北朝鮮、韓国を恒久敵国扱いに

北朝鮮、韓国との和平を否定、
恒久敵国扱いに ~~
核を持って誇大妄想を患っている
実例??

APのウェブサイトより
Analysis: North Korea’s rejection of the South is both a shock, and inevitable | AP News

Analysis: North Korea’s rejection of the
South is both a shock and inevitable
(分析: 北朝鮮が韓国 <の存在> を
否定。ショックであると同時に、
不可避)

抑止しあってます~

核兵器を擁護する意見の多くは、
核抑止を根拠としたものです。
しかし、
核兵器を持った ⇒ 他国が攻め込み
にくくなった(抑止)
というのであれば、
同時に次のパターンも発生しえます
よね?
俺たちゃ核を持った ⇒
他国が攻め込みにくくなった ⇒
憎き隣国が核兵器を持つ前に、
攻め込んで併合してやろうか~~

現実に、ロシアの「核の脅し」のせい
で、西側はウクライナに本気で介入
できず、戦争は膠着し長引く一方
です。

そして今度は、北朝鮮が。
北朝鮮が「新冷戦」を叫んでいます
が、それについての分析を読んで
みましょう。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

お前らは、永遠に敵だ!

*****************************

Kim Tong-Hyung 記者、
Jiwon Song 記者
2024年1月17日

韓国ソウル発(AP) ― 北朝鮮は
挑発行為を何から何までやって来た
国ではあるが、それでも最近になって
金正恩指導者が敵対する韓国との和解
という国家の存亡も絡んだ目標を放棄
すると宣言したことは、ショックで
あった。だがよく見てみるなら、この
宣言は長年にわたり高まってきた緊張
の、必然的な結末だともいえるのだ。

金が権力を握ったのは2011年のこと
であったが、それ以降で最大の金に
よる外交政策での宣言がどのような
波紋をもたらすのか、世界各国は目を
凝らして見つめている。彼の収める
北朝鮮は小さく貧困に喘いでいるが、
核兵器を保有している。その北朝鮮に
とって、韓半島 <朝鮮半島> には
優れた可能性もあれば、危険も潜んで
いる。その半島で金は、自分の立場を
さらに強化しようとしているのだ。

今回の騒ぎの元となったのは、今週
開催された <北朝鮮の> 最高人民
会議という <金の定めた通りに進行
する> 予定調和的な議会において、
金が北朝鮮憲法の改正を求めたことだ。
戦争で引き裂かれた北朝鮮と韓国の
統一という理想を断念し、韓国を
「無条件に主要敵国として」扱うこと
を固定化しようというものなのだ。

会談は無意味だった ・・・

2019年2月にはベトナムのハノイで
金はアメリカのドナルド トランプ
大統領(当時)と会談、核を利用した
外交を進めようとしたが、何の合意も
得られなかった。それ以来、北朝鮮と
韓国の間の関係がどれだけ拗れて
しまったか、その今までで最悪の兆候
が今回の宣言なのだ。このハノイ会談
は世界に広く報じられたが、それ以降
北朝鮮の敵意は高まり、北の核武装は
加速、それまでにないほど拡張された。
しかも、アメリカと韓国とに対する
核戦争の脅しを繰り返すようになって
いる。

月曜日の最高人民会議で金は、韓国を
アメリカのための「道化役の中の
トップ クラス」と呼び、韓国の極東
での影響力を損ないながら北朝鮮と
アメリカの間での直接の核交渉を実現
しようとしている可能性がある。

この勧告に対する金の新たなアプローチ
は、金が外交での孤立を打ち破り極東
での北朝鮮の足場を強めようとしている
ことの表れだ。金は、ロシアの
ウクライナ侵略に伴うアメリカとロシア
そして中国との間の緊張の高まり、
また中国の攻撃的な外交政策を利用
している。

結局、冷戦の再現って ・・・

北朝鮮はこのところロシアならびに中国
との結びつきを強め、アメリカに対抗
する同盟前線を形成しようとしている。
これを金は、「新冷戦」と呼んでいる。
これは、彼が9月にロシアを訪問し
ロシアのヴラディミール プーティン
大統領との会談を行ったことからも
分かる。

2019年のハノイ会談が無成果で
終わって以来、北朝鮮は極東での
やり方を調整しなおしてきている。
そう述べるのは、カーネギー国際平和
基金 (Carnegie Endowment for
International Peace) に勤める専門家
のAnkit Pandaだ。

「だが今や、北朝鮮の核兵器や
ミサイルの性能も向上し、ロシアや
中国からの支援も得られた。そのため
金はアプローチの偏向を実施して問題
ないと自信に溢れている。その結果、
彼が権力の座について以来外交面での
最も破門の大きいせrン源を出すに
至ったのだ」とPandaは語っている。

以前の北朝鮮は、韓国のことを
ワシントンから譲歩を引き出すための
役に立つ仲介者だと見ていた。だが
今では、韓国というライバルは北朝鮮
が世界での立場を強めるうえでの障害
であると見なしている。そう語るの
は、韓国の南北統一研究所(Institute
for National Unification)でアナリスト
を務めるHong Minだ。

同盟ですから、イザってときはあれも使ってね

韓国の保守派大統領 のことを、
北朝鮮政府は常に激しく批判して
きた。同大統領は2022年に就任して
以来、アメリカならびに日本との
軍事面での協力を拡大しつつ、北から
の核攻撃があった場合にはアメリカの
同盟国である韓国を守るために速やか
にアメリカがその核兵器を使用して
北朝鮮を打ち負かしてくれるよう、
アメリカからの約束の強化を求めて
いる。

金は韓国との国家としての共存という
理想を放棄したのだが、これは北朝鮮
の昔からのやり方である韓国を無視し
アメリカとの直接交渉を狙うという
方法論の発展である可能性もある。
Hongによると北朝鮮政府の昔からの
想定では、1950-1953年の朝鮮戦争
の戦闘が終わって以来の休戦状態の
直接の交戦国は韓国ではない。この
停戦に署名したのはアメリカ、国連軍
司令部、北朝鮮、中国なのだ。中国も
北朝鮮支援のため部隊を派兵していた。

韓国を将来の和解の相手ではなく
恒久的な敵対国と宣言したことの狙い
としては、核兵器を強化していくと
いう金のドクトリンの信頼性を高める
こともあった可能性がある。この
ドクトリンでは、北朝鮮の指導層が
危険に晒された場合には北朝鮮軍が
先制核攻撃を行うことを認めている
と、Hongは述べている。

また韓国文化の影響をなくし北朝鮮
としての独自のアイデンティティを
強化していくというキャンペーンも
高まりつつあるが、これは金一族の
王朝支配をさらに固めることが狙い
と思われる。

シンボルを取り払っちゃったら、何の建物かも分からなくなっちゃう
東京聖イグナティオ教会、内部。私のクイック スケッチ。

今回の最高人民会議で金は北朝鮮国家
に対し、韓国との和解を示す過去の
シンボル類を取り除くよう命じた。
これには、国境をまたぐ鉄道区間や、
ピョンヤンにある統合シンボル碑も
含まれ、後者のことを金は「目の上の
たん瘤」と呼んでいる。さらに「統合、
和解、同胞などの概念を、我らが
共和国の国家歴史から完全に消し去れ」
とも命じた。

「北朝鮮は、自国民の心の中に残って
いる統合や北朝鮮と韓国間のやり取り、
協力関係といった幻想を払しょくしよう
としているのだ」 そう語るのは、
ソウルにある慶南大学校の極東研究所
で教授を務めるLim Eul-chulだ。

これは、2018年時点での金自身の
アプローチの逆転だ。この年、金は
韓国のリベラル派の文在寅 大統領と
外交関係を開始、さらに後には
トランプとのやり取りでソウルを
かけ橋のように利用していた。これは
経済的に困窮していた北が核兵器増大の
ための手段として資金を得るための
野望の一環であった。

ハノイ会談の失敗を受け、北朝鮮は
韓国との一切の協力を停止、2020年
には韓国との協力オフィスも爆破した。
もっとも、オフィスは既に無人になって
いたのだが。韓国に対する不満の
意思表示であった。

そっちを見ててくれよ ・・・
私の20分クロッキー

ここ何か月かは、金はロシアの
ウクライナ侵略を利用して諸国の関心を
そちらに向けさせ、その隙に兵器実験を
記録的なペースにまで増やしている。
北朝鮮とロシアの結託のため、兵器での
協力関係があるのではとの憂慮も生じて
いる。明らかに北朝鮮はロシアに砲弾や
ミサイルを提供しており、ロシアの
戦闘能力を支援している。引き換えに、
ロシアから経済と軍事両面での援助を
受けている可能性がある。

北朝鮮製の兵器がロシアへ流れていると
アメリカと韓国は非難を発しているの
だが、ロシア政府と北朝鮮政府はともに
それを否定している。

「ロシアは北朝鮮製の兵器を必要として
いるし、そのため北の弾薬産業は、当然
繁盛している。北の経済もある程度、
そのために潤っている。そのおかげで
北は(おそらく)エネルギーや食糧、
技術での援助を得ているのだ」 そう
述べているのは、ソウルの東国大学校の
研究者であり南北統一研究所の前所長
でもあったKoh Yu-hwanだ。

金の長期的な狙いとは、北朝鮮の核兵器
保有をアメリカに認めさせることにあり
今年のアメリカ大統領選挙に合わせ極東
の緊張を高め、11月の大統領選挙で
どちらが選出されようが、その新大統領
と会談することを視野に入れている。
これは、ソウルの梨花女子大学校の教授
を務めるPark Won Gonによる見方だ。

もう何年も、北朝鮮は武器の誇示や
脅しで緊張を高め、そのうえで交渉の
提案を出して譲歩を勝ち取る、という
手口の名人である。

「脅し」は脅しでも、手の込んだ脅し・・・

尹錫悅の政権はさらに、この4月には
重要な議会選挙も迎える。

アナリストたちの中には、金が既に韓国
と戦闘を始めるという戦略的決断を
下したのでは、と主張している人たちも
いるが、その他のアナリストたちは
それをあり得ないとしている。

「韓国と北朝鮮が交戦するというリスク
を無視することはできないが、北朝鮮は
全面戦争に入る手前まで韓国の反応を
探る可能性もある。韓国とアメリカの
政治情勢から、金にとってはそれが魅力
あるアプローチとなるだろう」と、
上述のPandaは語っている。

___

Kim Tong-hyungは、APの記者として
2014年以来、韓国と北朝鮮を担当してきて
おります。 Jiwon SongもAPの記者と
して、2023年以来、韓国と北朝鮮を担当
してきています。
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脅しがまかり通る世界って ・・・
私の点描練習

ロシアといい、この北朝鮮といい、
ある根本的な問題を皆様は感じ取られ
ませんでしょうか?? つまり、核兵器
をもって実際に使用しなくても、持って
いることさえ証明しちゃえば、世界は
警戒しますよね。そこで、
「核兵器さえ先に持っちゃえば、西側
の同盟だって下手にウチに手は
出せねー。好きなように、隣国を侵略
しちまおうぜ ~~」
というのがまかり通っていく ・・・
そんな世界になりつつあるように
感じるのですね。
私の考え過ぎに過ぎないことを願うの
ですが ・・・
おまけに、核兵器を保有しえるのは
国家とは限りませんよね国際的な
テロリスト組織が1個でも持ってしま
えば、世界はそのテロ組織の一挙一動
におののく羽目に。

私は非力な一市民に過ぎませんが、
大量破壊兵器がせん滅され平和な地球
が来るのを祈りつつ、声を上げて
まいります。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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