九州電力の玄海原発で、ドローン騒ぎ
まず、7月27日夕方時点での日本語
報道については、たとえば
玄海原発の構内、ドローン3機の飛行確認 規制委が核物質防護情報
などをご覧ください。
で、次に「やかんをのせたら~~」の
固定ページ g-6) も。
上の黒いメニューが肥大化しすぎていて
申し訳ないのですが、項目は基本的に
アルファベット順です。
g-6) では2021年2月の時点で、
次のテロリズム ⇒ メルトダウン
のリスクを指摘しました。
少なくても現在主流の軽水炉の場合で、
原発の原子炉自体がどんなに頑丈でも、
外部から電力を原発に供給する送電線
などをドローン爆弾で破壊して
しまえば、
⇒ ステーション ブラックアウト
(発電所への電力供給が途絶える)
+ 加えて非常用ディーゼル発電機
などを
・ その制御コンピューターを
マルウェアなどで制御不能に
または
・ 潜入テロリストによる破壊活動
などで非常用発電機をぶっ壊す
⇒ LOCA(冷却材喪失)
⇒ メルトダウンへ
2021年2月に公表した時点では、
原発の構造をよく知る方々からは
「確かに、大変な危険だ!」
といった評価を頂いた一方で、
「大げさな~ 考えすぎだろ」
と一部の人たちからは鼻で笑われ
ました。
しかし、それから4年半を経過した
現在、現実に何が起きたかを思い
返せば、どちらが正しかったかは
言うまでもありませんよね。
破壊兵器としてのドローンの発達は、
ウクライナでもガザでも実証されて
しまっております。
今のところ国家正規軍による攻撃や
占拠ですが、原発や核施設が軍事標的に
されやすいことは、ザポリージャでも
フォルドウでも実証済みです。
なら、テロリスト組織が原発を
狙わないという保証は、どこにも
ありません。
すると、今回の玄海原発での出来事は
単に飛行物体3機が原発上空を通過した
というだけのことかも知れませんが、
充分に警戒するべきですね。
なお、放射性物質は崩壊熱を発するので、
発電稼働をしていなくても核燃料が
ある限り、その原子炉には冷却が必要
です。
これについては、上の黒いメニューの
終わり近くにある 付録 w-15) を御覧
くださいな。
私(ひで)は、不安を煽ってるん
じゃありません。
原発を新設するとか再稼働するとか
言うのなら、現在ではこうした
テロリズム リスクにも対策を講じて
おかないといけないはずだ、
と申し上げております。