2021年8月23日付Tehran Timesの
Iran says position on JCPOA talks has not changed – Tehran Times
(JCPOA交渉でのイランの基本的な立場に、変更なし)
という記事の紹介を続けます。長いので、今回も途中まで。
また、次回に続きますね。
「JCPOAに残された時間は短い」
このスポークスパーソンはさらに、JCPOA交渉が時間切れになってしまう危険性も言及した。「アメリカがJCPOAのすべてに違反しており、ヨーロッパその他の諸国までが制裁の解除という点で違反しているため、JCPOA再建のための時間はもうあまり残されていない」と、同スポークスパーソンは警告を発した。
「イランはそうした違反に対して報復的な行為を行ってきたが、それらはあくまでJCPOAの枠組みの中に納まるものであり、イランの忍耐力といえど永久に続くものではないことに、他の加盟諸国は注意すべきだ。しかも今回の待期期間の間、アメリカの新しい交渉官たちからは言葉以外に何も受け取っていない。単に、失敗に終わった以前の政権と同じ経路をたどろうとしている」と、Khatibzadeh は続けた。
Khatibzadehはさらに言葉を加え、「JCPOA再建に向けた交渉は、だらだらと続いてはならない。その問題については、交渉の開始当初から強調してきた。何らかの時間の枠組みと基準を設けて、交渉を進めるべきだ。他の加盟諸国も交渉のテーブルに実際に出席してくれれば、この交渉は決してだらだらとしたものには、ならないはずだ。イランは、そうした長すぎる会談を望まない」
同スポークスパーソンはさらに、JCPOAの加盟国でもあるヨーロッパの3か国政府が最近発した合同声明についても言及した。8月19日、E3と呼ばれるこれら3か国は、イランの核開発活動について懸念を表明する声明を発表した。
「IAEAが発表した最新の報告によれば、イランが金属ウラニウムをまず20%まで濃縮し、さらにそれを60%にまで高めたうえで生産能力を大幅に増大したことが確認されている。我々、フランス・ドイツ・英国の各国政府はそれに対し深刻な懸念を抱いている」と、その声明にはある。
このE3 諸国は再度、イランによるJCPOA規定への違反を非難、「民生用途だと思えるような用途が見当たらない」核開発を行っていると主張している。
さらにその3か国によれば、「さらにイランはJCPOAで合意していた査察の手続きを撤廃し、IAEAによる「追加議定書」の適用の拒否するようになっており、我々の懸念はさらに深まっている。それに加え、ウィーンでの交渉もイランからの要請により現時点ですでに2か月間中断しており、再開の日取りもイランは約束していない。こうしたイランの行動は、さらに憂慮を増し加えるものだ。イランは交渉を拒否し、ウラニウム濃縮の既成事実を積み重ねており、JCPOAの再建がさらに複雑なものになってしまう」
E3声明の結論として、「イランは、JCPOAに違反する行為を速やかにやめるべきだ。我々3国はイランに対し、可能な限り早急にウィーンでの交渉に復帰し、会談の迅速な合意締結と成功とに努めるべきである。我々は、関係者のいずれにとっても時間の猶予がなくなっているという問題を、繰り返し強調してきた」
Khatibzadehによればイランの行動はすべて、同国の国際的な義務に則るものだという。「イランがやってきたことはすべて、NPTや防止策を順守し、規則の枠内で行っている。しかも、IAEAにあらかじめ通知を出してある。」と彼は述べている。 いずれの行動もIAEAの監視下で行い、報告していない活動は存在していない。イランの活動はいずれも平和的なもので、繰り返すが、すべてIAEAが把握している」
Khatibzadeh が強調した点として、こうした政治的声明を発したからと言って、これらヨーロッパ3か国がJCPOAの規定に違反したことの責任を免れるわけではない。
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長いですね。さらに次回に続きます。