nw-2) (nuclear war) たとえ 「スーパー ソルジャー」 が出来ても ~~

2023年4月

遺伝子操作で 「放射線に強いスーパー
ソルジャー」 ??
“Unprecedented” Chinese Genetic Experiment May Lead To Army Of Radiation-Resistant Super Soldiers | ZeroHedge

「極右」 とか 「極左」 とか見なされている
メディアの記事は、「やかんをのせたら~~」
ではあまり取り上げないのですが、他の
メディアの報道が短すぎたりする場合には、
やむをえず取り上げる場合もございます。
今回は、そんなケース。

下で紹介するZero Hedgeというブログは、
そうした極端さを有することでも知られて
おります (Zero Hedge – Wikipedia) が、
同時に最先端ニュースを取り上げること
でも有名だそうです。

こんなバケモンがでたあ??ほんまかいな!?

こんなバケモンがでたあ??ほんまかいな!?

で、そのZero Hedgeから、中国軍部に
よる 「クマムシ ソルジャー」 研究に関する
記事です。なんせ 「ほんまかいな??」 と
言いたくなるような研究ですから、詳しい
報道を読みたいのですが、他のメディア
での記事には短いものが多いです。

なぜ、この話題を取り上げるのか?

放射線に強いソルジャーを遺伝子操作で
作りたがっているということは、当然、
「何のために??」 という問題が生じます
よね。つまり、「やかんをのせたら~~」 の
フォーカスからは、「中国軍は、人間を遺伝子
操作してでも放射線に強いソルジャーを
作って、戦術核兵器を効果的に使用できる
戦争にでも備えているのか??」 という疑問
があるわけです。
遺伝子操作そのものの技術的側面、つまり
幹細胞の利用性とか核酸がどーのこーの
とか言った問題は、本ウェブサイトではなく、
遺伝子操作を専門にしている他の書籍や
ウェブサイトなどをお読みください

「やかんをのせたら~~」 では軍事的側面、
要するに 「戦術核兵器を効果的に使用
できる戦争にでも備えているのか??」
という側面を今後追いかけていきます
今回は、まず概論的な内容の記事を、
いつもどおり私の日本語化で紹介します。
< > 内は、私からの補足説明です。
下記では、ボールド文字になっている
個所は原文に合わせたものです。

ほんまに出た~~!

ほんまに出た~~!

**************************
“Unprecedented” Chinese Genetic
Experiment May Lead To Army Of
Radiation-Resistant Super Soldiers
(中国で 「前代未聞の」 遺伝子実験、
放射線に強い兵士の軍隊が誕生か?)

Tyler Durden <← ペンネームだそう
です>
2023年4月1日

中国からの各報道を引き続き調べたが、
同国の科学者たちはフランケンシュタイン的
とも呼ぶべき遺伝子実験を今も続けている
ようだ。ヒトのDNAを操作することを目指し
ているらしい。倫理的な問題は、すべて
無視して。一体、どんな危険性があるの
だろうか?

香港に本拠を置く South China Morning Post
<SCMP> には、今週、中国軍部につながり
のある科学者チームによる画期的な研究に
関する奇妙なヘッドラインがお目見えだ。
北京で研究にあたっているチームだ。
前代未聞の動物遺伝子実験に携わる
中国のチーム、死の灰を浴びても生き残る
スーパー ソルジャーの誕生に至る可能性
を指摘」

このプロジェクトが最初に報じられたのは、
Military Medical Sciencesという中国語の
学術誌だ。それ以来、科学界のメディアに
よる注視や関心を集めている。同時に、
倫理面での深刻な物議も引き起こしており、
この実験の監督者たちは 「まったく合法的だ」
とこのプロジェクトを擁護している。

放射線なんて、平気だぞ~~!

放射線なんて、平気だぞ~~!

詳細な報道を読むと、この軍部の科学者たち
は 「顕微鏡で見るクマムシという生物の
遺伝子をヒトの胎芽幹細胞に挿入し、
幹細胞の “放射線への抵抗力” を大幅に
増殖させることに成功した」 と主張している。

「科学者たちによれば、この史上初の実験が
成功したことで、死の灰を浴びても耐えられる
強靭なスーパー ソルジャーが出来る可能性
もある」 とSCMPは報じている。この実験
プロジェクトの一環として、クマムシの主要
遺伝子をヒトのDNAに胎芽細胞を利用して
導入するという実験も行った。このクマムシの
遺伝子があると、顕微鏡下のこの生物は
放射線への耐性やその他極端な環境要因
に耐えられるというという稀な特性を持つ。

以前から科学者たちは、クマムシにはある
特殊な遺伝上の秘密があり、それがヒトの
存続や長寿をいつの日かもたらす可能性も
あると考えてきた。クマムシは8本足の
微小な生物で、全長は1㎜に満たない。
その特徴を要約すれば、下記の通り。

クマムシは極めて小型の愛らしい生物だが、
殺すことが現実上不可能な生き物だ。
顕微鏡下のこの生物は、沸騰している熱湯の
中でも、深海に眠る海溝の底でも、宇宙空間
の凍り付く暗黒の中でも生存できる。この
8
月にはイスラエルの宇宙船が科学実験の
一環として、クマムシを積んで月に向かって
いたが、月面に衝突してしまった。科学者
たちは、そのクマムシは今も生きている
可能性があると考えている。<原文には
リンクがあり、Tardigrades: we’re now polluting the moon with near indestructible little creatures (theconversation.com)

ラボから出てきたソルジャーは ・・・

ラボから出てきたソルジャーは ・・・

クマムシの遺伝子の中にはシールドの
ようなタンパク質を作る遺伝子があり、その
タンパク質がクマムシを放射線やその他の
害から守る。SCMPによる今回の実験に
対するレビューによれば、今回の中国の
科学者チームは 「CRISPR/Cas9という
遺伝子改変ツールを用いてその遺伝子を
人間のDNAに組み入れる方法を見つけた。
この遺伝子ツールは、今ではほとんどの
バイオ ラボで利用できる」 と述べた。

このレポートにはさらに、「北京の軍事科学院
の放射線バイオテクノロジー ラボで教授を
務めるYue Wenが率いるチームによれば、
今回のラボでの実験では、ヒトの胎芽細胞に
クマムシの遺伝子を組み込んだ細胞のほぼ
90
%が、死を招く程度のX線被ばくに耐えた

だか同チームは、まだ <たとえば下記の
ような> 「未解決の疑問」 が大きく残る
ことも認めている。

クマムシの遺伝子という多生物のものを
ヒトの胎芽細胞に組み込むと、有害な突然
変異を招く恐れも、さらにはその細胞が
死滅してしまう危険もある。クマムシとヒト
では、遺伝的にかなりのギャップがある
ためだ。Yue率いるチームの論文によれば、
そうした危険は同チームも認識していた

クマムシとゴキブリのハイブリッド 「クマゴキブリ」 ・・・・そんなのが登場したら、どう駆除できるの??

クマムシとゴキブリのハイブリッド 「クマゴキブリ」
・・・・そんなのが登場したら、どう駆除できるの??


このシールドとなるタンパク質は 「クマムシ
独自のものだ。他の種と掛け合わせた場合
にどのような免疫反応が出るのかは解明して
おらず、安全面での何らかの問題に至る
可能性もある」 とも、このチームは記して
いる。

クマムシ遺伝子実験を中心とするこの
遺伝子操作技術の将来の応用としては、
急性の放射線障害との関連を、この
チームでは考えている。放射線障害の現場
にいた人たち、軍人、死の灰が降った地域の
人たちすべてなどへの応用だ。さらにこの
チームでは、「スーパー ソルジャー」 や
遺伝子操作した人間たちが黙示録的な
核の世界に生き残る時代を予想している
のかもしれない。
**************************

空しい勝利 ・・・

空しい勝利 ・・・

まったくもう ・・・ 「そんな物騒な遺伝子研究
をしてるんだったら、国内のコロナ対策を
何とかしろ!!」 と叫びたくなりますよね。
別に私は、「嫌中」 の類では、全くないの
ですが。

だいたい、仮にここでの 「スーパー
ソルジャー」 ができたとして、何に使うの
でしょうかねえ?? 核爆発があれば、
スーパー ソルジャーがいたとしても、建物も
インフラも電子機器類も壊滅してしまうので、
残骸と化した大都市をスーパー ソルジャーが
制圧 ・・・ なんてことを考えているの
でしょうか?? そんな制圧などして、何に
なるのか??
その逆、つまり建築物などは破壊せずに
生物だけを殺す爆弾というのは、昔、
ありました。中性子爆弾ですよね。
いずれの場合も、想像してみてください。
恐ろしさとともに、虚しさが込み上げて
きませんか?? 遺伝子操作で放射線に
耐えるソルジャーができたと仮定しても、
核戦争とはかくもオドロオドロしく、虚しい
ものです

放射線シールドって ~~ 私の soft pastel over oil pastel の実験

放射線シールドって~~
私の soft pastel over oil pastel の実験

考えられるのは、戦術核で敵の部隊を
せん滅 ⇒ スーパー ソルジャーの部隊が、
そこを占拠
というものですが、そんな 「クマムシと
スーパー ソルジャーしかいない土地」 など、
占拠して何になると?? さらに、この
パターンの進軍が続けば、地球上には
「クマムシ フレンズ」 しか生存できない
地域が広がってしまうだけです。
実に虚しい。。。

こちらも見てよ~~ 私の、昔描いた彫刻デッサン

こちらも見てよ~~
私の、昔描いた彫刻デッサン

核発電との関連では

「やかんをのせたら~~」 が既に繰り
返し実例紹介してきたように、核発電には
核兵器拡散を促すリスクがあります。

それ以外にも、今回のような場合、
クマムシの遺伝子のヒトへの組み入れが
成功したとしたら ・・・ 「スーパー
ソルジャー」 以外にも、「放射線への耐性」
を植え込んだ人間を 「スーパー原発
作業員」 にしてしまうリスクも生じないで
しょうか??

「自分の子供さえ、放射線被害などに
会わなければ ・・・」 と願いながらも、
自らは原発からの電気を平気で使う ・・・
いった視野狭窄は困りものです。
原発がある限り、そこで働く作業員も
必要になります。すると、「タマムシ
遺伝子操作」 がもし実現してしまった
場合には、「スーパーソルジャー」も、
「スーパー原発作業員」も密かに
作られてしまう危険性を否定できません。

「誰の子供にも、放射線被害にも遺伝子
改変ロボット化被害にも、会ってほしくない」
と願うのが、反核ムーヴの始点であるハズ
ですよね。

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