North Korea says it tested long-range
cruise missiles to sharpen attack
capabilities
(北朝鮮、攻撃能力強化のため巡航
ミサイルの試験を実施したと発表)
APのウェブサイトより
North Korea says it tested long-range cruise missiles to sharpen attack capabilities (msn.com)
北朝鮮のミサイル実験については
日本語メディアもカバーしているので
「やかんをのせたら~~」がワザワザ
取り上げなくても ・・・ 最近までそう
考えていたのですが、日本語の報道
記事とAPやReutersの英語記事とを
比較すると、どうも日本語記事の多く
はテキストが短く、そのため内容が
浅いように見受けます。
そのため、「やかんをのせたら~~」
でも北朝鮮の核武装関連の記事を紹介
することにしたわけですね。
なにせ、IAEA査察官などを追放、
NPTから脱退して核兵器を保有した
国が今度は長距離ミサイルだというの
ですから ・・・
こうしたニュースがなくなり、
「やかんをのせたら~~」も必要が
なくなる日が、早く来てほしいもの
です!
では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
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Kim Tong-Hyung記者、AP
2024年1月31日
韓国、ソウル発(AP)
この水曜 <1月31日>、北朝鮮は
長射程の巡航ミサイルの発射試験を
実施したと発表した。その狙いは北の
反撃能力ならびに戦略的攻撃能力を
強化し、韓国ならびに日本にとって
脅威となる最新の兵器を見せびらかす
ことにある。
これは北朝鮮の国営メディアによる
ものだが、北朝鮮が複数の巡航ミサイル
を韓国西岸沖めがけて発射したことを
韓国軍が検知した、その翌日の発表と
なった。北が巡航ミサイルを発射したの
は、この1月としてはこれで3回目と
なる。外交交渉が停滞したままである
中、北朝鮮はアメリカとその同盟
アジア諸国とに対する軍事的圧力を
高め続けており、挑発的な兵器実験を
続けている。今回の発射実験も、
その挑発行為の続きである。
北朝鮮の国営報道機関である朝鮮通信
によると、この火曜日 <1月30日>
の発射実験の兵器はHwasal-2で、
この発射によって近隣諸国の安全が
脅かされることはなかったという。
この報道では、発射したミサイルの
正確な本数や飛行性能などは述べて
いない。
北が以前に発表したところでは、
Hwasal-2 は核弾頭を搭載可能で、
射程は最大で2,000 kmであり、これは
日本にあるアメリカ軍基地を攻撃できる
距離だ。
近年、北朝鮮は巡航ミサイルのライン
アップを拡充しており、しかも陸上と
海上の両方から発射が可能だ。北は
既に弾道ミサイルをかなりの量保有して
おり、それを補完するものである。
同国の弾道ミサイルの中には短距離の
固形燃料型ミサイルも含まれ、韓国の
ミサイル防衛網を圧倒することを狙い
としている。さらに大陸間弾道ミサイル
も保有しており、これらはアメリカ本土
を標的としている。
2021年以来、北朝鮮は少なくても11回
の発射実験を実施しており、それらに
ついて陸上発射と海上発射両種の長距離
巡航ミサイルであるとしている。
今回に先立つ2回の巡航ミサイル実験が
この1月24日と28日とに実施されたが
そこで発射したミサイルはPulhwasal-
3-31という新型兵器とされている。
これは潜水艦発射用の設計となって
いる。この日曜日 <1月28日> には
その2回目の発射があったのだが、
その後に北朝鮮の指導者である金正恩は
核武装した海軍を構築して高まる外部
からの脅威だと彼が呼んでいるものに
対抗することが目的だと述べた。
さらに1月14日、北は新型の固形燃料
型中距離ミサイルの発射実験も行い、
太平洋にあるアメリカの軍事資産を攻撃
できる兵器を強化しようという姿勢を
強調した。その標的としては、ガム島に
あるアメリカ軍のハブ基地も含まれる
そうだ。
韓半島(朝鮮半島)の緊張はここ数年
で最強に達しており、金は兵器開発を
前例のないペースに加速しており、
しかもアメリカ、韓国、日本に対する
挑発的な核の脅威を仕掛けている。
アメリカとその同盟アジア諸国はそれに
対抗、合同軍事演習を強化するとともに
抑止戦略の刷新にも努めている。
北は核武装を着実に進めるとともに
ロシアとのつながりも深めており、
それで気を大きくした金が、今年選挙を
迎えるアメリカと韓国に対する対抗心を
さらに高めるのではないかとの懸念も
ある。
専門家たちによれば、金の長期的な
目的は北朝鮮の核兵器保有をアメリカ
に認めさせ、交渉で安全保障上の譲渡と
制裁の解除とを <核という圧力で>
引き出すことにあるそうだ。
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核兵器なんてものが存在していると、
外交も交渉も無視され「核という力
だけ」で目的を達成しようとする勢力
が登場してしまいます。その実例を、
私たちはたった今、経験しているわけ
ですね。
さらに、日本も北の核兵器の標的の
1つにされている ・・・ ここで
すぐに、「日本も核兵器を!」と騒ぐ
勢力が登場していますが、長期的に
賢明なのはあくまで、世界の市民と
連帯して地球からの核の廃絶を
求めることでしょう。