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SMRは小型なので事故を起こしても
小規模で収まる ・・・ そんな
宣伝が喧しいですが、実際には
SMRの実験でかなり物騒なものが
計画されており、それを破棄せよと
の要請がありました。
アメリカ政府関連の話ですが。

Beyond Nuclear Bulletinの
5月31日号にその問題を紹介する
記事がありました。
例によってBeyond Nuclearの
Lindaさん、Cindyさんからご許可を
得て、私の日本語化でその記事を
紹介しております。

上の黒いメニュー(項目は基本的に
アルファベット順)で s-8) をクリック!

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Beyond Nuclear Bulletinの5月25日号にあった、アメリカでのSMR開発に軍部が寄り添っている件に関する記事を、私んの日本語化で紹介しております。
Beyond NuclearのLindaさん、Cindyさんからご許可を得ております。
感謝!

特に、SMRの中にもfast reactorがある点には、充分ご注意ください。
fast reactorのブランケットは、核兵器用Pu-239製造には極めて好都合な装置ですのでね。

上の黒いメニューでは、基本的に項目をアルファベット順に配列しております。ページ s-7) を見つけて、クリック!

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付録 w-11) をアップロードしました。

Beyond Nuclear Bulletinの5月25日号に、核発電が気候変動に及ぼす悪影響に関するサマリーが掲載されていました。
Beyond Nuclearさんの許可を得て、それを日本語化し、
さらにいつもどおり私の創作漫画なども加えて公開しました。
Bulletinではさらに詳細をダウンロードできるようになっていますが、ダウンロード先は大変長いので、そこまでは日本語化しておりません。英語の論文などを読める方々は、ぜひダウンロードしてお読みくださいませ

では、上の黒いメニューの下のほうにある 付録 w-11) をクリック!

 

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ロシア軍、またダム破壊??

未確認情報ですが、Ukrainska Pravda
(ウクライナのオンライン新聞)に
よれば、ロシア軍がまたダムを破壊した
模様です。まずは、その記事を私の
日本語化で紹介しますね。
例によって、
< > 内は私からの補足説明です。

Occupiers blow up dam in Donetsk Oblast, causing flooding | Ukrainska Pravda

*****************************
ドネツク州でも占拠ロシア軍がダムを
破壊、洪水を引き起こす

Kateryna Tyshchenko記者
2023年6月11日、18: 31現地時間

占拠ロシア軍が、ドネツク州にある
Mokri Yaly川のダムを破壊した。
<ウクライナ東南部のドネツク州とその
西にあるザポリージャ州の州境そばを流
れています>  川の両岸で洪水が発生
している。

情報源:  Tavriia 前線防衛軍の
スポークスパーソンValerii Shershenが
Ukrainska Pravda紙へのコメントで
述べた。

引用Mokri Yaly 川で占領ロシア軍が
ダムを爆破、両方の川岸で洪水が発生
している。だがこのためにTavriia
前線防衛軍の攻撃作戦が影響を受ける
ことはない」

詳細このスポークスパーソンの説明
によれば、水力発電施設を爆破する
ことで、ロシア軍はウクライナ軍の
反攻攻勢を鈍化させたいそうだ。


Painting, “Empty Gain”
私の昔の作品

「占拠ロシア軍はまずKarlivka貯水池
を爆破、次に Kakhovka水力発電所を
爆破、そしてザポリージャ州にある
ロシア軍占拠地区にある水力施設を
破壊した。ザポリージャ州では前線
防衛軍が <ロシアの防衛線を> 突破
してくるものと想定、そこでロシア
はそれを鈍化させるために <ダム
破壊という> 先述に再度訴えた。
結果、Mokri Yaly川の水力施設を破壊
するに至ったのである。だが、この
被害があっても前線防衛軍の進撃には
影響が出ていない」とShershenは
述べている。

さらに彼によれば、一般論としてTavriia
前線では、前線防衛軍はすでに防衛から
攻撃へと行動を変えている。その最初の
成果として、Blahodatneという集落は
<ウクライナ軍によって> 解放され、
Urozhaineという村でもウクライナ軍が
進撃を続けている。ロシア軍は
Novopavlivkaに熾烈な空爆を実施、
3名が負傷し民間人の住宅1軒を破壊し
民間家屋10軒に損傷をもたらした。

近所にある、アシジの聖フランシスの像。私の20分クロッキー。「主よ、私をあなたの平和の器となし ・・・」

近所にある、アシジの聖フランシスの像。私の20分クロッキー。「主よ、私をあなたの平和の器となし ・・・」

全体的に Vremivka と Novopavlivka
の両前線では、ロシア軍はウクライナ軍
の部隊の進軍を妨害しようと躍起だ。
奪われた陣地を取り戻そうとけん命で、
他の部隊をこの2つの前線に送り込んで
いる。Blahodatne地区では、ロシア軍は
かなりの損害を被った。

Tavriia前線では、侵略ロシア軍はこの
1日間のうちにウクライナ軍の陣地を
22回も攻撃、両軍が接触する地点
ならびに近隣の集落めがけて456回
もの砲撃を加えた。

同日、ウクライナのロケット軍と
砲兵隊とは1,520回の砲撃を行った。
その標的としては、敵兵の集団や兵器、
軍事機器、さらにZhytel 電子戦
ステーションがあった。さらに、
前線防衛軍はロジスティクスの中心や
弾薬庫を攻撃した。対砲兵射撃も
行われた。

***************************

都合の悪いものは、すべてぶっ潰す ・・・そんな軍隊って ~~~

都合の悪いものは、すべてぶっ潰す ・・・そんな軍隊って ~~~

私(ひで)は、ロシアに対する恨みも
敵意もありません。私が今まで話をして
きたロシア国籍の個々人は、とても
優しい人たちばかりでした。
しかし、私がどう思うかといった問題
ではなく、ここまでに実際にロシア軍が
やらかしてきた行為を見ると、
・ とにかく、相手の嫌がることをする
・ そのためには、民間人の犠牲も自然
破壊も気にしない
という行動様式を貫いてらっしゃい
ますよね。

しかも、ザポリージャ州もドネツク州も
ロシアが併合を宣言した地区です。
なら、「ロシアの ”つもり” としては」
自国領土のダムだったはずです。
それを平気で破壊、しかも上の記事に
よれば一度ならず。

破壊すれば広域に被害が出てウクライナ
軍の作戦を妨害できるインフラであれば、
自然破壊になろうが民間人が死のうが、
気にせず破壊する ・・・
そうした軍隊がザポリージャ原発を
占拠しているのですから、「巨大ダーティ
ボム化」 が起こらないと決めつけるのは
おめでた過ぎますよね。

ウクライナの国営報道機関Ukrinformに
よる報道も、見てみましょう。
Russians blow up dam in Zaporizhzhia region – Ukraine’s military spokesperson (ukrinform.net)

イカレタ独裁者にとって「抑止」って・・・

イカレタ独裁者にとって「抑止」って・・・

**********************************
2023年6月12日 08:39am 現地時間

ロシア軍が、ザポリージャ州の
Novodarivka 村近郊にあるダムを
爆破、Mokri Yaly川の両岸沿いの
地域に洪水が発生している。

ウクライナのTavriia軍のスポークス
パーソンValerii Shershenがウクライナ
のテレビで、そう発表したとUkrinform
は報じている。

「Tavriia軍のいるこの現地では、敵軍は
神経をすり減らしあらゆる手を尽くして
防衛線を突破されるのを防ごうと
あがいている。カホヴカ水力発電所
(ダム)を爆破したのち、ロシア軍は
より小型の貯水池の爆破を続けている。
ある情報によれば、Novodarivkaの集落
近くにあるダムもロシア軍は爆破、
そのため川の両岸地域で洪水が発生して
いるようだ。

このスポークスパーソンによれば、この
洪水のためにウクライナ防衛軍のTavriia
部による攻勢行動に影響はないという。

それ以前の報道によれば、ウクライナ陸軍
はドネツク州とザポリージャ州の州境付近
にあるBlahodatne、Neskuchne、
Makarivkaの各村を奪い返したとのこと
である。
*******************************************

ああ、もう~~ 私の点描練習

ああ、もう~~
私の点描練習

ダム破壊の次は、化学工場破壊 ⇒ 実質上
の化学兵器化 なのか、それともいよいよ
原発大事故を故意に引き起こす ⇒ 巨大
ダーティ ボム化、なのか??

いずれも現実化しないことを祈ります!

 

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カホヴカ貯水池破壊のザポリージャ原発 への影響、別見解

日本語のメディア報道では、IAEAによる
「数か月は、冷却水は得られる」ばかり
が流れていますよね。
でもBeyond Nuclear Bulletinの6月9日号
では、次のSouth China Morning Postと
いう香港の英語紙の記事を紹介して
います。
Destruction of Nova Kakhovka dam jeopardizes Zaporizhzhia NPP cooling – Beyond Nuclear

その記事を、いつもどおり
私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
で、紹介しますね。

Argument II -- Existence / Non-existence
片面だけ見ていると~~
”Argument II: Existence/Non-existence”
私の昔の作品

***********************************
Ukraine Kakhovka dam’s reservoir no longer has enough water to cool nuclear plant, operator says | South China Morning Post (scmp.com)

Ukraine Kakhovka dam’s reservoir no
longer has enough water to cool nuclear
plant, operator says
(ウクライナのカホヴカ ダム貯水池、
原発の冷却用の水が不充分と事業者)

ウクライナ南部にあるカホヴカ ダムの
貯水池からはザポリージャ原発の原子炉
を冷却する水を組みだせないと、同ダム
の運営事業者がこの木曜日 <8日> に
語った。

<その事業者である> Ukrhydroenergo
の Igor Syrota CEOによれば、この
貯水池の水位は「重要な閾値である
12.7mを割り込んでしまっている」
つまり、この貯水池からはもはや
ザポリージャ原発の冷却水池に水を供給
できない」と、同CEOはウクライナ
テレビで述べた。

だが国連の核エネルギー機関 <IAEA
のこと> は、ダム事業者による水供給が
不能になっているとの主張を否定した。

IAEAの発表には、「ウクライナの
ザポリージャ原発では今もカホヴカ
貯水池からの水のくみ上げを続けて
いる」 とある。

このダムはドニプロ川にあり、貯水池を
形成している。そこから約150㎞上流の
ザポリージャ原発に冷却水を供給して
いるが、これはヨーロッパ最大の原発で
目下ロシアが占拠している。

IAEAのRafael Grossi事務局長は来週
同原発を訪問する予定だが、やはり
以前に水位が12.7mを下回るとポンプ
での水のくみ上げができなくなると
語っている。

同原発敷地内外にある冷却水池はまだ
「しばらくは」使用可能で、原子炉と
建屋内の使用済み核燃料冷却プールの
冷却に使えると、Grossiは述べている。
****************************************

当面は大丈夫 ・・・スヤスヤ おい、寝ていて大丈夫なのか??

当面は大丈夫 ・・・スヤスヤ
おい、寝ていて大丈夫なのか??            かなり昔の、私の人体デッサン

さらに、ウクライナ国内からの報道も
見てみましょうね。

Destruction of Kakhovka Dam continues, reservoir water levels keep declining – Ukrhydroenergo – Euromaidan Press

Euromaidan Press(2014年設立の、
ウクライナの英語報道機関)

****************************
Destruction of Kakhovka Dam continues,
reservoir water levels keep declining –
Ukrhydronergo

(カホヴカ ダムの崩壊続く、貯水池の
水位低下が続ているとUkrhydronergo)

2023年6月8日

ウクライナの水力発電事業者
Ukrhydroenergoの発表によれば、
カホヴカ貯水池の水位は低下を今も
続けており、しかも排水用ダムならびに
発電所ビルと水門の間にある土製の
挿入構造物も崩壊を続けている。

「カホヴカ貯水池の水位は昨日1日で
1m以上低下した」 ― Ukrhydroenergo.

このダムが枯渇したら~~

このダムが枯渇したら~~

カホヴカ水力発電所(HPP) 下流での
洪水を軽減するため、Ukrhydroenergo
はHPPの稼働を調整していると発表
している。ダムより上流の水をドニプロ
水系の他の貯水池に貯水しているのだ。
この水系には他にも、ドニプロ側に
沿って数か所の発電所やダムがある。

「Ukrhydroenergoでは、設計研究所で
あるUkrhydroproject と協力して、
カホヴカ貯水池に防水せきを建設して
爆破以前の本来の水位を回復する
プロジェクトに取り組んでいる。目下、
優先課題と作業の一覧を作成中だ」
― Ukrhydroenergo

まともに工事などできるのか??

まともに工事などできるのか??

更新情報

Ukrhydroenergoの Ihor Syrota CEO が
この防水せきプロジェクトに関する
詳細を知らせてくれた:

  • この防水せきは、この貯水池の
    上流部に設ける。
  • その建設には約2か月を要するが
    該当地域が解放され次第着工が
    可能になる。
  • 現時点では防水せきの設計を
    進めており、必要な材料と機械類
    の検討を行っている。
  • その設計と建築は、ウクライナの
    事業者が行う。

さらにSyrota によると、今回の洪水の
ピークはすでに過ぎているのだが、
カホヴカ貯水池からの水の漏出は今も
続いているそうだ。

「(貯水池の水位が) もうすぐ重要な
敷居値である12.70 にまで低下して
しまう。そうなると、発電所上流での
取水は不可能になってしまう」とも、
Syrotaは語っている。
****************************

不安・・・ 私の20分クロッキー

不安・・・
私の20分クロッキー

防水せきは2か月ほどでできるとの
ことですが、ロシア軍からの妨害が
あったら??
その場合、今の状態がいつまで続いて
しまうのか、神のみぞ知りたもう
・・・そうなると、ザポリージャ原発は
冷却水と冷却用電源の二重の不足を
抱えることになります
核発電はヒトの手におえない困難な
災害をもたらしえる、特に軍事が
絡んだ場合には・・・ ってこと
ですよね。

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カホヴカ ダム運営事業者とIAEAの間で見解の食い違い??

カホヴカ ダム破壊によるザポリージャ原発
への影響について、
ダム運営事業者のとIAEAの間で見解の相違
があるのかも??
と匂わせる報道の紹介です。

Beyond Nuclear Bulletin  2023年6月9日
にある
Destruction of Nova Kakhovka Dam
jeopardizes Zaporizhzhia NPP cooling
という記事の冒頭部を引用します。

***********************
June 9, 2023 , UPDATE:  Ukrainian operators at the Zaporizhzhia nuclear power station (still under Russian military occupation) warn that the water level in the Kakhovka reservoir behind the breached Nova Kakhovka Dam has dropped below 42 feet and that the nuclear reactor’s cooling water pumping station is no longer capable of pumping water up to  replenish cooling water levels going into the six shutdown reactors from the reserve cooling water canal and storage pond system.  IAEA is disputing this  reporting of the reactor operator’s alert and maintains that there is no imminent threat of fuel damage given that current cooling water reserves onsite in cooling channels and ponds are adequate for several more months.

(以下略)
***********************

詳しくは、近日中に!

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カホヴカ ダム破壊のザポリージャ原発への影響

オーストラリアのabc Newsウェブ
サイトより
The Zaporizhzhia nuclear plant used water from the destroyed Nova Kakhovka dam. What happens now? – ABC News

The Zaporizhzhia nuclear plant used water
from the destroyed Nova Kakhovka dam.
What happens now?
(ザポリージャ原発はノヴァ カホヴカ
ダムから水を引いていた。そのダムが
破壊された今、何が起きるのか?)

崩壊・・・

崩壊・・・

6月9日JST現在、ノヴァ カホヴカ
ダムの破壊とそこからの大洪水が
ニュースを賑わせ、「ザポリージャ原発
には大きな影響はない」との報道が多い
のですが、「原発には影響ない」と
安心しきって良いのでしょうか??

6月9日朝JST時点の、オーストラリアの
abc Newsウェブサイトが、この問題に
特化した記事を公表してくれています。

そこから、例によって
私の抜粋・日本語化で紹介しますね。
< >内は、私からの補足説明です。

***********************************
・・・・・
(記事の冒頭部は省略)
・・・・・

このダム貯水池からザポリージャ原発
への水供給は、途絶えてしまって
いるのか?

現時点ではまだ、途絶えていない。

IAEAのチーフRafael Grossi によれば、
ダムが崩壊してしまったものの、まだ
数日は水をポンプでくみ上げることは
可能だそうだ。

“「ただ、単位時間あたりにくみ上げ
られる水量は、水位が低下しているため
減る恐れがある」と、Grossiは述べた。

この火曜日 <6日> にGrossi が語った
ところによれば、同貯水池の水位はその
時点で16.5mだったが、これが 2.7m に
なると、ポンプでのくみ上げが不可能
になる

ウクライナの原発 あくまで、概略地図ですよ

ウクライナの原発
あくまで、概略地図ですよ

 

・・・(原文ではここにTweetが引用
されていますが、省略)

Grossiによれば、まだパニックに陥る
理由はないが、ザポリージャ原発が
深刻な危機に直面していることは確かだ。

「この危機を軽視して、何も問題が
ないかのように思わせるわけには、
いかない」とGrossiはジャーナリスト
のLenka Whiteに語っている。 .

(Tweet引用)
「この貯水池の水位が確実に低下を
続けているので、それが大問題である
ことに間違いはない。原子炉の冷却に
欠かせない貯水池の水位も、下がり
続けている」

同原発が他の水源から水を得ることは
可能か?

Grossiによれば、このダム以外に
利用できる水源もあるそうだ。

「主な代用水源となるのが、原発のすぐ
そばにある大型の冷却水池だ。この池は
ダムの貯水池の高さよりも高い位置に
設けられている」と、Grossiは言う。

ウクライナの国営核エネルギー公社
EnergoatomのヘッドPetro Kotinに
よれば、ダム貯水池の水位が低下
しても、この冷却水池の水位には
影響がない。.

さらにザポリージャ原発は現在停止して
いるので、Grossi によれば 「数か月は」
冷却水がなくなることはないという。

橋(道路)が壊れた~~

橋(道路)が壊れた~~


この原発が洪水に見舞われる恐れは?

ザポリージャ原発が洪水に見舞われる
恐れはない。

このダムからは濁流がウクライナ南部に
流れ落ちているが、ザポリージャ原発は
このダムよりも川の上流にある。

さらにGrossiによると、この原発の
安全面には、「緊急のリスクはない」
とのことだ。

ダムと同様、原発が軍事標的にされる
恐れは?

Atlantic Council <大西洋評議会、
アメリカに本部を置く国際問題のシンク
タンク> のMichael Bociurkiw によれば
ロシアに水源地を攻撃する能力と意図が
あったのであれば、原発も標的にされ
うると考えても、「想像の飛躍
ではない」。

「それは想像するのも恐ろしく、まさに
今回の戦争でロシアが肥えてはいけない
一線だ」と、BociurkiwはABC News.に
語った。

Bociurkiwによれば、今回のダム攻撃は
戦争の局面が変わりつつあり、
ヴラディミール プーティンが「隅に
追い詰められている」ことの現れかも
しれない。

Grossi はこの5月終わりにロシアと
ウクライナに対し、戦闘で同原発に
リスクを発生させないよう求めている。

さらに同氏によれば、上述の冷却水池は
停止中のこの原発の冷却に充分な冷却水
を供給しているので、それに損傷を
もたらさないことが不可欠だそうだ。

この池に損傷をもたらすような
行為は、何1つ行ってはならない」
と、Grossiは求めている。
********************************

不安 ・・・ 私の15分クロッキー

不安 ・・・
私の15分クロッキー

要するに、ノヴァ カホヴカ ダムは
ザポリージャ原発より下流にあるので、
ザポリージャ原発を洪水が襲うことは
考えにくい
原発専用の冷却水プールは被害を受けて
いないので、そこから冷却水は向こう
数か月間得られる
ということですね。
確かに、今回のダム破壊は原発への
影響を狙ってのものではないだろうと
私も考えます。

ただ、すると問題は、
・ その冷却水プールが攻撃を受けたら?
・ 数か月はプールの冷却水で大丈夫
だけど、ダムの修復なんて、数か月で
できるの??それも、ロシア軍からの
妨害があるかもしれないのに??
・ このままダムを復旧できずに貯水池
の水位が下がり続け、数か月経過して
しまったら?
・ 水があっても、以前から問題に
なっている電力供給は??

ということですね。
核発電という以上、何らかの形で放射性
物質を大量に使います。
すると、放射性物質からの崩壊熱を
冷まさないと・・・
そこに戦争が介入してきたら??

つい2~3年前なら、「ワイルドな
想像力が生んだ杞憂」で片付けられて
いたでしょうけど、今や現実の問題に
なってしまったわけですね。

気を失う ・・・ 私の20分クロッキー

気を失う ・・・
私の20分クロッキー

以下は、起こってほしくない大惨事なの
ですが~~
結局、数か月経過してザポリージャ原発
が結局メルトダウンを起こしてしまった
場合、
原発 ⇒ 巨大ダーティ ボム化(一種の
核兵器使用、上の黒いメニューにある
ページ d-6) のリスク 3) )
ということで、NATOが介入するのか?
という懸念が噂されていますよね。

IAEAが今のところ原発には差し迫った
リスクはないと発表、数か月分の貯水が
あるとしているのも、NATOの介入 ⇒
第三次大戦 というリスクを招きたくない
という配慮によるものでは?? という
推察もあります。
むろん、そんな事態へと発展しないこと
を祈りますが、

少なくても明白なのは:
1か所の原発が戦争に巻き込まれた結果、
第三次大戦へのエスカレーションが
少なくても一部で懸念される事態にまで
なってしまっている
ということです。

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今までの日本での反核運動に欠けて
いたものの1つとして、基礎コース
とでも呼ぶべき初心者向けの学習
コースが見当たらない、という問題を
指摘しております。

反原発セミナーなどに出てみると、
難しくて、わからない。
でも、講師さんに質問したくても、
どんな質問をすればよいのやら~~
といったひそひそ話をよく聞きます。

要するに、セミナーの内容を聞く前に、
そうした方々はまず基礎コースを
学ぶべきですよね

ところが!
今のところ、日本語ではそうした
基礎コースに当たるものが見当たりません
これは、反核勢力の有志が基礎コースを
作成すべきだと思うのですが。。

上の黒いメニュー(項目は基本、
アルファベット順)で、e-7) を見つけて
クリック!

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カホヴカ ダム破壊の件、BBCの記事

What we know about Nova Kakhovka dam incident – BBC News

6月6日JSTに報道されたこの大惨事、
報道を見かけるようになってから数時間
はごく短い報道しか見つかりません
でしたが、同日夜(JST) になってから
詳しい記事を見るようになりました。
とにかく、ザポリージャ原発の惨事に
つながらないことを、また

直接・間接に被害を受けた方々のために、
祈ります!

かなり巨大な貯水池なのですが、原発は
ここまで大量の水を必要とします。
「やかんをのせたら~~」で幾度か
指摘している通りですね。
(上の黒いメニューで下のほうにある、
付録 w-2)、付録 w-10) など)
さらに、どうもロシア軍が何らかの悪さ
をやらかしたように見える本件ですが、
まさしく「核兵器の製造に原発を利用
していない場合でさえ、原発そのものが
一種の核兵器になりかねない」リスクが
ハッキリ現実化してしまいましたね。
(ページ d-6) にある 3) 巨大ダーティ
ボム化リスク)
いまだに「平和利用という洗脳」に
マヤかされている皆さん、目を覚まし
ましょうよ!

ついに・・・

ついに・・・

ここでは、BBCウェブサイトにある
関連記事をいつもどおり私の日本語化で
紹介します。
< > 内は、私からの補足説明です。

************************************
ノヴァ カホヴカ ダムの惨事について、
分かっていること

ウクライナ南部でロシア占拠下にある
地域の巨大ダムが破壊され、洪水が
発生している。

ウクライナ軍とNATOは、ロシア軍に
よるダム爆破だと主張、非難している。
一方、ロシアはウクライナの仕業だと
主張している。

ダム周辺市域のコミュニティからは、
何千人もの住民が避難している。どの
ようなものであれ洪水となれば破局を
招きかねず、それを恐れている。
では、現時点までに判明していること
を以下に紹介する。

このダムは、どこに?

カホヴカ水力発電所は、ウクライナは
ケルソン(ヘルソン)地区のノヴァ
カホヴカという町にある。現時点では、
この地区はロシアが占拠している。

このダムは旧ソヴィエト時代に建設
されたもので、ドニプロ川にある6か所
のダムの1つだ。この川はウクライナ
北部から南部を貫通して黒海に流れ込む。.

大変大きな貯水池であり、地元の人たち
は「カホヴカ海」と呼んでいるほどだ。
湖岸の場所によっては、対岸の陸が見え
ないためだ。貯水量はアメリカはユタ州
にあるソルトレイク湖の水量に匹敵する
ほどだと、Reutersは報じている。.

エスカレートしたら・・・

エスカレートしたら・・・

何が起きたのか?

静画画像や動画を見ると、このダムが
大きく破損している。大量の水が零れ
落ち、下流のケルソン方面が洪水に
なっている。

ダムの損壊がいつ発生したのかは、
はっきりしていない。だが衛星画像
からは、何日か前に損壊した模様だ。

このダムに至る道路には、すでに6月
2日に損傷がみられたが、水の流れに
変化が見られたのは6月6日のこと
だった。6日の画像では、壁の欠損と
周辺建築物の崩壊とが明らかだった。
現時点では、この道路の損傷が6月6日
のダム崩壊と関連しているのか否かは
不明。

ウクライナのノヴァ カホヴカ ダムの
受けた損害

下流での洪水がどこまで広がるのかは
明らかではないが、重要な集落を壊滅
させてしまうのでは、という不安が
広まっている。そうした重要地域には、
およそ16,000人の住民が暮らしている。

ノヴァ カホヴカの画像を見ると、
建築物が洪水に囲まれている様子が
わかり、自治体役所周辺ではなんと
白鳥が泳いでいる。

こんなことに、ならないことを!

こんなことに、ならないことを!

ダムの下流80㎞に満たない距離にある
ケルソン市の低地帯に住む住民には、
可能な限り早く非難し高台に避難場所を
見つけるよう警告が出ている。

ケルソン地域の首長Oleksandr Prokudin
が今朝ウクライナのTVに述べたところ
では、すでに8か所の村落が完全に洪水
に沈んでおり、被害はさらに広がる
模様だ。

ドニプル川はさらに150トンもの産業用
潤滑剤で汚染されており、加えてさらに
300トンが漏出するリスクがあると、
ヴォロディミール ゼレンスキー大統領は
述べている。

攻撃されたのか?

このダムの決壊原因は、まだ明らかに
なっていない。ウクライナ軍は、ロシアが
意図的に爆破したのだ、としている。
確かに、そう見える。このダムに至る
道路を進軍してウクライナ軍がダム
経由で川を渡りロシア占拠地域に入り
込んで反攻をしかけてくるのでは、
とロシアは恐れていた可能性がある。

だがクレムリン <ロシア政府> の
スポークスパーソンDmitry Peskov は
ロシアの関与を否定しており、
ウクライナによる蛮行だと主張して
いる。クリミア半島から水供給を奪おう
とする、ウクライナによる破壊工作だと
いうのだ。クリミア半島は、2014年
以来ロシアに占領されている。

BBCは、いずれの主張もまだ検証
できていない。

このダムを爆破すれば、~~

このダムを爆破すれば、~~

このダムは極めて重要なもので、用途が
いくつもある。

このダムの水がある貯水池は巨大なも
ので、上流の集落多数に上水を供給して
いる。農業用水として作物の栽培を
支えており、今回の決壊被害が広まれば
何万人もの住民が被害をこうむる。

このダムはさらに、160㎞ほど上流に
あるザポリージャ原発の冷却水も供給
している。同原発は現時点ではロシアが
占拠しており、この貯水池からの水が
なければこの原発は問題を起こす。

IAEAによれば、これで直ちに核事故
発生のリスクはないが、状況を凝視して
いくという。

IAEAが後に発表した声明によると、
ダムの水位がポンプでくみ上げられる
最低水位である12.7mを下回ったと
しても、ダムの上流では今もザポリージャ
原発へのポンプ給水は可能で、冷却水源
としては他の水源も利用できるそうだ。
その一例として、今回の破壊現場の隣
には大型の冷却水プールがある。

闇で何が行われたのか??

闇で何が行われたのか??

カホヴカのダムと貯水池

そうであっても、このダムはドニプロ川
の水をロシアが占拠中のクリミア半島
へと供給するための不可欠な設備だ。
つまり、クリミアの上水供給に影響が
出るものとみられる。

2014年にロシアはクリミア半島を占拠
したが、それ以来ウクライナはノヴァ
カホヴカからの水供給チャネルを
ブロック、クリミア半島では水不足に
よる危機が発生していた。

昨年、ロシアがウクライナへの全面
侵略を開始し、ロシアはこの水チャネル
を再度開通させた。だが、このダムが
決壊した今、水位が低下しており同
チャネルの水の流れが再度停滞する
可能性がある。

今回の侵略開始以来、ロシア軍は
ウクライナ全土のダムに攻撃を幾度も
加えており、洪水や停電を引き起こし
てきている。

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凝視を続けます
私の昔の作品
Kettle2015Oct19

凝視を続けます 私の昔の作品

凝視を続けます
私の昔の作品

では、このダム破壊とそのザポリージャ
原発への影響については、今後も
適宜、報道記事を紹介してまいり
ますね。

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カホヴカ ダム破壊の件

ukraine southern operational command – Search Results | Facebook

より

このカホヴカ ダムが危機に瀕している
件については、「やかんをのせたら
~~」では以前にも取り上げました。
その心配していたことが、どうも
現実化してしまったようです。
発表当事者であるSouthern Operational
CommandのFacebookページより。

いつもどおり、私の日本語化、
< >内は私からの補足説明。

******************************
The Kyiv Independentの報道より

ウクライナ軍の南部作戦司令部が6月
6日<現地時間>早く発表したところに
よれば、ロシア軍がカホヴカ水力発電所
を爆破した模様だ。ウクライナ軍の公式
Facebookページによれば、「破壊の規模、
水の量と流速、浸水してしまいそうな
地域の面積をw去りだす作業を行って
いるところだ」

各種ソーシャル メディア<SNS> で
広く公開されている動画を見ると、
このダムのうちロシア軍が占拠している
ドニプル川東岸寄りの箇所に、大きな
損傷が発生している。

Euronews Englishの報道より

ウクライナ軍の南部作戦司令部が火曜日
朝発表したところによれば、ノヴァ
カホヴカ水力発電所をロシア軍が爆破
した模様だ。このため、ケルソン市と
周辺が壊滅してしまう恐れがある。
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崩壊熱  (使用済みも含めた) 核燃料  送電グリッド ディーゼル発電機 ~~ 燃料があとわずか 冷ましてくれ~~!

崩壊熱  (使用済みも含めた) 核燃料  送電グリッド
ディーゼル発電機 ~~ 燃料があとわずか
冷ましてくれ~~!

上記はいずれも2023年6月6日、
日本時間の午後発表の報道です。

ダムが決壊すれば、
下流地域での洪水
このダムから給水を受けていた地域での
水不足
は当然ですが、
ザポリージャ原発の冷却水も、このダム
からのものでしたよね。
(「やかんをのせたら~~」でも、
以前に紹介しました)
同原発はすでに発電を停止してはいます
が、稼働停止しても
原子炉内には核燃料その他の放射性物質
が大量に残っているため、
大量の崩壊熱を発しています。これを
冷やさないと当然、火災や最悪の場合
メルトダウンなどが起こりえるわけ
ですね。まさしく核発電所(原発)は
そのまま、核兵器にもなりえるわけです。
ザポリージャがそうなった場合、NATO
も黙ってはおりますまい。
原発をきっかけに、第三次世界大戦が
始まってしまうのでしょうか??

それにしても みなさん、
これでも核発電を「平和利用」などと
お考えになりますか?

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