私たち反核派が心配していた動きが、やっぱり
出てきましたね。少なくても言葉の上では。
プーティン一味 (側近も含む) の正気は戻らない
ようで、ついに核兵器の使用もためらわないという
趣旨の発言を ・・・
まあ、とっくにロシア軍はザポリージャと南ウクライナ
という2か所の原発を 「軍事利用」 してしまって
います。原発の軍事的リスクにフォーカスしている
「やかんをのせたら~~」 をお読みくださっている
皆様なら、「当然、核兵器そのものだって使用する
危険性はある」 と認識してましたよね。もちろん、
私自身もそうでした。「核発電は平和利用」 という
言葉のあほらしさが、今まで以上にはっきりと
浮かび上がっていますよね。
この恐怖については日本語メディアでも報道されて
いますが、やはり近くにいるヨーロッパの報道を見て
みましょう。英国の日刊紙、The Telegraphがmsnに
発表しているオンライン記事を紹介します。
Putin ally threatens London with nuclear strike in alarming BBC interview (telegraph.co.uk)
いつもどおり、
私の抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
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Putin ally threatens London with nuclear strike
in alarming BBC interview
(プ~ティンの盟友、衝撃のBBCインタビューで
ロンドンへの核攻撃の脅迫)
Verity Bowman記者
2022年9月21日、6:38pm JST
セルゲイ マルコフ (Sergei Markov)は、もし
核戦争になった場合には、西側諸国が
「クレイジーな行動」 を取っているためであり、
西側諸国こそ責任を負うべきだと語った。
ロシアのヴラディミール プーティン大統領が
大量破壊兵器の使用について 「これはハッタリ
ではない」 と述べたが、その後でプーティン一味
のプロパガンダ担当者がラジオ インタビューで問題
発言、核攻撃がロンドンを襲うぞと脅迫した。
以前ロシア国家下院で議員を務め、プーティンの
側近にして顧問であるセルゲイ マルコフがBBCの
Todayという番組で、同大統領が西側諸国に
対してあらゆる武器を使用する用意ができている
ということを 「明らかに」 したが、ここでの西側
諸国には、「英国も含む」 と述べた。
この発言に先立ちプーティンは、西側がロシアを
核攻撃で脅迫していると主張、「ロシアには
反撃する武器は大量にある」 と述べ、ウクライナ
での戦争への 「部分的動員」 として30万人の
予備役の兵士を動員すると発表した。マルコフは
その明白に攻撃的なBBCインタビューで、
核戦争になれば責任はジョー バイデン、ボリス
ジョンソン、<英国の新首相> リズ トラスに
あるとした。こうした諸国が、ウクライナでの
戦争において 「クレイジーな行動」 を取って
いるためだ、との主張である。
マルコフによれば、「英国はロシアに対し攻撃
的な態度をとり続けており、英国首相リズ トラスが
なおもロシアを破壊する計画を有しているの
ならば、この <核攻撃という> 脅威はリズ
トラスのせいだとロンドンの人たちは考える
べきで、彼女こそが弾圧者なのだ」
「目下、ロシアは英米の支配からウクライナを
解放している ・・・ 西側諸国は、核テロリズムを
支援してしまっている」
「ロシアは、全世界の人々が死んでしまう
ことを願っていない」
マルコフは、もし核攻撃となれば 「西側諸国で多数の
命が失われる」 ことになると認めながら、同時に
ウクライナに対して戦術核を使用する 「理由は
ロシアにはない」 と主張した。
「ウクライナ人は、ロシア人の兄弟だ。だが
ウクライナは西側諸国に占拠されており、ウクライナ
人に代理軍隊を作らせている。西側諸国が
ウクライナ人の奴隷兵士たちの群を形成し、
ロシア軍と戦闘させているのだ。」 とマルコフは
語った。
「ロシアはこの世界の人たちが死ぬような結果を
見たくない。ロシアが願うのは、ウクライナの領土で
行われている、西側諸国対ロシアという現在の
戦争を終わらせたいのだ。実のところ、西側諸国が
ウクライナの領土を占拠しているのだから」
プーティンはロシアの武器製造を増産するため、
予算を増大するよう演説で命じた。ロシア政府の
戦争活動をサポートするためだ。
ウクライナの辺縁地域の正式な併合を実施する
ための住民投票の発表に続いて、プーティンは
部隊の増強を定めた。これは、「我々の祖国と
領土の完全性を守るためだ」
<英国の> 国防省ベン ウォラス (Ben
Wallace) は、ロシアによる部隊動員は 「自ら
定めた侵略が失敗しつつあることを」 プーティンが
認めている証拠だという。
「[プーティン] とその国防相は何万人もの自国民を
ろくな装備もなしに粗末な指揮の下でウクライナの
戦場に送り込んで死に至らせている」 と、
ウォラス氏は断言している。
「ウクライナがこの戦争で勝利を収めつつある
ことは事実で、脅迫やプロパガンダをいくら重ね
ても、その事実は変わらない。国際社会は一致
団結しており、ロシアは世界の のけ者になり
つつある」
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核兵器というものは、地球上に1つでもあれば
実に厄介で危険極まりない代物です。
それが何千とあるのが、現在の世界です。
1990年代初頭、いったんは世界から核戦争の
恐怖は薄らいだかに見えましたが、
やはり再浮上してきましたね。
私たち反核勢力は、気を緩めず、希望を
失わず、声を上げていきませんと。