ZNPPの750kV外部電力線喪失、軍事攻撃ではなくサボタージュによるものーグリーンピース

ZNPPの750kV外部電力線喪失、軍事攻撃ではなくサボタージュによるものだったと、グリーンピースが主張

グリーンピースのウェブサイトより
The 750 kV power line at Zaporizhzhya Nuclear Power Plant shows no signs of major damage: new satellite investigation by Greenpeace – Грінпіс Україна

2025年10月1日付の記事でして、少し紹介が遅くなってしまい
ましたが、重要な問題なので抜粋・要約・日本語化で紹介して
おきます。

ウクライナのザポリージャ原発に外部電力を供給していた
750kVの送電線が、10月1日の時点で使えなくなっていた
問題について、グリーンピース ウクライナさんからの報告です。

長いので、私が抜粋・要約、日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。

だれや、電線ちょん切ったのは!?

*************************************
The 750 kV power line at Zaporizhzhya  Nuclear Power Plant
shows no signs of major damage: new satellite investigation
by Greenpeace
(ザポリージャ原発の750kV電力線に大きな損傷の兆候なし:
グリーンピースによる衛星画像の新たな精査の結果)

Greenpeace Ukraine
2025年10月1日

ザポリージャ原発の該当地域周辺にある鉄塔や送電線ネット
ワークには、いかなる軍事攻撃の痕跡も見当たらない。
グリーンピースが新たに調査を実施したのだが、ZNPPへの
外部電力送電が途絶えたのは、ロシアによる意図的な
サボタージュ<破壊活動> によるものであると断定できる
新たな証拠が得られた。そのサボタージュの狙いとは、
同原発をウクライナの送電グリッドから切り離し、ロシア占拠
地域のグリッドと接続しなおすことであった。
<こうした「原発ドロボー リスク」については、関連した
記載をすでに2022年9月、ページ d-6) の ”5) 「原発ドロボーが
事故起こしやがった」 リスク” という段落で言及済みです。
上の黒いメニューが肥大化しすぎていて使いにくいのですが、
探してクリックしてみてくださいな>

2025年10月1日、キーフ発: McKenzie Intelligence Services社
(MIS) で軍事遠隔検知を担当していた専門家たちに、今年
9月26日に撮影した高解像度の衛星画像をグリーンピースが支給、
分析を依頼した。そのMISの専門家たちの報告書によれば、
件の750 kV送電鉄塔の地点には、砲撃や軍事攻撃は全く行われて
いない。ZNPPへの
外部電源供給が途切れたのはウクライナの
軍事攻撃によるものだとロシアは虚偽主張していたが、それが
偽りであることが明らかになった
。McKenzieの結論として、
この送電線に何らかの損傷があったとしても、それは最小限の
もので容易に修復できるはずだ。

Eyes in the sky —

「衛星画像からは、ロシアが意図的にこの外部電力送電線を
サボタージュしたことが判る。これは、ウクライナ領土のうち、
現時点でロシアが一時的に占領している地域のグリッドに
ZNPPを接続しようという狙いだった。ロシアは <ウクライナ
からの攻撃で送電システムに損傷が生じたという> 偽りを発信、
偽プロパガンダを展開したが、事実とは異なることが露呈した。
現時点でZNPPへの外部電力供給が滞っているのは、全体としては
ロシアが意図的にやらかしたことだ。2~3か月前にロシア側の
占領軍がIAEAに知らせたところによれば、外部電力供給が
失われた場合、ZNPPをロシアが占領している地域のグリッドに
接続する計画を、占領軍は有しているとのことであった。
ロシア軍は必須送電網をサボタージュし、そうした状態を人為的に
作り出したのだ
。こうしたロシアによる核の安全や安全保障に
対する無視について、IAEAのグロッシ人ぬ局長は警告を発する
べきだし、ZNPPは直ちにウクライナ配下のグリッドに再度
接続しなおすべきだ。警告を発さずロシアの暴挙をとめられ
ない場合には、この原発での核の脅威が悪化していくだけだ」
と、 グリーンピース ウクライナの核問題スペシャリスト
Shaun Burnie は述べている。

・・・(中略)・・・

2025年6月の時点で、750kV Dniprovska送電網が機能しなく
なった場合には、それをチャンスにロシアが占領中の地域の
グリッドにZNPPを繋ぎ変えるつもりでいたことは、ロシア政府
そのものも明らかにしていた。それから3か月後、ZNPPと750kV Dniprovska送電線との接続は切られた。グリーンピースが最近
実施した分析で文書化したことだが、ZNPPの冷却水池でロシアは
新たな送電線の建設などを進めており、ZNPPの原子炉のうち1基を
低出力で再稼働できるための充分な冷却水を供給できるような
工事である。

・・・(以下略)・・・

こんな状態になっては、安全も何も ・・・

***********************************
やれやれ、戦争には偽情報やプロパガンダが憑き物ですが、
よくもまあ、こんなすぐにバレた嘘を抜け抜けと ・・・
核発電関連でも偽情報は結構見かけます。まあ、東通原発での
不正報告がつい先日も報道されてましたよね。
まだお読みでない方は、ここをクリック

その程度に留まらず、新型の原子炉トンの関連では次のような
デマを私は見聞きしてきました:
・ 小型原子炉(SMR)ならメルトダウンは起こさない ⇔ 上の
黒いメニューでページ  s-0) ~ s-10) を参照
・ トリウム原子炉なら、ウラニウムを使わないんだよ~~ ⇔
ページ Th-0) ~ Th-2) を参照
・ 原発はCO2を出さないんだよ~~ ⇔ ページ 付録
w-1) w-3) w-8) w-18) を参照

騙されないためには、学び続けることも大切です。
そしてそもそも、Pu-239製造装置に「やかんをのせ」て
発電したら「平和利用」ですよ~っていうのが、大嘘ですよね。

表と裏
私の30分クロッキー、Croquis Cafeをベースに

 

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新しい固定ページ
d-16) (発電原理) 60%の悪夢
をアップロードしました。

イスラエルとアメリカによる爆撃の後、イランのU濃縮施設は
確かに破壊されたのですが、既存のHEUがどこに行ったのかが
(2025年12月はじめ現在でも)不明のままです。
で、この既に存在していた60%のHEUでも、効率の悪い核兵器は
製造可能なのだ、という問題指摘です。
かの高名なEdwin Lyman博士による指摘で、今年7月、爆撃の直後に
発表されたものです。
長い論考なので、私が一部抜粋・日本語化して紹介しております。

通常は「兵器グレード」とされているのは90%以上でして、
「やかんをのせたら~~」でも基本的な線として90%と
申してきました。
しかし、濃縮施設を破壊された今、「その気になれば」
60%のU-235でも核兵器に使える、という博士のご指摘ですね。

元の英語の論考を読める方は、ぜひ

Iran can still build nuclear weapons without further enrichment. Only diplomacy will stop it


をお読みくださいな。
Bulletin of the Atomic Scientistsに掲載されたものです。

私の抜粋・日本語化を読みたい方は、上の肥大化した黒いメニューで
d-16) をクリック!

 

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いつの間にやら また壊れたんで、直さなあきまへんがな~

IAEAのウェブサイトより
Update 261 – IAEA Director General Statement on Situation in Ukraine | International Atomic Energy Agency

昨年11月の話ですが:
ザポリージャへの電力供給線、いつの間にやら また壊れたんで、
直さなあきまへんがな~

原子炉:何の損傷もないんだけど、
外部から電気が来ないので動けない~

なんや、それは~~?
まず、情報源のIAEAの “Update 261 – IAEA Director General
Statement on Situation in Ukraine”(アップデート 261 – IAEA事務
局長によるウクライナ情勢に関する声明) からの抜粋をお読み
くださいな。昨年11月のものですが。

2024年11月21日のもの
いつもどおり、<  > 内は私からの補足説明です。
*****************************
今週開かれたIAEA理事会で理事局長のRafael Mariano Grossiは、
ウクライナのザポリージャ原発(ZNPP)について、核の安全と
セキュリティとが「脅かされたままだ」と述べた。同原発に
残っている外部電力供給線は750 kVの電力線だけになっているの
だが、それと原発との接続がここ2~3日のうちに2回も
失われたのだ。

その2回のうち1回目の切断は、同原発からおよそ17㎞離れた
地点で何らかの損傷が発生したことによるもので、土曜日
<2024年11月16日> の朝から30時間ほど続いた。翌日曜の
正午ごろには修復が完了した。Grossi事務局長は、ZNPP
現地に配備されているIAEAのチームからの情報をもとに、
この報告を行った。だが、本日朝、この電力線との接続は
再び途絶えた。

こうした外部電源喪失の結果、ZNPPは唯一のバックアップ用
330 kV 電力線に依存、そこから冷却などの安全に不可欠な
諸機能用の電源を得ていた。ZNPPの外部電力喪失は10月にも
2回発生しており、ここからも同原発の外部電力供給の危うさが
判る。今回の戦争が始まる以前には、このZNPPというヨーロッパ
最大の原発には、750 kVの電力線が4系統と330 kVのものが
6系統あった。

・・・(以下略)・・・
**********************************

既に昨年11月までに、これだけ深刻な事態になっていたのですね。
特に、元々は合計10本もの電力線があったのに2本にまで
(バックアップを含む)減ってしまった点に、ご注意くださいな。
これだけ平時には用意していても、戦争となるとぶっ飛んで
しまった、そんな実例ですよね。

またなの!?
私の人体デッサン
Croquis Cafe 366をベースに

つづいて、今年の11月14日付のRBC-Ukrine ウェブサイトの
記事より、抜粋です。
Zaporizhzhia nuclear power plant at risk of another blackout, Energoatom reports | RBC-Ukraine

************************
Zaporizhzhia nuclear power plant once again faces blackout threat
(ザポリージャ原発、またも外部電力喪失の危機に)

2025年11月14日
Daryna Vialkoさん

11月14日、ザポリージャ原発(ZNPP)がDniprovska送電線
からの電力を喪失した。ステーション ブラックアウトが再度
発生してしまうリスクが再発した。Energoatom社の発表による。

750 kV のDniprovska 送電線は、一時的に <ロシア軍に> 占拠
されている同原発の主な電力源である。今のところ、同原発は
<その冷却などに> 必要とする電力を、この送電線だけから
得ている。

「原発の安全な稼働には外部電力の供給を確実に受けることが
不可欠だが、それが脅かされている。電力システムとの接続が
完全に断たれてしまえば、ZNPPとしては <今回の戦争が
始まって以来> 11回目のステーション ブラックアウトになり
かねない。そうなると、核の安全性にとっては重大なリスクだ」
と、Energoatom は警告を発した。

先日、10月23日にZNPPへの外部電力供給は <戦闘の影響で
いったん失われたのだが> 一度は回復した。この10月の間、
同原発への外部電力は失われており10回目の ブラックアウト
であった。<せっかく10回目のブラックアウトから復旧した
のに、今また11回目になってしまう恐れが、ということ>

・・・(以下略)・・・
******************************

カネクイムシだよ~~

11回目を引き起こしかねない問題が何なのかについては、
言及がありませんね。
で、2つの記事を続けて読むと、原発が戦闘に巻き込まれると、
いかに厄介な代物かが良く分かりますよね。
外部電力の供給が途絶えてしまうと、最悪は炉心の
メルトダウン ・・・
なお、停止中も原発には冷却が必要であることについては、
上の肥大化した黒いメニューでページ  付録 w-15) をお読み
くださいな。

加えて、原発が巨大な金食い虫である点にも、
ご注意ください。
停止中の原発である以上、発電は行っていません。
ところが、停止中でも冷却は必ず続けませんと。そして、
その冷却のための電気料金たるや、原発の規模などにも
よりますが、1日に数百万円に至ることも。
こうした「実に厄介な軍事的脆弱点となりえる巨大
金食い虫」をわざわざ推進するって ・・・

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イランのU濃縮、停止中 ~~ イラン外務省が発表


イランのU濃縮、停止中 ~~ イラン外務省が発表

The Times of Israelウェブサイトより
元の英語記事を読みたい方は、ここをクリック

イスラエルとアメリカによる爆撃の後、現時点でイランの
U濃縮はどうなっているのか?ずっと気になっていたのですが、
ようやくイランの政府そのものが発表をしたようです。

The Times of Israelのウェブサイトより。

私の抜粋・要約・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明

そもそも、充分に査察させてくれれば~~

*****************************************
イランが、イスラエルとアメリカによる攻撃を受けて以来、
ウラニウム濃縮をできていないと発表

<イランの> Araghchi外相は、イランは必ず濃縮を再開すると
断じている。同時に、それは平和利用のためであると譲らない。
<6月の>12日間戦争に関する見解を報じる会見を、イランが主催。

Jon Gambrellさん
2025年11月16日

イラン、テヘラン発(AP) — イラン外相が日曜日 <16日> に
述べたところでは、イスラエルとアメリカによる攻撃を受け、
イラン国内ではウラニウム濃縮を一切行っていない。

イランを訪れていた Associated Press <AP> の記者からの
質問に答えた発言で、6月のイスラエルとアメリカによる
イランの濃縮施設に対する爆撃以後の同国の核プログラムの
状況に関し、イラン政府からの発表としては最も直接的な
回答をAbbas Araghchi 外相が行ったものだ。

「イランでは、申告していない濃縮活動は行っていない。
すべての核施設は IAEAのセイフガードとモニターを
受けている」とAraghchiは語った。「現時点では、濃縮は全く
行っていない。濃縮施設が攻撃を受けたせいだ」

・・・(中略)・・・

ただし、同外相はさらに「濃縮も含め核技術の平和利用のため、
濃縮を行うというイランの権利は否定しようがない。イランには
その権利があり、その行使を今後も続けていく。アメリカも含め
国際社会はイランのそうする権利を認め、それがイランの不可侵の
権利であること、イランはその権利を決して放棄しないことを、
理解していただきたい」とも述べている。

・・・(以下略)・・・。

**************************

内部からの密告 ・・・
イスラエルの核保有(おそらく)については、上の黒いメニューにあるページ c-3)  c-4) を参照

言わずと知れたことなのですが、
「平和利用」でのU濃縮を行う権利を認めてしまう ⇒ どこかの
国がこっそりと「過剰濃縮」をやらかしてしまう
というパターンの現実化はいずれ・どこかで起きてしまうでしょう。
あるいは、秘密裏にテロ組織が濃縮を行ってしまう危険性も。

本気で「平和利用」にしたいのなら、たとえばU濃縮を世界的に
IAEAの独占事業として、ほかには誰もやれないように法的に
徹底してしまうとか。でも、そんなこと、現実に実施できるので
しょうか?できないのなら、核兵器の廃絶とは現実上、核発電の
廃絶を伴うものになります。

そもそも、イランによるU濃縮ばかりが問題にされていますが、
攻撃を仕掛けたアメリカとイスラエルとは、とっくに核兵器を
保有しているわけでして ~~~

一方、イラン側も相変わらず、「60%濃縮Uなんて平和利用の
用途がないものが、なぜイラン国内で見つかったのか??」
という肝心の問題については、説明をしていないですね。

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ロシアと中国、ミサイル防衛と核の問題で「突っ込んだ」話し合い

Reutersのウェブサイトより
Russia says it held ‘in-depth’ talks with China on missile defence and nuclear issues

ロシアと中国、ミサイル防衛と核の問題で「突っ込んだ」
話し合い

いったい何の密談??

結局、世界は冷戦時代のような構造に戻りつつあるの
でしょうか?
Reutersによる報道を、私の抜粋・要約・日本語化で紹
介します。
<  > 内は、私からの補足説明。

****************************
Russia says it held “in-depth” talks with China on missile
defence and nuclear issues
(ロシアと中国、ミサイル防衛と核の問題で「突っ込んだ」
話し合い)

Reuters
2025年11月21日 JST

モスクワ発、Reuters
ロシアと中国は今週 <16日から22日の週の事> モスクワで
会談、ミサイル防衛と戦略的な安定性について討議し、
こうした分野での協力を強化することで合意した。木曜日
<20日> にロシア外務省が発表した。

会談内容の詳細については、この発表は触れていない。
この会談の背後には、アメリカのドナルド トランプ
大統領の「ゴールデン ドーム」というミサイル防衛網の
構築計画と、この30年以上実施されていない核兵器実験を
再開しようという狙いとがある。

「突っ込んだ討論 ・・・ を行い、世界と地域の両面で戦略上の
リスクを発生させている不安定性要因を協力して分析、また
それらを最小化するための方法についても意見を交換した」
と、ロシア外務省は発表内容で述べている。

・・・(中略)・・・

ロシア並びに中国との「非核化」を求めているとトランプは
述べているのだが、中国政府は核武装に関する対話に参加する
ことを繰り返し拒絶している。

中国は核兵力の急速な増強を進めているのだが、・・・(中略)
・・・ ロシアともアメリカとも交渉することには、ほとんど
関心を示していない。

ロシアとアメリカの間にはそれぞれの戦略核兵器の保有数を
制限する条約があったのだが、その残っている最後の条約も
2026年2月に失効してしまう。この条約の有効期限を1年間
延長し、その間に新たな制限条約のための交渉をしようと
ロシア政府は言っているのだが、トランプはまだ正式な返答を
していない。そしてこうした交渉は、まだ始まっていない。
**************************************

これでも、なお立ち上がろう~

最悪 ・・・
こういう世界規模の動きを目にすると、一般市民は無力感に
さいなまれる ものですよね。
でも、無力感のうちにほっておけば、「核のほうから、我々に
向かって飛んでくる」(核攻撃を受ける)という事態もいつの日か、
あり得るのです。
それを防ぐため、核の廃絶を訴え続けていきたいのですね。

もちろん、核兵器の制限や廃絶をはっきりと求めている候補者に
投票することも、大切ですね。

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新しい固定ページ 「yards-5) 日本の市民の血税で、アメリカに原発」をアップロード

新たな固定ページ「yards-5) (カネ) 日本の市民の血税で、
アメリカに原発」をアップロードしました。

Beyond Nuclear Bulletinにある記事を日本語化して紹介し、
私からの補足説明もかなり加えております。

内容は
トランプ・高市会談で日本がアメリカにかなりの投資を行うとの
約束がなされたのは、広く日本語メディアでも報道されて
おりますよね。
でも、日本語ではあまり聞こえてこない事実が:
日本からの投資の一部はアメリカのエネルギー産業に充てられ、
それにはAP1000とSMRへの投資も含まれるそうです。

こういうやり方での「原発への資金提供」もあるのだなあと、
悪い意味で感心しました。

それと、日本の反原発団体などからも、本件の情報が聞こえて
きませんよね?どこか、本件を情報発信している団体を、
日本でご存じでしたら、DMで私にお知らせくださいませ。

そんな団体が見当たらない以上、「やかんをのせたら~~」が
取り上げるしかないのですよ。

上の肥大化しすぎている黒いメニュー(ゴメンナサイ!)で、
ページ yards-5) をクリック!

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固定ページ d-15) をアップロード

新しい固定ページ d-15) をアップロードしました。
比較的短いページなので、ぜひ上の肥大化して使いにくい
(ゴメンナサイ)黒いメニューで、d-15) をクリック!

原発そのものを防衛できたとしても、それに外部電力を供給して
いる電力線を軍事/テロ攻撃で破壊されてしまったら、原発の
冷却ができなくなってしまう → メルトダウンの危険性
という深刻な問題を短く取り上げております。

最近ロシア軍がウクライナのリウネ原発とフメルニツキ原発に
外部電力を供給していた変電所を標的にしましたが、その意図が
見えてきますよね。

 

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原発そのものを攻撃しなくても、その変電所なら~~

原発そのものを攻撃しなくても、その変電所なら~~

ウクライナのフメルニツキ原発とリウネ原発とに外部電力を
供給している変電施設を、ロシア軍が攻撃の標的にした件です。
すでに先週、下でThe Kyiv Independent 紙による報道を抜粋で
紹介しました。あまり本件に関する報道が聞こえてこないので、
1つの情報源だけでは危ういと考え、他の報道も探してみたら、
ありました!
Nuclear Engineeringのウェブサイトのもので、11月11日付です。

元の英語記事を、読める方はぜひ:
Ukrainian substations hit in latest drone strike – Nuclear Engineering International

いつもどおり、私の抜粋・要約・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明です。
**************************************

再掲 簡略化した地図ですよ

Ukrainian substations hit in latest drone strike
(先日のドローン攻撃で、ウクライナの変電所が被弾)

ウクライナのエネルギーシステムに <先日の> ドローンと
ミサイルによる新たな攻撃があり、A火力発電所の大半を破壊し、
あるいは損害をもたらすとともに、クメルニツキ原発とリウネ
原発 に給電する変圧所をも攻撃した。

・・・(注略)・・・

ロシアのメディアの論調を見ると、ウクライナの全原発を
稼働不能にしてザポリージャ原発と同じ状態に陥れては、
といった議論が見られる。「モスクワを”ブラックアウトに
陥れる”というゼレンスキーの脅迫に応じ、ロシア軍は
ウクライナの全火力発電所を”稼働不能”にした。だが、
今も発電中の原発はどうすべきか?」と、<ロシアで2000年に
開発されたニュースの集計ソフトウェアである> Dzenは
問うている。

・・・ 軍事の専門家として名高いValery Shiryaevは
<ロシアのタブロイド紙> Novaya Gazetaの代理ディレクター
でもあるが、その彼はこう説明している:「ロシア軍にとっても、
原発への攻撃はレッドラインであり、原発を爆撃するわけには
いかない。だが原発用の変電所となると、話は別だ」

*****************************

再掲 核からつぶしていけ~~
核がむしろ攻撃を招きかねない実例

「原発に給電している変圧所が破壊された ⇒ 原発にメルト
ダウンの危険性が発生、稼働不能に」(緊急用ディーゼル発電
装置は、あまり長期間は使えません)という現実の問題を、
読者が理解しているものと前提した記事ですね。

その前提をまだ学んでいない、たとえば「え?原発って、
稼働していなくても電気を使って冷却しなきゃ、いけないの?」
とか仰る方々は、上の肥大化した黒いメニューの下のほうに
あるページ 付録 w-15) をお読みくださいませ。

で、「そんなことくらい、特訓に学んでいるよ!」と仰る方々
向けに述べておくと、
原発そのものが攻撃されなくても、そこに給電している送電
システムを破壊すればメルトダウンのリスクが存在している
ってことですね。
原発そのものの防御をいくら固めても、それへの送電システムを
破壊してしまえば、その原発のホスト国はメルトダウン リスクに
襲われる、ってことです。
これは私個人の「奇抜な杞憂」などではなく、ロシア軍がこの
リスクを認めて行動してるわけですね。

こうなると、「原発防衛」を徹底したければ、結局はその原発に
給電しているグリッド全体も防御するしかありません。でも、
グリッドって大規模・広範囲のものなので、どうやって??
それに、それだけの防御を電力系統だけに配備すると、その他の
防御が手薄になるのでは??

ですから現実には、原発とは「国防の穴」でしかないのですね。
真の「愛国者」であれば、原発には反対するのが当然です。

ああ、ひどいリスク~
私の5分クロッキー

 

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韓国が原潜へ ⇒ 日本で議論白熱 ・・・ これって、どういうこと?

韓国が原潜へ ⇒ 日本で議論白熱
これって、どういうこと?

シンガポールの英語紙The Straits Times(1845年創設)のウェブ
サイトより
元の英語記事は、ここをクリック

現在、韓国の原潜保有に向けた動きに応じた議論が、日本で
進行中ですよね。
単純に見ると、直接的な因果関係が分かりにくいかも。

この関係を分かりやすく説明してくれているニュース解説を、
The Straits Timesに見つけました。
長いので全部の紹介はできませんが、一部抜粋・要約・
日本語化して紹介しますね。
読める方は、上のリンクから元記事をお読みくださいな。
<  > 内は、私からの補足説明です。

深海の闇の中で、にらみ合い ・・・

**************************************************
ニュース分析
アメリカが、韓国の原潜保有を承認。日本と東アジア地域には、
どのような影響が?

Wendy Teoさん(The Straits Timesの韓国特派員、ソウル駐在。
韓半島の南北問題を担当)
Walter Simさん(The Straits Timesの日本特派員、容共駐在。
政治、経済、社会文化問題を担当)

公表: 2025年11月9日
アップデート: 2025年11月10日

サマリー
トランプは、韓国が原潜を製造することを承認した。
それを受け、東アジア地域での安全保障に関する憂慮が
高まる中、原潜などに関する日本での議論が高まっている。

専門家たちは、ロシア、中国、北朝鮮からの反発を警戒、
この地域での軍拡競争と不安定性の高まりとを恐れている。

韓国にはこうした原潜を10年未満で建造できる能力があるの
だが、その製造場所についてはアメリカとの交渉が続いている。

アメリカのドナルド トランプ大統領が、韓国が自国製の原子力
潜水艦を建造することを承認したのだが、この決定のため
日本ではある議論に再び火が付いた。日本も自力での各防衛力を
強化すべきか否かという議論だ。専門家たちは、東アジアでの
緊張の激化と軍拡競争が悪化してしまう危険性について、
懸念を表明している。

専門家たちはさらに、ロシアや中国、北朝鮮からの反発をも
予想している。これら三国はいずれも、アメリカの同盟国が
東アジアにおいて自分たちよりも進んだ潜水兵器を保有する
ことを好んでいない。

「見えない深淵」での軍拡競争

——-(中略)——-
今回の決定を受け、日本も韓国に続き原潜を求めるべきか否か
という議論が日本では喧しい。特にその発端として、高市早苗
新総理大臣が10月21日に発表した新たな国防計画があった。
その計画は、「最先端の推進能力を有する次世代型潜水艦」の
入手を進めているのだ。

高市氏の施政方針演説は防衛省の専門家パネルによる9月19日付
の推奨事項とぴったりと合致していた。この推奨事項は、上述の
ような潜水艦を日本が手に入れることを勧めている。こうした
推奨を日本政府の正式の諮問機関が公にしたのはこれが初めての
ことで、日本国の国防政策が地滑り的に変化した可能性が窺える。

——–(中略)———
中国の原潜は、すでに東シナ海と南シナ海そして太平洋西部で
稼働中だと言われており、またロシアの原潜は北海道の北、
オホーツク海で稼働している。
<アメリカの公共政策の研究機関である> ブルッキング研究所(Brookings Institution)のアジア政策研究センター(Centre
for Asia Policy Studies)でSK-韓国財団の長、ならびにシニア
フェローを努める Andrew Yeo博士は、韓国が原潜を
保有すれば、北朝鮮も中国もロシアも快く受け取っては
くれないと警告を発している —(中略)—-

韓半島の安定化を進めるのではなく、「不安定化のリスクがあり、
軍拡競争のらせん状の激化が起こる」危険性があると、
Yeo博士はThe Straits Timesに語った。そのため日本政府に
とっての最大の懸念とは、東アジアでの核兵器の拡散という
シナリオとみられると、同博士は述べた。

Yeo博士はさらに、「韓国は核兵器こそ保有しようとはして
いないが、ウラニウム濃縮能力を高め原潜を手に入れることで、
核関連の能力を拡大することを容認しやすい環境が出来うる。
それには、核兵器も含まれる恐れがある」とも語っている。

韓国の国防大臣Ahn Gyu-back によれば、同国の技術力であれば
原潜を10年以内に建造できるそうだ。

潜水艦を標的に ・・・ ジョンじょろり~~ン

 

—–(中略)—–

原潜入手ゲームで韓国に続くべきか否か日本は揉めているのだが、
東京大学の公共政策大学院のHeng Yee Kuang 教授は、原潜獲得に
よって東アジア地域でのパワーバランスが改善する結果になると
見ている。

「そうなれば、アメリカとその同盟諸国とが東アジアでの海面下
でのパワーバランスにおいて優位に立てよう」と、同教授は
分析している。

*******************************************

確かに、厳密にいえば軍用の原子力潜水艦といっても、あくまで
推進力用の核エネルギーであって、核兵器を搭載するとは
限りません。しかしPWRとはそもそもこうした推進力のために
軍で使用されていたものでして、「発電」用とはいえど
「軍事利用」だったわけです。軍事と「原子力」との不可分性が
明らかな実例の1つですよね。

当然の結果として、「推進力としての核エネルギー」を利用する
「乗り物」の導入からも、これだけの騒ぎが発生します。

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ロシア、原発2か所に給電する変電所も標的に

ロシアがウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃
原発2か所に給電する変電所も標的に、とSybiha外相

The Kyiv Independent (ウクライナのオンライン英語紙)より
Russia targeted substations powering nuclear plants during large-scale overnight energy attacks, Sybiha says

Dmytro Basmatさん
2025年11月9日

ウクライナの原発での緊急事態というと、今のところどうしても
ザポリージャが広く取り上げられているのですが、
外部電力供給が途絶えた ⇒ 原子炉と使用済み核燃料冷却プール
との冷却ができなくなる ⇒ メルトダウンへ
というパターンは、どの軽水炉でも起こりえます。
(このパターンをご存じない方は、上の黒いメニューで
付録 w-15) をお読みくださいな)

すると、ウクライナにある他の原発でも、外部電力供給が確保
されているのかどうか、注視しておりませんと ・・・

まさにそうした問題をロシア軍が引き起こした、とウクライナの
Sybiha外相が述べたそうです。

The Kyiv Independent紙の関連記事を、私が抜粋・要約・
日本語化して紹介しますね。
いつもどおり、<  > 内は私からの補足説明です。
****************************************

簡略化した地図ですよ

<ウクライナの> フメルニツキ原発とリウネ原発とに外部電力を
供給している変電施設を、ロシア軍が攻撃の標的にした。11月7日
から8日にかけて夜通しでロシア軍が行った大規模攻撃の一環である。
ウクライナのエネルギー関連インフラストラクチャーを破壊しよう
とした大攻撃であったと、ウクライナのAndrii Sybiha外相が述べた。

「<今回の標的選択は> 偶然ではなく、入念に立案した攻撃だった。
ヨーロッパを巻き込んだ核の安全を、ロシアは意図的に危険に
さらしている」とSybihaは11月8日にソーシャル メディア
<日本でいうSNSのこと> で述べている。標的にされた変電施設が
損害を受けたのか否か、実際に今回の攻撃で被弾したのかどうかに
ついては、同外相は言及していない。

ウクライナの関連高官たちからは、両原発の稼働中断は報告されて
いない。

・・・(中略)・・・

今回の攻撃を受け、ウクライナ国内数地域では緊急の停電措置が
取られた。・・・(中略)・・・

・・・(中略)・・・ SybihaはIAEAの緊急理事会の開催を求めた。

同外相はロシアからのエネルギー輸入のツートップである中国と
インドに呼びかけ、「ロシアが核を脅迫に利用しているが、それを
やめさせるよう国際的なプレッシャーが必要だ。核エネルギー施設
への攻撃は無謀であり破局を招きかねない。ロシアに対し、
そうした無謀な行為をやめるよう要請していただきたい」
******************************************

原子炉そのものをどれだけ頑丈にしても、外部電力供給が絶たれれば原発は ~~

核発電所(原発)があると、攻撃を受ける場合にいかに面倒で深刻な
問題になるのか、もう明らかですよね。
ウクライナの原発は現在4か所(チョルノービリを除いて)ですが、
日本には廃炉が決まっている福島第一・第二を除いて15か所あります。
停止中のものも含めての数値ですが、停止中であっても
そこには核燃料(使用済みも含む)があり、冷却が必須であることに
違いはないです。(「なんで?」と思われた方は、上の黒いメニューで
付録 w-15) を参照)
実際、ロシア軍が東海第二原発(新宿から約118㎞)を軍事標的の
1つにしていたことは、上の黒いメニューにあるページ d-11) で
紹介済みです。

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