The Jerusalem Post
Iran has enough uranium for five nukes, not just one – Gallant – Israel News – The Jerusalem Post (jpost.com)
別に私は、イスラエル VS イランという
近年の対立において、何もイスラエル側を
贔屓してるわけじゃ、ありません。むしろ
イラン国営メディアの報道なども、今まで
紹介してきました。
どちらかのサイドにつくんじゃなくて、
こうした対立がある場合には両側の報道を
取り上げることが必須だと単純に考えて
おります。
特にイランの核開発については、以前から
モサドなどが調査を進めているので、
イスラエルはかなりの情報をつかんでいる
はずです。
加えて、この問題については最近、日本語
メディアによるカヴァレッジは極めて限られて
ますよね。
でも 「やかんをのせたら~~」 なら、日本の
メディアがあまり取り上げていない問題に
ついての海外メディアの記事を、日本語で
読める ・・・ そんなウェブサイトでありたい
のですね。
先週中に日本語化して掲載したかったのです
が、固定ページの中国関連のコンテンツ作成に
時間がかかったため、今になってしまいました。
じゃ、いつも通り
私による日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
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イランの保有するウラニウムは、核弾頭1発
ではなく5発分に相当と、Gallant国防省
<イスラエルの国防相> Gallantの発言では、
イラン イスラム共和国が今も引き続き核兵器
の増強に努めていることが当然の事実と
されている。
Yonah Jeremy Bob記者、
Tovah Lazaroff記者
最終更新 2023年5月4日 23:04
イランが保有する濃縮済みウラニウムを
核兵器にし、起爆ならびに輸送システムも
実現して発射できるように決断した場合、
核弾頭5発を作成できると、木曜日
<5月4日> にYoav Gallant 国防相が
述べた。
「イランは、核兵器1発では満足していない。
すでに濃度20%と60%の濃縮ウラニウムを
核兵器5発に相当する量、蓄積済みだ」 と、
同防衛相は訪問先のギリシャでギリシャ当局
関係者たちに対し述べた。
「イランが核兵器レベルであれば90%まで
の濃縮を実施するのなら、それは大変な
誤りだ。巨大な代償を払うことになろう。
中東を獄火に陥れる結果となるだろう」
とも、同防衛相は語った。
Gallant がさらに暗に述べたところに
よれば、彼はイランの核による脅威と
中東地域でのテロリズムについて、さらに
詳しく話し合う機会を設けるとのこと。
これは、イランの革命防衛隊がこのところ
ギリシャ在住のユダヤ人に対するテロ攻撃
を仕掛けているためだそうだ。
Gallantによれば、今まで <ギリシャのユダヤ
系住民に対するテロ活動による> 悲劇が
発生していないのは、イスラエルとギリシャ
によるトップ レベルの諜報機関間の協力が
あったためだ。
IAEAのイランの濃縮ウラニウムに
関する報告
<イスラエルの> ベンジャミン ネタニヤフ
首相は木曜日、イランが核兵器を手にする
なら、どこの都市でも脅迫することが可能
になろうと語った。.
「イランが核兵器でアメリカのいずれの都市を
も脅迫できるようになれば、歴史は大きく暗転
することになろう」 と、同首相はイスラエルを
訪問していたアメリカの超党派議員団に
述べている。.
「イランの核兵器は、北朝鮮50国分に
相当しよう。単に隣にいるいじめっ子
なんてものではなく、北朝鮮をも支配する
専制君主のような存在だ」 とも、
同首相は語った。
「イランは一種のイデオロギー国家で、我々
イスラエルをサタンの子分、皆さんアメリカを
サタンの親分とみなしている」 とネタニヤフ
は議員団に語っている。この議員団を
率いたのは、オハイオ州選出共和党の
Michael Turner 議員で、議会の諜報に
関する常設特別委員会の委員長だ。
この議員団の訪問に先立ち、同じ週の前半
には共和党の下院議長Kevin McCarthyが
訪問をしており、彼は <イスラエルの
議会である> ネセットの総会で演説し、
ネタニヤフとも会見した。この両名も、
核武装したイランの危険性について
話し合っている。
昨年12月終わりに首相の職に返り咲いて
以来、イランへの対処に関しネタニヤフは
イスラエルの同盟諸国、特にアメリカに
強い圧力をかけてきている。イランは
ロシアとのつながりを強めているため、
同盟諸国の協力は得やすくなってきている。
イスラエルと西側諸国が協力してイランに
対抗しようという関係を強化しているのを受け
イラン政府は中東地域の諸国との結びつき
強化に努めている。<イランの>
エブラヒーム ライシ大統領は水曜日、
ダマスカスでシリアのバシャール アサド
大統領と会見した。2011年にシリアで内戦が
始まって以来、イランの国家元首がシリアを
訪問するのは初めてのことだ。シリアは
アラブ諸国との関係が悪化していたが、
それが雪解けを迎えつつあり、両国間の
つながりの強さを強調する結果となった。
イランとロシアの両者から経済と軍事両面での
支援を受けているシリアのアサド大統領は、
反政府軍勢を退けシリアの大半の支配を
取り戻している。反政府勢力は中東諸国から
の支援を受けていたが、こうした諸国も今では
アサドとの対話を求めている。
ライシによる訪問と同時期に、イランと緊張・
対立してきたサウディ アラビアがイランとの
関係再構築を始めている。サウディ政府も
含めアラブ諸国はアサドとの関係を断って
きたが、ここにきてアサド政権との関係を結び
なおしている。
ライシとアサドの会見は、中東諸国に
とっても世界にとっても憂慮すべき事態で
ある。アメリカ国務省のスポークスパーソン
代理のVedant Pateは、水曜日にワシントン
にて記者団に対し、次のように述べている。
「この2政権はともに、安定性を損なう
悪質な活動に加担を続けてきた。それも、
隣国に対してのみならず、広く中東地域
全般においてだ」
IAEAによれば、イラン政府はすでに、
まだ核兵器レベルではないにせよ
<原子炉用よりも> 高い濃縮度の
ウラニウムを保有しており、その量は
核兵器4個分に相当する。Gallantの
発言から、イラン政府が今も核兵力
構築に努めていることは明らかだ。
アメリカ軍部のトップ交換が最近
述べたところによれば、イランがその
ウラニウムを兵器に仕上げるには、
わずか2週間足らずしか要さない。
だが実は専門家たちの間で見解は分かれて
いる。実際に使える核兵器製造には起爆
装置も輸送 <核弾頭を運ぶロケットなど>
装置も完成させねばならず、これらは
難物だ。それをイランの核兵器チームが
完成させるのに半年で済むのか、最長
2年間ほど要するのか?イランは核開発
活動の一部を2003年にいったんは停止
したのだが、その時点で核兵器チームが
どこまで形成されていたのか、それが諜報
活動ではあまり明確になっておらず、
それもあってこの論争は困難なものに
なっている。.
モサドは2018年にイランの核開発活動を
捉えたが、その際に核兵器チームの重要な
側面を発表している。さらにそのスパイ
ミッションが明かしたイランの文書から、
核開発の目標はいつの時期にも最低で
5個の核兵器を保有することであったこと
が明らかにされている。そして今や、その
目標実現は今までになく手の届くところに
来ているのだ。
イランからの核による脅威が増大している
現状にあって、6月に開催されるIAEA
理事会のメンバーに対し、国連安保理に働き
かけてイランに対する強力な国際的制裁を
再開するようイスラエルは説得に努めて
きている。
本記事は、Reutersからの情報を受けて執筆した
ものです。
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上の黒いメニュー (項目は基本的にアルファ
ベット順) にあるページ c-3)、c-4) で説明
したように、イスラエルはとっくに核兵器を
保有しているようです。それが、イランが核を
持とうとしているとなると、ここまで警戒し制裁を
求める ・・・ というのは、どこかアンフェアな
感がしないでもないですよね。
1国でも核兵器を持っている国がある限り、
それ以上核を拡散させないように努めたところで、
「あいつらは持ってるのに、なんで俺たちが
持っちゃいけないんだ!?!?」 という問題は
必然的に発生しちゃいます。やれやれ。。。
唯一現実的なソリューションは、すべての国で
核兵器を減らしていき、最後は地球上に
核兵器が全くないようにすること。それしか
ないですよね。