ポーランドに着弾したと報じられているS-300ミサイルとは?

REUTERSのウェブサイトより
Factbox: What is the S-300 missile that is reported to have hit Poland? | Reuters

ポーランドに着弾したと報じられている
S-300ミサイルとは?

ポーランドへのロシア製ミサイル着弾の件ですが、
核ミサイルではなかったといえ、本ウェブサイト
でも注視すべき問題ですよね。しかも、
「ウクライナの迎撃ミサイルが誤って隣国で着弾
したのか??」 なんて説もあったりして、情報が
錯綜しています。
ここでは、Reutersのウェブサイトより、What is
the S-300 missile that is reported to have hit
Poland? という記事を紹介します。いろいろ情報が
錯綜する中、まずは物理的にどんなミサイル
だったのかを見てみよう、というわけですね。

いつもどおり、
私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

情報が錯綜しているときには、「モノ」 それ自体に着目するのも1つのやり方 ・・・

情報が錯綜しているときには、「モノ」
それ自体に着目するのも1つのやり方 ・・・

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2022年11月17日 1:42am (GMT)

11月16日 (Reuters) – ポーランドは、火曜日
<15日> に同国の穀物施設に着弾したミサイルは
おそらく 「旧式の」 S-300ロケット弾だと
発表した。このロケットで、ポーランドと
ウクライナの国境近くの村で2名が死亡した。
このS-300はソヴィエト時代のミサイル
システムで、使用していたのはロシアと
ウクライナの両国だ。

NATOのイェンス ストルテンベルグ事務総長に
よれば、おそらくはウクライナが防空ミサイル
として使用したもの <が、着弾したの> で
あろうという。だが、あくまで最終的な責任は
そもそもウクライナに侵略したロシアにある。
その侵略戦争は、今やほぼ9か月も続いている。
<今回のミサイル着弾の> 時点で、ロシアは
ウクライナ全土めがけて何十発ものミサイルを
発射していたのだ。

ロシア軍には、酔っ払いもいるようで~~

ロシア軍には、酔っ払いもいるようで~~

S-300とは?

* S-300とは地対空ミサイルのファミリーで、
もともとは旧ソヴィエト連邦が開発したものだ。
初めて実戦配備されたのは1970年代終わり頃の
ことで、それに先立ち10年間ほどの開発期間が
あった。

* S-300ロケットには数種類あり、それぞれ
技術面での機能や射程が異なる。標準的な
ものの最大射程は150 kmで、暖冬の重量は
133-143 kgだ。 戦略国際問題研究所
(Center for Strategic and International Studies、
CSIS) による。

* 火曜日の着弾ではどのバージョンが使われて
いたのかは、不明。

* S-300は 「いうなれば」 アメリカ軍の地対空
ミサイル システム 「パトリオット」 に相当する
システムだと述べるのは、ストックホルム国際
平和研究所 (Stockholm International Peace
Research Institute) で武器移動プログラム担当の
上級研究員を務めるシーモン ウェゼマンだ。

* S-300ミサイル各種は、航空機やドローン、
侵入してくる巡航ミサイルや弾道ミサイルを
撃墜するための兵器だ。S-300 用の本格的な
発射装置には検知レーダーも含まれており、
これは侵入してくる標的を追跡する。ミサイル
にはガイダンス システムが装備されており、
標的に自動的にロックオンする。複数の標的を
めがけ、ミサイル数基を同時に発射できる。

* S-300の最新バージョンはAntey-2500という,
2010年代初めに実戦配備された。Rosobornexportの
カタログ記載によれば、その射程は350 kmだ。
Rosobornexport は、ロシアの国営武器輸出
機関だ。そのウェブサイトによれば、この最新
システムは 「高度な戦術的・技術的特性を有して
おり、行政や産業・軍事的な施設をはじめ軍団、
海岸部のインフラストラクチャー、海軍の配備
現場など特に重要な施設の対空防衛に使用できる」

* ウェゼマンによれば、S-300は 「きわめて
有能なシステムだが、ロシアでは近年中に
これを、さらに能力の高いS-400やS-350、
S-500といったシステムに代える計画だった」

どちらが犯人だ?

どちらが犯人だ?

S-300ミサイルを使用するのは、だれか?

* ワシントンに本拠を置くシンクタンクCSISに
よれば、ロシアとウクライナの両国、ならびに
その他18の諸国が使用している。この18か国
にはNATO加盟諸国も含まれ、ギリシャ、
スロヴァキア、ブルガリアである。

* 今回のウクライナ戦争では、ロシアはS-300
ミサイルの用途を変更し地上の標的を攻撃
するために使用してきた様子だ。ここから、
ロシアのミサイル供給が減少しつつあることが
うかがえると、軍事アナリストたちは述べている。

* ロシア政府は以前にS-300を、ベネズエラ、
中国、イラン、エジプトその他の諸国に販売
している。

* ロシアはシリアでS-300ミサイルを配備して
おり、クリミア半島にも配備している。この
半島は、ロシアが2014年にウクライナから
併合したものだ。

* ロシアの軍事関連の情報筋によれば、S-300
ミサイル システムが初めて紛争で使用された
のは、2020年のアゼルバイジャンとアルメニアの
戦争でのことであった。ナゴルノ カラバクを巡る
戦争であった。
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錯綜 私の昔の作品用下絵

錯綜
私の昔の作品用下絵

引き続き、ウクライナ情勢から目が離せませんね。
最悪でも、核兵器の使用と核施設の「ダーティ
ボム化」、そしてNATO VS ロシアという全面戦争
だけは回避できるよう、祈っております!

そして1日も早くウクライナに平和が戻りますように!

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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