2023年9月
HOMEページの今年9月16日付「発電
ほとんどできず ・・・」という記事
の終わりに記したように、「日本
政府がFBRにしがみつく真の狙い」
を取り上げた固定ページを作成中です。
その作成途中で、プロパガンダという
問題を考えないといけなくなったの
ですね。
で、FBRが絡んだ「プロパガンダ」と
いうことになると、取り上げない
わけにいかない問題を 付録 w-7) で
論じました。(上の黒いメニューの
終わりの方にあります)
核分裂生成物の短寿命化技術ですね。
でもそこでは、プロパガンダに
ついては明言していませんでした!
そこで、「短寿命化」に関するプロパ
ガンダの可能性について、本ページで
述べておきます。
「FBRのブランケットでの、核分裂生成
物の短寿命化」については、付録 w-7)
をお読みくださいな。
「短寿命化」を「無毒化」と呼んで
しまうのは、チョーあほ
短寿命化とはヨ~するに、
核分裂生成物のうち、半減期の長いもの
は保管期間が長くなるのでアレコレ面倒
⇒ FBRのブランケットに、そうした
生成物と、特殊な触媒とを配置
⇒ 中性子線を浴びて、半減期の短い
元素に核種変換
⇒ 保管期間が短くなる
ってことでしたね。
これって、「毒性も軽減」できるので
しょうか??
もしそうなら、「短寿命化」と
「無毒化」を混同しても、まあ、
笑って許せるじゃないですか。
けど、実際には「短寿命化」と
「無毒化」とは、逆方向なんです。
それを、上の説明図でご覧ください。
簡略化のため、半減期の長い
放射性元素Aと、短い放射性元素B
とが、それぞれ10,000 Bqずつあると
しましょう。
その他、説明のためにかなり簡略化して
ますよ。
hl: half-life (半減期)
hl(A) は元素Aの半減期
hl(B) は元素Bの半減期
です。
では、同じ1日なら1日に崩壊する
原子数は、AとBのどちらが多く
なりますか?
明らかですよね!
半減期が短いほうが、単位時間
(たとえば、1日)あたりに崩壊する
原子数は多い ⇒ つまり、崩壊に
ともなう単位時間当たりの放射線量も
多くなるということです。
ですから、
「短寿命化」したほうが、「毒性」は
強くなる
ってことになるのですね。
しかし、少なくても2023年9月17日
JST現在、「放射能 無害化」で
Google検索してみると、この「短
寿命化」の関連記事が結果にご登場
あそばされるのですよ。
開発各団体自体によるプレス リリースが
tohokuuniv-press20171110_01web.pdf
にあるのですが、そのタイトルにも
「長寿命核分裂生成物を飛躍的に
短寿命化する高速炉技術を 利用した
核変換システムを提案」とあるのに!
(文字色強調は、私)
なんでまた、こんな「短寿命化すれば
毒性はむしろ強まるのに、それを
”無毒化” などと混同するアホバカ
誤解」が???
Googleの問題というより、どうも
メディアがこの研究を取り上げる
ときに、「無害化」などの言葉を
使いたがっていたように見受けます。
なぜ??
1) 混同した人たちが、単なるアホ
2) いたずらをやらかしたかった
3) 核発電推進を願う勢力による
プロパガンダ
の3通りの理由が考えられると思うの
ですが、問題は3) が主体であった
場合ですよね。
実際にはどれが主体だったのか?
それは特定が極めて困難なのですが・・・
分からないけど ・・・
私の昔の作品
たとえ、本件にはプロパガンダが
無関係であったとしても ~~
~~ また将来、別の問題でプロパ
ガンダが「報道の字面」の裏に潜む
ような事態が、起こらないとは
限りません。
プロパガンダに騙されないため
には、日頃から学んでおくことが
必須ですね。
ただ、ページ add-4) (上の黒い
メニューの始めのほうにあります)
のゴチャゴチャの図で示したように、
核問題は多数の問題系が絡み合って
いた複雑系みたいなものなので、
一人一人が自分の専攻する問題系を
選んで学んでいくことが、現実には
必要です。各自が学んだことを、
情報発信して他者と共有できる
ようにすれば。