何も目新しい情報ではないのですが、YouTubeに新しい日本語ヴィデオが
出ています。(ただし、最初の放送は2020年3月14日のことだそうです)
ABEMAドキュメンタリーの 「【原発と原爆】戦後日本の原子力問題 背後に
あったアメリカの核戦略」 というもので、
【原発と原爆】戦後日本の原子力問題 背後にあったアメリカの核戦略|ABEMAドキュメンタリー – YouTube
にございます。
タイムスタンプで 23: 57 あたりから、二次大戦後のアメリカの対日政策との
絡みで、核発電と核兵器の不可分性を示してくれています。
まあ、「やかんをのせたら~~」 を以前からお読みくださっているような、
基礎知識のある皆様にとっては、何も新しい内容はないと思います。
ただ、いまだに 「原発 = 平和利用、発電とCO2排出の問題」
という “認識の囲い込み” から抜け出せない方々には、お勧めします。
「見てみたいけど、23: 57以降を全部見ている時間はない」 という方は、
36:34 あたりからご覧ください。
振り返って見ると、なんやらマヤカシが ・・・
私の20分クロッキー
ついでながら、42: 25 あたりから46:00 あたりに出ているように、
放射線による健康被害については、アメリカ政府の軍事・政治的圧力など
から、1950年代前半の時点ですでに 「因果関係」 がぼやかされています。
したがってこの因果関係を扱うには、反核勢力は放射線の健康被害に
関する専門家たちのブレーンを必要とします。私が 「やかんをのせたら~~」 で
この問題にあまり言及していないのは、軽視しているわけでは全く
ありません。逆でして、重要な問題で、しかも政治的圧力による
「ごまかし」 が80年近くも (広島の原爆投下から数えれば)
続いてきたからこそ、放射線の健康被害に関する専門家たちが扱うべき
だと考えているわけですね。私自身は、医学や生理学には門外漢です。
さらに、46:00 以降では、アメリカが日本に 「安い電力ができるよ~」 と
いう触れ込みで核発電を導入したプロパガンダも紹介されています。この
「マインド コントロール」 はいまだに有効なようで、日本の財界や政界の
核発電信奉者の皆さんは、いまだに 「原発は安い」 をおっしゃいますよね。
対テロリズム対策や軍事面での 「巨大ダーティ ボム リスク」、
「言いがかりリスク」 (右の「アーカイブ」から2022年7月9日の記事を
参照)、さらに大国が核兵器を増産しようとした場合のウラニウム
供給リスク (付録 w-6) )、放射性ゴミの処分・管理コストなどは、
「経費」 に入らないようです!
このプロパガンダ問題については、軍事での重要な側面ですので、
「やかんをのせたら~~」でも扱っております。私自身、その昔は
クリエイティブ エージェンシーのディレクターとして、原発広報にも
関わっていましたし。
上の黒いメニューの底の方にある add-4) で、「原発問題」は実は1つの
分野じゃなくて、多数の問題系が入り組んでいるのだと説明しました。
そして、「やかんをのせたら~~」 は、あくまで軍事側面(それに
関連する、新型原子炉技術やプロパガンダ問題も含む) にフォーカスする
と断言しました。この適切さを、お分かりいただけるでしょうか?