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Why does Russia want tactical nuclear weapons in Belarus? – ABC News (go.com)
ベラルーシにロシアが自国の戦術核兵器を
移送して配備する計画だとのプーティンに
よる発表が、世界的に騒ぎや憶測を呼んで
いますよね。
それに関する記事を、アメリカのabc News
ウェブサイトより紹介します。
お前も持て ・・・
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Why does Russia want tactical
nuclear weapons in Belarus?
(ロシアが戦術核をベラルーシに配備した
がるのは、なぜ?)
ロシアのヴラディミール プーティン大統領が
ベラルーシ領土内に戦術核兵器を配備する
つもりだと発表した。
The Associated Press(AP) 発
2023年3月28日
ロシアのヴラディミール プーティン大統領は、
ベラルーシ国内に戦術核兵器を配備する
つもりだと公表したが、これはウクライナでの
戦争をさらに激化させる選択とみられる。
ロシア領土への攻撃を退けるためならロシア
は 「利用できる手段は、なんでも利用する」
用意があるとの警告を同大統領は発したの
だが、それに続いて今回のベラルーシ配備
の発表があった。「利用できる手段」 とは、
ロシアの核兵器のことを指す。
プ~ティンによる発表とその意味するところ
とを見てみよう。
何か隠してるな?
「おめでただ」 と言っておこう。
ベラルーシ配備という動きを、プーティンは
どう説明したのか?
プーティンによれば、ベラルーシの
アレクサンデル ルカシェンコ大統領は既に
長年ロシア政府に対し、ロシアの核兵器を
ベラルーシ国内に配備することを強く要請して
きている。両国は軍事的に密接なつながりが
あり、2022年2月24日にロシアが隣国
ウクライナに侵略を開始した時にも、
ベラルーシがその侵略部隊の待機場所と
なった。
既にロシアはベラルーシの軍用機の近代化
に協力、核兵器の搭載を可能にしている。
それについてベラルーシの権威主義的
指導者 <ルカシェンコ> は、たびたび
言及してきた。
この土曜日 <3月25日> に放送された
発言でプーティンは、ベラルーシにロシアの
戦術核兵器を配備することにした直接の
要因は、英国政府がウクライナに劣化
ウラニウムを含む徹甲弾を供与することを
決めた決定だと述べた。最初はそうした
弾薬には核物質が含まれていると偽りの
主張をしていたプーティンだったが、それ
以降は語気を和らげた。それでも、劣化
ウラン弾は非戦闘員に新たな危険を
及ぼし、環境を汚染しかねないという主張
を曲げていない。
さらにプーティンの主張では、ベラルーシ
に戦術核を配備するのは、アメリカが既に
何十年もしているのと同じことをするだけだ。
アメリカはベルギーやドイツ、イタリア、
オランダ、トルコに核兵器を配備して
きている。今回のロシアの動きは核兵器の
拡散を禁じる国際条約 <核兵器不拡散
条約> に違反するものではないと彼は
主張している。もっともロシア政府は以前に、
アメリカがNATO同盟諸国の領土内に
核兵器を配備しているのは、この条約
への違反だと主張していたのだが。
そのプーティンは先週中国のシー
ジンピン大統領と会談しており、ある声明を
発表しているのだが、その声明は核兵器の
自国領土外への配備に反対している。これは
あからさまにアメリカに当てつけたものだが、
それとは自己矛盾する。
お前もやってんじゃないか!?
戦術核兵器とは?
戦術核兵器とは、戦場で敵の部隊や兵器を
破壊するためのものだ。<戦略核と>
比べて射程が短く、破壊力も長距離射程の
戦略ミサイルの核弾頭と比べればずっと
小さい。戦略核は、都市全体を壊滅させる
能力を有する。
米ロ間の軍縮合意の対象となっている
戦略核とは異なり、戦術核に対しこうした
制限を設ける条約は今まで存在していない。
さらにロシアは、自国の戦術核の数量
その他具体的な情報を公開していない。
アメリカ政府の推定では、ロシアはおよそ
2,000発の戦術核兵器を保有しており、
それには爆撃機で輸送する核兵器、短距離
ミサイルの弾頭、砲撃用の砲弾を含む。
戦略核は地上発射ならびに潜水艦発射の
大陸間弾道弾に装填する弾頭で、この種の
核ミサイルはいつでも発射が可能だ。これに
対し戦術核はロシア国内に少数ある厳密に
警備された格納庫に保管され、戦闘ユニット
めがけて発射するまでに時間がかかる。
ロシアの強硬派の一部はかなり以前から
ロシア政府に対し、戦術核の一部をその使用
に使う軍用機やミサイルの近くに移動し、
西側への警告とすべきだとの圧力をかけて
きている。
本気でやるのか??
ロシアは、実際に何をするのか?
プーティンによると、ロシアは既にベラルーシ
の軍用機10機をアップグレードするのを支援
している。これは、核兵器を運べるようにする
ためのアップグレードだ。そうした軍用機の
乗員は、アップグレードした軍用機の使用に
関する訓練を、この4月3日に開始する。
プーティンによれば、ロシアはさらに
イスカンデル 短距離ミサイルをベラルーシ
に供与したが、これには通常弾頭でも
核弾頭でも装着できる。
この大統領によれば、ベラルーシの核兵器
格納施設の建設は、この7月1日に完了
する。そこにどれだけの核兵器を格納する
のか、いつ配備するのかについては、
言及がなかった。
プーティンが強調した点として、ベラルーシに
配備するすべての核兵器のコントロールは
引き続きロシアが行う。ちょうど、アメリカが
NATO同盟諸国の領土内に配備している
戦術核のコントロールを保持しているのと
同様だという。
ロシアがベラルーシに核兵器を供与する
なら、1990年代初頭以降では初めての
ロシア核兵器の国外配備となる。
ベラルーシ、ウクライナ、そしてカザフスタン
の3国は、1991年の旧ソヴィエト連邦の
解体の後で膨大な量の核兵器を引き
継いだ。だがその後、核兵器をロシアに
返送することで合意した。
裏に、何があるのか?
今回のプーティンによる核移転の
結果、何があると考えられるのか?
プーティンの最新の発言は核兵器使用と
いう脅威をちらつかせるもので、ウクライナ
戦争をロシア政府がエスカレートさせる
つもりであるという合図だ。
ベラルーシはウクライナと1,084kmに及ぶ
国境を接しており、そこに戦術核を配備する
ということは、ロシア軍がその気になれば、
ロシアの軍用機やミサイルが今までよりも
<ウクライナ国内の> 潜在的な目標に
容易かつ迅速に到達できるということになる。
さらに、ヨーロッパの東部・中部にあるNATO
加盟諸国数か国をロシアが標的とできる
能力も拡大される。
今回の核移動の動きは、ロシアが占拠して
いる領土を取り戻すための反撃をウクライナ
が用意しているさなかで行われている。
ロシアの安全保障理事会のヘッド代理を
務めるドゥミトゥリ メドヴェージェフは先週、
ウクライナがクリミア半島を取り戻そうとする
なら、それは 「ロシア国家の存在そのもの」
に対する脅威であり、ロシアの安全保障
ドクトリンに従えば核兵器での対応が確実
となる、と述べた。ウクライナのクリミア半島
を、2014年にロシアは非合法に併合して
いる。
お前もやってるじゃねーか!
「西側は日々ウクライナに武器を供与して
いるが、そのたびに核による破局が迫って
きているのだ」 と、メドヴェージェフは語った。
ウクライナの軍事アナリストOleh Zhdanov
によれば、プーティンの目的はウクライナを
支援している西側諸国をけん制し、反撃を
ウクライナが始める前に武器供与をやめ
させることにある。
Zhdanov によると、プーティンは 「核戦争
へのエスカレーションに訴えることで戦場の
状況に働きかけ兵器や装備のウクライナ
への供与を削減させようとしている。
ベラルーシに核兵器を配備しておくことで、
ウクライナだけでなくヨーロッパに圧力を
かけられる。常時存在する脅威であり、
ウクライナとその西側支援諸国両方の
緊張感を高め、神経を疲弊させることが
できるのだ」
雪合戦用新技術??
こんな技術、やめてくれ!
そもそも、この世にないほうが良い技術ってのもありますよね。
ウクライナと西側諸国の反応は?
今回のプーティンの動きに対してウクライナ
は、国連安全保障理事会の緊急会合を
求めている。ある国連スポークスマンが、
この問題に関する疑問事項を安全保障
理事会に提出したが、この会合は月曜日
午後まで開催されないと発表した。
「人類の文明の未来を危険に晒すものに
対しては、世界は一致団結して対抗せねば」
と、ウクライナの外相は述べている。
アメリカのホワイトハウス国家安全保障
評議会 (White House National Security
Council)のスポークスマン John Kirbyが
月曜日に語ったところによれば、ベラルーシ
配備に関するプーティンの発表があって
以来、アメリカの高官たちは 「戦術核や
その種のどのような物体の移動も、まったく
確認していない」 そうだ。同スポークスマン
によれば、アメリカの戦略的抑止行動を変更
するよう促すような事態を、アメリカ政府は
何ら認識していない。
12年前の火事
まあ、もういいでしょ~~?
全然、ダイジョーブとちゃうがな!
ロシアがしようとしていることは、アメリカが
何十年もしていることと同じだとプーティンは
主張しているが、NATOはそれを否定して
いる。西側同盟諸国は、国際的な取り組みを
全面的に順守しながら構想していると、
NATOは主張している。
「ロシアの核に関するレトリックは、危険で
無責任だ」 と、NATOのスポークスパーソン
Oana Lungescu は述べている。さらに、
NATO同盟はロシアによる核兵器の扱いに
関しては、今のところ何の変化も観察して
いないとしている。
ベラルーシと国境を接しているリトアニアは
今回のプーティンの発言について、「何を
やらかすかわからない独裁国家2つが隣国
やヨーロッパ大陸全体をまたもや脅迫して
いるのだ」 としており、「プーティンと
ルカシェンコが絶望のあまり、ヨーロッパに
緊張と不安定性の波をまた引き起こそうと
している」 との理解を示している。
こうした西側からの批判に対し、ロシアの
外務省は、ヨーロッパからアメリカの核兵器
を撤退せよという度重なるロシアからの
呼びかけを、アメリカ政府もその同盟諸国も
無視してきたではないか、と応戦している。
同外務省は、ロシアには 「ロシアとその
同盟国の安全を確保するために新たな手を
講じる」 権利があると、改めて
主張している。
本記事の寄稿者は、ワシントンの
Aamer Madhani ならびにエストニアは
タリンのYuras Karmanau。
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あの人たち、どうかしてる ~~
私の20分クロッキー
核なんてものが存在すると、こうした
ブッソーな発言も飛び交うことに。
世界の人心の平安のためにも、
核は廃絶を!