e-1) (運動のあり方) 闇を扱う場合には …

2022年12月

しつこいようですが、例の 「グチャグチャの図」
を再掲します。

add-4) の図、再掲。 ゴチャゴチャで申し訳ない~~ でも、多数の問題グループが絡み合った問題体系だってことは、お判りいただけるでしょ?

add-4) の図、再掲。
ゴチャゴチャで申し訳ない~~
でも、多数の問題グループが絡み合った問題体系だってことは、お判りいただけるでしょ?

こうした多種多様な関連問題系のうち、
少なくても
1) 核武装や核兵器拡散  そして
2) (日本では) 作業員の被ばく、寄せ場問題
の2種類 (要するに、核軍事と原発労働) が
魑魅魍魎の闇をはらむことは、常識的に推測
できますよね。

このページでは、
そうした 「闇」 を扱う場合の覚悟
それとの関連で、反核運動のあり方
に関して述べますね。

エラソーな口を ・・・

エラソーな口を ・・・

多分、「エラそーな口を叩きやがって!」 と
お怒りになる読者がいらっしゃることでしょう。
覚悟の上です。
反論があれば、このページ終わりのEメール
アドレスにお寄せください

実はその2種類以外でも

例えば次の問題系でも、「闇」 に出くわす
場合があります。実例を2つだけ。

Whistle-blowing (内部告発)

日本の某原発メーカーで、欠陥のあった
原子炉を経費削減のため何とか 「是正」 して
「納品」 しました。ですが、秘密裏に行われた
この 「是正」 は不正だったので、その当時
同社で原子炉設計技術者でいらっしゃった
男性は、退社してその事実の告発活動に乗り
出したのです。(どの会社におられた なんと
いう男性か、もうお分かりですよね!)
当然、そのメーカーから 「やめろ!」 電話が
かかってくるだろう、なんてことは誰でも予想
できますよね。でもその程度で留まらず、
そのメーカーが 「派遣」 したとみられる
893屋さんから、脅しを受けるようになった
そうです。その技術者の方は覚悟を決めた
方で、それでもメゲずにwhistle-blowingを
続けてらっしゃいます。

仲介業者だよ~~

仲介業者だよ~~

そんなことを言うと ・・・
「・・・ まさか! 大手メーカーが893屋さんに
直接依頼をするなんてできないはずだし、
メーカーの人間が直接を脅しをかけるなんて
のも、無理でしょ? 作り話だよね?」
という反応が、どこかからあるものです。
でも、日本の大手企業の多くが、その昔には
「総会屋」 なるものに 「仕事の依頼」 をして
いたという有名な事実をお忘れなく。「893
サービス」 を仲介する 「仲介業者」 も、
この社会には暗躍しているのですよ。

それと、

「原発のゼニ」 を受け取る市町村で、少数派
の 「原発反対」 を唱えたら → 地域から迫害

原発ゼニが降ってくる

原発ゼニが降ってくる

これも、はっきり言っちゃえば、下北半島の
大間町などが有名な実例ですよね。
私は実は、1989年に大間原発に2回、仕事で
行っております。当時、私は新宿にあった
クリエイティブ エージェンシーで Chief
Creative Officerをしていて、エネ庁関連の
原発広報の仕事を受けてしまったのでした。
(言い訳がましいですが、当時の私は
「中立性」 というものを誤解しており、「原発
推進の広報を受けるのと同じように、原発
反対側の仕事も受ければ、中立でしょ」 と
安易に考えておりました。実際には、両陣営の
当時の実情を知れば知るほど、「中立」 なんて
あり得ないことに気づいたのです。組織や資金
の差がここまで激しい2陣営の間で、「中立」
など存在しえないのです! 結局、1991年に
そのクリエイティブ エージェンシーを辞して
フリーになり、それ以来今までずっと反核と
いう立場です)
で、大間町を訪れた際には同原発担当の役人
さんと一緒で、町役場に到着するや否や、
「手厚い歓迎」 を受けました。宿舎には役場
からビールや酒まで届いて ・・・
なにせ、原発関連で大間町には、国から巨額
のゼニが降ってきますからね。
ということは → もしこの町で 「原発反対」
などと唱えようものなら、どんな目にあうか ・・・
想像するだけで、怖かったです。
「やかんをのせたら~~」 をお読みくださる
ような皆様なら、「あさこハウス」 さんのことも
ご存じですよね。
「あさこはうす」熊谷厚子さん 階段で転倒し重症 暗殺未遂の可能性あり  魑魅魍魎男 (asyura2.com)
などに、怖い報道がございます。

消される ・・・

消される ・・・

話を本題に戻して:

1) 軍事関係
これが世界的な闇を伴うことは、説明無用
でしょう。
今のところは、私はまだインターネット上で
報道されているような内容を扱っているので
「安全」 でしょうけど ・・・
もし将来、どこかの国の国家機密を知るような
ことがあれば、必要である限り 「やかんを
のせたら~~」 (あるいは、その後継ウェブ
サイト) で公表します。この場合、言うまでも
なく、私は 「消される」 恐れがありますよね。
覚悟の上です。

2) 原発労働
2022年秋から12月現在まで、フランスでは
原発作業員の皆さんのストライキのため、一部
原発の稼働ができなくなる恐れが取りざた
されていますよね。
逆に言えば、フランスの原発労働では 「集団
交渉権」 が現実にしっかりと存在している
わけです。

原発労働のゆく末

原発労働のゆく末

日本の原発労働では ・・・
そんな権利も実質上、存在しておりません。
「原発ジプシー」 などの告発本を、皆様もお
読みになってらっしゃると思います。
例えば、
・ 原発の現場で働く方々は 「一応は」
被ばく線量のメーターを身に着けてはいるの
ですが、それが鳴りまくっても無視して作業を
続けることもザラ。
・ Aさんが法定の累積被ばく線量に達すると
Aさんの氏名をBさんに変更して登録、作業を
続けさせる。
・ その 「元AさんだったBさん」 もついに
白血病などを発症
・ 原発専用のオカシナ 「診療所」 で、オカシナ
「医師」 がテキトーな診察と治療
・ 「元AさんだったBさん」 は、何もでき
ない身体に/他界

で、こうした職場ですから、リクルーティングも
当然オカシナ ・・・
実例
1990年代後半、私は東京の寄せ場で時折
ボランティアをしてました。(「寄せ場」
とは何か知らないとおっしゃる方は、
すぐにインターネット検索で調べること!)
そこで、BWRのシュラウド交換作業員の
募集を見たことがあります。ここでの
シュラウドってのは、Turin Shroud など
とは全く関係なく、BWR炉心のすぐ下に
ある構造物のことです。その交換作業
ですから、ひどい被ばくをしますよね。
他に仕事のない 「寄せ場住まいの」 人たち
の弱みに付け込んだ、「死に至る仕事」 に
招く募集ですね。
当然そこでは、「手配師」 などが暗躍して
ます。
なおこれは、なにも1990年代だけの話じゃ
なくて、2021年にも原発作業員の募集に
893屋さんが絡んでいたケースを、ある情報筋
から聞いております。その情報ソースとは
identifyしないという約束を交わしているので、
特定につながる情報をここに書けないの
ですけどね。

この先、危険

この先、危険   私の、かなり昔のスケッチ

原発労働がいかに悲惨なものかについては、
2011~2013年ごろのものですが、たとえば
以下の報道もあります:
・ ロイター、特別リポート:福島作業員を蝕む「違法雇用と過酷労働」 | Reuters
・ ITmedia、原発ではどんな人が働いているのか? 底辺労働者の実態に迫る(1/4 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン
・ 原子力教育を考える会、よくわかる原子力 – 原発で働く人々 (nuketext.org)

以上、実例を紹介したように、核軍事や原発
労働、場合によっては 「国から降りてくる
交付金とかのゼニ」、whistle-blowingでは、
巨大な闇が醜悪な顔を表すことがあります。

そうした問題系に深く入り込みたいの
なら ・・・

・・・ 最悪の場合、「消される」 ことを覚悟して
いることが必須です
その覚悟ができない方々、あるいは小さな
お子さんを育ててらっしゃる方々などは、この
種の問題系はあまり突っ込まず、他の問題系
で活動されることを、私は強くお勧めします。

・・・ なんてことを言うと、すぐに

「まさか! 今の日本でそんなこと、あるわけ
ない!」 などと仰る方々が、反原発団体の
中にまでいらっしゃいます。
でも、現実をしっかり見てくださいね!
上記で私は実例をいくつか紹介したのですよ。
それら以外にも、だれもが知る実例として:

・ 「もんじゅ」 の関連では、「不審死」 事故が
今までに少なくても2件、発生してますよね。
とくに有名なのは 「西村事件」 です。もし、
ご存じない方がいらっしゃるのなら、たとえば
《NO NUKES voice》「もんじゅ」動燃総務部次長・西村成生氏怪死事件の真相 「これは自殺ではない」妻のトシ子さんが今も闘い続ける理由 尾崎美代子 : デジタル鹿砦社通信 (rokusaisha.com)
をお読みください。

遺書があるけど、実は殺人

遺書があるけど、実は殺人

・ 「西村事件」 などを背景に、新潟県の泉田
元知事の発言:
「ここまで言ったら危ないかも
消されたり、自殺したり。
でも、僕は自殺しませんから。
遺書が残っていても、自殺ではない。
もし僕が自殺なんてことになったら、
絶対に違うので調べてください。」

たとえば、
泉田新潟県知事、僕は自殺しませんから!遺書が残っていても自殺ではない!命をかけて国・東電と対峙する! – みんなが知るべき情報gooブログ

まあ、こんな実例ばかり挙げていると、この
ページは陰鬱たるものになってしまうので、
実例紹介はこの辺にしておきますが。

前述の、私のChief Creative Officer時代の
原発広報の仕事でも、「原発には何か醜悪な
闇が絡んでいて、コワい事件もありそうだな」
というのが、実感でした。

小さなお子さんがいらっしゃる方は・・・

小さなお子さんがいらっしゃる方は・・・

だから、活動や組織のあり方を考え直そう

そもそも反核運動では、各人が自分の状況や
能力などを考えて、自分はどの問題系に
進みたいのか、決める必要がございます。
先も申しましたように、たとえば小さな子供を
抱えてらっしゃる方なら、どんなに反核活動に
熱心であっても、上述のような 「アブナイ
問題系」 に進んでいくことは、私はお勧め
できません。同じ反核活動でも、他の
「消されない」問題系をお選びください

それなのに! 某反原発市民団体では、
どっかのオバサンが若い男女に 「結婚しない
の?」 などとノタモーテ、結婚アドバイスなど
してらっしゃるのが耳に入ってしまった
ことがあります。なんと無知でのんきな!
ソモソモ、反核グループは結婚相談所じゃ
ないハズですし。

一部反原発団体では、活動のあり方も
「のんき」 です。
「全員、今度のデモに参加しましょう!」 とか。
私も、marchつまりデモをすること自体に
反対してるんじゃ、ありませんよ。
ただ、
デモって、はっきり言いますが 「他にやること
がない人たち」 に任せておけばいいじゃない
ですか! 2011年以降デモを中心にした活動
のグループが多かったですが、あまり効果が
なかったってことは、2022年現在の日本の
状況からハッキリしてますよね
言いたいことはつまり、
核軍事の調査、「原発ゼニを欲しがる町」 へ
の働きかけ、寄せ場の住民たちに 「シュラウド
交換は死を招くよ」 と警告する ・・・ そういった
多様な活動に多忙な方々が、ワザワザ貴重な
時間と労力を割いてデモに参加するというのは、
リソースの使い方として如何なものでしょうか
しかも、何時間かデモで歩くと、「何かやった」
気分になって、その後で集まって飲みにいくと
・・・ もっと活動の「効果」を考えましょうよ!

90 minutes with a tri-color ball-point pen / 3色ボールペンと90分
考えてみれば ・・・
私の90分ボールペン デッサン

各人の状況や関心、能力を活かした活動や
分業 (組織のあり方) を考えませんと。

野球やサッカーのような、一人ひとりやること
が異なるチームワークが必要でしょう。
小学校の 「綱引き」 のように 「全員が同じ
ことをして」 いたんじゃ、結果を出せなかった
(2011年からしばらく、あれだけデモがあった
のですが、2022年現在の日本政府は 「新型
原子炉リプレースだ、原発の稼働期間延長だ」
とノタモーテいますよね) ことは、自明なの
ですから

まあ、「エラソーな!!」 とお怒りの読者の
方々もいらっしゃると思います。
反論は、私 (ひで) までお寄せください!
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
です!

*****************
2023年6月27日JST 追記

「家族が脅迫されると、2万5千名の兵を
率いる人間でも ・・・」

Russian agents’ threat to family made Prigozhin call off Moscow advance (telegraph.co.uk)
によれば、ロシアの大手PMC Wagnerの
プリゴジンが結局モスクワへの反乱を
やめたのは、家族が脅迫を受けたため
だったそうです。

PMCによるクーデター未遂と、反核
活動とをごっちゃに扱うつもりなど、
まったくございません。
それでも、
ある原発メーカーの原子炉技術者だった
方が、そのメーカーによるある重大な
事実隠ぺいを発見、それを公表した
ところ、その技術者ご本人もご家族も
脅迫を受けるようになった ・・・
その元技術者のお名前を申し上げずとも、
どなたのことか、皆様もよくご存じ
ですよね。

守るものが、ほかにあるなら無理をしないで・・・ 私のかなり昔の10分クロッキー

守るものが、ほかにあるなら無理をしないで・・・
私のかなり昔の10分クロッキー

 

こうした実例は、上記の
「たとえば小さな子供を抱えてらっ
しゃる方なら、どんなに反核活動に
熱心であっても、上述のような
「アブナイ
問題系」 に進んでいくことは、
私はお勧め
できません。同じ反核活動でも、
他の「消されない」問題系をお選び
ください
。」
という警告が、私の考えすぎでもなんでも
なく、現実的な対応であることの実証例
でもあります。
単に「メルトダウン怖いよ~~、放射能
怖いよ~~」と騒いでいるだけなら
ともかく、問題の本質つまり「核武装との
不可分性」をわきまえた反核・反原発運動
は、必ず国家の潜在的核保有などといった
方針と抵触するものです。

そして家族が国家から脅迫を受けた場合 ・・・
2万5千名の兵士を率いる人物でも、実に脆く
方針を撤回してしまいえる ・・ その実例を、
私たちは報道で見たわけですよね。

反核運動の中の「危険な問題系」に進みたい
方々は、できるだけ家族を持たないのが賢明
です。私自身も、それを承知しております
ので、家族を持っておりません。
「家族を養うことさえしない独り者が、
何をえらそーな!!}と怒りたい方々は、
勝手にどーぞ。あなたがどんなに怒っても、
危険な問題系の危険性には、変わり
ありませんので。

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