Israel National News のウェブサイトより
Report: Netanyahu considering agreeing to Saudi uranium enrichment (israelnationalnews.com)
サウディ アラビアの事情については、
上の黒いメニュー(項目は、基本的に
アルファベット順)にあるページ f-5)
で短く紹介しましたが、ここでもU濃縮
の計画があるようです。当然、イラン
への対抗か?とも疑いたくなるのですが、
でもまずは、報道を読んでみましょう。
Report: Netanyahu considering
agreeing to Saudi uranium
enrichment
(レポート: ネタニヤフ、サウディの
U濃縮プログラムに同意することを検討)
The Israeli PM may agree to the
Saudi demand for a US-run uranium
enrichment program in exchange for
Israeli-Saudi normalization.
(イスラエルのネタニヤフ首相、
イスラエルとサウディの関係正常化
と引き換えに、サウディの求める
アメリカ運用のウラニウム濃縮
プログラムに同意か?)
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
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Israel National News
2023年9月21日
イスラエル高官たちがバイデン政権と
秘かに協力、アメリカが稼働する
ウラニウム濃縮事業をサウディ
アラビア国内で設けよという提案に
取り組んでいる。これは、サウディと
イスラエルという中東の二国間に
公式な外交関係を打ち立てようとする
複雑な三者交渉の一環であると、
The Wall Street Journalが木曜日
<9月21日> にアメリカと
イスラエル両国の高官たちの発言を
引用しつつ報じた。
その報道によれば、<イスラエルの>
ベンジャミン ネタニヤフ首相が同国
の核ならびに安全保障のトップ
クラスの専門家たちに対し、アメリカの
交渉団による合意の追求に協力せよと
命じた。この合意が成立すれば、
サウディ アラビアはイランに次いで
2番目の中東でウラニウム濃縮を行う国
となる。
イスラエルとサウディの関係正常化に
関するアメリカとサウディの間での
交渉は、この数か月間既に進行して
いる。サウディからの要求の例として、
パレスティナ人への各種の譲渡と
並んで、アメリカ人の稼働する民生用
ウラニウム濃縮がある。
「この核問題に関しては、我々は交渉
の開始当時から今も、目と目を見合わせ
つつ話し合っている。何はできないのか
何なら可能性があるのか」と、
イスラエルのある上級官僚が述べて
いる。その高官によれば、どのような
ものであれサウディがウラニウム濃縮
プログラムを行う場合には、safeguards
(核拡散を防止するための防御策)を
多種設けたいとも述べた。
Kettle 2017 Jan 10 まだ先がありそうね
しっかり監視してないと ・・・
またアメリカ高官は「サウディ アラビア
であれどの国であれ、民生用核技術での
協力に当たっては、アメリカの厳格な
nonproliferation(核兵器の拡散に
つながることの防止)規準を厳守して
もらうことになる」と語っている。
水曜日、サウディのモハメド ビン
サルマン皇太子がFox Newsの
インタビューに応じ、今回の交渉に
ついて語った。「日々、交渉官たちは
距離を詰めている。初めて、真剣で
現実的な交渉が進んでいる。その進展
を、目の当たりにしているのだ」
担当がだれであれ、イスラエルとの協力
をサウディは拒まないと同皇太子は
述べている。今回の交渉が結実すれば、
「冷戦終結以来、最大の歴史的交渉
となる」
サウディでのウラニウム濃縮を認める
という今回の交渉の内容については、
賛否両論が渦巻いている。イスラエルの
野党指導者Yair Lapidが先月、同国の
チャネル12<というTV放送網> に
語ったところでは、「イスラエルは、
サウディでのウラニウム濃縮には賛同
しない。イスラエルの国家安全保障が
脅かされるからだ。中東地域での
核軍拡競争が始まってしまう」
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そもそも、サウディのような雨・曇天の
少ないところなら、太陽光を利用した
ほうがよほどコストが安く済み、
テロリスト対策(g-5)、g-6) も参照)も
容易になります。
それなのに、なぜわざわざ核発電、
ことにU濃縮を ・・・ 当然、「過剰
濃縮」の嫌疑が生じますよね。
「平和利用限定」というのを、死守して
もらいたいものです。
そうでないと、もしや今後イランも
サウディも核保有に進んでしまった場合、
元をただせばイスラエルが既に核保有
(おそらく) ⇒ 対抗のため、イランも
核保有 ⇒ サウディも核保有 ⇒
そうなると次は ・・・
という「核兵器蔓延の図式」が実現して
しまった、なんてことに。
そんなの、見たくありません!
核発電と核兵器の廃絶を求める声を
上げてまいりましょう!
それにしても、本件はかなり重要度の
高いニュースだと思うのですが、
日本語メディアでは全く見かけません
でした。
だから、ここで紹介したのですが、
日本語メディアは何を考えているのやら
・・・