続報 V ー イラン、「防衛革新研究組織」の予算を急増

11月27日のファクリザデ博士の暗殺を受けての各国の動きを追いかけておりますが、今日はその「続報 V」。

WIONというインドに本拠を置く世界ニュースのケーブルTV放送局があり、同局が12月16日にYouTubeにアップロードしたビデオ ニュースです。
“Iran announces 256% hike in budget for nuclear projects” というビデオを、YouTubeで探すか、
https://www.youtube.com/watch?v=x1yIe_YJeNo
をクリックなさってみてください。

イランの防衛大臣が発表したところによれば、同国の防衛の革新と研究を担当する組織(SPND という通称)の予算を256%増やすことになったそうです。
この組織、実はイランの各研究プロジェクトを指揮する組織なんです。

もちろん、11月終わりのファクリザデ博士暗殺を受けての決定で、暴力による介入が事態を悪化させてしまうことの、典型的な実例ですね。

暴力は解決どころか悪化を招くことが多いことを、私たちも肝に銘じておきたいものです。

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c-2) への補足 ・・ Sayeret Matkal の「おみやげ」

ページ c-2) で、2007年のイスラエル軍によるシリアの アル キバールという核施設への爆撃を短く紹介しました。Operation Outside the Boxと呼ばれる作戦ですね。

この作戦に関連した補足情報です。YouTubeのビデオですが。
2017年5月14日投稿のビデオで、Defense Updatesというチャネルにある “Top 5 Most Deadly Special Forces in the World & Their Operations” というものです。
https://www.youtube.com/watch?v=Zv8d-n6GQCA にあります。

それの5:10あたりから5:35あたりまでをお聞きくだされば ・・・
Sayeret Matkal というイスラエルの特殊部隊があり、”Outside the Box” に先立つ2007年8月中旬に、シリア側のユニフォームを着てこっそりとアル キバールに潜入したそうです。そして、何らかの物体をイスラエルに持って帰りました。
イスラエルの研究者たちがその物体を分析したところ、放射性物質の形跡があり、北朝鮮からのものであったことが判明した、とのこと。
この分析結果を受け、9月の爆撃に踏み切ったようです。

YouTubeにはこうした「軍事オタク」向けのビデオが溢れているので、どこまで信ぴょう性があるか、私は定かではないのですが、充分に考えられるシナリオではありますね。

もしこのビデオの報道内容が真実であれば、「核施設じゃないよ」と表向きはされていた施設に、世界でも5本の指に入るといわれるイスラエルの特殊部隊が潜入して「実は、核施設だった」ことを発見したことになります。なんとまあ!
核というのは、ここまで深い闇の世界なのですね。
ここまで危険で深い闇は、この惑星から消し去るに越したことはありません。核兵器と核発電は、この星から一掃するのが最も現実的な解決策でしょう。

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ページ f-8)、お待たせしました!

ページ f-8) を、やっとアップロードしました!大変お待たせしました。

北アフリカで核発電導入を隠れ蓑にして核兵器開発を進めようとした実例といえば、ガダフィ大佐時代のリビアが代表的です。そのため、その時期のリビアを取り上げないわけには、まいりません。リビアの関係者の皆様、私が個人的にリビアを嫌っているとか、アメリカ政府の言ってきたことをそのまま信じているとか、そういった誤解をなさらないでくださいね。

なお、これでページのシリーズ f-x) は終わりとして、次回は新しいシリーズ g-x) に入ります。日本の核兵器プロジェクトを取り上げますね。

 

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続報 IV、うがった視点 - Middle East Eyeより

割り込みニュースへの続報 IV (12月7日発信のニュースより)

今回のファクリザデ博士暗殺の件で、イラン指導層が宣言していた「報復」がいつ・どんな形で始まるのか、ハラハラと見守ってきた方々も多いはずです。
そうした皆様の中には、「イスラエルとアメリカが、イランを戦争に引き込もうとして ”餌をまいた” のじゃないか??」とうがった見方をしてらっしゃる方々も、いらっしゃるでしょう。私自身は、そこまでうがった見方はしていないのですが。(だって、サウディアラビアが裏で手を回していた可能性だって、現時点では否定できませんからね)

で、独立系ニュース組織の中にも、そうしたうがった見方を公表している団体があったので、紹介しておきますね。(あくまで「こうした見方をする人もいる」ってことでして、私自身は今のところ賛同していないのですが)

Middle East Eyeというロンドンを拠点とする独立系のオンライン ニュース報道機関でして、2020年12月7日(UTC) 付けテル アヴィヴ発の論説です。Yossai Melmanという方の書いたもの。

As time has elapsed since the killing of Iranian nuclear scientist Mohsen Fakhrizadeh on 27 November, the chances for quick retaliation are fading away.
(11月27日のイラン人核科学者モフセン ファクリザデ殺害から時間が経過するにつれ、直ちに(イランによる)報復行為が実行される恐れは薄らいでいる)

After the assassination, in an operation east of Tehran attributed to Israel’s Mossad, senior Iranian leaders have used harsh language to promise revenge, not only against Israel but also the United States and Israel’s new allies in the region, Bahrain and the United Arab Emirates.
(テヘランの東部近郊で行われたこの暗殺はイスラエルのモサドの作戦によるものだとイランの指導層は主張しており、激しい言葉遣いで報復を誓っていた。その怒りの矛先はイスラエルだけではなく、アメリカそしてイスラエルの新たな中東での仲間であるバーレーンそしてUAEにも向けられている)

It was most likely that Prime Minister Benjamin Netanyahu, who is the ultimate authority in approving or denying whether Mossad chief Yossi Cohen can carry out such a mission, had consulted with outgoing US President Donald Trump.
(イスラエルのベンジャミン ネタニエフ首相は、この種のミッションをモサドのチーフであるヨッシ コーヘンが実行すべきか否かを最終的に決定する権限を有しており、アメリカで任期終了をもうすぐ迎えるトランプ大統領と相談をした可能性が高い)

Trump and his security and military aides must have been privy to the secret decision, because the US had to prepare itself for all eventualities, including the worst-case scenario: Iran deciding to retaliate by hitting US targets, such as its bases in Bahrain or Qatar.
(トランプとその治安および軍事担当の側近たちは、今回のそうした決定に通じていたはずだ。その行為の結果どのような事態が発生しても、アメリカはそれに備えておく必要があるのだから。「どのような事態が発生しても」という以上、最悪事態のシナリオも想定しておかねばならない。つまり、バーレーンやカタールにあるアメリカ軍基地をイランが報復の標的として選んだ場合だ)

This leads to the almost inevitable conclusion that Netanyahu and Trump hoped to provoke Iran.
(こう考えると、必然的に次の結論に到達する。つまり、ネタニエフとトランプは、イランを挑発したかったのだ)

Their hopeful scenario could have been that after Fakhrizadeh had been killed, Tehran would retaliate against the US, which would leave Trump with no choice but to declare war on Iran. If this was their plan, they wanted also to embarrass President-elect Joe Biden.
(彼らが望んだシナリオでは、ファクリザデ暗殺に続きテヘランがアメリカに対し報復行為を実施、トランプはイランに対し宣戦布告をせざるを得なくなる。もしそうであれば、同時に次の大統領ジョー バイデンに困った課題を残してやろうという狙いもあったのかもしれない)

After their initial, emotional reaction, Iran’s leaders understood the Israeli-American conspiracy and decided not to fall into the trap.
(イラン側は、暗殺直後には感情的な反応を示していたものの、イスラエルとアメリカによる陰謀に気づき、「餌」には釣られないことにしたのだろう)

ま、あくまで「うがった見方の1つ」ということで。

では、次回のページ f-8) のアップロードまで、しばしお待ちくださいませ!

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割り込みニュースの続報 III(12月4日)

The Times of Israel というオンライン新聞があります。2012年の設立で、イスラエルを拠点に、主に英語で報道を行っています。
先日のファクリザデ博士暗殺を受け、イラン政府は報復をにおわせていますが、その際にどうも「この暗殺は、イスラエルが仕組んだことだ」と想定していますよね。
そこで、そのイスラエル側はどのような反応なのか?イスラエル政府の高官たちは、ノーコメントを今のところ貫いているようですが ・・・  それを探るためインターネットを探していて、The Times of Israelの次の12月4日付記事を見つけました。
https://www.timesofisrael.com/israel-warns-ex-nuclear-scientists-they-could-be-targets-of-iran-revenge-attack/ 

Israel warns ex-nuclear scientists they could be targets of Iran revenge attack
(イスラエル、核に関連していた科学者たちに、イランの報復攻撃の対象とされる恐れありと警告)

Israeli security said to caution former workers at Dimona reactor to take increased precautions in wake of killing of Iranian nuke chief; embassies, travelers already on alert
(イスラエルの保安当局はディモナの原子炉で以前勤務していた人々に対し、イランの核開発チーフ [ファクリザデ博士のこと] の暗殺を受け、警戒を強めるよう警告した。各国にある大使館や旅行者などは、すでに警戒を高めている。

TOI STAFF 記者

Israel has warned nuclear scientists who used to work at its Dimona reactor to take increased security measures amid fears they could be targeted, as Iran looks to avenge the killing of the father of its atomic program, the Kan broadcaster reported Friday.
イスラエルのKAN放送が金曜日に報じたところでは、以前ディモナの原子炉に勤務していた核科学者たちに対し、イスラエルはセキュリティ対策を強化するよう警告を発した。イランの核開発プログラムの父ともいうべきファクリザデ博士の暗殺を受けてイランが報復を目論んでおり、核科学者たちが標的にされる恐れがあるためだ。

Iranian officials have publicly blamed Israel for the assassination of top nuclear scientist Mohsen Fakhrizadeh over the weekend and vowed revenge. Israeli officials have refused to comment on the killing.
先週末、イランの核科学者としては最高の存在であったモフセン ファクリザデ氏が暗殺されたが、イラン政府高官たちは公にイスラエルの仕業と主張、報復を誓っている。この暗殺について、イスラエルの高官たちは発言を拒否している。

Nevertheless, Israel is taking precautions. Israeli scientists have been told to step up their vigilance, Kan reported. At least one former Dimona scientist was told to change his daily routine, not take walks along set paths, and to be vigilant about suspicious packages.
だが、イスラエルは警戒を怠っていない。イスラエルの科学者たちに対し警戒をさらに強めるよう指示を出したと、KANは報じている。以前ディモナに勤務していた科学者少なくても1名に対し、毎日の行動の順序などを変更し、同じ道を歩かず、疑わしい荷物類に警戒するよう指示が出された。

Brig. Gen. (Res) Nitzan Nuriel, a former director of the Counter-Terrorism Bureau in the Prime Minister’s Office, told Kan that precautions were necessary, even though the chances of Iran carrying out such an operation were low.
イスラエル首相官邸で以前テロ対策局の長を務めたニツァン ヌリエル准将(予備軍)がKAN放送に述べたところでは、実際にイランが報復行為に出る確率は低いものの、そうした警戒が必要である。

“The Iranians tried in the past to carry out attacks against senior Israeli officials overseas. I doubt they have the ability to carry out such an attack in Israel,” he said. “Nevertheless, people need to be cautious.”
「イランは以前にも、国外のイスラエル高官への攻撃を企てたことがあった。イスラエル国内でそうした行為に出る能力がイランにあるとは、私には思えない。それでも、警戒は必要だ」と、ヌリエル准将は語っている。

この記事はまだ続きますが、詳しくは上記URLをクリックして原文をお読みくださいませ。

なお、「ディモナ」については、本サイトのページ c-3) で短く紹介してあります。

報復が次の報復を呼ぶような暴力の連鎖にならないことを、祈る次第です ・・・

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ページ f-7) 、ようやく公開です

大変お待たせいたしました、ページ f-7) をようやく公開いたしました。

まず、核開発の疑惑を抱えた諸国がにらみ合う地域にワザワザ原発を売り込みに行った「哀れなセールスマン」について言及、気は確かだったのかと心配しています。

その次にペルシャ湾を少し離れた諸国、エジプト、ヨルダン、アルジェリアの「核状況」を短く紹介しております。

上の黒いメニューで、f-7) をクリック!

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割り込みニュースの続報 II(Dec. 2)

ファクリザデ氏暗殺を受け、イランが国際協力を打ち切り強硬路線に転じるのではないかと、皆様も心配されたことでしょう。その心配が、はや現実のものになりそうな様子です。

Al Jazeera Englishによるビデオ “Iran Parliament moves to halt IAEA access to nuclear sites” が、YouTubeにアップロードされています。https://www.youtube.com/watch?v=mYutLugRbG4 です。
英語のニュースを聞いて理解できる皆さんは、ぜひこのビデオをご覧ください。
そうでない方々のため、内容を以下に日本語で短く要約しますね。

12月1日の火曜日、イランの議会が緊急に招集され、251人の議員たちが次のような要求を出した。
・ イラン政府は、IAEAによるイラン国内の核施設へのアクセスを停止し、あるいは制限せよ。
・ イランが行っているウラニウム濃縮は、JCPOA(上の黒いメニューで f-4) をクリック)の規定では3.67%となっているが、実際には現在のところ、4.5%である。これを、20%にまで上げよ。(d-3) をクリック)

こうした要望は監督者評議会に提出され、承認を受けることになっているが、 最終的な決定を下すのは国家安全保障最高評議会である。

2018年にトランプ政権がJCPOAから脱退して以来、イランもこの合意から徐々に抜け出しており、今や残っている部分はIAEAによるイラン国内の核施設の査察のみとなっている。

また11月に発表された最新のIAEA報告書によると、イランが保有する濃縮ウランの量は、JCPOAで許容されている最大量の20倍に、すでに達しているという。

ざっとまとめると、上記のとおりです。要約しているだけでも、イヤになります。。。

ファクリザデ氏の暗殺の首謀者が誰なのかは、まだ明らかになっていません。しかし。もし、イランの核開発をやめさせる/遅延させることが目的の暗殺であったのなら、実に愚かなやり方ですね。暴力で暴力をやめさせよう・食い止めようとするのは、しょせん自己矛盾でしかありません。

では、ページ f-7) を公開するまで、もう少しお待ちくださいませ。

 

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割り込みニュースの続報、Nov. 29

昨日(11月28日、2020)世界中で報じられた、イランのトップ核科学者モフセン ファクリザデ氏の暗殺に関する続報です。

イラン周辺の情勢を多少でも知っている人であれば、「イスラエルやアメリカとの関係が、さらに緊張しちゃうよ・・」と心配されたことでしょう。で、そのとおりになってしまいました。

イランと(今のところ)比較的仲の良い第三国の報道を探したところ、トルコの国営放送であるTRTによる報道も、YouTubeで見つかりました。
https://www.youtube.com/watch?v=K7opwi1WNR8

・ 暗殺の状況としては、イランのハタミ国防相によると、
まず、ファクリザデ氏をのせた自動車が射撃され、停止した → そこへ15秒ほど後に、15mほど離れたところに爆薬を搭載したトラックが来て爆発 → ファクリザデ氏はさらにひどいケガを負い、死亡
という手口だったそうです。
・ イラン政府の高官たちはすでに報復を誓っており、
まずイランの外相はこの暗殺をテロ事件と呼んで非難
次にイランのラヴァンチ対国連大使は
「私の国に対するアメリカやイスラエルによるいかなる無謀な行為についても、警告しておく。特に、アメリカの現政権の残る在位期間の間、注意を求める。イランイスラム共和国は、自国の民と国益を確保するためなら、必要ないかなる措置も取る権利を有している」
と書式で述べたそうです。

まだ今のところ、だれも犯行声明を出してはおりません。しかし国連へのイラン大使がすでに「イスラエルとアメリカ」をはっきりと名指ししているのが、不気味ですよね。

ただ、今回の暗殺のためイラン政府はディレンマに直面しているようです。トランプ政権は、2018年にJCPOA(上の黒いメニューで、f-4) をクリック)から脱退してイランへの制裁を再開したことに表れているように、イランに対しかなり強硬です。それに対し2021年1月に就任が見込まれるバイデン政権は、JCPOAへのアメリカの復帰を目指しているようです。そのため、来年1月20日までの期間をどうするか、難しい選択を迫られているわけですね。

下の記事でも申しましたが、
・ 核兵器とはこんなに深い闇の世界で、
・ その隠れ蓑として核発電がたびたび利用されてきた
という事実を、日本の反核団体はもっとアピールするべきでしょう。

原発事故が発生 → 反原発運動が盛り上げるが ・・・ → しばらくすると、
風化
というパターンが繰り返されてきました。原発事故も問題にしないといけないのは当然ですが、それと同時にこうした核がらみの世界情勢も紹介していかないと。核発電と核兵器の両方を統合的にとらえた日本語での反核情報発信を考えてらっしゃる人たちは、どこかにいらっしゃいませんか?
もしいらっしゃれば、
hidecius*jcom.zaq.ne.jp (← * を@ に置き換えてくださいませ)
までお知らせくださいな!

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割り込みニュース Nov28

ページ f-7) の執筆を進めておりますが、それを一旦停止して、飛び込んできたニュースを紹介します。

2020年11月28日(土)JST(日本時間)のニュースで、BBC newsやAl Jazeera English、日本語ではJiji.comや日本語版のCNNなどで広く報道されています。いずれも、情報ソースはイランの国営メディアです。Al Jazeera Englishのものが最も内容が多いようなので、それを基本にまとめてみると:

Al Jazeera English, “Breaking News: Top Iranian nuclear scientist assassinated near Tehran”
https://www.youtube.com/watch?v=nlbDuFQ7G40

イランの核科学者としてはトップクラスとされるモフセン ファクリザデ氏が、テヘラン近郊で暗殺された。同氏は、イランの革命防衛隊とも関係していた。イランのザリフ外相は本件をテロリストによる暗殺としており、イスラエルの関与を示す兆候が見られるとしているが、証拠は示していない。
イラン政府はこうした一連の核関係者殺害を、イランへの武力介入の一種であると主張している。

上記の要約で、「一連の核関係者殺害」というのが、日本の多くの読者にはわかりにくいかと思います。Al Jazeera Englishでは過去のイランの核関係者暗殺を列挙してくれています。(この過去の事例列挙が、日本語のニュースには見られません。やはり、こうした国際緊張と核問題を考える際には、複数の言語を使えたほうが良いですね)
それを要約すると:

2010年1月 著名な核物理学者のマスード アリ・モハンマド氏、暗殺さる
同年11月 各科学者で技術者のマジド シャフリアリ氏、暗殺
2011年7月 核科学者のダリウシュ レザイ・ネジャド氏、暗殺
2012年1月 ナタンズのウラニウム濃縮施設のスーパーバイザー、モスタファ アフマディ ロシャン氏、暗殺

そして、本日の暗殺が続いたわけですね。確かに、イランの核開発を妨害しようとする意図が見えるように ・・・ ただ、証拠がそろわないと、この種のことは断言できません。

いずれにせよ、核兵器とはこれほどまでに深い闇に覆われた伏魔殿なのです。そして、その伏魔殿の表向きの姿(隠れ蓑)として頻繁に使用されてきたのが、核発電(原発)ですね。

ナタンズの濃縮施設については、上の黒いメニューでページ f-4) もクリックしてみてくださいませ。

では、ページ f-7) の執筆を続けますが、公開できるには数日を要すると思います。しばし、お待ちくださいませ!

 

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ページ f-7) では・・・

f-7) では、ペルシャ湾岸を少し離れて、エジプトやアルジェリア、ヨルダンでの以前の「核への食指」について、短く紹介します。
その前に、UAEなどに原発を売り込もうとして結局は失敗した哀れなセールスマンのことも短く取り上げます。

しばし、お待ちくださいませ!

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