割り込みニュースの続報、Nov. 29

昨日(11月28日、2020)世界中で報じられた、イランのトップ核科学者モフセン ファクリザデ氏の暗殺に関する続報です。

イラン周辺の情勢を多少でも知っている人であれば、「イスラエルやアメリカとの関係が、さらに緊張しちゃうよ・・」と心配されたことでしょう。で、そのとおりになってしまいました。

イランと(今のところ)比較的仲の良い第三国の報道を探したところ、トルコの国営放送であるTRTによる報道も、YouTubeで見つかりました。
https://www.youtube.com/watch?v=K7opwi1WNR8

・ 暗殺の状況としては、イランのハタミ国防相によると、
まず、ファクリザデ氏をのせた自動車が射撃され、停止した → そこへ15秒ほど後に、15mほど離れたところに爆薬を搭載したトラックが来て爆発 → ファクリザデ氏はさらにひどいケガを負い、死亡
という手口だったそうです。
・ イラン政府の高官たちはすでに報復を誓っており、
まずイランの外相はこの暗殺をテロ事件と呼んで非難
次にイランのラヴァンチ対国連大使は
「私の国に対するアメリカやイスラエルによるいかなる無謀な行為についても、警告しておく。特に、アメリカの現政権の残る在位期間の間、注意を求める。イランイスラム共和国は、自国の民と国益を確保するためなら、必要ないかなる措置も取る権利を有している」
と書式で述べたそうです。

まだ今のところ、だれも犯行声明を出してはおりません。しかし国連へのイラン大使がすでに「イスラエルとアメリカ」をはっきりと名指ししているのが、不気味ですよね。

ただ、今回の暗殺のためイラン政府はディレンマに直面しているようです。トランプ政権は、2018年にJCPOA(上の黒いメニューで、f-4) をクリック)から脱退してイランへの制裁を再開したことに表れているように、イランに対しかなり強硬です。それに対し2021年1月に就任が見込まれるバイデン政権は、JCPOAへのアメリカの復帰を目指しているようです。そのため、来年1月20日までの期間をどうするか、難しい選択を迫られているわけですね。

下の記事でも申しましたが、
・ 核兵器とはこんなに深い闇の世界で、
・ その隠れ蓑として核発電がたびたび利用されてきた
という事実を、日本の反核団体はもっとアピールするべきでしょう。

原発事故が発生 → 反原発運動が盛り上げるが ・・・ → しばらくすると、
風化
というパターンが繰り返されてきました。原発事故も問題にしないといけないのは当然ですが、それと同時にこうした核がらみの世界情勢も紹介していかないと。核発電と核兵器の両方を統合的にとらえた日本語での反核情報発信を考えてらっしゃる人たちは、どこかにいらっしゃいませんか?
もしいらっしゃれば、
hidecius*jcom.zaq.ne.jp (← * を@ に置き換えてくださいませ)
までお知らせくださいな!

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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