割り込みニュースの続報 II(Dec. 2)

ファクリザデ氏暗殺を受け、イランが国際協力を打ち切り強硬路線に転じるのではないかと、皆様も心配されたことでしょう。その心配が、はや現実のものになりそうな様子です。

Al Jazeera Englishによるビデオ “Iran Parliament moves to halt IAEA access to nuclear sites” が、YouTubeにアップロードされています。https://www.youtube.com/watch?v=mYutLugRbG4 です。
英語のニュースを聞いて理解できる皆さんは、ぜひこのビデオをご覧ください。
そうでない方々のため、内容を以下に日本語で短く要約しますね。

12月1日の火曜日、イランの議会が緊急に招集され、251人の議員たちが次のような要求を出した。
・ イラン政府は、IAEAによるイラン国内の核施設へのアクセスを停止し、あるいは制限せよ。
・ イランが行っているウラニウム濃縮は、JCPOA(上の黒いメニューで f-4) をクリック)の規定では3.67%となっているが、実際には現在のところ、4.5%である。これを、20%にまで上げよ。(d-3) をクリック)

こうした要望は監督者評議会に提出され、承認を受けることになっているが、 最終的な決定を下すのは国家安全保障最高評議会である。

2018年にトランプ政権がJCPOAから脱退して以来、イランもこの合意から徐々に抜け出しており、今や残っている部分はIAEAによるイラン国内の核施設の査察のみとなっている。

また11月に発表された最新のIAEA報告書によると、イランが保有する濃縮ウランの量は、JCPOAで許容されている最大量の20倍に、すでに達しているという。

ざっとまとめると、上記のとおりです。要約しているだけでも、イヤになります。。。

ファクリザデ氏の暗殺の首謀者が誰なのかは、まだ明らかになっていません。しかし。もし、イランの核開発をやめさせる/遅延させることが目的の暗殺であったのなら、実に愚かなやり方ですね。暴力で暴力をやめさせよう・食い止めようとするのは、しょせん自己矛盾でしかありません。

では、ページ f-7) を公開するまで、もう少しお待ちくださいませ。

 

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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