Ukrainska Pravdaより: ザポリージャ原発の5号機で、一次 冷却系から漏れ

ウクライナのUkrainska Pravdaのウェブ
サイトより
Zaporizhzhia Nuclear Power Plant’s power unit 5 leaks from reactor’s primary circuit (msn.com)

Zaporizhzhia nuclear power plant’s power
unit 5 leaks from reactor’s primary circuit
(ザポリージャ原発の5号機で、一次
冷却系から漏れ)

やっぱり、事故?故障?が発生してしまい
ましたね。
そもそも、軍隊が原発を占拠するなんて
暴挙をやらかしちゃ、ダメですよね。
では、記事を詳しく読んでまいり
ましょう。


Divine Blessing??
総主教が核兵器を「祝福」って ・・・
私のオイルパステル作品

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
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Echonomichna Pravda(Ukrainska
Pravdaの経済部門)による報道
2023年11月17日

ザポリージャ原発 (ZNPP) の5号機で
事故が発生、一次冷却系から二次冷却系
に <冷却水中の> 試薬が漏れた。
この問題は、まだ解消していない。

ソースEnergoatom 核エネルギー発電
国営企業 (NNEGC)

詳細Energoatomの説明によれば、
<現在同原発を占拠しているロシアから
送り込まれた> ロシア人職員の能力
不足、特に化学作業室のワークシフト
監督者の無能のため、  一次冷却系の
ホウ酸を含んだ冷却水が発電用タービン
ホールの脱気装置に侵入、さらに
そこからすべての蒸気発生装置へと
漏れ出した。特殊な水浄化フィルター
が飽和していたのだが、監督者がその
管理不能に陥った。

雑菌さえ殺せば「クリーン」だっていうのであれば~~
こんな「衛生管理」が、あるものか~~


引用
「ロシア主義者たちのやること
は、まったくの無能だ」と、
Energoatom社のペトロ コーティン
(Petro Kotin)社長は述べた。

今回の試薬漏れを伴う事故は侵略
ロシア軍の行動の結果として発生した
もので、ザポリージャ原発の5号機を
<コールド シャットダウンではなく、
すぐに発電稼働できる状態である>
ホット シャットダウン状態に移行
させたことに関連している。この
移行は、規定に違反していた。

コーティンによると、侵略軍のこの
行為のため蒸気発生器のチューブに
損傷が生じる可能性があり、発電
ユニット5号機の安全な稼働に関する
規則を順守していない。
<ホット シャットダウン状態では、
発電はしていないものの、発電を
開始できるよう蒸気は発生させて
います>

「そうした行為により侵略軍はまたもや
同原発の稼働の安全性を脅かし、設備の
劣化を絶えずもたらし、故障が生じる
危険を増際させている。そのため、
いつ何時緊急事態に陥るのか、分かった
ものではない」とコーティンは強調
している。

急いては、ことを仕損じる ・・・
ホット シャットダウンは、すぐに
発電稼働を再開できる状態です

さらに、3号機でも類似した行動が
行われている。

特に、3号機の修理をやめてホット
シャットダウン状態に移行させようと
<侵略軍は> しており、それは5号機
をコールド シャットダウンにする
ためだ。

Energoatomの記録によれば、ロシア軍
によるザポリージャ原発での規定違反
のため既に緊急事態が幾度か発生して
おり、そのうち最新のものが今年11月
14日にあった。

「さらに同原発の現時点での
”マネジャー” たちは原発を”ホット”
状態に移行しようと決定しており、
そのため同原発現場では液体の放射性
廃棄物が大きく増大している。これに
より、原発職員にとっても、一般市民に
とっても、自然環境にとっても、危害の
及ぶ危険性がある」とEnergoatomは
説明している。

あの事故車、ぜひ買いましょうよ!
本気か??何に使うねん??
自動車でも、事故車を買いたがる人はいないはず。
ましてや原発で、危険な状態・状況のものは ・・・


背景
<ザポリージャ原発を現在の
占拠下で管理稼働している>
Rosatom社(ロシアの核エネルギー
規制国営企業)の職員や占拠している
ロシア軍部隊による11月14日の
規定に反した行動のため、ザポリージャ
原発の一部で外部電源供給が途絶えた。
その結果、緊急用のディーゼル発電機と
安全確保のシステムとを始動し、
90分間作動させる羽目に陥った。

それ以前にも、4号機でも脅威が発生
したことが記録されている。過熱のため
放射性物質を含む冷却材(軽水)が
一次冷却系から二次系に漏れ出した
のだ。これは、放射性汚染の拡散を防ぐ
ための障壁の1つを壊したっことになる。
<ザポリージャで採用されているVVER
という形式の原子炉を含め、加圧水型
原子炉では冷却水システムが一次と
二次に分かれ、その間に熱交換器があり
ます。
原子炉内の熱で一次系の軽水が熱くなる
⇒ 熱交換器でその熱を二次の水に ⇒
冷めた一次の水は炉内に戻り、
熱くなった二次の水が発電用蒸気
タービンへ
というわけです。
そのため、炉内の放射性物質を含んだ
一次水は二次の水と接触せず、炉内の
放射性物質は炉外のタービンにまで
やってこない ⇒ 放射性物質の拡散を
防ぐ
ということになるハズなのです ・・・
事故や異常がなければ!
これが「放射性汚染の拡散を防ぐため
の障壁の1つ」ということは、すぐに
お分かりいただけますよね。で、
「放射性物質を含む冷却材(軽水)が
一次冷却系から二次系に漏れ出した」
ということは、とりもなおさず何か
重大な故障が発生した、ってことです>

VVER-1000の場合での、略式構成図

似たような状況が、6号機のワーム
アップを試行していた時にも発生した。

ウクライナの国家核規制検査局 (State
Nuclear Regulatory Inspectorate) の
ヘッドである Oleh Korikovからの以前
の報告によれば、ロシア軍は
ザポリージャ原発の3号機もホット
シャットダウン状態に移行させようと
しており、これは同検査局の求める
規定に違反している。

Korikovによると、このように
<ロシア軍は> 以前には4号機と
5号基、さらに3号機の状態を変更
しようとしているのだが、これは
いずれも極度に危険である。

Korikovが律樹設していることとして、
「規定によれば、ザポリージャ原発の
6つの発電ユニットはいずれも、例外
なしでコールド シャットダウンに
せねばならない。ウクライナの国定の
核エネルギー規則に違反して、侵略
ロシア軍は発電ユニット4号機と
5号機をホット シャットダウン状態に
変更しようとしたのだ。つまり、
稼働時の状態と同じレベルにワーム
アップしようとした」
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停止していても、「崩壊熱」が

要するに、ホット シャットダウン状態
では、発電こそ行いませんが、いつでも
発電稼働を始められるよう水蒸気を発生
させ稼働時に近い状態を保ちます。
コールド シャットダウンでは、稼働時
よりもずっと温度などが低く、発電稼働
にすぐに移行はできません。
ただし、コールド状態であっても核燃料
から崩壊熱が発生するため冷却を続ける
必要はあり、そのため外部からの電源
供給はマストです。つまり、原発は
停止中でも外部からの電力を消費しない
といけないわけです。原発とはいかに
厄介なものか、お分かりいただける
でしょう。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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