インターネットだけじゃなく、Amazonなどで単行本を
調べてみても、原発産業団体などが出している
「原発は、カーボンを排出しない」主張が圧倒的に
目立っています。
この主張の「眉唾性」については、本「やかんを
のせたら~~」でもすでに、上の黒いメニューの終わり近く
付録 w-1) w-3) w-8) w-18) で直接的に取り上げておりますし、
冷却や気候変動関連の「付録」各ページなども、実は
この問題に関連しております。
核エネルギー業界が「原発はカーボンを出さないよ~~」という
プロパガンダに打って出るだろうことは、かつてエネルギー庁
周辺で原発推進広報の仕事に携わってしまっていた私などには、
1980年代から分かっていたことでした。
私のかなり昔の作品 “Truth Gone 1”
実際、たとえば2004年ごろにハリケーン カトリーナが
アメリカで大被害を引き起こした時、原発業界は「気候変動
対策として、原発を」といった主旨のNuclear Renaissanceと
いうプロパガンダを展開してましたよね。
数年後に福島第一のメルトダウンが発生、このプロパガンダは
いったん廃れましたが。
でも、2011-12年ごろには原発廃止を求める市民団体があちら
こちらで発生したのですが、ほとんどは福島第一メルトダウン
へのreactionで、
ほとぼりが冷めれば、原発業界は「気候変動対策のため、
もっと原発を」という”Nuclear Re-renaissance” のようなものを
再開するだろう
という問題には、無警戒でした。
つまり、
proactiveな予想や対応・行動ができない市民団体が
大半でしたよね。
↑ こんなことを明言すれば、各所から反感を買うのは
目に見えてます。
でも、
まずは社会の現状をしっかりと見ようじゃないですか。
まずは、よく見てみましょ
私の20分クロッキー
で、そうした「社会の現状」に対抗する反核勢力からの
情報発信をインターネット上で、英語と日本語とで探した
のですが、極めて少数です。
その少数の中には無論、「やかんをのせたら~~」の
上述の「付録」各ページも含まれているのですが、
実に残念な ・・・
「やかんをのせたら~~」の
フォーカスはあくまでproliferationでして、カーボン排出は
そちら分野の専門家に扱っていただきたいのですよ!
それがあまり見当たらないから、やむなく「付録」として
取り上げているだけなんです。
今回インターネットを英語と日本語で探した範囲内では、
Greenpeace USAとJapanさんから、次の記事がありました。
一見似たようなタイトルなんだけど、発表年が異なっているので、
たぶん相互に関連していない 2記事なのでしょう。
それにしても、さすがはGreenpeaceさんですね。
6 reasons why nuclear energy is not the way to a green and peaceful world – Greenpeace International
(2022年3月18日)
原発が温暖化対策にならない5つの理由 – 国際環境NGOグリーンピース
(2020年11月14日)
単なるillusion —
影をモデルさんから離して描けば、モデルさんが
宙に浮いているかのごとく見えてしまいますよね。
核発電も、U濃縮で消費する電力などを
切り離して論じてしまえば、
クリーンに見えます。
私の20分クロッキーより