「核爆弾より強力」ー イラン、「謎の兵器」でイスラエルを脅す

「核爆弾より強力」ー イラン、「謎の兵器」でイスラエルを脅す

イランのEbrahim Rostami 将軍の主張によるとThe Times of India
‘More Powerful Than Nuclear Bomb’: Iran Threatens Israel With ‘Mystery Weapon’ | Watch | Watch (msn.com)

2024年10月17日

**************************
More Powerful Than Nuclear Bomb’: Iran Threatens Israel With ‘Mystery Weapon’
、核兵器を凌ぐ破壊力の兵器をイランは保有しており、過去の先頭においてもその兵器を使用したという。この主張に先立ち、イランの軍事基本方針を見直せというイラン議会での声が上がり、状況としてイスラエルとの緊張は高まる一方だ。

*************************

こわい・・・
私のかなり昔の10分クロッキー

この兵器がいったい何なのか、はたまた現実に存在しているのか、それは分かりません。
ただ、実在しておろうがおるまいが、まずは注目すべき現実問題
として、
核兵器が世界にあるならあるで、それ以上のヒドイ破壊兵器を
人は求めてしまう!
のですね。
この「兵器の悪魔的エスカレーション」は、なんとしても止め
ねばなりません。
人類だけが滅びるなら、まあ「自業自得」とも言えますが、
実際には他の各種生物まで巻き添えにしてしまいます。
そんな権利・資格は、我々にあるのでしょうか??

実在性に関しては、
そんなヒドイ兵器が実際にあるのなら、なんでまたワザワザ
地下深くに核施設を作る必要があるんだあ??
という疑問が生じますよね。

それと、私は何もイラン側を非難してイスラエル寄りに
なっているわけじゃ、ありませんよ。
イスラエルがとっくに核兵器保有しているとみられることは、
上の黒いメニュー(項目は基本、アルファベット順)の
c-3) , c-4) で紹介済みです。

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固定ページ w-17) をアップロード

上の黒いメニューでは、項目を基本的に
アルファベット順に配列しております。
で、その黒いメニューの終わり近くに
新たな固定ページ w-17) をアップロードしました。

熾烈化している気候変動に、そもそも原発は
耐えられるのか??
核推進勢力は「CO2を出さない (実は、付録
w-1) , w-3) , w-8) 参照)原発で気候変動の緩和を」
と主張しているのですが、そもそもその原発が
激烈なハリケーンなどに絶えられるのか??

付録  w-17) へ!

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The Washington Post
Putin expands Russia’s nuclear policy – The Washington Post

Russia’s nuclear doctrine to
include attacks on non-
nuclear states
(ロシア、核ドクトリンを改定、
核兵器非保有国も攻撃対象に)

ロシアのヴラディミール プーティン
大統領が核使用方針を拡大、
核保有国の支援を受ける非核保有国
に対してもロシアは核兵器を使用する
可能性を示唆

Francesca Ebel 記者
Natalia Abbakumova 記者
Robyn Dixon 記者
Catherine Belton 記者

最終更新 2024年9月25日


こわい!
私の20分クロッキー

たぶん、「脅し」であろうと私も
思います。それでも形式的には、
つまりロシアの規定としては、
非核保有国に対しても核兵器を
使用できる条件が設定されて
しまったことになります。

「遠い外国の話」などと、思わないで
ください。ロシアは日本の隣国で、
しかも領土問題まで抱えております。
しかも、アメリカの「核の傘」の下に
あります。ですからこの記事を
「他人事」と思わないで、世界から
核兵器と核発電がなくなることを
祈りましょう。

その意味で重要なThe Washington Post
の記事を、日本語で紹介しますね。

いつもどおり、
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
************************

水曜日 <9月25日>、ロシアの
ヴラディミール プーティン大統領が
西側諸国とウクライナに対し新たな
核の脅迫を行った。いかなる国がロシア
に対し通常兵器による攻撃を加えても、
それを核兵器保有国が支援している場合
には、両者による合同でのロシアへの
攻撃とみなす、というものだ。

ロシアの安全保障協議会とのミーティ
ングでのプーティンの話によれば、
「ロシアならびに同盟諸国に対する
新たな軍事的脅威とリスクの源泉が生じ
つつある」ことを鑑み、ロシアの国防省
やその他の関係政府機関の専門家たちが
それまでの1年間をかけてロシアの
核兵器に関するドクトリン<原理的
方針>を深く再考したそうだ。

「この新たになったドクトリンの文書
では、いかなる非核保有国がロシアに
攻撃を加えても、それを核兵器保有国が
援助あるいは参加している場合には、
ロシア連邦共和国に対する合同での攻撃
であるとみなす」とプーティンは協議会
に語った。

敵の味方は、みんな敵だあ~~

同大統領によれば、ロシアが核兵器を
発射するための条件として「大気圏内外
で大量の攻撃手段 <兵器> が発射
され、ロシア国境を越境しているという、
信頼できる情報があること」とされて
いるそうだ。

さらにプーティンは「ロシアならびに
ベラルーシに対し攻撃が行われれば、
核兵器を使用する権利をわれらは有して
いる」とも付け加えた。

<先日>ウクライナがアメリカならびに
他の同盟諸国に対し、兵器の使用制限を
解除するよう求めたが、それを受け
ロシア高官たちは核兵器使用という脅迫
を持ち出した。その騒ぎを経ての、今回
のこの発表である。現在のところウク
ライナは、同盟諸国から供与された
長距離ミサイルをロシア国内の遠い位置
へと打ち込むことが許可されていない。.

ウクライナは核兵器を保有していない
が、2022年2月にロシアが同国に侵略
を始めて以来、アメリカをはじめと
する核兵器保有国から軍事支援を受けて
いる。

ロシア外交官と関係の深いアナリストや
高官たちによると、核兵器を使用するぞ
という脅迫の多くは非現実的なもので
あるそうだ。西側がウクライナを支援し
ているが、プーティンはそれに対応する
術を必死に探しているからだ。

"Argument IV -- Conclusion" (口論 IV ・・ 結論)
話し合いにならない~~
私の作品 “Argument IV –  Conclusion”

近年、アメリカとロシアの間での
核兵器管理のための話し合いは停滞して
おり、ほぼ先に進めない現状だ。そんな
中、核を使用するぞという脅迫行為は
悪化してきている。今回の<ロシアに
よる>侵略が始まって以来、ロシア国内
からはヨーロッパとウクライナへの
核攻撃を求める声が高まってはいるが、
国際社会ではそうした声は単なる脅し
に過ぎないという理解が広まりつつある。

「クレムリンでは、核を使うぞという
脅しが日常茶飯となってしまっている。
ウクライナ軍が西側から新たな兵器の
供与を受けるたびに、あるいは西側から
の武器でロシア領土内を攻撃して良い
との許可をウクライナが受けるごとに、
はたまたロシアのミサイル警戒シス
テムにウクライナが攻撃を行うたびに、
ロシアは核使用という脅しを始める」
そう語るのは、核問題の専門家の
Maxim Starchakだ。カーネギー基金の
最近の分析で、そう記している。
「核脅迫に訴えることで、ロシアは
20世紀後半の <冷戦時代の> 世界
秩序を取り戻そうとしているのだ」
それでも、ロシアのプロパガンダ担当者
たちや高官たちは、すぐにプーティンの
発言を後押ししていた。

今後は、そっちにもこっちにも~~
やめてくれ!!

ロシアのデュマつまり下院の国防委員会
委員長であるAndrey Kartapolovは
ロシアの国営メディアへの発言で、今回
のロシアの核兵器ドクトリン変更に
よって「柔軟性と有効性とが向上する」
と述べた。「確実に現代の現実に合わ
せたドクトリンを保つための変更だ」
とも、Kartapolovは述べている。

Telegram <というソーシャル
メディア> への投稿で、ロシアの
プロパガンダ担当者 Sergey Markov が
述べているところでは、今回の変更で
核兵器使用のための条件を下げロシアが
核兵器を使用しやすくなった。「一般論
として、この変更によりロシアがウク
ライナに対し核兵器を使用することが
容易になった。クルスク地区では、ウク
ライナ軍による侵攻が続いている。
しかもアメリカ、英国、フランスという
核兵器保有諸国がそれを支援している。
そうである以上、<ウクライナの首都>
キーフを核で攻撃することは、既に
あり得るのだ」と、Markovは語って
いる。

さらにMarkov によれば、ロシアが
今回、核ドクトリンを変更せざるを
得なくなったのは「西側がロシアに
対する戦争を全面戦争へと発展させ
ようとしているためだ」

拡大解釈して、世界のどこにでも発射できることになりまして~~」

ロシアの上級外交官たちと関係の深い
あるロシア人学者によれば、今回の変更
により核ドクトリンがより柔軟になる
だけでなく「ある意味では、拡大解釈
もされる」ことになる。なおこれは
極めて複雑な問題であるため、この学者
が自由に発言できるよう、The
Washington Postではこの学者の個人
特定につながる情報を公開しない。

「ある程度の不確定要素も保持して
おき、それによって柔軟性を高く保つ
つもりのようだ。だが・・・クルスクへ
の攻撃のような場合に核兵器を使用する
というのには、かなりのマイナスの副
作用も伴うため、軍事的には今回の変更
は正当化できない」と、この学者は
語っている。

この学者によると、今回プーティンがこ
の変更を発表したタイミングは決して
偶然ではなく、明らかに西側に対する
「合図」だ。「ただし、それでもなお、
核攻撃に至るまでの意思決定のルート
には、多様な選択肢がある」

「核使用という選択肢は、好ましい
ものではない」とも、この学者は
述べている。

「hammerがないと、ボクシングができないのか!?」(核で脅迫しないと、侵略を継続できないのか??)

一方、ロシアの政治アナリストで以前
にはプーティンの演説原稿を作成して
いた Abbas Gallyamovは今回の
プーティン大統領による発表を「実に
大きな恥だ」としている。

「通常兵器ではウクライナを退けられ
ないということを、再度認めたわけだ」
と、GallyamovはTelegramに投稿して
いる。

ジュネーブに本拠を置いてロシア
核兵器軍プロジェクト <という調査
研究プロジェクト> を進めている
アナリストPavel PodvigがThe
Washington Post に述べたところでは、
今回の変更は「ロシアがどのような
対応に出るかについての不確実性と
曖昧性とを」増長させることが狙いで、
ロシア側の多くの人たちが今までの
各ドクトリンでは「制約があり過ぎた」
と考えていたそうだ。

「全体として今回の変更は西側に
対する警告という意図でのメッセージ
で、今回の場合では、いま話し合いが
進んでいるような <西側からの>
軍事支援は深刻な問題を招きえるのだ
というメッセージだ」と、Podvigは
語っている。

さらにPodvig によるとプーティンの
今回の発表により、ロシアへの攻撃とは
何かという定義問題に関する疑問が
拡大、「ロシアへの攻撃ととられかね
ない行為に関しては慎重となり、各種
の憶測も招くこととなろう」

このところ西側は、ウクライナによる
ロシア領土への攻撃に西側からの
長距離ミサイルを使用しても良いか否か
という問題を熟考してきた。その間、
ロシアが核兵器のドクトリンを変更する
兆しが見られていた。

この6月にプーティンが述べたところ
によれば、ロシアの核ドクトリンは
「生きた規定」であって、世界情勢に
合わせて変化しうる。さらにこの9月
にはロシアの副外務大臣Sergei
Ryabkovがロシアの国営メディアに
対し、ウクライナでの戦争の激化を
西側が目論んでいるようなので、それに
合わせロシアはその核使用に関する
ドクトリンを変更することになろうと
語っていた。

「変更作業は既にかなり進んでおり、
変更を加えようとする意図が明白だ」
と、Ryabkov はロシアの通信社タスに
述べていた。

こういう圧力は、やめましょう
タカ派 → 指導者 → 核ボタン

従来の核ドクトリンは2020年に
プーティンの命により定めたもの
だったが、敵国による核攻撃があった
場合、あるいは通常兵器による攻撃で
あってもロシアの存続が脅かされている
場合には、ロシアは核兵器を使用できる
と定めていた。

ロシアのタカ派勢力と軍事アナリスト
たちとは以前からプーティンに対し、
核兵器使用のための条件を緩和して
西側の反ロシア勢力の「目を覚ま
させる」べきだと圧力をかけてきた。

ロシアの政治学者でタカ派外交政策を
唱えるSergei Karaganovは核兵器
使用の態度を強硬化させるべきだと
プーティンに迫っていたのだが、この
9月にKommersant紙に対し、全面
戦争とは言わないがロシアがNATO
祖国に局地的な核攻撃を行う可能性は
あると述べていた。彼によればロシア
の核ドクトリンの主たる意図とは、
「ロシアは核兵器を使用する用意が
できているということを、現在そして
爽籟の敵国に対し確実に知らせること
にある」

***********************


「核抑止」なんて、本気??
私の20分クロッキー

核装備を正当化しようとする主張として
「核兵器の存在が敵からの攻撃を抑止
するのだ」というものが昔からあります
が、上述のロシアの主張もまさしく
抑止を狙ったものとも理解できます
よね。
しかし、「抑止」と呼ぶから聞こえが
良いだけで、他国にとっては「脅迫」
に聞こえます。
「核の脅迫」が沈黙を強いるような世界
・・・そんなもの、平和と呼べる
のでしょうか??

それと
2024年10月5日現在、イスラエルが
イランの核施設を攻撃するのか否かと
いう問題が各種の推測を呼んでいます。
核施設への攻撃があった場合、文字通り
核が敵国からの攻撃を招いた
という結果になりますし。

結局、核なんてものが存在すると、
ロクな事態を招きません。

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固定ページ at-1) (ATF) をアップロード

久々の新しい固定ページ、at-1) をアップロード
しました。
ATF (Accident-Tolerant Fuels) を取り上げております。

新型原子炉を開発し製造・配備するには費用もリソースも
期間もかかりますが、核燃料を改良して事故安全性を
向上できるのなら、ハードルは低くなりますね。
ただ、それゆえに既存老朽化原子炉の再稼働の
「正当化の言い訳」として、ATFが悪用されるのでは??
という懸念も生じますよね。

上の黒いメニュー(項目は基本、アルファベット順)で、
at-1) を見つけてクリック!

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原発新増設の費用を電気料金に上乗せすることに、反対する署名

ご存じの通り、日本政府や電力会社などは今後の原発新増設の費用を電気料金に上乗せしようという策略を進めています。
反対される方々は、下のリンク先でご署名を!
もちろん、私も署名しました。

オンライン署名 · 巨額の原発新増設コストを国民からこっそり徴収する新たな制度 #RABモデル の導入をやめてください – 日本 · Change.org

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A crisis at Kursk?? (クルスクで危機?)

Beyond Nuclear Internationalウェブ
サイトより
A crisis at Kursk? | Beyond Nuclear International

2024年9月1日の記事

ロシアによる対ウクライナ戦争のため、
ロシア自身の原発の1つが脅威に
晒される結果に
筆者:Linda Pentz Gunter<Beyond
Nuclearのスタッフ>

IAEAからのクルスク原発の現状に
関する新たな発表がなかなか
見当たらない
(9月11日午前 JST) ので、
Beyond Nuclear Internationalウェブ
サイトからの関連記事を紹介します
ね。

Kursk NPP  再掲
きわめて大雑把な外観

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

**********************************
核技術の問題点として、どのような種
類の核技術なのかとは無関係に、
<核技術を適切に実現・利用するため
には> 人間が適切な、場合によっては
優れた知性による判断を下すことが
前提となる。だがその人間とは、誤りを
避けられない存在なのだ。既にチョル
ノービ原発事故で体験したように、
チョットした間違いでも破局的な結果
を招きえる。

その危険性に加え、核技術はさらに他の
人間の能力にも依存するのだが、その
第一のものが正気である。さらに、
基本的に存在すべき性質である人間への
共感というものも必要なのだが、この
共感なるものが実際には欠落してしまう
場合が多い。つまり、自分が体験したく
ないことは一切、他人にも体験させない
ということなのだが。現実には広く
個人レベルでも地政学的なレベルでも、
人は共感にかける行為を日々やらかし
ている。コンゴやガザ、ハイチ、
スーダン、その他各地で行われている
ことを見れば、すぐにわかることだ。
しかも、そうした実例はいくらでも
続く。

やっちゃったら、やり返されるものだ

そして言うまでもなく、ウクライナの
現状、さらに今ではロシアでの現状も
無視できない。同地での戦争は2022
年2月24日からいまだに続いており、
そこでは核災害の危険性がひたすら
悪化しつつあるのだ。

現時点ではそうした核災害の危険性は
ロシアに集中しており、同国の巨大な
クルスク原発がウクライナ軍からの
攻撃に晒されている。今やウクライナ
軍の部隊が侵攻を続けており、ロシア
軍によるウクライナへの侵攻に対抗
しているのだ。

だが、ウクライナにあり6基の原子炉
を擁するザポリージャ原発のことも、
忘れるわけにはいかない。もう2年
以上もロシア軍に占拠されており、
ウクライナでも特に戦闘の激しい地域
に立地している。ミサイルの誤射が
1回あれば、破局的核事故が発生
しうる。

ウクライナは電力供給のかなりの部分
を核発電に依存しており、4か所ある
原発の15基の原子炉はいずれも稼働
可能な状態にある。2023年の時点で
戦闘は核施設の周辺で戦闘が展開
されていたのだが、それでもなお
ウクライナでは同国の電力需要の
半分よりやや多くを核発電で
供給していた。

ロシアの電力事情は天然ガスへの
依存率が高く、天然ガスの輸出も
行っている。同国には原発11か所に
37基の原子炉があるが、そこから生み
出される電力はロシアの電力需要の
18%を賄うに過ぎない。

VVERとRBMK

さらにザポリージャ原発とクルスク
原発では、基本的な技術面での違いも
ある。クルスクもザポリージャと同様
6基の原子炉を有し、ロシアでも
最大級の原発3か所の1つである。
(ザポリージャはウクライナ最大の
原発であるだけでなく、ヨーロッパ
でも最大である)

だがザポリージャの6基ある原子炉が
いずれもロシア製のVVERであり、
これはアメリカや西ヨーロッパの多くで
採用されている加圧水型原子炉に近い
のに対し、クルスクの原子炉は
旧ソヴィエト製のRBMKという設計
なのだ。

このRBMKとは1986年に爆発した
チョルノービ原発の原子炉と同じもの
であり、この爆発はウクライナ、
ロシア、ベラルーシ、ヨーロッパの
多くに放射性物質をばらまき、その
汚染は多くの地域で今も残存して
いる。

しかも呆れたことに、クルスクの
RBMKには二次格納容器がない。
そのため、ザポリージャよりも戦闘
による損傷に対しては脆弱なのだ。

攻撃なんか、やってまへんでえ~~

さらにザポリージャでは6基ある原子炉
全てが完全に停止中で、メルトダウンが
あり得ないとは言えないが、発生し
にくい。それに対しクルスクでは、2基
の原子炉が今も稼働中だ。しかも
ロシアがIAEAに告げたところでは、
クルスク原発からわずか90mほどの
地点にドローンの残骸をロシアが発見
したそうだ。だが言うまでもなくウク
ライナ側は、同原発に対する攻撃を
試みたことはないと責任を否定して
いる。同様にロシアも、ザポリージャ
原発への攻撃を試みたことはないと
主張している。

IAEAのチーフであるラファエル
グロッシは当然の任務として
クルスクの現場を視察、ウクライナ
側かロシア側かを問わず 関係者
すべてに対し、原発の周辺で戦闘が
行われるということは あまりにも
不都合で恐怖を引き起こすと警告
した。IAEAでは核発電技術の安全性を
世界に知らせ、さらに安全性を高め
たいと努力を重ねているのだが。

だが幼稚園や保育園などの先生が悪戯
幼児に手を焼くように、グロッシも
できることといえば、ロシアとウク
ライナの両者に対し戦闘をやめるよう
繰り返し求めることだけのようだ。
しかしグロッシが両国に「ご褒美」を
あげられるわけではなく、実行できる
処罰もない。結果、両国はIAEAを
無視し続けることになる。

5) IAEAがやめろといっても ・・
なんの強制力があるのだ??

戦争や紛争が日々悪化、終わりなく
止めようもなき悲惨の現場と見られ
ている諸国からのニュースを見ながら、
ほとんどの人間は消されていく犠牲者
たちを見て共感を覚える。

ウクライナかロシアか、それとも他の
どこかなのかとは無関係に、ほとんど
の人間はチョルノービ大災害の再現
など望んでいない。そして核技術を
責任をもって利用するには人間の能力
に頼らねばならない。結局、核技術
とは一種の「おもちゃ」に過ぎず、
こんなものは廃絶すべきなのだ。

Linda Pentz Gunter はBeyond Nuclear
で国際問題を担当しており、Beyond
Nuclear Internationalというウェブ
サイトで執筆と編集を行っている。
今年秋にはHot Stories. Reflections
from a Radioactive World <ホット
ストーリー ― 放射性に堕した世界
より> という著作が発行される予定。
***************************

Lord, have mercy!
私のスケッチ、都内の某教会
私のスケッチから

このHot Stories. Reflections from a
Radioactive Worldという著作、
私も読んでみたいです。販売が始まる
のが楽しみです。
英語の専門書を読める方々も、どうぞ!

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ページ t-0) に追記

t-0) (トリチウム) トリチウムの何についての話か?
に、追記を加えました。
上の黒いメニューでは項目を基本的にアルファベット順で
並べていますが、そこで t-0) を見つけてクリック!

本「やかんをのせたら~~」では、福島第一からの
トリティウム水放出問題についてはあまり触れておりません。
それは、なぜか??それを説明しております。

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ロシア側の主張

ザポリージャでもクルスクでも、
暗躍しているのだ誰なのか、
IAEAはハッキリといってしまえと
Rosatom

たまにはロシアの通信社Tassの報道
も紹介しておきましょう。
Rosatom wants IAEA to say out loud who is behind Kursk, Zaporozhye NPPs attacks – Russian Politics & Diplomacy – TASS

こう言うのだ ・・・

Military operation in Ukraine
<↑ いまだに military operation と
呼んでいる点にも、ご注意>

2024年9月7日

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
***********************

ROSATOM wants IAEA to say
out loud who is behind Kursk,
Zaporizhye NPPs attacks

<ROSATOMの> Alexey Likhachev
CEOは、ロシア側が絶えずきめ細かに
事実の提示を行うと約束、ザポリージャ
原発とクルスク原発でのあらゆるリスク
を客観的な出来事との関連で説明した。

あいつらがやったんだ!
でも、「あいつら」って、だれ??

カリーニングラード発、9月6日、
TASS通信
ロシアのものである原発に対する脅威
について、IAEAは事実を記録できる
だけでなく、原発への軍事攻撃を仕掛け
たのはだれかについても公表できるはず
だと、RosatomのCEO Alexey
Likhachev氏は述べた。IAEAの
ラファエル グロッシ事務局長との会談
の後でのことだ。

「もちろん、我々としても今聞いている
以上の情報をIAEAから聞きたいと望ん
でいる。原発が被った損害も修復、また
攻撃を実施した者たちによる蛮行に
ついての情報だけではなく、そうした
脅威をもたらしている無法者がだれ
なのか、原発への軍事攻撃を仕掛けたの
はだれなのかも知りたいのだ」と
Likhachev は述べた。

彼はロシア側が絶えずきめ細かに事実の
提示を行うと約束、ザポリージャ原発と
クルスク原発でのあらゆるリスクを
客観的な出来事との関連で説明した。


こんな言葉、聞きたくない~~
Argument V — Logophobia
私の作品、紙にオイルパステル

Likhachev がさらに指摘したところで
は、ウクライナはザポリージャ原発の
冷却塔に放火したのはロシア側だと
主張していたが、IAEAの関与のおかげ
で、このウクライナ側の主張が虚偽で
あったことが明らかになった。実際には
8月11日にウクライナ陸軍が攻撃した
ものだ。<← あくまで、ロシア側の
主張ですよ> 「私としてはIAEAには
8月11日のザポリージャ原発 <ZNPP>
への攻撃があったという困った事実に
着目していただきたい。 みなさまも
ご存じのように、<この原発の>
冷却塔に攻撃があり、さらにウクライナ
当局はそれをロシアが自国の原発を破壊
しようとして <もちろん、ザポリー
ジャ原発はウクライナの施設ですが、
ロシアはザポリージャ州を併合したので
同原発はロシアのものだと主張している
わけですね> 意図的に行ったと主張
していた。タイヤに火がつけられたの
だが、ゼレンスキー大統領のレベル
での話し合いがあって、・・・  実際
にはIAEAの使節団の協力のおかげで、
そうしたウクライナの主張のウソが
暴かれたのだ」と、RosatomのCEO
は結論付けている。

Likhachev とグロッシの会談はカリー
ニングラードで行われた。ロシア側の
参加者としては、外務省、国防省、
連邦環境サービス、技術・核監督、
国家防衛隊、そしてRosatomの代表者
たちであった。主な話題としては、
ザポリージャ原発とクルスク原発の
安全が議題となった。

**********************************

で、あちらはどうなってるの??
painting, Feb 13, 2019

そのクルスク原発の現状について、
IAEAからの発表をずっと待っているの
ですが、9月9日朝 JST現在、まだ
見当たりません。見つけ次第、紹介
しますね。

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IAEA、イランとの核合意再建を目指す

Voice of Vietnam (ベトナムの国営
ラジオ)のウェブサイトより

IAEA hopes to revive nuclear deal with Iran (vovworld.vn)

2024年9月3日の記事より

ロシアのクルスク原発の現状については
IAEAからの発表がまだ見当たりません。
(9月7日 JST)
見つけ次第、ここで日本語化し
紹介しますね。

今日のところは、イランと西側の核合意
の再建をIAEAが望んでいる、という
記事です。

できるだけ中立的な立場からの記事を
求めて、ベトナムの国営放送のウェブ
サイトから。

忙しそうねえ~~
私の10分クロッキー


それにしても、グロッシさんはほんと、
大忙しですね!
そもそも、「核の平和利用」という
旗の下、本来は核兵器製造のための
装置であった原子炉に「やかんを
のっけて」発電をし、普及させよう
とした愚行そのものが問題なのですが
~~

では、いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
***********************

もう一度 ・・・
私の20分クロッキー
男性のモデルさん

IAEA hopes to revive nuclear deal
with Iran
(イランとの核合意、IAEAは再建を望む)

IAEAのラファエル グロッシ事務局長
が、包括的共同行動計画(Joint
Comprehensive Plan of Action、
JCPOA)として知られる <西側と>
イランとの核合意の再建を望んでいる
ことを表明したと、イランの通信社
Mehrが報じた。

この核合意を再建することでイランの
核活動を平和目的に確実に限定する
ことの重要性を、グロッシは強調した。
同事務局長によれば、イランの
新大統領マスード ペゼシュキアン
からグロッシに反応があったとのこと
で、イランの核開発プログラムの
透明性を高め協力を進めるための対話
の再開の可能性を示唆する事実かも
しれない。

イランは核能力を高めており、透明性
と協力を高めることの必要性を
グロッシは強調している。

さらに同事務局長は、予定されている
イラン訪問によって建設的な交渉の
道が整い、具体的な成果が得られる
ことを期待していると希望を述べて
いる。
****************************************

道を切り開けるのかしら~~
私の20分クロッキー

では、クルスクからの情報が見当たり
次第、日本語化して紹介しますね。

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ATFについて調査中

現在、Accident-Tolerant Fuels (ATF) つまり
「LOCAなどの事故に強い」とされる新型核燃料に
ついての短い調査をしております。

どうも、
新型原子炉の導入建設には、費用も工期も
かかる

既存原発の再稼働を進めたい

原子炉を改良せずとも、核燃料の改良で
安全性を高めれば ・・・

という意図が見え見えですよね。

LOCA ⇒ メルトダウン事故、という
パターンばかりに衆目が注がれていると、
それ以外の危険性 (たとえば、proliferationとか)
が見逃されてしまいがちです。

そうした視点から、短い調査を進めております。

完了次第、新たな固定ページとして発表しますね。
しばし、お待ちくださいませ。

上にも目を向けてよ・・・
私の点描練習

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