どうも核融合関連の報道は
「消費エネルギーよりも大きな産出エネルギー
が得られるのか?」 みたいな点に集中して
おり、proliferation risksにはほぼ言及がない
ようですね。
そんなわけで、調査が難航しております。
核融合でのProliferation risksの根源的な
問題は:
「核融合じゃ、H-2 (Deuterium、D) と H-3
(Tritium, T) とかの核融合でHe-4 とか
出来るんだから、UもPuも出てこないでしょ?」
と多くの人たちがお考えなのですが、
この融合の際にかなり強力な中性子線が
出るのです。
中性子線が出たら、何が問題なの?
私の20分クロッキー
上の黒いメニュー (項目は基本的にアルファ
ベット順)にある if-3) や tw-1) をお読み
くださった方々ならお分かりの通り、
U-238に中性子線を照射すれば、Pu-239
ができます。そして、炉心周辺の中性子線が
強い 「ブランケット」 という箇所で出来る
Pu-239は原爆製造にとって 「おいしい」、
つまり容易に長崎型原爆の 「爆薬」 に
できてしまうのですね。
で、核融合の炉心からもその中性子線は
たっぷり出るわけです。
しかも、核融合でも冷却材は必要ですから、
その冷却材の中にU-238を混ぜられたり
したら ・・・・
といった問題は検討しないと。
あまりにも少ない情報、しかもあくまでまだ
開発中の技術ですから今後も変更が
当然あり得る、といった状況の中で調査を
続けております。
そんなわけで、核融合の proliferation
risks について、読者の皆様からもご教示
をお願いいたします。
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
で、私 (ひで) まで!