もう~~、イヤになる!!
上の黒いメニュー (項目は、基本的に
アルファベット順)にあるページ d-6) で、
私は核発電の軍事的リスクとして5種類を
挙げましたが、どうやらさらに6番目も
あるようです!
Mail Online
(英国の新聞 Daily Mailのウェブサイト)
Russia ‘is planning false flag terror attack on Belarus nuclear power plant’ | Daily Mail Online
の記事より。
ページ d-6) をクリックしていただくと、私が
原発の軍事的リスクとして5種類を挙げております。
で、JSTだと11月21日遅く、困った報道がDaily
Mailのウェブサイトにありました。ひょっとしたら、
第6の軍事的リスクを挙げないといけないのか??
とにかく、その報道を日本語化して紹介しますね。
いつもどおり、< > 内は私からの補足説明です。
“Let’s go beyond nukes” (核のない未来を目指そう)
黒いTシャツに私がペイントしたもの
*********************
ロシアが 「ベラルーシの原発に他国軍によるものと
見せかけた攻撃を加えることを計画しており、攻撃
後にNATOあるいはウクライナ軍によるものだと
主張する」 つもりのようだ。
- ウクライナの諜報局の報告によれば、
ロシアはベラルーシで他国軍によるものと
見せかけた攻撃を行う計画だ。
- それによれば、<ベラルーシにある>
アストラヴェッツ原発にも、「テロリスト攻撃」
を加える計画だ。
- この攻撃が行われれば、ベラルーシは
プーティンの戦争への協力を加速させる
ことになろう。
Jack Newman記者
2022年11月21日 2:15pm GMT
ロシアがベラルーシの原発に他国軍によるものと
見せかけたテロ攻撃を行い、それをウクライナと
NATO軍のせいにするつもりだと、ウクライナ政府
の諜報機関が主張している。
プーティンの軍隊は <ベラルーシの> グロドゥノ
地域にあるアストラヴェッツ原発をはじめ、ブレストの
インフラストラクチャーを標的にするつもりだと、
<ウクライナの> 防衛省の主要諜報局 (Main
Directorate of Intelligence of the Ministry of
Defense (GUR MOU)) による報告は述べている。
<* アストラヴェッツ原発はベラルーシとリトアニア
の国境に極めて近く、リトアニアの首都ヴィニウス
から40㎞ほどしかありません! 風向きにもより
ますが、この原発から放射性物質が漏れだした
場合、ヴィニウスを直撃する危険が大きいです>
同じTシャツの裏面
90億ポンドをかけた国営の同原発はベラルーシと
リトアニアの国境に近く、リトアニアの首都ヴィニウス
から40㎞ほどしかない。この攻撃の結果放射性
物質が漏れだせば、NATO加盟国であるリトアニア
に流れ込んでしまう恐れがある。
ヴラディミール プーティンは今回の野蛮な侵略戦争
において、他国によるものと見せかけた攻撃をたび
たび実施しており、それによって先頭のエスカレー
ションをもくろんでいるとの非難を浴び続けてきて
いる。
この諜報報告によれば、
近い将来、ベラルーシ領土内でのテロ攻撃が数件
行われる計画であることが、判明している。必要
不可欠なインフラストラクチャー施設で人為的な
災害を発生させる目的だ」
「そうした人為的 “事故” が起きる地域はウクライナ
やEU諸国との国境付近が想定されており、特に
グロドゥノとブレストの両県だ」
「主な標的の1つは、ベラルーシのアストロヴェツ
原発だ」
同報告によれば、このテロ攻撃をロシアはウクライナ
とNATOの仕業だと主張するつもりだ。テロリスト
たちは、ベラルーシ軍のユニフォームをカモフラー
ジュとして身にまとう。
この 「テロ攻撃」 のもう1つの狙いは、ベラルーシを
この侵略戦争にさらに強力に参加させることだと、
同報告は主張している。
Uncertain
私が昔描いた、点描実験
本日 <21日>、ヴォロディミール ゼレンスキーは
NATO加盟諸国に対し、ロシアによる破壊工作から
ウクライナの原発を確実に守るよう強く訴えた。
昨日、ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発に
対して再度激しい砲撃がくわえられ、被害があった。
マドリッドで開催されたNATOの議会でのヴィデオ
演説で、「ウクライナと見方をしてくれている諸国とは
すべて、ウクライナの核施設で危険な事故が起こら
ないよう憂慮している」 とゼレンスキーは語った。
「核施設のロシアによる破壊工作を確実に防止
したいというのは、すべての諸国の必要だ」 とも、
ゼレンスキーは述べた。
ウクライナ南部にあるザポリージャ原発はこの土曜
日と日曜日に再度砲撃を浴び、チョルノービから
480㎞離れたこの原発でも深刻な事故が発生する
のでは、という憂慮が高まっている。チョルノービ
原発では1986年に、世界史上最悪の原発事故が
あった。
ロシア軍占領地域の前線付近にある同原発への
攻撃に関しては、ロシアとウクライナはお互いを
非難しあっている。
Reutersでは、この週末の砲撃がどちらの責任なの
かを、独立的に検証することができなかった。
国連の核監視機関である国際原子力機関 (IAEA)
によれば、こうした攻撃は深刻な問題であり、
攻撃者は 「危険な火遊び」 をやらかしている。
これは、本文とは無関係。
私が昔描いた、点描練習
さらにゼレンスキーは、ロシア軍が必要不可欠な
民生用インフラストラクチャーに攻撃を行っている
のを 「大量虐殺政策」 だとしており、それに対抗
してロシアへのEUによる制裁をさらに強化すべき
だと求めている。
ロシア側はウクライナの民間人を意図的に標的に
してはいなくぃと否定しているが、電力などの
インフラを攻撃対象にしていることは認めている。
IAEAのラファエル マリアーノ グロッシ事務局長に
よれば、12回以上もの爆発音が昨日朝だけでも
聞かれたが、彼の現場チームは 「原発の安全性と
セキュリティに不可欠な」 領域には、損傷は見当
たらないとのことだ。
グロッシ氏は 「誰の仕業であろうと、すぐにやめ
なければ。すでに何度も言ったことだが、これは
危険な火遊びだ」 と語った。
「この原発では、比較的平穏な状態が続いていた
のだが、今回の爆発により、それが突如として
終わった。ここでの核事故を防止するための方策が
焦眉の急であることが、改めて浮かび上がった」
交渉は、可能なのか??
“Argument I – Louder, Louder”
私が昔描いた作品
グロッシ氏は、同原発周辺地域を非武装地帯に
する決意だと述べている。
ロシアとウクライナの間では交渉が続いてきている
のだが、ここまでは 「合意に達していない」
ロシアによる侵略が始まる以前にはウクライナの
総電力需要の約 1/5 を供給していたザポリージャ
原発は、侵略開始直後にロシア軍に占拠され、それ
以来すでに数回、緊急用発電機での稼働を余儀なく
されてきている。
***********************
上記の件そのものは、あくまでウクライナの諜報局
からの情報によるもので、まだ未確認とも言えます。
そもそも、戦争の展開中には、各種の情報が錯綜
するものです。
しかし。
原発をテロ攻撃 ⇒ 敵対国の仕業だと主張する
という軍事的リスクは、別に今回のロシアによる
ウクライナ侵略以外でも、広く各地であり得る
ことですよね。
ページ d-6) では (上の黒いメニュー内の項目は、
基本的にアルファベット順)、核発電に伴う軍事的
リスクを5種類挙げました。
しかし。この 「ベラルーシの原発にテロ攻撃を
やらかしといて、“ウクライナのせいだ、NATOの
せいだ” にしてしまう」 リスクって、その5種類の
どれにも該当しません!
やれやれ! 第6の軍事的リスクが存在している
ようです!
何と名付けましょうか??
6) 「他国の原発をぶっ壊しといて、“あいつが
やった”」 リスク
ということに、とりあえずしておきますね。
もうちょっとマシな名前、考えなさいよ~~
私の昔の作品より
では、このリスクが現実化しないことを祈りつつ・・・