JCPOA再建交渉の関連、「タスニム」の報道より

現時点でのJCPOA再建交渉の様子を知りたいのですが、どうも報道があまり多くは
ないです。
そこで、報道内容に「イラン寄り」の偏りを私は感じるのですが、2022年1月30日の
タスニムによる記事から抜粋・紹介しますね。タスニムは、イラン政府寄りの報道
機関です。

Sanctions Removal, Verification, Guarantees Imperative for Deal in JCPOA Talks: Raisi – Politics news – Tasnim News Agency
(経済制裁の解除、検証、確約がJCPOA会談で合意に達するために不可欠と、
ライシ大統領 – タスニム ニューズ エージェンシーより)

2022年1月30日

(私による抜粋と日本語化、< > 内は私からの補足)
テヘラン発(タスニム)–  イランのエブラヒム ライシ大統領がフランスの
<マクロン> 大統領に対し、<現在進んでいるJCPOA再建に向けた>
ウィーン会談で合意への到達を目指すのであれば、イランに対する制裁の
解除とその検証ならびにイラン政府に対する確約が不可欠だと明らかにした。

ライシ大統領とフランスのエマニュエル マクロン大統領とは、<2022年1月29日>
土曜日夜に電話で会談、多様な問題を論じ合った。

2名の大統領が話し合った話題の一部として、両国間の関係強化のための戦略、
地域の問題、そして包括的共同行動計画(JCPOA)再建を目指す交渉の現在の状況や
イランへの制裁の解除などもあった。

アメリカは最近までイランに対しては最大限の圧力をかけるという方針を採用して
きたが、今ではアメリカ自身がその失敗を認めていることにもライシは言及し、
「イラン イスラム共和国は、交渉の過程で合意に達する意志と誠意とを示した。
この点で、交渉相手も制裁解除と検証、有効な確約を必ず示す必要がある」と
強調した。

さらにライシは、中東地域での安全と安定を実現するには地域内での問題解決だけが
方策であり、外部からの介入では実現できないと力説、国際社会に対しイエメンでの
人権危機に注目し同国で弾圧されている人々を包囲解除するよう求めた。イラン
大統領の公式ウェブサイト <Lifting of sanctions, verification, valid guarantee basic principles of a deal / Discussing strategies to strengthen Tehran-Paris ties (president.ir)> の報道による。


イエメン情勢は多面的だし、バイアスのかかった
報道が多いから、ここではやめておくわね ・・・
私の100分デッサンより

・・・(中略)・・・

マクロンはさらにイエメンの市民に対する軍事攻勢を非難、特に先日のサウディ主導の
軍事同盟による攻撃を弾劾した。

両大統領はそれ以外の中東地域情勢についても話し合ったが、それにはレバノン情勢も
含まれていた。
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イエメンの問題に関しては、「やかんをのせたら~~」のフォーカスを離れてしまう
ので、説明はやめておきますね。
JCPOAのきっかけとなったウラニウム濃縮問題だけを見れば、簡単に言うと
イランが「平和利用」という名目でウラニウム濃縮 ⇒ いつのまにやら、
濃縮程度が20%に ⇒ 西側が問題にし、経済制裁や交渉へ ⇒ 2015年、JCPOA
合意成立 ⇒ 2018年、トランプ政権のアメリカが一方的に脱退、イランへの制裁を
再開 ⇒ そうこうしているうちに、イランのウラニウム濃縮が60%に ⇒ JCPOA再建
交渉開始、でもいろいろ難航
といった具合です。
つまり、ウラニウム濃縮を始めたら、後に抜き差しならない事態になってしまった
実例ですね。
そのためウラニウム濃縮はすべて国際管理下でのみ行うようにすべきだという意見も
昔からあるのですが (上の黒いメニューで下の方にある ページ add-2) を参照)、
まだ実現しておりません。
ウラニウム濃縮が、いかに厄介で危険な事態を招き得るか、その実例ですよね。
そして現在主流派の軽水炉 (PWRとBWR)は、ウラニウム濃縮なしでは、
燃料がないので稼働できません。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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