ページ f-7) の執筆を進めておりますが、それを一旦停止して、飛び込んできたニュースを紹介します。
2020年11月28日(土)JST(日本時間)のニュースで、BBC newsやAl Jazeera English、日本語ではJiji.comや日本語版のCNNなどで広く報道されています。いずれも、情報ソースはイランの国営メディアです。Al Jazeera Englishのものが最も内容が多いようなので、それを基本にまとめてみると:
Al Jazeera English, “Breaking News: Top Iranian nuclear scientist assassinated near Tehran”
( https://www.youtube.com/watch?v=nlbDuFQ7G40)
イランの核科学者としてはトップクラスとされるモフセン ファクリザデ氏が、テヘラン近郊で暗殺された。同氏は、イランの革命防衛隊とも関係していた。イランのザリフ外相は本件をテロリストによる暗殺としており、イスラエルの関与を示す兆候が見られるとしているが、証拠は示していない。
イラン政府はこうした一連の核関係者殺害を、イランへの武力介入の一種であると主張している。
上記の要約で、「一連の核関係者殺害」というのが、日本の多くの読者にはわかりにくいかと思います。Al Jazeera Englishでは過去のイランの核関係者暗殺を列挙してくれています。(この過去の事例列挙が、日本語のニュースには見られません。やはり、こうした国際緊張と核問題を考える際には、複数の言語を使えたほうが良いですね)
それを要約すると:
2010年1月 著名な核物理学者のマスード アリ・モハンマド氏、暗殺さる
同年11月 各科学者で技術者のマジド シャフリアリ氏、暗殺
2011年7月 核科学者のダリウシュ レザイ・ネジャド氏、暗殺
2012年1月 ナタンズのウラニウム濃縮施設のスーパーバイザー、モスタファ アフマディ ロシャン氏、暗殺
そして、本日の暗殺が続いたわけですね。確かに、イランの核開発を妨害しようとする意図が見えるように ・・・ ただ、証拠がそろわないと、この種のことは断言できません。
いずれにせよ、核兵器とはこれほどまでに深い闇に覆われた伏魔殿なのです。そして、その伏魔殿の表向きの姿(隠れ蓑)として頻繁に使用されてきたのが、核発電(原発)ですね。
ナタンズの濃縮施設については、上の黒いメニューでページ f-4) もクリックしてみてくださいませ。
では、ページ f-7) の執筆を続けますが、公開できるには数日を要すると思います。しばし、お待ちくださいませ!