c-4) 「ある」とも「ない」とも~~~

さあ、どちらとも~~~

核兵器保有の有無に関する情報公開についてのイスラエル政府の
姿勢は、前掲の “Uranium” の p. 108 に簡略に記されています。
“The prime minister who succeeded Ben-Gurion, — formulated
a policy of “nuclear policy,” or “opacity,” that remains state
doctrine today. In short, Israel will not publicly confirm or deny
that it has the bomb, —-”
要するに、イスラエル政府は核爆弾の保有の有無については、
公式に「持っている」とも「持っていない」とも言わない、
ってことですね。

どちらとも・・・

どちらとも・・・

 

IAEAなりアメリカ政府なりは、なにを??

アメリカ政府は核兵器の拡散を嫌っており、だからこそAtoms for Peace
(1953年12月の、国連での演説)という方針を打ち出して世界の核利用を
コントロールしようとしたわけですね。IAEAの設立も、そうした狙いがあった
わけです。
じゃ、そのアメリカ政府あるいはIAEAは、このDimona 核施設をほったら
かしておいたのか??
いえ、査察には行ったのです。IAEAではなく、アメリカの調査者たちが。
1965年1月、またその他の時期のことでした。
英語版Wikipedia の “Shimon Peres Negev Nuclear Research Center”
というページで、History —> Inspections という個所をご覧くださいませ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Shimon_Peres_Negev_Nuclear_Research_Center
にございます。
イスラエル側は国際的査察団ではなくアメリカの査察団が来ることを要求、
そこでアメリカは査察団を派遣したのですが、イスラエル側が査察の出来る
区域を限定、真実は確認できなかったようです。そこでアメリカ側は1969年に
査察を打ち切りました。もちろん、「おそらく、核兵器を隠してるなあ~~」と
睨んだわけですね。

YouTubeでもご覧になれます

Nuclear Threat Initiativeという団体が、Negev Nuclear Research Center
– Israel というビデオをYouTubeに公開してくださっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MbsNGkMgC0Y
にあります。

英語で、もちろん日本語字幕などは、ありません。

反核(もちろん、反原発も含む)市民団体などでNuclear Threat
Initiative と交渉して、日本語字幕をつけたバージョンを作成しては、
いかがでしょうか ・・・

道は険しいけど~

道は険しいけど~

 

・・・ そんなことを言うとすぐに、「人材がいない! 資金もない!」

といった反応が返ってくるのですが、そういった情報発信も長期的に
展開していかないと、そもそも反核市民団体が存在している意味が、
どこにあるのでしょうか??
単に「反原発デモに参加してます」だけじゃ~~
デモというのは、それをしている間に周囲に声が聞こえるだけで、
しばらくすると忘れ去られてしまいやすいものです。実際、2011~12年ごろ
には日本であれだけ見られた反原発デモは、2020年10月の今、どこに
消えたのでしょう?? コロナウイルスのパンデミックでデモができないの
なら、ネットでの情報発信などは??

情報発信をするための情報収集人材や linguists、ビデオ編集者、国際団体
などとの交渉担当者などの人材を絶えず募集し、育成するということを怠って
きた市民団体が少なくないように思います。(私自身、以前は反原発市民団体と
関わっていたから、これを言ってるんです!)

「関係性」を具体例で紹介しようよ!

それと、エラソーナことをヌカすようですが、そうした市民団体の多くで
長期的な戦略が欠落しているように思いました。
1930年代あたりからの現代史を溯れば、このDimona 核施設の実例も
物語る通り、原子炉と核兵器は不可分です。それを歴史上の実例をたどって
広く社会に示し、「核発電(原発)は、単に電力と環境(それも、重要ですが)
だけの問題じゃない、核兵器という死に至る問題が絡んでいるんだ!」と
訴えていく ・・・ そういう市民団体と、私は関わったことがありません。
「核兵器と核発電の関わり」を唱えている団体は多いのですが、具体的な
事例やメカニズムを紹介していないのですよ!

現在のコロナウイルスによるパンデミックの中、私がいつまでこの世にいるか
分かりませんが(もう、まったく若くないので)、この世にいる限りはこの
「不可分性」の事例を、ここで日本語で紹介していきたいと考えております。

c-5) では、「 IAEAがあっても ・・・」

IAEAという「核兵器蔓延を防止」するはずの機関があるにも関わらず、
核兵器が広がってしまった実例は、上述のイスラエルだけじゃありません。
ページ c-5) では、北朝鮮の実例を短く紹介します。

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