yards-3) (カネ) 廃炉ファンドの悪用? I

yards-3) (カネ) 廃炉ファンドの悪用? I

2024年4月

Beyond Nuclear Bulletin
2024年4月11日号より

アメリカ ミシガン州にあるパリサデス
原発の再稼働陰謀に関する記事を紹介
します。日本でも原発再稼働の作業が
進んでいますが、こうした不正が行われ
ていないか、市民が情報開示など求める
必要がありますよね。
私自身は東京に暮らしているので、
柏崎刈羽の再稼働を気にしているのです
が、テロ対策の進捗に関する報道が
表面的なものに終わっているのが不満
です。
たとえば、
テロ対策の改善状況は…“柏崎刈羽原発”IAEAの調査終了「前回調査より改善」【新潟】|FNNプライムオンライン
「何が、どう改善」したのかは、潜在
的テロ集団に知られては困るので、
公表できないのは理解できます。

「改善しました」
「なにを、どう??」

しかし、それを踏まえたうえで一般
市民に可能な限りの情報公開をする
必要があると考えます。なにしろ、
テロ攻撃が成功してしまえば、東京に
いる多数の市民にまで影響は及ぶはず
ですから。

では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
***************************

まず、Bulletinそのものの記事から

DTF ABUSE?
(廃炉ファンドの悪用か?)

Holtec社による浪費と詐欺行為

Beyond NuclearbならびにDon’t Waste
Michigan <”ミシガンを滅ぼすな”>、
MI Safe Energy Future <”ミシガン州
のエネルギーの未来”> の各団体の
代理を務める弁護士であるアイオワ州
シーダー ラピッズのWally Taylor
弁護士ならびにオハイオ州トレドの
Terry Lodge弁護士は4月10日、
アメリカ原子力規制委員会 <Nuclear
Regulatory Commission> の申請検討局
<Petition Review Board, PRB> に対し
緊急執行要請を提出した。この環境団体
連合ではもう1年以上前から、Holtec社
がミシガン州コヴァ―トにある
パリサデス原発にて廃炉信託ファンド
<Decommissioning Trust Fund、DTF>
の巨額資金を未承認の用途に転用したの
では、との疑いを抱いてきた。事実、
先日のNRCによる検査の結果、Holtec
は所有するすべての原発でDTFの資金
を転用してきたことが判明した。

「廃炉用のカネでっせ~~?」
「まあ、まあ・・・」

上のPRB会議の開始とほぼ同時期に
NRCの公的問題オフィス <NRC
Office of Public Affairs> のViktoria
Mitlyng がプレス リリースを発表
した。Mitlyngha自身も、上述の会議
にも参加している。このリリースで、
4月17日開催の「パブリック
コメントのハイブリッド会議」なる
ものを発表している。ハイブリッド
会議とは不思議な言葉だが、最初の
30分間だけパリサデス近くで実際に
会合し、それ以降はテレ会議となる。
議題は、前例もなくあまりにも危険な
ゾンビ―原発の再稼働であり、しかも
そのために公金が83億ドルも費やさ
れるのだ。

**************************
背景となる事実関係をご存じない方は
上の日本語だけを読んでもさっぱり
訳が分からないと察します。
まず最初に、上の黒いメニュー
(項目は基本的にアルファベット順)
にあるページ yards-1) , yards-2) を
お読みくださいな。
では、Read More をクリックして、
ジャンプ先へ:
* なお、下のリリースは上のBulletin
記事より少し古く、3月26日付です。
かなり長いので、お時間がおありの
時に何回かに分けてお読みくだされば

Leave her alone -- experiment
この下、長いわよ ・・・
私の昔の点描練習

**************************
Press Release-THE NUCLEAR REACTOR NEXT DOOR: Why A Company With Zero Nuclear Reactor Operating Experience is Receiving Over $8 Billion to Restart Palisades – Beyond Nuclear

プレス リリース: 近所の原子炉
原子炉運用の実績が皆無の企業が、
パリサデス原発の再稼働で80億
ドル以上を受け取っているのは、
なぜか?

2024年3月26日

Beyond Nuclear発表のニュース
即時発表用リリース
問い合わせ先: Kevin Kamps
(Beyond Nuclearの放射性廃棄物
スペシャリスト)

THE NUCLEAR REACTOR NEXT
DOOR
(近所の原子炉)

原子炉運用の実績が皆無の企業が、
パリサデス原発の再稼働で80億ドル
以上を受け取っているのは、なぜか?

Beyond NuclearのKevin Kamps登場
のPodcast
制作: Glenside ProductionsとBeyond
Nuclear

注目ニュース: アメリカのエネルギー
長官Jennifer Granholm がミシガン州に
来ている。報告によれば、長官は3月
27日水曜にパリサデス原発を視察、
エネルギー省からHoltecへの「つなぎ」
ローン保証15億ドルを公表する予定で
あった。このローンは、いったん閉鎖
された原発を再稼働するという前代
未聞の暴挙に対するものなのだ。

PODCASTのエピソードへのリンク
https://beyondnuclear.org/the-nuclear-reactor-next-door-a-podcast-about-palisades-featuring-beyond-nuclears-kevin-kamps/

ミシガン州ヴァン ビューレン郡
コヴァ―ト町発、2024年3月26日–

前科者に「ゾンビ―原発の稼働、頼みまっせ」

現時点でテネシー渓谷公社(TVA)
との連邦事業での取引を禁じられて
いる企業があって、しかも贈収賄
行為のため200万ドルの「管理費用」
を連邦政府に支払うよう求められて
いる。

さらにその企業は、ニュー
ジャージー州での脱税疑惑との関連
での刑事告訴を回避するため、
500万ドルの罰金を支払っている。
また同社のCFOは内部告発訴訟を
提出した。同社の収益を10億ドルも
実際より底上げした金額の情報をある
潜在投資家に対して提出するよう同社
から求められたのだが、それを彼が
拒否したために解雇された、という
主張である。すぐに同社は彼の訴訟
に対抗する訴訟を提出した。

この企業こそ、Holtec International
社なのだ。Glenside Productionsに
よる新たなpodcast The Nuclear
Reactor Next Door. が主題として取り
上げているのも、この問題だらけの
企業である。そのpodcastのシリーズ
では、Beyond NuclearのKevin Kamps
が登場しているが、Kampsはこの
30年間全米での原発の停止と新設阻止に
取り組んでおり、全米のパートナーたち
との協力のおかげで成果を上げてきた。

最初の4エピソードでは、多様な
財務的・安全面での課題に直面して廃炉
が決定したはずの原発を、Holtecが企業
としては初めて再稼働しようとしている
姿を描いている。

168km/h
おまえなら、打てる
はあ?ぼく、野球やったことないけど~~

だがHoltecには原発の稼働や建設の
実績は何もなく、そんな問題だらけの
企業にミシガン州コヴァ―ト町の
パリサデス原発の再稼働を任せるという
のは、言ってみればローズ ボウル
<というアメリカの大学フットボール
大会> で、高校のフットボール
チームに南カリフォルニア大学のチーム
と試合をさせるようなものであろう。
パリサデスでHoltecとその共謀者である
アメリカ原子力規制委員会(NRC)、
ミシガン州政府、そしてアメリカの
エネルギー省(DOE)とが勝利を収める
ような事態になれば、核発電よりも安価
で安全な再生可能エネルギーを隅に
追いやる効果があり、その結果電気
料金の高騰を招く恐れがある。

パリサデス原発の再稼働に対する83億
ドル以外にも、DOEとミシガン州政府
はHoltecへの2回目の補助金74億ドル
の拠出を進めている。こうした資金拠出
により、パリサデス原発の敷地に新規
原子炉2基を建設するという計画の
資金が一部得られてしまう。この新規
原子炉は、今まで稼働したことのない、
問題点の多い新型の設計なのだ。この
再稼働、2基の新規建設という合計で
3種類の原子炉プロジェクトを実施
した場合、該当する電気利用者の電気
料金が、最大で57%高騰してしまう
恐れがある。

政府 → 45億円
ひとり、雇用創出

パリサデスへの補助金の費用を合計
すると、現在閉鎖されている老朽原発
での雇用がいくらか回復するであろう
が、その再雇用一人当たりの補助金は
最大で3,000万ドル近くに達する。
ミシガン州では昨年、新規雇用に同意
した雇用主に対し補助金を一人当たり
29,000ドル平均で拠出したのだが、
それよりもはるかに巨額だ。しかも
パリサデスで一人を再雇用するための
補助金があれば、再生可能エネルギー
企業なら数百人、ことによると数千人
を雇用できる。そしてミシガン州は、
風という資源に恵まれていることで
有名なのだ。

それに加えて再生可能エネルギーの
発展と電力の蓄電技術、電気消費効率
の向上に努めれば、公的な投資の効果
が核発電よりもより短期間で、しかも
安全に手に入る。

パリサデス原発を以前に所有していた
Entergy社は原子炉の運用では
アメリカでも特に優れた実績を誇る
企業の1つだが、それが支障続きの
パリサデス原発では損失が続くという
予想しか得られず、この原発を手放す
ことに決めたのだ。運用コストの高さ
と、ひどく老朽化した各種システムの
交換やアップグレードに要する費用の
高騰とが、主な要因となった。

老朽パリサデス原発は61年間稼働
したが、2022年5月にシャットダウン
となった。

税金投入しないと成り立たない発電って ~

当時、パリサデス原発からの電力供給
を受けていた利用者は、原発以外の電力
を利用していた消費者と比べ、50%以上
も高い電気料金を請求されていた。
そのため、この原発のシャットダウンは
うれしいニュースだった。この原発
<PWRです。上の黒いメニューにある
ページ d-2) 参照> は本来の稼働許可
寿命をとっくに過ぎており、水を沸騰
させるのに大変コストがかさむように
なっている。この原発からのあまりに
高価な電力を解体利用者など、いない
のだ。

そのため本来、2022年にHoltecも
パリサデス原発を廃炉するために購入
したのであった。一旦閉鎖された
この原発を再稼働するために連邦政府
と州政府が83億ドルをつぎ込んでも、
良い結果が得られる保証など、ありは
しない。

原発には欠かせない蒸気発電装置など
の主要コンポーネントが、とっくに
使用できる寿命を超過している。
その他にも、リスクの高いシステムと
して原子炉容器の閉鎖ヘッドという
不可欠なものもあるが、それが1972
年から今も漏れを起こしており、
大がかりな修理が幾度も必要になった。

それら以外にも、安全性のために重要
な各システムや構造物、コンポーネント
の本格的なメインテナンスが期限を
過ぎても未実施のままだ。蒸気発生器の
湿式保管をしないでいるため、シャット
ダウンして以来今まで、腐食が加速的に
進行している。衝突式ポンプや激突式
バルブも、同様だ。

あれ、稼働させられまへんか?
ほら、逃げろ~~

さらにタービン発電機を回転させるにも
問題があり、自重で湾曲しており回転
させれば大惨事を起こす恐れがある。
コントロール ルームにもそこの
オペレーターたちにも、危害が及ぶ
可能性があるのだ。さらに屋内にある
使用済み核燃料の保管冷却プールも
冷却用水が満杯になっており危険
である。

また再稼働すれば必然的に放射性
廃棄物が発生するが、それを保管する
ための安全で確かな場所がない。
そうした新たな保管をするため、実績
のないHoltecが中性子線を照射された
核燃料をプールから取り出し新たな
乾式キャスクへと移し入れねばなら
ない。だがパリサデス原発のすぐそばに
あるミシガン湖のビーチには既に
キャスクが設置されており、それらには
もう亀裂が走っている。そのすぐ
そばに、人々が座ることになる。

それらに加え、パリサデス原発の圧力
容器には亀裂が生じており、それは
アメリカのすべての原発の中でも
危険性が特に高い。それを再稼働
すれば、途方もないリスクが生じる。
DOEとHoltec、NRC、ミシガン州
政府の連合による計画は極めて危険な
もので、この原発が本来稼働許可され
ていた設計上の寿命を40年も超過
して稼働させようとするものだ。本来、
パリサデスの稼働が許可されていた
のは40年間(1971-2011年)なの
だが、Holtecは今やそれを80年に
延長させようとしている(1971-
2051年)。

炉心、圧力容器、格納容器、建屋

 

この圧力容器というのは安全のために
不可欠なユニットで、日本の玄海原発
1号機と同系の容器だ。最近まで玄海
原発は、日本の全原発の中で最悪の
亀裂の入った圧力容器だった。福島
第一の事故の後でこの1号機は廃炉が
決定、実測データから亀裂が想定や
コンピュータ モデリングよりもひどい
ことが判明したためだ。パリサデスの
圧力容器ではそうした実測を行って
いないため、実際にどの程度脆弱なの
かは誰も知らない。

分かっていることとして、玄海原発を
シャットダウンしたこと、また福島
第一で原子炉のメルトダウンがあった
ことで、現時点までに日本は6,000億
ドル以上の出費を強いられている。
こうした数々の問題を考えれば、Kevin
Kampsがなぜパリサデス原発を
ここまで憂慮しているのか、お分かり
いただけるだろう。

「ミシガン湖は面積が58,000平方m(日本列島の1/6弱)もあるんやで、原発の温排水くらい流したって・・・」
「それが、ホットスポットができてしもたんや!」
原発の温排水は、それだけ大量なのです。

<ミシガン州にある> カラマズーと
いう都市の近郊で育ったKampsは、
ファン ビューレン州立公園にある
ミシガン湖ビーチで泳ぐのが大好き
だった。五大湖の水は冷たいものなの
だが、パリサデス原発からの温排水の
せいでホット スポットができてしまい
地元のボート遊び好きな人たちや
日光浴をする人たち、釣り人たちなど
の好むスポットになった。ファン
ビューレン州立公園では、すぐそばで
キャンプやピクニックも楽しめた。
だがパリサデス原発からの温排水の
流れる経路では、有毒な化学物質や
放射性の排水もミシガン湖に流れ
込んでいたのだ。しかも、50年以上も。

さらにKampsは1979年3月28日の
ペンシルヴァニア州ハリスバーグに
あるスリーマイル アイランド原発
2号機の恐ろしいメルトダウンと
シャットダウン、また1966年10月
5日のミシガン州モンローにあった
Fermi 1型原子炉 <実験的な高速
増殖炉でしたが、部分的メルト
ダウンを起こしました> のメルト
ダウンとシャットダウンのことを学び
商用原発に本質的に潜む危険性を研究
するようになった。彼が最も心配して
いたのは、放射線被ばくの発がん性と
いう危険性だ。

Kampsはさらに、原発にはコストが
かさみ、建設に長期間を要することも
憂慮していた。原発のコストは増大を
続けざるを得ず、利用者が払う電気
料金も上がらざるを得ない。さらに
もう1つの問題として、原発事故に
より放射性物質漏出があった場合、
被害が巨大すぎてどのような保険会社
もカバーできない、という事実もあった。

今ではKampsはBeyond Nuclearで
放射性廃棄物のスペシャリストを務めて
おり、135以上もの団体の連合を指揮
している。この連合は、パリサデス原発
を再稼働しさらに新型原子炉2基を建設
しようというHoltecの157億ドルの
計画をやめさせようという連合である。

カネの出所がそっちでは~~


The Nuclear Reactor Next Door
 (近所の
原子炉)というPodcastでKampsが
説明しているように、原子力規制委員会
の資金源はその大半が原発稼働業者への
監査や評定によるものであり、こうした
企業への監視機関としては疑問が
生じる。現にこの委員会は、環境団体
からのパリサデス原発再稼働をやめさせ
ようとする働きかけを拒絶しているのだ。

「五大湖に飛び込んだらどうか、
などと言ってくる始末だ」と、Kamps
は述べている。

さらに困った問題として、この原発の
稼働許可期間が終わるまでは、再稼働
計画に反対する訴訟を起こすことが
ほぼ不可能なのだ。

核発電業界は既に何億ドルもの資金を
ロビー活動や政治的キャンペーンに
費やしており、パリサデスの再稼働と
いうマスター プランはこの産業の
復興のため不可欠な必死の努力なの
だ。アメリカには原発の原子炉が
131基あるが、そのうち39はシャット
ダウンしている。これは、経済的
あるいは安全面での問題が連続して
おり終わりが見えないためだ。

ただ、カリフォルニアやイリノイ、
ニューヨークなどの州では合計で
数十億ドルを、廃炉予定だった老朽
原子炉への補助金として出資しており、
これがなければシャットダウン原子炉
数はもっと増えているはずだ。ただし
今までのところ、そうした補助金プロ
グラムのいずれもHoltecのパリサデス
関連の野望ほど大規模ではない。
パリサデスの件は、原発では過去最大
の補助金拠出なのだ。

<アメリカでも近年、原発新設の計画
はいくつかあったのだが> そうした
原発数十基が計画段階、あるいは建設
途中でキャンセルになっており、原発
産業を存続させるためには、こうした
補助金が必要になってしまうのだ。

テネシー州にあるセコイヤ原発はPWR2基で、建設開始が1970年、稼働開始が1981年と1982年でした。1985年、稼働責任者であるTVAの管理手続きに不備が見つかって停止。88年に再稼働しました。元の稼働許可期間は2020年と2021年までだったのですが、NRCは20年延長を認めました。セコイヤでは、水爆に使うトリティウム製造の計画も以前にはあったようです。ページ t-3) 参照

21世紀に入って以来、アメリカで
新たに稼働開始した原子炉は、3基だけ
だ。そのうち、テネシー州にある1基
では開始までにあまりに多数の問題が
あり、完成に42年も要した。また
ウェスティングハウス社は何十年にも
わたり原発建設ではアメリカを代表
する企業だったのだが、ジョージア州と
サウス カロライナ州にある原発新設で
建設費が予算を数十億ドルも超過して
しまったため、破産を申請した。
ジョージアでは、建設費用も稼働費用も
かさんでしまい、ジョージア州全体で
利用者の電気料金を引き上げることで、
その支出超過の一部をカバーしている。

原子力の夢にうなされ巨額を出資して
いるミシガン州政府、電力各社、
そして連邦政府の指導者たちだが、
この70年間核エネルギーという高価な
エネルギー源に巨額を投じて巨額を
失ってきた。1950年代以来、
ミシガン州ではFermi 1などの実験的
な原子炉プロジェクトがいくつか展開
されてきたのだが、失敗の連続で
あった。Fermi 1は自分が”増殖”した
核燃料を 使って発電できるという触れ
込みのもと、Detroit Edison社が売り
出したものだ。<Fermi 1 はナトリウム
を冷却剤とした高速増殖炉で、ミシガン
州にて1956年に建設が始まりました。
商用ではなく、実証用の原子炉でした。
EBR-1という実験炉の設計をベースに
したものでしたが、そのEBR-1が
1955年に実験中にメルトダウンを
起こしています。Fermi 1自体も、
下記のようにメルトダウンしました。
その後改良、再稼働を経て1975年に
廃炉決定となりました>

長くて疲れそう~~
かなり昔の、私の10分クロッキー
20分クロッキーの予定だったものが、
モデルさんの体調不良で10分になったものです。

 

当時世界でただ一つの「高速増殖炉」が
稼働を始めたのは1966年のことだった
が、それから間もなく事故が発生、
メルトダウンを起こした。ミシガン州の
モンローというう町の近郊にあった
この故障原子炉は結局、約束していた
はずの電力を供給することもなく、
静かにシャットダウンとなった。当時の
核エネルギー業界でのこうした場合の
対メディア対応のマニュアルに則り、
Detroit Edison社は 約9年にわたり
この事故をひた隠しにしていた。

当時、Fermi型原子炉の建設が近隣で
進んでおり、同社のエグゼクティブ
たちは、事故の真実が知られれば、
そちらの計画もお流れになってしまう
だろうとパニックに陥っていたのだ。
この事故の背筋が寒くなるような真実
がついに発表されたのは、John G.
Fullerの1975年のWe Almost Lost
Detroitなる書物が世に出た時のことで
あった。この本は、五大湖のそばで
発生した破局的事故の実態を暴いた。
現在の貨幣価値にすると、Detroit
Edison がこの事故で被った損失は
7億5,000万ドルに相当していた。
しかも事故からおよそ犯跡が経過する
につれ、この損失は雪だるま式に増大、
原子炉そのものは今も廃炉作業が行わ
れていない。本来は核燃料を増殖して
供給するはずだったが、実際には有毒
の放射性核廃棄物を残し、汚染は50年
以上も続いている。

こんな重たいもん、作れるか~~!

1980年代にはミシガン州ミッドランド
にあった原子炉2基が廃棄された。
原子炉の下の土地が、原子炉の重量を
支えられなくなったためだ。それに
よる損失は、インフレーションを考慮
すると130億ドルだ。これほどの損失
と無駄とを招いた建設プロジェクトの
打ち切りは、ミシガン州では他にない。
************************************

この原文テキストはまだ続くのですが、
あまりに長くなっているので、ここで
一旦切りますね。
続きは、後日アップロード予定の
ページ yards-4) にて!

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