次の固定ページでは、TWRを

SMRのリスクを紹介する固定ページのシリーズ s-x) を作成したと思ったら、その翌日に次の「次世代」原子炉の実証炉をアメリカのワイオミング州に建設するというニュースが飛び込んできました!
たとえば、
Bill Gates’ nuclear power company selects a site for its first reactor | Ars Technica
などをご覧ください。
やれやれ ~~ 少しは休ませてほしいのですが ・・・

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少しは休ませてよ ・・・
私の20分ボールペンクロッキーより

ビル ゲーツさんが会長を務めるTerraPower社と電力会社とが建設し、
GE日立なども絡んでいるそうなので、
原子炉のタイプはTraveling Wave Reactor (TWR) でしょう。
TWRについては、たとえば上記のリンク先の報道ですと、

Very different
— the plant will no use water to transfer heat out of the reactor; instead, it will use liquid sodium.
(今までの原子炉とまったく違う
・・・ 今回建設される発電所では、原子炉からの熱を伝達するのに、水を使わない。
液体ナトリウムを使う。)

などとあり、何かまったく斬新な新型原子炉であるかのように聞こえますよね。
Sodium will, however, readily react with air and explosively react with water, —
(だがナトリウムは大気とすぐに反応し、水とは爆発的反応を起こしてしまう)
とナトリウムを原子炉の冷却剤に用いることの問題点も指摘してくれてはいます。

しかし。
TWRって、実は要するに、高速増殖炉の改良型とも言えるんです
つまり、「兆円単位で税金を無駄に食い滅ぼした」”もんじゅ”や、
やはり失敗に終わったフランスの「スーパーフェニックス」などと
同類といえば同類なのです。
そして、そうした過去の事実については、上記のリンク先には見当たりません

やれやれ~~ 上の黒いメニューのページ s-1) で私は、
原発推進勢力が今後はいずれ、「新型原子炉」の安全性などを訴えて、
核発電を継続させよ言うとするだろうという主旨の”予言”について述べました。
2011年の時点で、すでにそう予想していたのですね。
結果、その通りになっちゃってますよね。

反原発団体などの皆さん、こうした予想通りの推進勢力の動きに対しても、
今から問題指摘をしていこうじゃないですか

そんなわけで、次の固定ページのシリーズでは、TWRの問題点を取り上げます。

About FrancisH

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