映画 Oppenheimer がオスカー賞を
受賞するかも、って??
Beyond Nuclear Bulletin
2024年3月7日号より
映画Oppenheimerのオスカー賞受賞?
に関する記事です。
Bulletinの本記事そのものには
”Read More” というボタンがあって、
それをクリックすると USA Todayの
関連記事が登場します。
それは、「他者による記事」なので、
読みたい方は元記事をお読みください
ませ:
‘Oppenheimer’ Oscar wins won’t erase nuclear weapons testing victims (usatoday.com)
ここでは、Bulletinにあるテキストを
日本語化して紹介しますね。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
****************************
”OPPIE” OSCAR BUZZ
But what about Downwinders?!
(Oppenheimerがオスカー賞?という
騒ぎ
でも、風下の住民の皆様は?)
受賞映画作品であるDownwind
<Oppenheimerの原爆開発の結果と
して発生した見も縮むような悲劇を
紹介する映画です https://backlotdocs.com/ >
の制作者であるMark Shapiroが、USA
Today <という新聞> に署名入り記事を
発表した。
<https://www.usatoday.com/story/opinion/voices/2024/03/06/oppenheimer-oscar-nuclear-weapons-indigenous-native-american-cancer/72801220007/ >
映画 Oppenheimer がアカデミー賞の
うち13部門でノミネートされているが、
そうした中でShapiroは、1945年7月
16日に行われたマンハッタン プロ
ジェクトの Trinity 核実験での核爆発の
風下にいて放射性物質による被害に
苦しんだ、あるいは死亡した人々はどう
なるのだ? と問うている。
<HOME | trinitydownwinders>
さらに、
1945年8月6日と9日の原爆投下で焼き
殺され、あるいは負傷した日本の住民は?
また、ネヴァダ州のWestern Shoshoneと
いう土地にあるネヴァダ核実験場の風下に
暮らす人たちは?
<Main (nativecommunityactioncouncil.org)>
この実験場では、1951年から1992年に
かけて、合計で928回もの本格的な規模の
核兵器の爆発がなされたのだ。そして同地
では、核兵器の「先端型」未臨界実験が
今も行われているのだ。<1992年より後、
包括的核実験禁止条約のため地下での
核爆発実験を行えなくなったのですが、
核兵器保有国としては、既存の核兵器の
経年劣化が気になりますよね。そこで、
実際の核爆発を伴わずに大出力レーザーや
コンピューター シミュレーションなどを
利用した「未臨界核実験」が行われる
ようになりました。
<US moves closer to underground testing of nuclear weapons stockpile without any actual explosions | AP News>
そして、放射線被ばく賠償法 (Radiation
Exposure Compensation Act,
Radiation Exposure Compensation Act – Wikipedia )
は本来なら期限を延長するか、適用範囲
などをさらに拡大すべきなのに、期限切れ
となりそうなのは、なぜなのか?
<これは1990年に制定された連邦法で、
アメリカが冷戦時代に実施した核実験
その他からの被ばくなどで がんなどを
り患した人々への賠償を定めているの
ですが、2024年7月に失効することに
なっています>
****************************
ハリウッド映画にはその時点での
アメリカ社会主流派の精神性が良く
現れると、言われることがよくあり
ます。しかし、「アメリカの主流派は
・・・」とこぼすよりも、我々日本の
反核勢力も含めた世界の反核勢力が、
必要な情報の発信を充分に行っているの
か、反省すべきだと私は考えます。
その意味で、上記のDownwindという
映画作品はよくやったと思いますし、
私も視てみたいものです。