ユーメン近郊の砂漠に発見された新設施設ですが、
中国側は風力発電所だと主張しているようです。
中立的な第三者機関による検証が欲しいところです ・・・
(記事本文は、次のリンクに)
China Arms,. 2021 July 6
Expert: ‘DF-41 missile silos’ are just wind power bases (china-arms.com)
(軍事専門家、「DF-41ミサイル用サイロなどではなく、単なる風力発電基地」)
中国の軍事を専門に扱うChina Armsというウェブサイトがあって、それは今回発見されたユーメン近郊の「サイロ状施設」は、実はサイロではないと主張しています。
私もサイロでないことを願うのですが、それ以前に情報の錯綜が問題ですね。事実は、どこにあるのか??
とにかく、当のChina Armsの該当記事を見てみましょう。記事本文は、上のリンクから。
下にあるのは、私による日本語翻訳です。
(私の日本語化)
The Washington Postが最近紹介した、カリフォルニアのジェームズ マーティン核不拡散研究センター(James Martin Center for Nonproliferation Studies 、JMCNS)による商用衛星画像をもとにした研究報告によれば、ガンスー省(甘粛省)ユーメン近郊の砂漠に、119か所もの大陸間弾道弾(ICBM)用サイロを中国が建設したことになっている。
この事態に対応して、中国の軍事専門家であるDu Wenlong は最近CCTV(中国中央電視台)と行ったあるインタビューで、これは1985年の「Fujian Tulou」(福建土楼)事件の現代版にすぎないと語った。
Du Wenlong によればその1985年、アメリカは「ベリーズ」と呼ばれる調査団を福建省南部にあるこの地独特の土楼の調査のため、秘密裏に派遣したそうだ。結果、土楼が弾道ミサイル用サイロではないことを確認し、当時のアメリカ大統領レーガン氏にその旨を報告した、とのこと。
Du Wenlong の考えでは、今回のサイロ騒ぎはアメリカが意図的に広めたでっち上げで、「こうしたでっち上げは、常識に欠ける。今回の構造物と構造物の間には、あまり間隔がなく、明らかに風力発電所だ。風力エネルギーを充分に利用するには、発電機を密集させないといけない。さらにDF-41 ミサイルには車輪があり、移動中に発射できる。したがって、地下の穴の中に配備して固定位置から発射することは不可能だ。アメリカは結局、赤っ恥をかくことになろう」と述べた。
さらに新華社通信の “Reference News” (参考消息)新聞も、7月6日に同じ見解を公表している。
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私は何も、この問題で中国のサイドについているわけじゃ、まったくありません。
そうではなくて、両方の主張を聞きたいのですね。
いったい、ユーメン近郊に建設されているのは何なのか?
核兵器関連の構造物ではないと主張するなら、その証拠を中国政府は
世界に提示すべきですが ~~ 世界が心配しているのですから。
兵器と思われそうな施設を秘密裏に建設していると、世界から
睨まれるものです。誤解されたくなければ、兵器関連でない
証拠を世界に示さないと。