abc News websiteより
Cleanup underway after 400,000 gallons of radioactive water leaked from nuclear power plant – ABC News (go.com)
まったくもう~~
アメリカはミネソタ州 (中西部の北端、カナダ
と国境を接しています) の原発から、昨年
11月に汚染水が大量に漏れ出していたの
に、今になってようやく公表された、という
呆れ返るような事件です。
実をいうと、私のmentorがミネソタ州に
いて、私も何度か彼に会いに行ったことが
あります。
ほんと、心配です!
では、アメリカのabc Newsウェブサイト
より。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
****************************
Cleanup underway after 400,000 gallons
of radioactive water leakage from nuclear
power plant
The leak was confirmed in November
2022 but revealed this week.
(原発で放射性の水400,000ガロン
<約151万4,000リッター> が漏水、
清掃が進行中
漏水は2022年11月に確認済みだった
が、今週になって公表)
Meredith Deliso記者
2023年3月18日 (現地時間)
ミネソタ州の関連省庁が今週になって発表
したところによれば、昨年秋にミネアポリス
近郊の原発で放射性の水およそ400,000
ガロン <約151万4,000リッター> が
漏れ出し、それら省庁ではその清掃を
監視している。
<ミネソタ州の中心都市であるミネアポリス
から北西60㎞ほどの位置にある>
モンティセロという地域にある、<電力会社
の> Xcel Energy社の原発でこの漏水が
あったのだが、今秋まで公表されなかった。
この電力会社は本部をミネアポリスに置いて
いるが、その主張によれば 「地域住民にも
環境にも、健康や安全面でのリスクがない」
<ので、公表しなかった> そうだ。
この木曜日 <3月16日> にXcel Energy
–Minnesota, North Dakota and South
Dakota社のChris Clark社長が述べた
ところでは、「弊社ではこの事態に包括的な
手段で対応している。今回の漏水では公衆や
環境には危険はないが、弊社では深刻な
事態ととらえ、事態への安全な対処に努めている」
この漏水を発見したのは定期地下水監視
システムで、2022年11月22日に確認
されたと、Xcel Energy社は発表している。
同社は、同日中に州政府ならびにに事態を
通知したとしている。
ミネソタ州の汚染管理庁、保健省、天然
資源省では同原発での清掃作業を監視して
いる。同原発は、ミネアポリスの北西約64㎞
の地点、ミシシッピ川沿いにある。
ミネソタ州の汚染管理庁が木曜鵜日に発表
した声明によれば、「この漏水はすでに
止まっており、ミシシッピ川に流入しては
おらず、飲用水源の汚染も見られない。
現時点では、同原発周辺の飲用水用井戸が
汚染されるリスクを示す証拠は見られて
いない」
Xcel Energy社によれば、今回漏れ出した
水には各種濃度のトリティウムが含まれて
いるが、これは原発で発電をする際に発生
する副産物で、低レベルの放射線を発する。
今回の漏水中のトリティウムは、アメリカ
原子力規制委員会の定める安全性閾値よりも
低い。同社によれば、漏水のポンプ回収や
保管、処理を行い再利用してきており、
現時点までに放出されたトリティウムの
約25%を回収済みだという。
同社では25か所以上の井戸の水質監視を
続けているが、その結果からも 「漏水は
すべて原発敷地内に収まっており」、周辺の
飲用水には検出されていない、との判断である
Clark社長によれば、「弊社では引き続き、
影響を受けた恐れのある水すべてを回収して
処理するとともに、周辺の地下水も定期的に
モニターしていく。地域の地下水の専門家
たちとも今後とも協力、州並びに連邦の関係
規制諸機関や地元コミュニティとも密接に
協力して、修復に努めていく」
州の関係省庁もデータを検討しており、それ
には井戸水のサンプリング検査の結果も
含まれる。同時に清掃作業を監視していると
ミネソタ州の汚染管理庁は発表している。
ミネソタ州汚染管理庁で土地と戦略
イニシアティブ担当の副コミッショナーを
務めるKirk Koudelkaが声明で述べている
ところによれば、「我々の最優先課題は住民
と環境の保護だ。可能な限り徹底的に今回
の清掃が行われるよう、飲用水の供給に
何ら、あるいは最小限のリスクしか生じ
ないよう、努めていく」
今回の漏水が発生したのは、2つの建築物
を結ぶ水道パイプでのことだ。水を原発
敷地内の水処理システムに送り、今年春
に水処理の恒久的なソリューションを実現
するまでの間、原発から水が出ないように
していると、Xcel Energy 社は発表して
いる。同社によれば、検査の結果、他の
漏水は発見されていない。さらに件の
漏水したパイプも検査し、「漏水発生の
原因をさらに把握したい」 としている。
トリティウムに汚染された水が漏れだした
場合、その原発内の格納施設に保管され
るか、「トリティウムのレベルが極めて低い
ため、公衆衛生や安全性には影響がない」
と、アメリカ原子力規制委員会は主張
している。
********************
本 「やかんをのせたら~~」 でたびたび
述べてきた通り、核発電は核兵器・核軍事と
不可分です。そして軍事といえば、機密が
付きまといますよね。
この構造自体からも、各発電には隠ぺい
体質が呪縛のように 「へばりつき」 ます。
私たち反核勢力は、目を見張らせていると
いう任務を帯びているわけですね。
「やかんをのせたら~~」 を今までお読み
くださっている方々ならお分かりの通り、私は
英語と日本語、若干のフランス語でその
「見張り」 をしておりますが、中国語、
ロシア語、北朝鮮語、イラン語、アラビア語
などなどで見張りをしてくださる方々も必要
です。
そうした多様な反核タレント (才能) が
協力し合うネットワークができることを、
願っております。
3月19日追記
なんで、4か月間も公表されなかったの?
Xcel Energy and state officials share more information about leak at Monticello nuclear power plant – YouTube
のヴィデオでタイムスタンプ 1:55あたりから
しばらく見ると、アメリカNRCの見解として:
Monticello原発では2009年にも似たような
トリティウム入り水の漏出があったそうです。
アメリカで稼働中の原発は57か所あります
が、今までにトリティウム漏れを起こした原発
は少なくても40か所にのぼる、とのことです。
その中の1件として、汚染水が地下水や
敷地外の飲用水に入り込んだケースはない
そうです。
そんなわけで、今回のMonticelloでの漏水
も公表しなかった、ってことでしょうね。
けど~~飲用水にさえ入り込まなければ
いいってもんじゃないでしょう? 土壌は
間違いなく汚染されたわけでして。
まあ、英語のニュースを聞いてわかる方々
は、上のリンク先のヴィデオをご覧ください
ませ。