IAEAのチーフ、ザポリージャ原発の
問題でプーティンと会談の予定
The Moscow Times (ロシアの独立系
オンライン新聞。ロシア語と英語で
報道)
IAEA Chief To Hold Talks With Putin About Ukraine Nuclear Plant (msn.com)
ロシアではかなりの報道検閲などが
行われていますから、独立系で
あってもロシアからの報道には圧力が
かかっていることは認識しておきま
しょう。
そのうえで、プーティンとグロッシ事務
局長とが会談して何を話し合うのか?
はたまた、まともな話し合いになるの
か?記事を見てまいりましょう。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
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2024年3月5日
国連の核監視機関 <であるIAEA> の
チーフ、ラファエル グロッシが火曜日
<3月5日> にロシアに向かう。
ウクライナのものであるが現時点で
ロシア軍が占拠しているザポリージャ
原発の「今後の稼働状態」について
ヴラディミール プーティン大統領と
新たに会談するためだ。
ヨーロッパ最大の原発である同原発は、
2022年3にロシア軍に占拠され、
それ以来今も戦闘の中心地にある。
ロシアもウクライナも同原発の安全性
がおびやかされていると、非難の応酬
を繰り広げている。
グロッシが前回プーティンと会談した
のは、2022年10月、セント
ペトロスブルグでのことだ。その際
には、ザポリージャの核施設も含め
安全性に関する問題を論じ合った。
「敵対しあう両国とハイ レベルでの
対話を続けることは、極めて大切だと
考える」と、グロッシは、この月曜日に
記者団に向かって述べている。彼は
国際原子力機関 (International Atomic
Energy Agency、IAEA)のヘッドで
ある。
そのグロッシによれば、プーティンと
「技術的な問題」を話し合い、今後の
同原発を「どうするのか、その計画の
感触を」掴みたい、とのことだ。
「この原発の今後の稼働状況に関し、
問題がある」と、会談で話し合いたい
話題に関して質問を受けたグロッシは
答えている。
ロシア外務省のスポークスパーソン、
Maria Zakharovaも、そうした内容を
確認している。
グロッシは既に数回ウクライナを訪問、
ヴォロディミール ゼレンスキー大統領
や政府高官たちと会談している。
IAEAチーフ <のグロッシ> の発言に
よればさらに、ザポリージャ原発への
外部電力供給の電線が「極めて脆弱で
危うい」もので、それに対応することを
グロッシは願っている。この2年間の
戦闘で、外部からの電力供給の完全喪失
が複数回発生している。
同原発の安全性に関する不安は、ロシア
による侵略が始まって以来今までずっと
続いている。IAEAは、同原発の近くで
大きな爆発や地雷の爆発が起きており、
そこから原発の近くで「戦闘が行われ
ていた」可能性が疑われ、それは
「実に憂慮すべきだ」と警告を発して
きた。
グロッシは、「核事故の発生する危険性
を軽減するため」、同原発周辺での
「軍事活動を極力控えること」を求めて
いる。
さらにIAEAは、ザポリージャ原発での
スタッフが不足している可能性について
も、憂慮を表明している。.
この2月以降、ウクライナの原発運営
企業であるEnergoatom社の職員のうち
ロシアの原発運営企業 <Rosatom>
との雇用契約の締結を拒否した人員は、
ザポリージャ原発で就労することを禁
止されている。
IAEA役員たちは、2022年9月以降現在
まで、ザポリージャ原発現地での監視を
行っている。
同原発には原子炉が6基あり、ロシアに
よる全面的侵略が始まる以前には
ウクライナの電力需要の約1/5を発電
していたのだが、今ではすべてシャット
ダウンされている。
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この会談について、「やかんをのせたら
~~」では今後もwatchしてまいります。