プールに機雷って ・・・ほんまかいな??

Emerging Europe(というニュース
ウェブサイト)
Hot and cold: The risks posed by mines at Zaporizhzhia nuclear power plant (emerging-europe.com)

ザポリージャ原発の機雷についての報道
です。ロシア軍が、冷却水プールに機雷を
敷設するという「イカレ暴挙」に出たと
の報があります。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

俺よりこわいよう~~

俺よりこわいよう~~

***************************
ホット シャットダウンとコールド
シャットダウン ー ザポリージャ原発の
機雷が招く危機
2023年6月24日
Yulia Valova記者
ウクライナの対諜報機関が今週 <6月
24日の週> 発表したところによれば、
ザポリージャ原発を占拠しているロシア軍
はテロ攻撃の準備をしている恐れがある。
Emerging Europeでは、そうしたテロ攻撃
の結果として生じえる危機について、同
原発の前職員に尋ねた。

ウクライナ南部にあるザポリージャ原発を
ロシア軍が占拠して、1年以上経過して
いる。Energodar市という町の近郊、
カフォヴカ貯水池湖岸を囲む草原地帯に
ある同原発は、ヨーロッパ最大の原発で
世界でも第6位だ。

ウクライナの主要諜報局のヘッドKyrylo
Budanovが先週述べた発言は、世界の
憂慮を招いた。ザポリージャ原発の6基
の原子炉を冷却する冷却水貯水プールに
ロシア軍が機雷を設置した、との発言だ。
6月 22日、ヴォロディミール ゼレン
スキー大統領も.諜報報告を引用、ロシア
軍がザポリージャ原発でテロ攻撃を実施
するための「あらゆる準備をしている」と
述べた。ウクライナ外務省によれば、
そうしたテロ攻撃が実行されれば、
「全世界に悪影響が出る」

だがIAEAの発表によれば、同機関の
Rafael Grossi事務局長が6月16日に
同原発を訪問した際には、機雷は観察
されなかったそうだ。

いったい、どうなってるの?? 私の20分クロッキー

いったい、どうなってるの??
私の20分クロッキー


ホット
 シャットダウンとコールド
シャットダウン

ロシア軍がザポリージャ原発を占拠
する以前、<同原発で当時職員で
あった> Timur Valieievは、第6号
基の原子炉制御ヘッド エンジニアを
務めていた。2023年初頭、ロシア軍
は同原発のスペシャリストたちに対し
ロシアの核エネルギー公社である
Rosatom社と契約して勤務するよう、
またロシアのパスポートを取得する
よう、強制を始めた。その際に
Valieievはドイツへと出国、それ以来
ハンブルグにあるDeutsches
Elektronen-Synchrotron DESYという
研究所に勤務している。

Valieievによれば、ザポリージャ原発
の各発電ユニットは昨年9月以来
現在までシャットダウンされており、
今のところは発電を行っていない。

ここだけは、高熱なのだ~~

ここだけは、高熱なのだ~~

 

「全6基の原子炉の発電量は今のところ
ゼロで、第5号基もそうなのだが、この
5号基が目下、世界的な懸念対象に
なっている」 と、Valieievは語る。

5号基は業界でいう「ホット シャット
ダウン」状態にあり、<発電はしないが>
水蒸気を算出している。この水蒸気は、
排水の処理のため必要であり、また
コントロール ルームの空調のため
にも必要なものだ。この空調は、
核の安全のために重要である。他の
5つの原子炉は、「コールド シャット
ダウン」状態にある。

5号基とそれ以外の違いとして、
原子炉の一次冷却系統の温度が異なる。
コールド シャットダウンでは、一次
冷却系の温度は摂氏70度未満なのだが、
ホット シャットダウンでは摂氏260度
を超える。

Valieievの説明によれば「コールド
シャットダウン状態の原子炉は安全で、
低圧であり、冷却水の温度も低い。稼働
状態と、核燃料過剰搭載の中間的な状態
だ。外部電源の供給があり、冷却が可能
である限りは、この状態を続けること
が可能だ」

だが「ホット シャットダウンとは最低
出力での稼働とコールド シャットダウン
の中間状態だ。この場合には、適切な
冷却つまりエネルギーのはけ口がなけ
れば、コールド シャットダウンの事故
が発生しやすい」

実は危険が~~

実は危険が~~

 

このホット シャットダウン状態の場合
一次冷却系の温度を適切に保つには
1次系と2次系の最低2台の冷却水
ポンプを稼働させ、冷却系にある熱
交換器により適度な冷却を行う必要が
ある。

原子炉は発電稼働をしていない時でも、
常時スケジュールに従って冷却系に
つながっている。核燃料は受動的に
核分裂を起こすことはないのだが、
静的なエネルギーを放出している。
使用済み核燃料も冷却プールに移送し、
そこで5年間徐々に冷やす。そののち、
冷めた使用済み核燃料を乾燥させ、
特殊な陽気に保管する。

「ロシアによるデマ」

Valieiev は、上述のロシア軍が原子炉
冷却水プールに機雷を設置したとの
報告を信じていない。「また、ロシア
がデマを流したのだろう」と、彼は
言っている。

Valieiev によると、ザポリージャ原発
には上記以外にも原子炉冷却のメカ
ニズムが存在している可能性もある。
そうしたメカニズムは、ロシア軍が
冷却水プールを稼働停止させたと
しても、使用可能だ。.

「ザポリージャ原発は、熱の冷却を
数種類の方法で行えるような設計に
なっている」 とValieiev は語っている。

消防隊の中に混じって~~

消防隊の中に混じって~~

 

「ロシア軍が原子炉の冷却を停止させる
つもりであったとしても、つまり複数の
冷却水プールを停止させ、さらに代替用
の冷却材源を自動的に作動させる安全
システムを複数停止させた場合であっ
ても、原子炉の冷却停止は容易ではない」

さらにValieiev によれば、緊急時には
原発の職員が使えるバックアップ対応策
が数種類あるそうで、心強い。

「2011年に日本で福島第一の大事故が
あったが、それを受けザポリージャには
可搬式のポンプ ユニットを設置、これ
には消防車のような長いホースがあるの
だが、その長さが2kmもある。そのため
ドニエプル川河岸にこのユニットを配置
すれば、川から冷却水プールへとポンプ
でくみ上げ、原子炉の冷却が可能だ」

「ロシア軍が冷却水プールを壊し原発から
撤退したとしても、ウクライナの技術者
たちはなお、原子炉を冷却するにはどう
すればよいか分かっているのだ」

I know what to do --- 私の20分クロッキー

I know what to do —
私の20分クロッキー

 

さらにVasiliev によれば、発電ユニット
のタービンがあるエンジン ルームにも
機雷が配置されてはいいるが、その危険性
は誇張されているそうだ。

「原子炉そのものと原子炉を冷却する一次
冷却系 <← 英語原文に混乱がみられる
のですが、現実の原発の構造から判断して
こういう真意だと思います> とは原子炉
格納部の中に収められている他の各部
からは離れた個所にあって、頑丈な壁の
中に納まっている。仮にどれか1つの
原子炉のエンジン ルームが爆破されたと
しても、大火事にはなるが、それだけだ」
**************************************

日本語読者の方々は、「2011年に日本で
福島第一の大事故があったが、それを受け
ザポリージャには可搬式のポンプ
ユニットを設置、これには消防車のような
長いホースがあるのだが、その長さが2km
もある」という箇所にご注意くださいな。
さすがにLevel 7の大事故で、それに反応
しての「事故防止」対策は、ウクライナに
まで及んでいたのですね。
原子炉の深刻事故発生 ⇒ 原子炉事故
防止対策の発展
という対応は、世界的に広まったわけです。
しかし。
今回のロシア軍侵略に伴う軍事関連リスク
への対応ができなかったことは明らかで、
だからこそ上の記事も存在しているわけ
ですね。
さらに、proliferation risksも考えに入れる
と、TMI ⇒ チョルノービ ⇒ 福島第一
と大事故があった歴史を経ても、軍事関連
リスクに対しては充分な対応はなされて
こなかったのは明らかです。原子炉の冷却
水プールの機雷がそれほど問題にならない
場合でも、たとえば使用済み核燃料の保管
冷却プールが軍に破壊されたら??

ライフサイクルで見ると、とんでもないコスト

ライフサイクルで見ると、とんでもないコスト

軍事リスクへの対応まで行うと、相当な
費用がかさむのは間違いありません。
そうなると、
事故防止 + いわゆる核ゴミ処分 +
軍事リスク対策 ⇔ 得られるのは、
要するに電力
という不等式が出来上がります。
(核発電勢力はこの問題に対応しようと
原発での海水の淡水化や燃料用水素
製造などを唱えていますが、それらは
核発電以外の手法でも実現可能です)
この不等式を現実的に少し考えてくだ
されば、
事故防止 + いわゆる核ゴミ処分 +
軍事リスク対策 >>>>> 得られる
のは、要するに電力
となるのは明らかですよね。

なら、軍事関連リスクは反核運動が
掲げるメッセージの中心にあるべきでし
たが、この12年間ほど、日本語の反核
メッセージの中心はメルトダウンでした。
正直、私は見ていて不思議に思いました。
社会的メッセージというものは新たな
事態や社会の動きに応じて発展させて
いかないと、同じことだけ繰り返して
いると「風化」してしまうものです。
実際、2023年7月現在の日本社会では、
このあっては困る「風化」が、とっく
に起きてしまっていますよね

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SMRは小型なので事故を起こしても
小規模で収まる ・・・ そんな
宣伝が喧しいですが、実際には
SMRの実験でかなり物騒なものが
計画されており、それを破棄せよと
の要請がありました。
アメリカ政府関連の話ですが。

Beyond Nuclear Bulletinの
5月31日号にその問題を紹介する
記事がありました。
例によってBeyond Nuclearの
Lindaさん、Cindyさんからご許可を
得て、私の日本語化でその記事を
紹介しております。

上の黒いメニュー(項目は基本的に
アルファベット順)で s-8) をクリック!

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Beyond Nuclear Bulletinの5月25日号にあった、アメリカでのSMR開発に軍部が寄り添っている件に関する記事を、私んの日本語化で紹介しております。
Beyond NuclearのLindaさん、Cindyさんからご許可を得ております。
感謝!

特に、SMRの中にもfast reactorがある点には、充分ご注意ください。
fast reactorのブランケットは、核兵器用Pu-239製造には極めて好都合な装置ですのでね。

上の黒いメニューでは、基本的に項目をアルファベット順に配列しております。ページ s-7) を見つけて、クリック!

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付録 w-11) をアップロードしました。

Beyond Nuclear Bulletinの5月25日号に、核発電が気候変動に及ぼす悪影響に関するサマリーが掲載されていました。
Beyond Nuclearさんの許可を得て、それを日本語化し、
さらにいつもどおり私の創作漫画なども加えて公開しました。
Bulletinではさらに詳細をダウンロードできるようになっていますが、ダウンロード先は大変長いので、そこまでは日本語化しておりません。英語の論文などを読める方々は、ぜひダウンロードしてお読みくださいませ

では、上の黒いメニューの下のほうにある 付録 w-11) をクリック!

 

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ロシア軍、またダム破壊??

未確認情報ですが、Ukrainska Pravda
(ウクライナのオンライン新聞)に
よれば、ロシア軍がまたダムを破壊した
模様です。まずは、その記事を私の
日本語化で紹介しますね。
例によって、
< > 内は私からの補足説明です。

Occupiers blow up dam in Donetsk Oblast, causing flooding | Ukrainska Pravda

*****************************
ドネツク州でも占拠ロシア軍がダムを
破壊、洪水を引き起こす

Kateryna Tyshchenko記者
2023年6月11日、18: 31現地時間

占拠ロシア軍が、ドネツク州にある
Mokri Yaly川のダムを破壊した。
<ウクライナ東南部のドネツク州とその
西にあるザポリージャ州の州境そばを流
れています>  川の両岸で洪水が発生
している。

情報源:  Tavriia 前線防衛軍の
スポークスパーソンValerii Shershenが
Ukrainska Pravda紙へのコメントで
述べた。

引用Mokri Yaly 川で占領ロシア軍が
ダムを爆破、両方の川岸で洪水が発生
している。だがこのためにTavriia
前線防衛軍の攻撃作戦が影響を受ける
ことはない」

詳細このスポークスパーソンの説明
によれば、水力発電施設を爆破する
ことで、ロシア軍はウクライナ軍の
反攻攻勢を鈍化させたいそうだ。


Painting, “Empty Gain”
私の昔の作品

「占拠ロシア軍はまずKarlivka貯水池
を爆破、次に Kakhovka水力発電所を
爆破、そしてザポリージャ州にある
ロシア軍占拠地区にある水力施設を
破壊した。ザポリージャ州では前線
防衛軍が <ロシアの防衛線を> 突破
してくるものと想定、そこでロシア
はそれを鈍化させるために <ダム
破壊という> 先述に再度訴えた。
結果、Mokri Yaly川の水力施設を破壊
するに至ったのである。だが、この
被害があっても前線防衛軍の進撃には
影響が出ていない」とShershenは
述べている。

さらに彼によれば、一般論としてTavriia
前線では、前線防衛軍はすでに防衛から
攻撃へと行動を変えている。その最初の
成果として、Blahodatneという集落は
<ウクライナ軍によって> 解放され、
Urozhaineという村でもウクライナ軍が
進撃を続けている。ロシア軍は
Novopavlivkaに熾烈な空爆を実施、
3名が負傷し民間人の住宅1軒を破壊し
民間家屋10軒に損傷をもたらした。

近所にある、アシジの聖フランシスの像。私の20分クロッキー。「主よ、私をあなたの平和の器となし ・・・」

近所にある、アシジの聖フランシスの像。私の20分クロッキー。「主よ、私をあなたの平和の器となし ・・・」

全体的に Vremivka と Novopavlivka
の両前線では、ロシア軍はウクライナ軍
の部隊の進軍を妨害しようと躍起だ。
奪われた陣地を取り戻そうとけん命で、
他の部隊をこの2つの前線に送り込んで
いる。Blahodatne地区では、ロシア軍は
かなりの損害を被った。

Tavriia前線では、侵略ロシア軍はこの
1日間のうちにウクライナ軍の陣地を
22回も攻撃、両軍が接触する地点
ならびに近隣の集落めがけて456回
もの砲撃を加えた。

同日、ウクライナのロケット軍と
砲兵隊とは1,520回の砲撃を行った。
その標的としては、敵兵の集団や兵器、
軍事機器、さらにZhytel 電子戦
ステーションがあった。さらに、
前線防衛軍はロジスティクスの中心や
弾薬庫を攻撃した。対砲兵射撃も
行われた。

***************************

都合の悪いものは、すべてぶっ潰す ・・・そんな軍隊って ~~~

都合の悪いものは、すべてぶっ潰す ・・・そんな軍隊って ~~~

私(ひで)は、ロシアに対する恨みも
敵意もありません。私が今まで話をして
きたロシア国籍の個々人は、とても
優しい人たちばかりでした。
しかし、私がどう思うかといった問題
ではなく、ここまでに実際にロシア軍が
やらかしてきた行為を見ると、
・ とにかく、相手の嫌がることをする
・ そのためには、民間人の犠牲も自然
破壊も気にしない
という行動様式を貫いてらっしゃい
ますよね。

しかも、ザポリージャ州もドネツク州も
ロシアが併合を宣言した地区です。
なら、「ロシアの ”つもり” としては」
自国領土のダムだったはずです。
それを平気で破壊、しかも上の記事に
よれば一度ならず。

破壊すれば広域に被害が出てウクライナ
軍の作戦を妨害できるインフラであれば、
自然破壊になろうが民間人が死のうが、
気にせず破壊する ・・・
そうした軍隊がザポリージャ原発を
占拠しているのですから、「巨大ダーティ
ボム化」 が起こらないと決めつけるのは
おめでた過ぎますよね。

ウクライナの国営報道機関Ukrinformに
よる報道も、見てみましょう。
Russians blow up dam in Zaporizhzhia region – Ukraine’s military spokesperson (ukrinform.net)

イカレタ独裁者にとって「抑止」って・・・

イカレタ独裁者にとって「抑止」って・・・

**********************************
2023年6月12日 08:39am 現地時間

ロシア軍が、ザポリージャ州の
Novodarivka 村近郊にあるダムを
爆破、Mokri Yaly川の両岸沿いの
地域に洪水が発生している。

ウクライナのTavriia軍のスポークス
パーソンValerii Shershenがウクライナ
のテレビで、そう発表したとUkrinform
は報じている。

「Tavriia軍のいるこの現地では、敵軍は
神経をすり減らしあらゆる手を尽くして
防衛線を突破されるのを防ごうと
あがいている。カホヴカ水力発電所
(ダム)を爆破したのち、ロシア軍は
より小型の貯水池の爆破を続けている。
ある情報によれば、Novodarivkaの集落
近くにあるダムもロシア軍は爆破、
そのため川の両岸地域で洪水が発生して
いるようだ。

このスポークスパーソンによれば、この
洪水のためにウクライナ防衛軍のTavriia
部による攻勢行動に影響はないという。

それ以前の報道によれば、ウクライナ陸軍
はドネツク州とザポリージャ州の州境付近
にあるBlahodatne、Neskuchne、
Makarivkaの各村を奪い返したとのこと
である。
*******************************************

ああ、もう~~ 私の点描練習

ああ、もう~~
私の点描練習

ダム破壊の次は、化学工場破壊 ⇒ 実質上
の化学兵器化 なのか、それともいよいよ
原発大事故を故意に引き起こす ⇒ 巨大
ダーティ ボム化、なのか??

いずれも現実化しないことを祈ります!

 

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カホヴカ貯水池破壊のザポリージャ原発 への影響、別見解

日本語のメディア報道では、IAEAによる
「数か月は、冷却水は得られる」ばかり
が流れていますよね。
でもBeyond Nuclear Bulletinの6月9日号
では、次のSouth China Morning Postと
いう香港の英語紙の記事を紹介して
います。
Destruction of Nova Kakhovka dam jeopardizes Zaporizhzhia NPP cooling – Beyond Nuclear

その記事を、いつもどおり
私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
で、紹介しますね。

Argument II -- Existence / Non-existence
片面だけ見ていると~~
”Argument II: Existence/Non-existence”
私の昔の作品

***********************************
Ukraine Kakhovka dam’s reservoir no longer has enough water to cool nuclear plant, operator says | South China Morning Post (scmp.com)

Ukraine Kakhovka dam’s reservoir no
longer has enough water to cool nuclear
plant, operator says
(ウクライナのカホヴカ ダム貯水池、
原発の冷却用の水が不充分と事業者)

ウクライナ南部にあるカホヴカ ダムの
貯水池からはザポリージャ原発の原子炉
を冷却する水を組みだせないと、同ダム
の運営事業者がこの木曜日 <8日> に
語った。

<その事業者である> Ukrhydroenergo
の Igor Syrota CEOによれば、この
貯水池の水位は「重要な閾値である
12.7mを割り込んでしまっている」
つまり、この貯水池からはもはや
ザポリージャ原発の冷却水池に水を供給
できない」と、同CEOはウクライナ
テレビで述べた。

だが国連の核エネルギー機関 <IAEA
のこと> は、ダム事業者による水供給が
不能になっているとの主張を否定した。

IAEAの発表には、「ウクライナの
ザポリージャ原発では今もカホヴカ
貯水池からの水のくみ上げを続けて
いる」 とある。

このダムはドニプロ川にあり、貯水池を
形成している。そこから約150㎞上流の
ザポリージャ原発に冷却水を供給して
いるが、これはヨーロッパ最大の原発で
目下ロシアが占拠している。

IAEAのRafael Grossi事務局長は来週
同原発を訪問する予定だが、やはり
以前に水位が12.7mを下回るとポンプ
での水のくみ上げができなくなると
語っている。

同原発敷地内外にある冷却水池はまだ
「しばらくは」使用可能で、原子炉と
建屋内の使用済み核燃料冷却プールの
冷却に使えると、Grossiは述べている。
****************************************

当面は大丈夫 ・・・スヤスヤ おい、寝ていて大丈夫なのか??

当面は大丈夫 ・・・スヤスヤ
おい、寝ていて大丈夫なのか??            かなり昔の、私の人体デッサン

さらに、ウクライナ国内からの報道も
見てみましょうね。

Destruction of Kakhovka Dam continues, reservoir water levels keep declining – Ukrhydroenergo – Euromaidan Press

Euromaidan Press(2014年設立の、
ウクライナの英語報道機関)

****************************
Destruction of Kakhovka Dam continues,
reservoir water levels keep declining –
Ukrhydronergo

(カホヴカ ダムの崩壊続く、貯水池の
水位低下が続ているとUkrhydronergo)

2023年6月8日

ウクライナの水力発電事業者
Ukrhydroenergoの発表によれば、
カホヴカ貯水池の水位は低下を今も
続けており、しかも排水用ダムならびに
発電所ビルと水門の間にある土製の
挿入構造物も崩壊を続けている。

「カホヴカ貯水池の水位は昨日1日で
1m以上低下した」 ― Ukrhydroenergo.

このダムが枯渇したら~~

このダムが枯渇したら~~

カホヴカ水力発電所(HPP) 下流での
洪水を軽減するため、Ukrhydroenergo
はHPPの稼働を調整していると発表
している。ダムより上流の水をドニプロ
水系の他の貯水池に貯水しているのだ。
この水系には他にも、ドニプロ側に
沿って数か所の発電所やダムがある。

「Ukrhydroenergoでは、設計研究所で
あるUkrhydroproject と協力して、
カホヴカ貯水池に防水せきを建設して
爆破以前の本来の水位を回復する
プロジェクトに取り組んでいる。目下、
優先課題と作業の一覧を作成中だ」
― Ukrhydroenergo

まともに工事などできるのか??

まともに工事などできるのか??

更新情報

Ukrhydroenergoの Ihor Syrota CEO が
この防水せきプロジェクトに関する
詳細を知らせてくれた:

  • この防水せきは、この貯水池の
    上流部に設ける。
  • その建設には約2か月を要するが
    該当地域が解放され次第着工が
    可能になる。
  • 現時点では防水せきの設計を
    進めており、必要な材料と機械類
    の検討を行っている。
  • その設計と建築は、ウクライナの
    事業者が行う。

さらにSyrota によると、今回の洪水の
ピークはすでに過ぎているのだが、
カホヴカ貯水池からの水の漏出は今も
続いているそうだ。

「(貯水池の水位が) もうすぐ重要な
敷居値である12.70 にまで低下して
しまう。そうなると、発電所上流での
取水は不可能になってしまう」とも、
Syrotaは語っている。
****************************

不安・・・ 私の20分クロッキー

不安・・・
私の20分クロッキー

防水せきは2か月ほどでできるとの
ことですが、ロシア軍からの妨害が
あったら??
その場合、今の状態がいつまで続いて
しまうのか、神のみぞ知りたもう
・・・そうなると、ザポリージャ原発は
冷却水と冷却用電源の二重の不足を
抱えることになります
核発電はヒトの手におえない困難な
災害をもたらしえる、特に軍事が
絡んだ場合には・・・ ってこと
ですよね。

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カホヴカ ダム運営事業者とIAEAの間で見解の食い違い??

カホヴカ ダム破壊によるザポリージャ原発
への影響について、
ダム運営事業者のとIAEAの間で見解の相違
があるのかも??
と匂わせる報道の紹介です。

Beyond Nuclear Bulletin  2023年6月9日
にある
Destruction of Nova Kakhovka Dam
jeopardizes Zaporizhzhia NPP cooling
という記事の冒頭部を引用します。

***********************
June 9, 2023 , UPDATE:  Ukrainian operators at the Zaporizhzhia nuclear power station (still under Russian military occupation) warn that the water level in the Kakhovka reservoir behind the breached Nova Kakhovka Dam has dropped below 42 feet and that the nuclear reactor’s cooling water pumping station is no longer capable of pumping water up to  replenish cooling water levels going into the six shutdown reactors from the reserve cooling water canal and storage pond system.  IAEA is disputing this  reporting of the reactor operator’s alert and maintains that there is no imminent threat of fuel damage given that current cooling water reserves onsite in cooling channels and ponds are adequate for several more months.

(以下略)
***********************

詳しくは、近日中に!

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カホヴカ ダム破壊のザポリージャ原発への影響

オーストラリアのabc Newsウェブ
サイトより
The Zaporizhzhia nuclear plant used water from the destroyed Nova Kakhovka dam. What happens now? – ABC News

The Zaporizhzhia nuclear plant used water
from the destroyed Nova Kakhovka dam.
What happens now?
(ザポリージャ原発はノヴァ カホヴカ
ダムから水を引いていた。そのダムが
破壊された今、何が起きるのか?)

崩壊・・・

崩壊・・・

6月9日JST現在、ノヴァ カホヴカ
ダムの破壊とそこからの大洪水が
ニュースを賑わせ、「ザポリージャ原発
には大きな影響はない」との報道が多い
のですが、「原発には影響ない」と
安心しきって良いのでしょうか??

6月9日朝JST時点の、オーストラリアの
abc Newsウェブサイトが、この問題に
特化した記事を公表してくれています。

そこから、例によって
私の抜粋・日本語化で紹介しますね。
< >内は、私からの補足説明です。

***********************************
・・・・・
(記事の冒頭部は省略)
・・・・・

このダム貯水池からザポリージャ原発
への水供給は、途絶えてしまって
いるのか?

現時点ではまだ、途絶えていない。

IAEAのチーフRafael Grossi によれば、
ダムが崩壊してしまったものの、まだ
数日は水をポンプでくみ上げることは
可能だそうだ。

“「ただ、単位時間あたりにくみ上げ
られる水量は、水位が低下しているため
減る恐れがある」と、Grossiは述べた。

この火曜日 <6日> にGrossi が語った
ところによれば、同貯水池の水位はその
時点で16.5mだったが、これが 2.7m に
なると、ポンプでのくみ上げが不可能
になる

ウクライナの原発 あくまで、概略地図ですよ

ウクライナの原発
あくまで、概略地図ですよ

 

・・・(原文ではここにTweetが引用
されていますが、省略)

Grossiによれば、まだパニックに陥る
理由はないが、ザポリージャ原発が
深刻な危機に直面していることは確かだ。

「この危機を軽視して、何も問題が
ないかのように思わせるわけには、
いかない」とGrossiはジャーナリスト
のLenka Whiteに語っている。 .

(Tweet引用)
「この貯水池の水位が確実に低下を
続けているので、それが大問題である
ことに間違いはない。原子炉の冷却に
欠かせない貯水池の水位も、下がり
続けている」

同原発が他の水源から水を得ることは
可能か?

Grossiによれば、このダム以外に
利用できる水源もあるそうだ。

「主な代用水源となるのが、原発のすぐ
そばにある大型の冷却水池だ。この池は
ダムの貯水池の高さよりも高い位置に
設けられている」と、Grossiは言う。

ウクライナの国営核エネルギー公社
EnergoatomのヘッドPetro Kotinに
よれば、ダム貯水池の水位が低下
しても、この冷却水池の水位には
影響がない。.

さらにザポリージャ原発は現在停止して
いるので、Grossi によれば 「数か月は」
冷却水がなくなることはないという。

橋(道路)が壊れた~~

橋(道路)が壊れた~~


この原発が洪水に見舞われる恐れは?

ザポリージャ原発が洪水に見舞われる
恐れはない。

このダムからは濁流がウクライナ南部に
流れ落ちているが、ザポリージャ原発は
このダムよりも川の上流にある。

さらにGrossiによると、この原発の
安全面には、「緊急のリスクはない」
とのことだ。

ダムと同様、原発が軍事標的にされる
恐れは?

Atlantic Council <大西洋評議会、
アメリカに本部を置く国際問題のシンク
タンク> のMichael Bociurkiw によれば
ロシアに水源地を攻撃する能力と意図が
あったのであれば、原発も標的にされ
うると考えても、「想像の飛躍
ではない」。

「それは想像するのも恐ろしく、まさに
今回の戦争でロシアが肥えてはいけない
一線だ」と、BociurkiwはABC News.に
語った。

Bociurkiwによれば、今回のダム攻撃は
戦争の局面が変わりつつあり、
ヴラディミール プーティンが「隅に
追い詰められている」ことの現れかも
しれない。

Grossi はこの5月終わりにロシアと
ウクライナに対し、戦闘で同原発に
リスクを発生させないよう求めている。

さらに同氏によれば、上述の冷却水池は
停止中のこの原発の冷却に充分な冷却水
を供給しているので、それに損傷を
もたらさないことが不可欠だそうだ。

この池に損傷をもたらすような
行為は、何1つ行ってはならない」
と、Grossiは求めている。
********************************

不安 ・・・ 私の15分クロッキー

不安 ・・・
私の15分クロッキー

要するに、ノヴァ カホヴカ ダムは
ザポリージャ原発より下流にあるので、
ザポリージャ原発を洪水が襲うことは
考えにくい
原発専用の冷却水プールは被害を受けて
いないので、そこから冷却水は向こう
数か月間得られる
ということですね。
確かに、今回のダム破壊は原発への
影響を狙ってのものではないだろうと
私も考えます。

ただ、すると問題は、
・ その冷却水プールが攻撃を受けたら?
・ 数か月はプールの冷却水で大丈夫
だけど、ダムの修復なんて、数か月で
できるの??それも、ロシア軍からの
妨害があるかもしれないのに??
・ このままダムを復旧できずに貯水池
の水位が下がり続け、数か月経過して
しまったら?
・ 水があっても、以前から問題に
なっている電力供給は??

ということですね。
核発電という以上、何らかの形で放射性
物質を大量に使います。
すると、放射性物質からの崩壊熱を
冷まさないと・・・
そこに戦争が介入してきたら??

つい2~3年前なら、「ワイルドな
想像力が生んだ杞憂」で片付けられて
いたでしょうけど、今や現実の問題に
なってしまったわけですね。

気を失う ・・・ 私の20分クロッキー

気を失う ・・・
私の20分クロッキー

以下は、起こってほしくない大惨事なの
ですが~~
結局、数か月経過してザポリージャ原発
が結局メルトダウンを起こしてしまった
場合、
原発 ⇒ 巨大ダーティ ボム化(一種の
核兵器使用、上の黒いメニューにある
ページ d-6) のリスク 3) )
ということで、NATOが介入するのか?
という懸念が噂されていますよね。

IAEAが今のところ原発には差し迫った
リスクはないと発表、数か月分の貯水が
あるとしているのも、NATOの介入 ⇒
第三次大戦 というリスクを招きたくない
という配慮によるものでは?? という
推察もあります。
むろん、そんな事態へと発展しないこと
を祈りますが、

少なくても明白なのは:
1か所の原発が戦争に巻き込まれた結果、
第三次大戦へのエスカレーションが
少なくても一部で懸念される事態にまで
なってしまっている
ということです。

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今までの日本での反核運動に欠けて
いたものの1つとして、基礎コース
とでも呼ぶべき初心者向けの学習
コースが見当たらない、という問題を
指摘しております。

反原発セミナーなどに出てみると、
難しくて、わからない。
でも、講師さんに質問したくても、
どんな質問をすればよいのやら~~
といったひそひそ話をよく聞きます。

要するに、セミナーの内容を聞く前に、
そうした方々はまず基礎コースを
学ぶべきですよね

ところが!
今のところ、日本語ではそうした
基礎コースに当たるものが見当たりません
これは、反核勢力の有志が基礎コースを
作成すべきだと思うのですが。。

上の黒いメニュー(項目は基本、
アルファベット順)で、e-7) を見つけて
クリック!

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カホヴカ ダム破壊の件、BBCの記事

What we know about Nova Kakhovka dam incident – BBC News

6月6日JSTに報道されたこの大惨事、
報道を見かけるようになってから数時間
はごく短い報道しか見つかりません
でしたが、同日夜(JST) になってから
詳しい記事を見るようになりました。
とにかく、ザポリージャ原発の惨事に
つながらないことを、また

直接・間接に被害を受けた方々のために、
祈ります!

かなり巨大な貯水池なのですが、原発は
ここまで大量の水を必要とします。
「やかんをのせたら~~」で幾度か
指摘している通りですね。
(上の黒いメニューで下のほうにある、
付録 w-2)、付録 w-10) など)
さらに、どうもロシア軍が何らかの悪さ
をやらかしたように見える本件ですが、
まさしく「核兵器の製造に原発を利用
していない場合でさえ、原発そのものが
一種の核兵器になりかねない」リスクが
ハッキリ現実化してしまいましたね。
(ページ d-6) にある 3) 巨大ダーティ
ボム化リスク)
いまだに「平和利用という洗脳」に
マヤかされている皆さん、目を覚まし
ましょうよ!

ついに・・・

ついに・・・

ここでは、BBCウェブサイトにある
関連記事をいつもどおり私の日本語化で
紹介します。
< > 内は、私からの補足説明です。

************************************
ノヴァ カホヴカ ダムの惨事について、
分かっていること

ウクライナ南部でロシア占拠下にある
地域の巨大ダムが破壊され、洪水が
発生している。

ウクライナ軍とNATOは、ロシア軍に
よるダム爆破だと主張、非難している。
一方、ロシアはウクライナの仕業だと
主張している。

ダム周辺市域のコミュニティからは、
何千人もの住民が避難している。どの
ようなものであれ洪水となれば破局を
招きかねず、それを恐れている。
では、現時点までに判明していること
を以下に紹介する。

このダムは、どこに?

カホヴカ水力発電所は、ウクライナは
ケルソン(ヘルソン)地区のノヴァ
カホヴカという町にある。現時点では、
この地区はロシアが占拠している。

このダムは旧ソヴィエト時代に建設
されたもので、ドニプロ川にある6か所
のダムの1つだ。この川はウクライナ
北部から南部を貫通して黒海に流れ込む。.

大変大きな貯水池であり、地元の人たち
は「カホヴカ海」と呼んでいるほどだ。
湖岸の場所によっては、対岸の陸が見え
ないためだ。貯水量はアメリカはユタ州
にあるソルトレイク湖の水量に匹敵する
ほどだと、Reutersは報じている。.

エスカレートしたら・・・

エスカレートしたら・・・

何が起きたのか?

静画画像や動画を見ると、このダムが
大きく破損している。大量の水が零れ
落ち、下流のケルソン方面が洪水に
なっている。

ダムの損壊がいつ発生したのかは、
はっきりしていない。だが衛星画像
からは、何日か前に損壊した模様だ。

このダムに至る道路には、すでに6月
2日に損傷がみられたが、水の流れに
変化が見られたのは6月6日のこと
だった。6日の画像では、壁の欠損と
周辺建築物の崩壊とが明らかだった。
現時点では、この道路の損傷が6月6日
のダム崩壊と関連しているのか否かは
不明。

ウクライナのノヴァ カホヴカ ダムの
受けた損害

下流での洪水がどこまで広がるのかは
明らかではないが、重要な集落を壊滅
させてしまうのでは、という不安が
広まっている。そうした重要地域には、
およそ16,000人の住民が暮らしている。

ノヴァ カホヴカの画像を見ると、
建築物が洪水に囲まれている様子が
わかり、自治体役所周辺ではなんと
白鳥が泳いでいる。

こんなことに、ならないことを!

こんなことに、ならないことを!

ダムの下流80㎞に満たない距離にある
ケルソン市の低地帯に住む住民には、
可能な限り早く非難し高台に避難場所を
見つけるよう警告が出ている。

ケルソン地域の首長Oleksandr Prokudin
が今朝ウクライナのTVに述べたところ
では、すでに8か所の村落が完全に洪水
に沈んでおり、被害はさらに広がる
模様だ。

ドニプル川はさらに150トンもの産業用
潤滑剤で汚染されており、加えてさらに
300トンが漏出するリスクがあると、
ヴォロディミール ゼレンスキー大統領は
述べている。

攻撃されたのか?

このダムの決壊原因は、まだ明らかに
なっていない。ウクライナ軍は、ロシアが
意図的に爆破したのだ、としている。
確かに、そう見える。このダムに至る
道路を進軍してウクライナ軍がダム
経由で川を渡りロシア占拠地域に入り
込んで反攻をしかけてくるのでは、
とロシアは恐れていた可能性がある。

だがクレムリン <ロシア政府> の
スポークスパーソンDmitry Peskov は
ロシアの関与を否定しており、
ウクライナによる蛮行だと主張して
いる。クリミア半島から水供給を奪おう
とする、ウクライナによる破壊工作だと
いうのだ。クリミア半島は、2014年
以来ロシアに占領されている。

BBCは、いずれの主張もまだ検証
できていない。

このダムを爆破すれば、~~

このダムを爆破すれば、~~

このダムは極めて重要なもので、用途が
いくつもある。

このダムの水がある貯水池は巨大なも
ので、上流の集落多数に上水を供給して
いる。農業用水として作物の栽培を
支えており、今回の決壊被害が広まれば
何万人もの住民が被害をこうむる。

このダムはさらに、160㎞ほど上流に
あるザポリージャ原発の冷却水も供給
している。同原発は現時点ではロシアが
占拠しており、この貯水池からの水が
なければこの原発は問題を起こす。

IAEAによれば、これで直ちに核事故
発生のリスクはないが、状況を凝視して
いくという。

IAEAが後に発表した声明によると、
ダムの水位がポンプでくみ上げられる
最低水位である12.7mを下回ったと
しても、ダムの上流では今もザポリージャ
原発へのポンプ給水は可能で、冷却水源
としては他の水源も利用できるそうだ。
その一例として、今回の破壊現場の隣
には大型の冷却水プールがある。

闇で何が行われたのか??

闇で何が行われたのか??

カホヴカのダムと貯水池

そうであっても、このダムはドニプロ川
の水をロシアが占拠中のクリミア半島
へと供給するための不可欠な設備だ。
つまり、クリミアの上水供給に影響が
出るものとみられる。

2014年にロシアはクリミア半島を占拠
したが、それ以来ウクライナはノヴァ
カホヴカからの水供給チャネルを
ブロック、クリミア半島では水不足に
よる危機が発生していた。

昨年、ロシアがウクライナへの全面
侵略を開始し、ロシアはこの水チャネル
を再度開通させた。だが、このダムが
決壊した今、水位が低下しており同
チャネルの水の流れが再度停滞する
可能性がある。

今回の侵略開始以来、ロシア軍は
ウクライナ全土のダムに攻撃を幾度も
加えており、洪水や停電を引き起こし
てきている。

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凝視を続けます
私の昔の作品
Kettle2015Oct19

凝視を続けます 私の昔の作品

凝視を続けます
私の昔の作品

では、このダム破壊とそのザポリージャ
原発への影響については、今後も
適宜、報道記事を紹介してまいり
ますね。

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