で、JCPOAはどうなった??

中国のICBMサイロ増設に対するアメリカやインドの反応をしばらく取り上げてきましたが、その間にJCPOA再建交渉の方は、どうなったのでしょうか?
10月6日付のTasnim News Agencyによる記事を見てみましょう。

Tasnim News Agency, October 6, 2021

JCPOA Talks to Resume Soon: Iranian MP – Politics news – Tasnim News Agency
(イラン議会の議員、JCPOA会談は近く再開)

(私による日本語化)

テヘラン発(タスニム) –  イラン議会のある議員が明かしたところによれば、2015年の核合意を再建するための交渉を近日中に再開するための計画があり、それにはイランの最高国家安全保障会議が策定した戦略が盛り込まれている、とのこと。

イラン議会の国家安全保障と外交政策委員会のスポークスパーソンであるこの議員が、この水曜日(6日)にタスニムに述べたところでは、包括的共同作業計画(JCPOA)を再建するための会談は近日中に再開する。

このMahmoud Abbaszadehはさらに、西側の関係者たちの様子からもJCPOA再建会談は近日中に再開する見込みだという。ただし、正確な再開の日取りはまだ決まっていないそうだ。

「すぐに」「どのくらいすぐに?」

「すぐに」「どのくらいすぐに?」

「その会談実施に合わせて、(イランの)交渉団を結成することになろう」と、Abbaszadeh は述べた。

さらに同議員によれば、イランの最高国家安全保障会議がJCPOAの再建会談のための戦略を策定し、イラン外務省がその方策を実行するという。

JCPOA再建会談が最後に開催されたのはこの4月のことで、ウィーンでの会談であった。イランと同核合意のイラン以外の加盟諸国の間で会談が行われた。つまり、英国、フランス、ロシア、中国、ドイツである。

アメリカは2018年にこのJCPOAを脱退、この核合意で一度は撤廃された経済制裁を再開した。これに対しイラン政府は、JCPOA合意の第36条に定められている報復核処置を実施した。

来る交渉ではこの核合意を再建する可能性について、またアメリカのその合意への復帰可能性について、検討する。

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そうでなくても、ずっと下の今年9月23~28日前後の投稿で紹介したように、中東では
パキスタンの核兵器がアフガニスタンに入り込まないかという危険が存在しているのに、
そのうえにJCPOA再建ができず、結局イランも核兵器保有 ・・・ なんてことにならないよう、祈っております!

では、下の10月8日で重水素の中国への輸出禁止をアメリカが決めたことを紹介しましたが、一部読者の皆様には、「いったい、二重水素や三重水素(トリチウム)が、アメリカの安全保障とどう関係するんだ??」と不思議がってらっしゃる方々も、いらっしゃるかも。
そこで、新たな固定ページ t-x)(トリチウム)を作成中です。何ページかにわたって、トリチウムが如何に核軍備で重要なのかを紹介していきます。
しばし、お待ちくださいな。

 

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