IAEAのグロッシ、プーティンと会談
Reutersのウェブサイトより
Nuclear chief Grossi meets Putin to discuss Zaporizhzhia plant | Reuters
Nuclear chief Grossi meets Putin to
discuss Zaporizhzhia plant
(IAEAのチーフ グロッシ、
ザポリージャ原発の件でプーティン
と会談)
では、グロッシとプーティンの会談に
関する続報です。ただ、会談内容の
詳細が不明です。
それにしても、日本語メディアでは
この会談に関する報道を、あまり
見かけないですよね。なんで???
そりゃ、福島第一からのトリティウム
水放出の件も、志賀原発の問題も重要
ですよ。
でも、ザポリージャが結局は巨大な
ダーティ ボムになってしまった場合、
放射性物質は日本列島にまで飛んで
くると考えといたほうが、現実的
ですよね。
では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
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Reuters
2024年3月7日掲載
モスクワ発、3月6日(Reuters)
― International Atomic Energy Agency
(IAEA、国際原子力機関) のチーフ、
ラファエル グロッシがロシアの
ヴラディミール プーティン大統領と
水曜日 <6日> に会談した。それに
先立ちグロッシは、ロシアの
エネルギー関係高官たちと会見して
いる。高官たちとは、ウクライナに
あるがロシア軍が占拠中の
ザポリージャ原発の安全について
会談した。
プーティンとグロッシはロシア南部に
あるソチで会談、クレムリンはその話し
合いの初めに交わされた発言を公表して
はいるが、それ以降の会談は非公開で
行われ、その内容は全く公表されて
いない。.
プーティンはグロッシに対し、
「ザポリージャ原発の重要な問題点や
特に複雑な点について、話し合う用意
がある。さらに、核エネルギーに関与
しているいかなる問題についても安全
を確保するため、あらゆる手を尽くす」
と述べたと、クレムリンは発表して
いる。
またグロッシはプーティンの他にも、
ロシアの国営核エネルギー公社
RosatomのヘッドであるAlexei
Likhachevとも会談した。
ロシア軍がヨーロッパ最大の原発で
あるザポリージャを占拠したのは2022
年に同軍がウクライナへの侵略を始めた
時のことで、それ以来占拠を続けた
ままだ。グロッシとプーティンの会談は
水曜日 <6日> にロシア南部のソチと
いう町で行われる。
ザポリージャ原発の立地は、ウクライナ
南部の戦闘の前線に近い位置にある。
ロシア政府は、このザポリージャ州を
すでに併合したと主張している。同原発
の6基ある原子炉はすべてシャット
ダウンされているが、シャットダウン中
であっても、冷却のため絶えず外部から
の電力供給と冷却水の供給とが必要だ。
この冷却ができないと、破局的な
メルトダウンが発生してしまう危険性
がある。.
2022年3月にロシア軍に占拠された際
に火災が発生、原発はその火災で損傷を
被った。原発の近くではウクライナ軍と
ロシア軍が戦闘を繰り広げており、両国
は原発周辺で砲撃を行っているとお互い
への非難を押収している。IAEAでは
以前から事故を防ぐため、 安全確保の
ための仕組みを設けようとしている。
グロッシがロシアの国営核エネルギー
企業Rosatomの代表と会談、話題の
中心はザポリージャ原発の安全性で
あったと、RIAニュース <ロシアの
国営報道機関> はRosatomからの
発表を引用して報じている。また
グロッシは、ロシアの国防省や外務省
でも会談を持った。
RIAの報道によれば、上述の会談は
誇張なしに「緊張した」ものだった
と、グロッシは述べている。だが
IAEA のスポークスパーソンは、
会談が緊張したものであったと
グロッシが述べたことはない、
としている。
ザポリージャ原発が外部からのすべての
電源供給から切断された事態が、この
18か月間で8回も発生している。その
都度、同原発では <緊急用の>
ディーゼル発電機を稼働させて原子炉内
の核燃料の冷却など不可欠な作業を
行っていた。
現時点では、メインの外部電力供給線の
1つが機能しているのだが、IAEAに
よればこの原発の状況は警戒を要する。
ザポリージャ原発には原子炉が6基
あるが、そのうち1基はホット
シャットダウン <コールド シャット
ダウンと異なり、ホットでは停止中の
炉内の温度が高く、水蒸気を発生
させる> 状態に保つ必要があると、
IAEAは発表している。これは、保管
タンク内にある液体の放射性廃棄物を
処理するなど、核安全性に欠かせない
作業には水蒸気を発生させる必要が
あるためだ。
昨年のウクライナからの発表によれば
<ザポリージャ原発そばを流れる
ドニエプル川下流の大型カホブカ
ダムが昨年6月に爆破されて> 冷却水
貯水池の水位が下がり同原発が冷却水
の不足に陥る危険性を心配している。
先月、グロッシは井戸の検査を行い、
冷却水が充分にあるか否かを調べた。
同時に、ザポリージャ原発周辺での
砲撃が減ったことを歓迎した。ロシア
の報道機関TASS 通信の報道に
よれば、冷却水の供給は充分だと
グロッシは判断した、とのことだ。
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どうも、この会談の内容や結果がまだ
報じられていないようで(3月11日
早朝JSTの時点)、困っております!
報道を見つけ次第、ここで紹介
しますね。