2020年10月
「核発電所」(原発)のメカニズムそのものを見ても、「核発電と
兵器の不可分性」が窺えます。
簡略化していえば、
・ 本来「プルトニウム(原爆の”爆薬”)製造装置であった
「原子炉」は、そのまま(これを、熱源として使用)
・ それに「ヤカン」に相当する冷却水装置をくっつける
・ 「ヤカン」で水が沸騰すると、蒸気が発生 →
それで蒸気タービンを回し、発電
という原理です。
「核発電所」がひそかに「原爆の爆薬」であるプルトニウム製造に
利用されたとしても、不思議ではないのがお分かりになりますよね。
その典型的な例を ・・・ 発電しない原子炉
下の4月11日の記事「英国の初期原子炉」では、「発電用でない
実用原子炉」の紹介をしました。Windscaleは、プルトニウム製造用
だったのですね。もちろん、原爆の”爆薬”用です。
でも、現在の軽水炉は? ― まず、その発電原理を
では、次ページで現在の実際の核発電所の概略構造を見て
まいりましょう。
それには、概略構造を示すイラストがあった方が良いですよね。
きわめて簡略化したイラストだということを、まずご了解
願いますね。
その前に、核発電の発電原理をご理解いただくため、
家庭でも作れる蒸気タービン発電機のメカニズムを。
「発電装置」としては、自転車のライト用発電機でもよいです。
それに、風車をしっかりと固定できれば。
では次のページ d-2) で、現在の軽水炉を
上図のような「発熱装置」と「ヤカン」、
「タービンと発電機」という3部分に分けてみますね。