「昨日」(2023年2月22日JST現在)、東海第二原発で非常用電源喪失

「やかんをのせたら~~」 としては珍しく、
日本の原発での事故を紹介しますね。
2023年2月22日早朝 (JST) 時点での報道
ですので、東海第2原発での非常用電源喪失
のことだろうなあ、とお察しのことでしょう。

報道記事は、下記にございます。
スクープ!東海第二原発で「非常用電源喪失」!岸田政権の「原発推進政策」に赤信号 (msn.com)
この報道によれば、
非常用電源が突然『待機状態』になり
ました。ポンプモーターに異常はなく、
外部電源が確保されていることは確認
しましたが、非常用電源停止の原因は、
今もって不明です。原因がわからない
ので、対処も未定ですが、
・・・
だそうです。
2021年3月の水戸地裁による判決は、
確かに避難計画という今回の問題とは別の
理由によるものではありましたが、
結果的に賢明な判決でしたね!

関連するYouTubeヴィデオも、すでに
ご覧になれます。
速報・東海第二原発非常用電源喪失、一体何が?週刊誌だけが報じた「スクープ!東海第二原発で「非常用電源喪失」!岸田政権の「原発推進政策」に赤信号」安冨歩東大教授。一月万冊 – YouTube

一方、日本原子力発電(株)のウェブ
サイトには、23日の朝4:30 JST時点で、
この電源喪失に関しては何の情報も
見当たりません。
東海第二発電所 | 日本原子力発電株式会社 (japc.co.jp)

Actually, 5 minutes of sleepy hands' work / 眠る手による、5分の作業
しっかりしてくれ ・・・・
私の昔の20分クロッキー
男性のモデルさん

原発に限らず、複雑なシステムというもの
には “原因が少なくてもすぐには分からない”
問題が発生するものですね。
そんな問題が発生しても、大規模・深刻な
被害につながらないのなら、まあ、社会は
それを許容してよいのかも。
しかし核発電の場合には、次の2種類の
「巨大な被害」 がありますよね。
1) 事故 → 火災、放射性物質の漏出など
2) 軍事的危険 ・・ テロ攻撃、放射性物質の
盗難、敵軍による原発占拠(現時点での
ザポリージャが実例)、原発のダーティ
ボム化 (上の黒いメニューにあるページ
d-6)参照)など

特に、2) は核兵器という地球上の生命の
存続にかかわる巨大問題につながりかねない
ですよね。日本語圏では従来、注目が
どうしても 1) に集まりやすかったので、
2) にも警告を鳴らすため、「やかんを
のせたら~~」 を一人でやっているわけ
ですね。

では、しばらく東海第2原発に関する
報道もwatchしてまいりますね。

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ザポリージャ原発でのIAEA専門家たちのローテーションをロシアが妨害と、ウクライナ外務省

The New Voice of Ukraineより
ザポリージャ原発でのIAEA専門家たちの
ローテーションをロシアが妨害と、
ウクライナ外務省
Russia interfering with IAEA work at occupied Zaporizhzhya nuclear plant — Ukraine news / The New Voice of Ukraine (nv.ua)

アメリカのバイデン大統領がキーフを
訪問したことが話題ですが、一方
ザポリージャ原発では ・・・

いつもどおり、
私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

"Get outa here!"

“Get outa here!”

****************************
Russia blocking rotation of IAEA experts
at Zaporizhzhia NPP, says Foreign
Ministry

2023年2月20日

ロシア軍は占拠中のザポリージャ原発の
軍事化を続けており、
IAEAの専門家の
ローテーションを妨害していると、
ウクライナの外務省が
219日の声明で
発表した。

「ロシア連邦は国際法を踏みにじっており、
核と放射線の安全基準を無視、IAEAの
理事会決議を全く無視している。この
決議によれば、ロシア軍はザポリージャ
原発から直ちに人員も機器類も撤去
せねばならないはずなのだが」 と、
ウクライナ外務省は述べた。

「ロシアを止めなければ、ウクライナの
核施設でのその犯罪行為は大破局に
つながる恐れがある。そうした破局は、
ヨーロッパにとって未曽有のものと
なりえる」

同外務省は、ロシアによるウクライナの
民間施設に対する犯罪には、緊急の
国際的対応が必要だと告げている。
この犯罪行為としては、ザポリージャ
原発の占拠、IAEAの活動への妨害、
<IAEAの> 国際的専門家たちの生命
への脅威などが挙げられる。

「ウクライナは国際社会に対し、
ロシアの国営核エネルギー公社Rosatom
やその系列各社機関、その他ロシアの
核エネルギー部門の主要プレイヤーへの
制裁の拡大を求める」 とも外務省は
述べている。

「さらに、核技術分野でのロシアとの
協力を完全にやめるよう、そしてIAEA
でのロシアの特権や権利を制限するよう、
強く緊急に要請する」
*********************

北朝鮮といい (上の黒いメニュー
(項目は基本的にアルファベット順) に
あるページ c-5))、イスラエルといい
(ページ c-4))、IAEAという国際機関
が存在していても、主権国家による核開発
や侵略行為などを止めさせられない場合
が実際にあるわけですね。
核兵器と核発電とは、やはり廃絶するしか
ないことの証左でしょう。

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今度は南ウクライナ原発至近距離をロシア軍の巡航ミサイルが

固定ページ b-4), b-5) の制作に時間が
かかり、しばらくウクライナの原発関連の
ニュース紹介をしませんでした。
その間にグロッシ事務局長のモスクワ
訪問などの出来事がありましたので、
事態が少しは良い方に進むのを希望
してらっしゃったと思います。

で、私はもっと早く見つけるべきだったの
ですが
The New Voice of Ukraineという
ウクライナの英語ニュース ウェブサイトが、
あります。
Ukraine News Premier Independent English-language Source — The New Voice of Ukraine (nv.ua)
皆様も、英語ニュースが読める方々は、
ぜひこの英語ニュースのサイトをお読み
くださいませ。
日本語メディアではあまり報じられていない
ニュースも散見されます。
今回も、その1つ

そのサイトから、
Two Russian cruise missiles fly dangerously close to South Ukrainian NPP – Energoatom / The New Voice of Ukraine (nv.ua)
にある
Two Russian cruise missiles fly dangerously
close to South Ukrainian NPP – Energoatom
という記事を紹介しますね。

いつもどおり、
私による抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

20-min croquis / 20分クロッキー
Under pressure —
私の20分クロッキー
男性のモデルさんです

*********************
Two Russian cruise missiles fly dangerously
close to South Ukrainian NPP – Energoatom

2023年2月18日

218日の朝、ロシアがウクライナに対する
ミサイル攻撃を行ったが、ロシアの巡航
ミサイル2発が南ウクライナ原発の極めて
近くを飛行し危険性があったと、ウクライナ
の国営核事業公社Energoatom2
18
日にTelegram <というソーシャル
メディア> で報じた。 

この飛行物体はピヴデニー ブーフ川に
沿ってミコライフ州のペルヴォマイスクという
町めがけて移動していたが、その際に南
ウクライナ原発に危険なほど接近した。
<地図は、次を参照
南ウクライナ原子力発電所 – Bing 地図
南ウクライナ原発から西北に40㎞程の
地点に、ペルヴォマイスクがあることが、
お分かりと思います。>

敵であるロシア軍の巡航ミサイルによる南
ウクライナ原発そばの飛行が記録されたのは、
<現地自国で> 午前8:25 と 8:27 の
ことだ。

「原子炉を標的にすれば、核災害が発生し
かねない。その危険が、また高まっている」
と、Energoatom は述べている。

「ロシア連邦による各テロリズムが繰り返され
たことになり、これは全世界の安全を脅かす」

Energoatom によれば同社はIAEAに対し、
ロシア連邦による核テロリズムをやめさせる
ためあらゆる手段を講じるよう、要求したとの
ことだ。特に、ウクライナのすべての核施設
の上空に飛行禁止区域を設けるよう求めた。
次の<211日付の>記事もお読み
ください:

 Reactor at Khmelnytskyi NPP shut down after Russian missile attack

(クメルニツキー原発の原子炉、ロシア軍の
ミサイル攻撃があり停止)
************************

"Urban Mirage II
歪んだ赤い空 ・・・
“Urban Mirage II”
私の仮昔の作品

1回爆発すると終わりの核弾頭も甚大な被害
をもたらしますが、何十年か稼働した原子炉
の内部にはもっと大量の放射性物質が
たまっているので、核物質漏出に関する
限りは、原子炉の損壊は核弾頭爆発よりも
ひどい汚染を招きかねません。
確かに、「全世界の安全を脅かす」 の
ですね。

ロシア政府が勝機を取り戻してくれることを、
引き続き祈っております!

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b-5) (原子炉の正体) をアップロード

固定ページ b-5) をアップロードしました。
フランスでの各導入の歴史を説明する文書
French Nuclear Programの後半を、
私の抜粋・日本語化で紹介しています。

本来、キュリー博士などが「平和利用」に
とことんこだわって導入した核エネルギー
技術が、結果的には核兵器の開発・保有
になってしまった、悲惨な歴史です。

しかも、核実験で多数の人たちを巻き添えに ・・・

上の黒いメニューでは、項目を基本的には
アルファベット順に配列しております。
b-4) をお読みになった方は、b-5) をクリック!

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固定ページ b-4) (原子炉の招待) フランス I をアップロード

ページ シリーズ b-x) に追加するのは、
久しぶりです。今回は、フランスでの
核導入の歴史を。

Atomic Heritage Foundationのウェブ
サイトにある
French Nuclear Programという
文書から、私が抜粋・日本語化して紹介
しております。

長い文書なので、今回はその前半を。
後半は、後日アップロード予定の
b-5) で。

上の黒いメニューでは、項目を基本的に
アルファベット順で配列しております。
b-4) を見つけて、クリック!

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フランスでの核の事始め、まだ作成中です

新しい固定ページ、 b-4) をまだ作成中
です。
フランスでの核導入の歴史に関する
文書を日本語化して紹介しようとして
いるのですが、フランスで核エネルギー
利用を担当していた当の科学者たちが
平和利用にこだわっていたのに、
結局はフランスは核兵器を保有する
結果になってしまいましたよね。

これは重要な過去の事実の紹介なので、
ぜひとも日本語化して紹介したいの
ですね。
ただ、元の英語文章が長い~~
そのため、2つに分けて今回は前半を
紹介します。

今しばし、お待ちくださいませ。

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IAEAヘッドのロシア訪問の前に、ロシア軍が 「従来よりも大型の」 ミサイルでザポリージャを攻撃

インドの右派メディア、REPUBLICWORLD.COM
のウェブサイト報道記事より
Russia’s forces hit Zaporizhzhia by ‘largest’ missile strike ahead of IAEA chief’s visit | Russia Ukraine Crisis (republicworld.com)

下の1月29日の投稿でもお断りしたように、
このREPUBLICWORLDの報道には幾度か
問題点が指摘されているのですが、
やはり多様な視点からの報道を見てみよう、
ってことで私の抜粋・日本語化で紹介
しますね。
いつもどおり、< > 内は私からの補足
説明です。

それにしても、ロシア政府には早く正気を
取り戻してもらいたいものです!

20-min de Kooningesque / 20分、デ クーニング風
血まみれの暴挙は、もうたくさん!
私の20分クロッキー

***********************
Russia’s Forces Hit Zaporizhzhia By
“largest” Missile Strike Ahead of IAEA
Chief’s Visit

ザポリージャ市評議会のAnatolii Kurtiev
事務官がTelegram <というソーシャル
メディア> への投稿で述べたところによると、
2月10日の午後4時ごろ <現地時刻で
しょう。JSTでは午後11時ごろ> にロシア軍
がザポリージャ地域に対して攻撃を加えた。

Zaini Majeed 記者
2023年2月10日
****************************

侵略ロシア軍はウクライナ東部にあるドンバス
地区のクレミンナという町周辺で攻勢をかけ、
バクムートの先頭に猛烈な圧力を加えている
が、ウクライナ当局は金曜日 <2月10日>、
ザポリージャのエネルギー インフラストラク
チャーに対し17回の攻撃があったと発表した。
ニコラエフ地域のオチャコフ <西南部の海岸
地域> にある標的にも、数回の砲撃が加え
られた。

ザポリージャ市評議会のAnatolii Kurtiev
事務官がTelegramへの投稿で述べたところ
によると、2月10日の午後4時ごろにロシア
軍がザポリージャ地域に対して熾烈な攻撃を
加えたこれは、ロシアがウクライナへの全面
戦争を開始して以来、最大規模の攻撃で
あったという。また <東部のロシアとの国境
地帯にある> カーキフにある重要なインフラ
数か所も砲撃で破壊されたと、カーキフの
Ihor Terekhov市長が述べている。


いいかげんにして!
私の20分クロッキー

グロッシのロシア訪問に先立って
の攻撃

ヨーロッパ最大の原発であるザポリージャ
原発に対してもまた攻撃があり、これは
IAEAのラファエル マリアーノ グロッシ事務
局長が今週予定しているロシア訪問に先立っ
て行われた。この訪問では、原子炉が6基
あるザポリージャ原発周囲に非武装安全
地帯を設けるための交渉を行う計画で、同
原発は2022年3月以来今までロシア軍が
制圧している。先頭の前線に配備されている
各部隊間では止むことなき砲撃が交わされて
おり、同原発の一部は損害を被っており、
緊急用のディーゼル発電機を使用して
<原子炉冷却などのための外部からの>
電源としている。

一方、タス通信の報道によればクレムリンの
スポークスマンDmitry Peskovは、グロッシ
事務局長とヴラディミール ぷーティン大統領が
会見する予定はないが、「Rosatom <という
ロシアの核エネルギー公社> やロシア外務省
の同僚たちは、グロッシの訪問を待っている」
と述べた。Peskovがブリーフィングで語った
ところでは、グロッシが到着すればロシアは
所定のレベルでの 「中身のある交渉」 を
行えることを期待しているそうだ。


本気で話し合ってくれるの??
私の20分クロッキー

Rosatomの発表によれば、「国際市場での
活動も含め、当社は活動にあたり、核
エネルギーは政治と無関係であるべきだとの
原則を絶えず順守している。Rosatomは
世界のどこででも、顧客やパートナーたちの
利器のため、透明性の高い業務を行っている。
ロシアと国際的な規則を厳密に順守している」

ウクライナ側のルハンスク地区の軍部並びに
民間行政長Serhiy Haidaiは、ウクライナ
TVでの発表で、ロシア軍による攻撃が大きく
エスカレートしており、ロシア軍は西に前進
して凍った森林地帯へと向かっていると
述べた。さらにHaidaiは、ウクライナ軍は
反撃を加えて持ち場を守っており、「ロシア軍
の攻撃が功を制していない」 と強調している。
「今までのところ、何らロシア軍は成功を
収めていない。ウクライナ軍はロシア軍を
全面的に押しとどめている」

(以下略)
******************************


私のモノクロ イラストより

広く報道されているとおり、ロシア軍は
「無駄な執念による」 大攻勢をかけて
いるようですね。しかし、その結果
「原発のダーティ ボム化」 が起きて
しまった場合、放射性物質による汚染は
ウクライナの本来の領土内にとどまらず、
ロシア領土にまで広がる恐れがあるの
ですが。それとも、自国領土の汚染を
覚悟で、ウクライナの原発を 「一種の
核兵器」 として利用したいのでしょう
か??

核兵器と核発電を単純に二分して
考えるのが現実的でないことを実証
する実例ですね。
やはり、この両者は廃絶するしか ・・・

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ページ b-4) フランスを作成中

上の黒いメニューでは、項目を基本的に
アルファベット順で配列しております。
そのb-3) の最後で私は、
「フランスや中国での核兵器開発と原子炉
の不可分な関係を調べて取り上げることも
できますが、この「不可分性」の実例と
しては、これまでの3国で充分じゃないで
しょうか??」
と記し、しばらくb-4) を作成しませんでした。
フランスや中国での原子炉の導入歴史を
単純に続けてもよかったのですが、どの国
でも結論は同じ、つまり 「核兵器と核発電
は不可分」 ということになるので、
それを繰り返すのもどうかと思った
ですね。

もういいかしら・・・ 私の昔の点描練習

もういいかしら・・・
私の昔の点描練習

さて、それから29か月ほど経過したので、
フランスの核導入の歴史へと進んでも、
マンネリとは思われないでしょう。

加えて、ここ半年ほどフランスでは
核発電関係で
・ 2022年夏の危険な熱波のなか、
原発からの温排水による河川水温の上昇が
問題になり、原発の稼働が危ぶまれた。
・ 原発作業員のストライキで、原発稼働が
やはり危ぶまれた。
といった問題が発生しましたよね。

そこで、フランスでの核兵器と核発電の
導入の歴史について、ページ b-4) を
作成しておこうと思います。

現在、作成中です。しばしお待ちくださいませ

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国際科学者団体の警告

自然科学関連ニュースの専門ウェブ
サイト、Phys.orgより。

International group of scientists warns nuclear radiation has devastating impacts on ecosystems (phys.org)

International group of scientists warns
nuclear radiation has devastating
impacts on ecosystems

コロラド州立大学Jayme DeLoss記者
2023年2月6日

明らかなことですが、核兵器が使用されれば
生態系に重篤な影響を及ぼすことになります
よね。それを、科学者たちの国際組織が
改めて警告してらっしゃいます。
やはり、廃絶すべきものは、早く廃絶すべき
ですね。
ウクライナに放射性物質が降り注ぐ悲劇は、
チョルノービ原発の大事故だけで結構です。
ロシア政府が正気を取り戻し、ウクライナに
平和が戻ることを!
それと、核兵器と核発電の不可分性が、日本
語圏でも広く認識されることを!


“Dirty Bomb Nightmare”
私の作品

では、Phys.orgのウェブサイトがその警告を
紹介しているので、それを私の日本語化で
取り上げますね。
いつもどおり、< > 内は私からの補足
説明です。

************************
ロシアのヴラディミール プーティン大統領は、
ウクライナでの戦争において 「戦術核」 を
使用する可能性があると脅迫している。だが、
どのような種類であれ核兵器を使用するなら、
大規模な破滅をもたらすと、全世界の著名な
科学者たちの組織による新しい方針宣言書が
述べている。その組織の要請では、政策
決定者たちや一般市民に、放射性物質に
よる生態系への影響や長期的な結末を
認識してほしいという。

この宣言書を記したのはInternational
Biodiversity Networkという団体の科学者
たちだ。これは, 生物多様性や生態系の
健全性、生態系維持活動などの専門家
として世界的に認められている科学者たちの
組織で、その中にはコロラド州立大学の
Warner College of Natural Resources
(ワーナー天然資源学部) の学部長である
A. Alonso Aguirre  <アメリカの野生生物
研究者> も含まれる。

偶発的な漏出も含め、どのような形であれ
放射性物質が漏出すれば地球上のすべての
生命に悪い影響が出ると、10か国を代表する
科学者たちが結論付けている。


“Run” For your life!”、部分
私の昔の作品

「いわゆる戦術核戦争であっても、地球という
惑星のすべての生命に深刻な危機をもたらす」
そう語るのは、チリのローマ教皇庁立カトリック
大学で生態系と環境の教授を務め、著名な
著者でもあるCristian Bonacicだ。「食糧生産
<への影響>、そして生物の移動に伴う連鎖
反応によって、未曽有の大規模破局が訪れる。
それにより、現在の人新世が終わる。科学者
である我々は、政策決定に関わるすべての
人々に、放射線に関連するリスクに警戒して
もらいたい」

放射性物質は漏出した場所に留まるわけ
ではなく、大気や水系を広がっていくため、
その影響は順次連鎖拡大してしまう。しかも
そうした汚染は何百年、あるいは何千年も残り
生物圏の機能を歪めてしまう。

高レベルの放射線に被曝すると生命体は
疾患に陥り、あるいは死亡するため、ある
地域ですでに絶滅が危惧されている生物種
の絶滅を招きかねない。一部の生態系は影響
緩和能力や適応能力の限界を超えた状況を
強いられてしまう恐れもある」 と、科学者たち
は警告している。

「生態系は人が生きていくための基本的で
不可欠なニーズを満たしてくれるものだが、
それに何が起きるのか、充分に配慮する
必要がある。核戦争が起きれば、地球が
持ちこたえられる限界を突破してしまう
危険性があるのだ」 と、Aguirreは述べて
いる。


“Contamination”
私の昔の作品

偶発的な放射性物質の漏出による大規模な
環境への影響は、すでに何度か発生して
いる。1986年にはチョルノービ原発が爆発
したが、その放射性物質はヨーロッパのほぼ
全体に広がってしまった。また2011年の
福島第一原発の大事故でも放射性物質が
大量に漏れ出し、カリフォルニア沖でも高い
レベルの放射線を発する魚が捕獲されている。

この宣言書によれば、ウクライナの
ザポリージャ原発への砲撃では、放射性物質
漏出のリスクが特に高い。

その著者たちによると、核爆発が起きれば
世界の食料のつながりが破壊され、飢餓が
多方面に広がる。つまり、大気も水系も生物
の生息圏も破壊され、死を招く。人類と生態
系とが生き残るうえで、放射線がどれだけ
有害か、すべての科学者たちが警鐘を鳴らす
ことが必須だ。

「Scientists warning on the ecological
effects of radioactive leaks on ecosystems
(放射性物質漏出が生態圏に及ぼす影響に
関する、科学者たちからの警告)」 という
宣言書は、 Frontiers in Ecology and
Evolution
に公表されている。<Frontiers | Scientists warning on the ecological effects of radioactive leaks on ecosystems (frontiersin.org)
**********************

Something Wicked This Way Comes
“Something wicked this way comes”
私の、かなり昔の作品

もう、皆様も予想通りの内容だったと
思います。
ウクライナからロシアが1日も早く撤退して
くれることを祈ると同時に、核兵器と核発電の
廃絶をこれからも 「やかんをのせたら~~」
は訴えてまいります!

* それと~~ 私が放射線の健康影響を
あまり取り上げない理由 II

右の「アーカイブ」の下で2022年9月を
クリック → 9月26日の投稿をご覧いただくと、
「放射線の健康影響について、あまり取り
上げていないのは、なぜか?」 を述べて
おります。

そこでは、主に私 (ひで) の担当分野で
ないから、という側面を述べました。
実はもう1つの側面があって、それには
本日紹介した記事が関連します。

2011年~12年ごろ、食品の放射線検査
などが問題になりましたよね。それ自体は、
当然の反応だと思います。
ただ、当時の「反原発」の動きの中で、
「放射線の健康影響 」というと、食品検査
ばかりが目立ってしまっていました。

まあ、たとえば赤ちゃんのいらっしゃる
お母さんが「とにかく、私の子供に何を
食べさせたら安全なの?」 と心配になるのは
やむを得ないでしょう。
でも、反原発運動の大半が 「放射線の
健康影響 = 食品検査、」食品検査」 と
いった短絡に陥っているようでは ・・・

はい、上の紹介記事にあるように、
生態系などへの放射線の影響も真剣に
取り上げませんと。生態系の汚染は、
いずれ巡り巡って人間の赤ちゃんたちにも
害を及ぼします。

嘆き 私のかなり昔の10分クロッキー

嘆き
私のかなり昔の10分クロッキー

そのためには、生態系研究と放射線の影響
という二分野のクロスセクションを専門的に
学ぶ人材が必要です。
私自身はすでに核発電と核武装・拡散という
二分野のクロスセクションに集中しているので、
生態学や放射線医学にまで、とても手が回り
ません。
反核勢力の中で、こうした専門分野間の分業と
協力が不可欠だと考えております

エラソーな口を叩いてよければ、
2011-12年ごろの反原発運動は、
1990年ごろから核兵器拡散との関連で核発電を
捉えていた私などからみると、正直いって
「烏合の衆」に見えました!
そこには分業も組織化も見えなかったからです。
だから私は当時、「いずれ10年も経って
ほとぼりが冷めると、日本政府は新型原子炉
の建設とか言い出すだろ~よ」 と予測して
いました。今まで、幾度か述べたとおりです。

そして2023年2月現在、実に不本意ながら、
私の予測は的中しちゃいましたよね。
私としては、今からでもこの予測を 「ハズレ」
に変えたいのです。

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イスラエルのi24テレビの報道より、JCPOA関連

本日はJSTで2月5日なのですが、
それより2週間前の報道なので、新しいもの
ではありません。
ただ、そもそも日本語ニュースでは最近、
JCPOA再建交渉についての報道がほとんど
聞こえてこないのですよ。「やかんをのせたら
~~」 のフォーカスからして、やはりJCPOA
については時折取り上げませんとね。

というわけで、イスラエルに本拠を置く
i24NEWS English の報道を、私が聞き
取って日本語化、紹介しておきます。

英語のニュースを聞いてわかる方々は、
US says Iran rejected chance to revive nuclear deal – YouTube
をご覧くださいませ。

そんなキビシーことばかり言うのよね、このウェブサイトは!

そんなキビシーことばかり言うのよね、このウェブサイトは! 私の、昔のデッサン

そもそも、イランが核開発に踏み切った動機
としては、イスラエルが核兵器を実際には
保有していることに対する対抗ではないのか?
と多くの人たちは見ていますよね。
そんな対立関係にあるイスラエルなので、
報道内容もはっきりと反イランぽいものに
なっていることには、ご注意ください。
ニュース報道を読む・聞くというものは、
いうなれば 「編集された伝言」 を聞くこと
なのだという事実を、何事でも忘れないよう
にしたいですね。

では、
私が英語ニュースを聞きとって日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

****************************
US says Iran rejected chance to revive
nuclear deal
(イランは核合意の再建チャンスを拒絶したと
アメリカは主張)

イラン国内では反政府デモに対する残虐な
弾圧が続いており、そのため国際関係では
じりじりと隅に追いやられている。イラン
イスラム共和国は本日、5名の男性をデモ
への関与を理由に死刑執行した。今までに
逮捕された人は推定で1800名を超えており
500名以上がセキュリティ部隊により殺害
されている。さらに先週、イランはイラン系
英国市民であり前副防衛大臣のアリーレ
ザクバリーを絞首刑に処した。スパイ容疑で
ある。国際社会は引き続き強い抗議を示して
いるのだが、イラン政府は全く反応を示して
いない。アメリカにとっては、こうした出来事も
あって、<2015年の> 核合意再建交渉は
さらに手の届かないところに行ってしまった。
特に、イランが同合意に復帰するよう申し出
があったのだが、それをイランが拒絶して以来
状況は絶望的である。

この道の先は ・・・ かなり昔の私のスケッチ

この道の先は ・・・
かなり昔の私のスケッチ

(画面が変わり、ブリンケン国務長官)
「核合意に復帰する機会があったのだが、
イランがそれを台無しにしてしまった。もう
何か月も前のことだが、交渉テーブルに
戻る機会があったのだ。それをイランが
拒否した。他の関係者すべてが、そうした
機会を用意したのに、である。ヨーロッパ、
アメリカ、さらにその時点ではロシアも
中国も。その結果、JCPOAは現実上は
もはや議題の1つにもなっていない。
そんな状態が、もう何か月も続いているのだ。
そのため、アメリカとしてももはやJCPOA
にはフォーカスを合わせていられない。
イランの国内情勢や人権弾圧、ロシアが
使用する武器のイランからの供給と
いった問題に、すでにフォーカスを移している」

関係諸国の多くにとって、イランとの核合意
再建はもはや不可能となっており、そうなって
から久しい。イランは核兵器の製造保有に
執念を燃やし、しかも国民を残虐に弾圧し、
国外からの警告も無視している。これをどう
するか、頭を痛めている。英国のジェームズ
クレバリー外相は、今もこのように答弁して
いる。

もはや望みなし??~~ 私のかなり昔の10分クロッキー

もはや望みなし??~~
私のかなり昔の10分クロッキー

(クレバリー外相)
「今後も我々はイランに働きかけていく。
いずれ、我々の忠告を真面目に聴く日が
来るだろう。何千年もの洗練と芸術の歴史を
誇る国が、醜悪さと残虐性という悪評を国際
社会から受けることを願っているとは、
思えないからだ」

だが、そんな国際社会からの非難をイランが
本気で気にしているのか否か、怪しい。西側
は少なくても、イランの困った行動を無視して
いないぞ、という合図を送り続けている。EU
議会はこの水曜日午後 <1月25日の
ことだろうと思います>、イランの革命防衛隊
をテロ組織と認定することに賛意を示した。
イラン政府へのプレッシャーを狙ってのことだ。
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忘れないでね 私の、かなり昔の作品

忘れないでね
私の、かなり昔の作品

このまま進むと、核兵器保有国がまた1つ
増えることになりますね。
イランの場合、ウラニウム濃縮工場がその
大きなカギを握っている点を、忘れては
いけません。核発電 (平和利用) と核兵器
の間の境界なんて、こうして幾度も破られて
きたのです。
上の黒いメニュー (項目は、基本的にアルファ
ベット順) の 付録 w-4) で後半に紹介して
いる、アル ゴア前副大統領のインタビューも、
まだお読みでない方は是非お読みください。

私たちは、「平和利用」 というお題目に
騙されず、核兵器と核発電の両方の廃絶を
目指してまいりましょう。

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