タリバン、核兵器に食指??

ずっと下の2021年9月28日と30日(ページ下の ß Older posts をクリック)でも取り上げましたが、どうもパキスタンがすでに保有している核兵器 150発に、アフガニスタンのタリバン政権が食指を伸ばしている恐れがあるそうです。

アフガニスタン国内ではご存じのように、いまもISISその他の反政府勢力があって、内戦が続いております。タリバンが核兵器を欲しがる動機は充分にありますが、もし核兵器が同国内に入った場合、国際的テロ組織の手にも渡ってしまう恐れもあります。

この重大な危険性について、少し紹介が遅くなってしまいましたが、今年(2021年)10月22日付でインドのビジネス新聞The Economic Timesが取り上げてくれていました。

ご存じのとおりインドとパキスタンは反目しあってきた歴史があるので、インドの日刊紙の報道にはバイアスがあるかもしれません。それでもThe Economic Timesは1961年の創刊以来ビジネス ピープルから愛読されてきた英語新聞であり、ビジネス日刊紙としてはThe Wall Street Journalに次いで世界第2位の発行数を誇っているそうです。

ポーズ 6, 20分クロッキー

それで、何がそんなに危険なの?
私の20分クロッキーより

ではその記事を、私の抜粋・日本語化で。
元の記事は
International community worried over Pakistani nukes falling into Taliban’s hand – The Economic Times (indiatimes.com)
にございます。

(私による抜粋・日本語化。<> は私による補足
パキスタンの核兵器がタリバンの手に入るのでは?と、国際社会が不安視

タリバンがアフガニスタンの権力を再度掌握して以来、以前の外交官たち、また軍事専門家たちは、パキスタン政府が崩壊してしまうのでは、という懸念を表明している。それは、タリバンが独自の核兵器開発プログラムを始める意図を表明しているからだ。そう語るのは外交問題の専門家、Fabien Baussartだ。

The Times of Israel紙のブログ記事で Baussart は、アフガニスタンとパキスタンの間の国境は穴だらけで、パキスタン政府を弱体化させる諸活動がさらに悪化してしまうと述べている。

Baussart によると、事態の展開について以前の外交官や軍事専門家たちが不安を表明している。パキスタンの政府にも軍部にも、イスラム過激主義を支持する勢力が入り込んでいるためだ。

タリバンは、独自の核兵器開発プログラムを進める意図を明確に表明している。核エネルギー担当のヘッドとして、Najeebullahというエンジニアを任命している。このシナリオが進んでしまうと、タリバンがパキスタンを実質的に支配した場合、約150発の核爆弾を掌中に収めることとなる。

このThe Times of Israelのブログにはさらに、パキスタンの核技術全般がオランダから盗み出したものであるとの指摘もある。<上の黒いメニューで固定ページ f-3) と f-8) の「闇に潜む核」 の箇所とを参照> さらにパキスタンにはタリバン支持者が大勢おり、国際社会はこの人類の存続を脅かす新たな課題に真剣なまなざしを向ける必要がある。

Lying, on the back of the seated -- notice the "cuts" correspond to those in the seated / 寝ポーズ … 座りポーズの切り込みと、切込みが対応していることにご注意

身が切り刻まれるような~~
私の20分クロッキーを切り裂いた実験

(中略)

Baussart によれば、「米軍がアフガニスタンからの撤退を急げば、この地域の不安定性が悪化してしまうと予想していた。パキスタンの安全が脅かされ、同国の既存核兵器の行方も怪しくなってしまう」 この夏の急な撤退により、タリバンがパキスタンの核ミサイルを手に入れてしまう恐れが出てきたと、アメリカの前国家安全保障顧問であったJohn Boltonも語っている。「パキスタンもタリバンが掌握してしまうと、同国をテロリストたちが支配することになる。 ・・・ つまり、150発もの核兵器がテロ組織の手に入ることになる」

また、最近の出来事を見ていると、タリバン支持者たちは英国の各施設のそばで疑わしい行動に出ている。タリバン支持者とみられるアフガニスタン国籍の人物が1名、スコットランドに母港がある原子力潜水艦に接近していたところが発見されている。これを受け、英国当局は警戒を強めた。その後、この容疑者Waheed Totakhylはその地域から出ていくよう命じられた。この出来事から、タリバンが核技術や核兵器を欲しがっていることが、強くうかがえる。

another pose, 20-min / 別のポーズ、20分

気分が悪くなった・・・
私の20分クロッキーより

(中略)

アフガニスタンが民主政権であったころ、パキスタンの政府などがタリバンと手を結んでイスラム過激派を支援してアフガニスタンを手に入れさせようとしていると、同政権は非難していた。こうした過激派、他宗教の人々を軽蔑している。アメリカの前国家安全保障顧問であったJohn Bolton によれば、パキスタン政府はタリバンの政権再奪取に直接的に関与しており、タリバンがパキスタンの既存核兵器を手に収めることはあり得ると、Fabien Baussart は述べているそうだ。
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「それは確かに大問題だけど、日本の私たちに何ができるの?」という疑問が必ず生じます。
でも、カーンが核技術を盗み出したURENCOは核発電関係(ウラニウム濃縮)の企業であり、なにも核兵器を製造するビジネスでは、ありません。その技術が、結局は上記のような核兵器のテロリストへの拡散というリスクを招いてしまっているわけですね。

こうした事実を社会に発しし続ければ、今までよりも有効な反核発電・反核兵器の動きを展開していけるのでは??
そして、確かに時間はかかりますが、そうした動きが世界で高まれば ・・・

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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