中国のICBM用サイロ新設、インドにも波紋 4

Guarding Indiaにあるインドの反応、
長い記事を4回に分けて紹介しており、今回はその最後。
元の記事は、
Why China is building more missile silos – Guarding India
にございます。

中国の言い分は?

中国の外務省も国防省も、上述のような観測に対して反応していない。一部の中国メディアの報道では、問題のサイロとされているものは風力発電所だという。そして、アメリカの学者たちやジャーナリストたちが「中国脅威論」を広めてしまっていると、避難している。

風力発電だよ~~

風力発電だよ~~

では、インドは憂慮すべきなのか?

今回の新設サイロを切り取って観察するなら、アメリカへの対抗を特に強化するためのものだと見受けられる。

だがもっと広い視点で見るなら、核武装に関する中国の両義性と最新式DF-26中距離道路可搬型二重用途ミサイルとに、インドは警戒の目を向けるべきだ。DF-26発射装置のうち16台は現在の増設の動きの間に、新疆ウイグルのコルラという場所に配備されている。そのミサイルの攻撃可能な射程と配備のタイミングとを考えると、インドも潜在的な標的の1つになりえる。

中国もインドも「核の先制攻撃をしない」という宣誓を発してはいるが、インドの弾道ミサイルに対する防衛能力は限られたもので、中国が核兵器について両義的な姿勢を保っていることは、インドにとっては心配の種だ。

そうした展開に対して、世界はどう対応すべきか?

アメリカにとっても、どの国にとっても、明らかな選択肢など存在しない。中国はNEW START (戦略兵器削減条約) には参加しないと公表している。中国外務省の軍事管理部門の書記長を務めるフー ツォンが最近述べたところでは、アメリカとロシアが保有す津核弾頭数は中国のほぼ20倍に相当し、「核兵器削減を目的とする交渉でその両国と一緒に中国も核弾頭数を減らすと考えるのは、現実的ではない」

「お前、刃物持ち過ぎだぞ!」

「お前、刃物持ち過ぎだぞ!」

アメリカの軍事管理を専門とする学者数名が主張しているところでは、米中間では15年間にわたり「トラック1.5」と呼ばれる核兵器交渉がアメリカ政府の出資で続けられてきたのだが、2019年に一旦停止となった。これを、再開すべきだという。停止された理由は、米中間の摩擦の増大、「価値の喪失」、Track 1対話を開始できなかったことが挙げられている。他の者たちの主張によれば、アメリカがミサイル防衛能力を更新しているため、戦略的な安定性に動揺が生じており、軍拡の管理がより複雑化してしまっている。

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やっと、これで全部です!
米中が核ミサイルを持って睨み合い → いずれか、または両者の核ミサイル増強、→ 第三国(ここでは、インド)にも波紋
という構図が明らかですよね。
やはり、核兵器を代表とする大量破壊兵器なんて物騒なものは、この惑星から廃絶するしか選択はないですね。

About FrancisH

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