では、そのイラン政府は、JCPOA再建交渉の今後の展開については、どういう姿勢なのでしょうか?
Tehran Timesから。2021年8月23日付
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Iran says position on JCPOA talks has not changed – Tehran Times
(JCPOA交渉でのイランの基本的な立場に、変更なし)
テヘラン発 – 2015年の核合意に関するイランの基本的な立場に変更はないと、イラン政府は繰り返した。あくまで、アメリカがイランに課している経済制裁を実質的にすべて解除すべきだ、という立場だ。つまり、イラン背は新政権が就任したが、それによってもウィーンでの核合意交渉でのイランの立場に変化はない、というものだ。
イラン外務省のスポークスパーソンSaeed Khatibzadeh はイラン政権の交代に言及、それにより何らかの変化はあるかもしれないが、ウィーン会談でのイランの基本的立場は変わっていないとした。
2015年の核合意は正式には包括的共同行動計画(JCPOA)という名称で、その加盟諸国はイランを含め、オーストリアの首都ウィーンで会談を行ってきている。アメリカをこの合意に引き戻し、イランにこの合意の規定をすべて順守させることが狙いだ。今までのところ6ラウンドの会談を重ねてきたが、JCPOAの再建という点では、まだ具体的な成果を何も見ていない。一番最近行われた会談は、この6月に終了している。
「現在、イラン政府の最高レベルでは新しい展開が進んでおり、そのため何らかの変化が生じる可能性はある。それでも、イランの基本的な立場に変わりはない。アメリカが実質的に制裁を解除すること、またイラン以外のJCPOA加盟諸国もその規定を順守することが、今まで通り、ウィーンで何らかの合意に達するための前提なのだ」と、Khatibzadeh は火曜日に述べた。
この毎週の記者団向けブリーフィングで、同スポークスパーソンはさらにウィーンでの次回会談ラウンドの開始として考えられる日付についても言及したが、会談再開の具体的な日付を述べることは拒否した。ただ、会談再開については何らかの決定が下されるはずだ、と述べるにとどまった。
「次回会談ラウンドの開始日程については、何らかの決定が下されると考えてよいはずだし、実際にそうなるはずだ」とKhatibzadeh は語った。
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かなり長い記事なので、何回かに分けますね。次回に続きます。