sanstuti Nath。
例によって、私が抜粋・日本語化して紹介しますね。
< >内は、私からの補足説明。

ロシアは、ウクライナがチェルノブイリで「ダーティ ボム」を製造
していると主張。「ダーティ ボム」とは何か?

ウクライナ政府は、各クラブに再加入する意志はまったくないと言明。
旧ソヴィエト連邦の崩壊後、1994年にそれまでの核兵器を放棄

モスクワ発  ロイター通信からの情報によれば、ロシアのメディアは
日曜日<3月6日> に、ウクライナがプルトニウム ベースの「ダーティ
ボム」という核兵器を製造しようとしていると主張したが、その情報源を
特定していない。その情報源には、証拠が示されていない。TASS、RIA、
Interfax によれば、ロシアの「信頼すべき機関の代表」が日曜日に述べた
情報として、大惨事を起こし2000年にシャットダウンされたチェルノブイリ
原発で、ウクライナが核兵器の開発を進めている、という。

・・・中略 ・・・

こうした主張をロシアがしたのは、これが最初ではない。今回の侵略の
少し前にヴラディミール プーティン大統領は悲痛な演説をし、ウクライナが
ソヴィエト時代の技術を利用して独自の核兵器を開発しようとしており、
それは実質上ロシアへの攻撃準備に他ならないと述べていた。だが、
プーティンもその主張の根拠を全く示さなかった。

・・・中略・・・

一方、ウクライナ政府は核兵器クラブに再度参加する計画などまったく
ないと主張している。同国は既に1994年、旧ソヴィエト連邦の崩壊を
受けて、それまで同国内にあった核兵器を放棄した。

・・・以下省略・・・
**************************

要するに、「言いがかりリスク」が現実化した例だということでしょう。

「核兵器(またはその他の大量破壊兵器)開発を進めている」という
「言いがかり」から戦争が始まった実例といえば、他にもありましたよね。
そう、2003年3月のアメリカ軍と有志によるイラク侵攻ですよね。
このときも、「イラクが大量破壊の開発をひそかに進めている」との
「言いがかり」でした。

(  ・へ・) 私、そのころまだ生まれてなかったので、しらないよ~~
という方々は、イラク戦争 – Wikipedia に概要がありますので、
ご覧くださいな。

原発には「地震や津波など ⇒ メルトダウン」というリスク以外にも、
「軍事侵略をされてしまう ”言いがかり” となる」という深刻なリスクも
あって、すでに最低でも2回、今世紀に入ってから現実化している
わけですね。
(以上、3月15日追記)

「俺のいない世界なんて~~」

「俺のいない世界なんて~~」

(;; >へ<)> さらにもういっちょ ― 「核抑止」の有効性

従来、「核抑止」の正当化理由とは、一言で言ってしまうなら、
「核兵器使うと、あんたの国にも報復の核兵器が飛んできて、
応酬してるうちに世界が滅んじゃうよ~~ 俺の国にも、核兵器はあるよ~~
だから、報復が怖かったら、ウチめがけて核兵器使っちゃだめだよ~~」
ということでしたよね。

明らかに、この「核抑止論」は、担当者が冷静な判断をすることを
大前提としていますよね

でも。今や、
「ロシアなき世界になど、何の意味がある!?」とか、
「北朝鮮なき世界に、何の意味がある」といった妄言を
公にする国家指導者が、一人ならずいるわけです。
今後、「核抑止」が本当に有効なのか、改めて検討する必要が
ありますよね

加えて、通常兵力だけでは不安な国、たとえば北朝鮮や
ロシアなどは、結局のところ核兵器に訴えることで世界を
沈黙させようとしていますよね。
こうした流れが明白になった現在の世界で、「核抑止」には
どれだけの現実的な効力があるのでしょうか?
従来の核抑止論に従ってしまうなら、世界の終末を早めて
しまうだけでは??

「やかんをのせたら~~」では、しばらくはウクライナ情勢や
JCPOA交渉などの問題も適宜取り上げながら、トリウム サイクルや
MSR(溶融塩原子炉、SMRとは別物ですよ)のproliferation risksを
取り上げますが、その後ではまさに問題の核心、「核抑止」を
扱う計画です。かなり準備が必要ですが。。

--- Is Lifting Me Up II
一か所だけ見つめていると ・・・
私の作品より

どうも日本で「原発問題」の議論となると、ただちに「環境問題と
エネルギー供給問題」という枠組みばかりで論じられてしまい
ますよね。
でも、本「やかんをのせたら~~」でシツコク説明したように、
原子炉とは本来「軍事技術」でした。それに「やかん」をのせて
蒸気タービンで発電したところで、軍事技術という「本性」が変わる
ものでは、ございません。

つまり、「原発問題」を全体として論じる際には、必ず「軍事面」を
まず持ってこないと、歴史上の事実を無視した論議になってしまいます
もちろん、特に「健康への影響」や「電力供給」、「ホスト自治体への
経済的影響」といった個別問題系に限った議論も必要ですが
「原発問題」というのは、実は単一の問題系じゃなくて、そうした各種
問題系が絡み合った複雑な系ですからね。でも、それらが何を中心に
絡み合っているのかというと、歴史上の事実から明らかなとおり、
「軍事・核兵器問題系」なのです。
現在問題になっているチェルノブイリ原発も、炉内で出来るPu239の
一部を取り出して核兵器に使用する、という設計だったようです。

 

☆☆ 3月14日朝の追記 ☆☆
チョルノーブイリ原発の外部電源供給、復旧との報

2022年3月14日の朝 JST 現在、チョルノーブイリ(チェルノブイリ)
原発への外部電力供給が復旧できたとの報が入っています。

例によって、私の抜粋と日本語化で。<  >内は、私からの補足説明。

Ukraine says power has been restored to Chernobyl plant – CBS News
CBS News
March 13, 2022, 6:38pm (JSTで3月14日朝)
CBS / AP

ウクライナによれば、チョルノーブイリ原発への電力供給線が遮断されて
いた問題で、ウクライナ側がこの供給線を復旧したという。同原発は1986年に
世界でも最悪の原発事故を起こしている。現時点で、同原発はロシア軍に
制圧されている。

<ウクライナの> Herman Halushchenko エネルギー大臣によれば、同国の
国営送電グリッド企業の「英雄たち」が電線の接続を苦労して復旧させた。
この外部からの電力は、使用済み核燃料を冷却して放射性物質の漏出を
防止するために使用する。

中略

日曜日<3月13日>にIAEAが発表したところでは、この送電線の復旧の
知らせを受けたのは現地時間で6:38 p.m頃のことだという。<JSTで3月14日
早朝1:38am>  同原発がウクライナの電力グリッドに再接続されるのは
<現地自国で> 月曜日朝になるものと思われると、IAEAは述べている。

IAEAのRafael Mariano Grossi事務総長は、「この数日間、チョルノーブイリ
原発では緊急用のディーゼル発電設備に頼ってきたので、この復旧は好ましい。
だが、チョルノーブイリに限らずウクライナのその他の核施設の安全性や
セキュリティについて、深刻に懸念している」 としている。

以下省略
****************

この報道が事実であることを、願っています!
そして電源だけでなく、平和が早く「復旧」することを!

"Argument III -- To the Rescue"
銃殺か、過労死か ・・・
私の昔の作品より

*** 2022年3月20日JST 追記

日本語メディアでもすでに報じられているのでご存じでしょうが、
Reutersからの情報によれば、チョルノーブイリ原発のスタッフが
ようやくシフトで交代できた模様です。
しかし、元のRueters報をもう少し詳しく見てみると、
問題だらけです。

Chernobyl staff rotated out for first time since site’s capture, IAEA says | Reuters
(チョルノーブイリ原発のスタッフ、ロシア軍による制圧以降、初めて交代)
2022年3月21日(JST)
By Francois Murphy

いつもどおり、私による抜粋・日本語化、< >内は私からの補足説明です。

ウィーン発、3月20日(ロイター) 先月ロシア軍がチョルノーブイリ原発を
制圧して以来、その放射性物質保管施設では原発スタッフのうち1回の
シフトに相当する職員たちが不休で作業に当たってきたが、そのおよそ半数が
他のウクライナ国籍のスタッフと交代したと、国連の核監視団体
<であるIAEA> が日曜日 <20日> に発表した。

・・・中略・・・

<ロシア軍がこの原発を制圧した時点で> たまたま勤務中であった職員たちは、
制圧以来、連続で勤務を強いられてきており、交代を許されていなかった。
IAEAによれば、このすさまじいプレッシャーの下での不休勤務のため職員たちが
疲労困憊し、<施設の> 安全性が深刻に脅かされていた。職員の交代が頻繁に
求められてきた。

・・・中略・・・

・・・IAEA によれば、ウクライナの核規制当局からの情報として、
この職員交代が始まったのはこの日曜日朝のことだという。
********************

私が文字色をピンクに変えて強調した個所にご注意いただきたいの
ですが、どうも実際には、同原発で勤務していた不運な職員の方々の
うち、交代できたのはおよそ半数のようですね。

報じられている情報による限り、ロシア軍による制圧以来、この
原発の職員の皆様はいつ過労死してもおかしくない勤務状態なので、
早く全員交代してもらいたいですね。
それと、今後は平常通りのシフトを回復してほしいものです!

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