「核ゴミ」とか「放射性廃棄物」という おバカ単語

「核ゴミ」とか「放射性廃棄物」という
おバカ単語

「核ゴミ」なる単語そのものは、
文字数が少なくて便利なので、私自身も
よく使っています。

ただ、「短くて便利な単語」ってのは、
その付帯イメージなどに惑わされない
よう、注意が必要ですね。

で、「核ゴミ」とか「放射性廃棄物」
といった言葉は、まさしくそんな
「誤った付帯イメージ」を広げかねない
言葉なので、ここでハッキリ断って
おきますね。

固定ページ シリーズ d-x) をお読み
くださった方々なら、既にお気づきの
問題なのですが。

「巨大やかんをのせたんで、火事じゃなくて 調理器具です ~~」 「アホか!」

「巨大やかんをのせたんで、火事じゃなくて
調理器具です ~~」
「アホか!」

原子炉って、本来は「ゴミ」を作る
ための装置

シリーズ d-x) で詳しく述べたように、
原子炉というのは本来、原爆用の
Pu-239を製造するための装置です。
もちろん、それ以外の各種核分裂生成物、
たとえばSr-90とかCs-137などなども
発生しますが。

本来は、発生する熱こそが「ゴミ」

で、その「原爆の材料」を作る際に、
核分裂にともない大量の熱が発生します。

そこで、この熱に目を付け、

大量の熱が発生 ⇒ それで水蒸気を発生
させられる ⇒ 水蒸気タービンを回せる
⇒ 発電

ということになったのが、「原発」って
わけですよね。

で、ここで「本来の産物」が厄介な
ゴミに

「原発」となると大量の熱がほしい
わけで、「本来の産物」であるPu-239
や核分裂生成物は「処分に困る厄介な
ゴミ」になっちゃいます。どう処分
すれば毒にならないのか、いまだに
分かっていませんからね

本来の目的だった産物」が、用途を
変えたことで、「ゴミ」扱いになった

わけですね。

ふん、うそつき! 私の20分クロッキー

ふん、うそつき!
私の20分クロッキー

つまり、原子炉でできるPu-239や
核分裂生成物を「核ゴミ」と呼ぶ場合、
「原子炉は発電用設備」という
前提が暗黙にあるわけです。

原子炉の本来の用途が、見えにくく
なりますよね。

もっとも、「核ゴミ」という言葉を
回避するのは、現時点での日本語では
難しいです。
やむなく今後、「やかんをのせたら~~」
では、たとえば
「いわゆる核ゴミ」  とか、
「巷でいう核ゴミ」
などと ”まだろこっしい” 言葉遣いを
します
現時点での日本語ではやむを得ないこと
なので、ご了承くださいませ!

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A freelance painter, copywriter, and beading artist
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